- 更新日 : 2025年2月20日
土地や建物にかかる固定資産税の計算方法
固定資産税とは、土地・建物などの所有者に課される税金で、市町村(東京23区だけは東京都)から送られてくる納税通知書に書かれた金額を4回に分けて支払います。ここでは、固定資産の概要や価格の決め方、計算方法を紹介します。
固定資産税とは
固定資産税とは、土地や建物(住宅、事務所、工場など)、償却資産(事業活動で使用する機械や構築物、備品、パソコンなど)を所有する者が納めなければならない税金のことです。
1年分の税額が決まると、所轄の都税事務所か市町村から納税通知書が送付され、4回に分けて納付します(普通徴収)。また、1年分をまとめて納めることもできます。固定資産税の納税通知書が納税者の手元に届くのは、遅くとも納付期限の10日前までということになっています。
固定資産税を支払う必要があるのは誰?
固定資産税は賦課(ふか)課税制度を採用しており、毎年1月1日を基準日(賦課期日)として東京都・市町村などの地方公共団体が1年分の税額を算定します。
1月1日時点で当該資産の所有者として固定資産課税台帳に登録されていれば、たとえ年の途中で所有者に変更があっても全額を納付する義務があり、所有期間によって税額が増減することも、還付されることもありません。
土地・建物に関しては1月1日時点で登記簿または台帳に所有者として登記・登録されている者が納税義務者となります。償却資産については、毎年1月1日時点で償却資産を所有する者が、1月末までに所轄の都税事務所か市町村にその旨を申告し、それを元に納税通知書が送付されてきます。
土地・建物や償却資産を共有する場合には、代表者として共有者の一人だけに納税通知書が送付されますが、東京都など自治体によっては他の共有者の名前が欄外に記載されていることもあります。
また、土地や建物などの固定資産の登記済み所有者が1月1日以前に死亡している場合は、1月1日時点での該当資産の所有者が固定資産税の納税義務者となります。
1月1日以降に亡くなった場合、1月1日時点における所有者が固定資産税の納税義務を負いますので、死亡時点で未納の固定資産税については相続人が納めることになります。
固定資産税の対象資産について
固定資産税の課税対象となるのは、土地、建物および償却資産です。土地の種類は多岐にわたり、田や畑、山林、牧場、原野、塩田、鉱泉地、池沼などがあり、建物には、住家だけでなく、工場や店舗、倉庫なども含まれています。
償却資産には、土地・建物以外の事業活動に使われる資産や、法人税法または所得税法で減価償却される資産などがあります。代表的なものには、塀や舗装された路面、機械、船舶、装置、工具、器具、車両、航空機といったものがあります。
ただし、少額資産(取得価額が少額である資産)や、自動車税や軽自動車税の対象となっている自動車等は除きます。(少額資産には、取得価額や耐用年数など、いくつかの条件があります。)
固定資産税の計算方法
固定資産税は、実際に売買された価格ではなく、総務大臣が定めた固定資産評価基準をもとにして算出されます。これによって求めた固定資産評価額をもとにして算出した課税標準は、都知事または市町村長によって最終的に決定され、固定資産課税台帳に記載されます。
まれに、固定資産評価額が最終的に決定された価格より低く設定されることがあり、固定資産評価の特例措置が適用されたケースや、土地について負担調整措置が行われたケースなどがこれにあたります。
土地や建物の評価額は、納税者間の税金の負担を公平にするため、3年ごとに(償却資産は毎年)評価が見直されます(評価替え)。
ただし、その3年間のあいだに大幅な地価の下落があった場合、あるいは地目の変換や新築・増改築があって資産の価値に変化が見られる場合には、価格の見直し・修正を行なうことがあります。
固定資産税は、固定資産評価額をもとに算出した課税標準額に1.4%をかけて算出します。財政上必要がある場合には、市町村が固定資産税の税率を1.4%以上に設定することもできますが、1.7%を越える場合には、市町村の議会で納税者から意見を聴取する必要があるとされています。
固定資産の評価方法
土地の評価は、市街地宅地評価方法をもとに算定され、建物に関しては再建築価格方式、また、償却資産については、取得価額が評価基準として採用されています。
まとめ
固定資産税の納付は普通徴収であるため、固定資産の所有者が納付書や納税通知書に記された納付期限までに納付しなければなりません。
期限までに支払いを完了しないと、延滞金が発生することもあります。また、天災や火災、盗難、経済的困窮などのやむを得ない事情がある場合、納税義務者が申請すると徴収が猶予される場合もありますので、覚えておくとよいでしょう。
関連記事
・固定資産税は必要経費になる?かしこく租税を経費に変えるコツ
・固定資産税の計算は地域差あり!固定資産の計算方法と評価方法とは
・固定資産税の節税方法とは?知らなければ損をするチェックポイントまとめ
最後までこの記事をお読みの方に人気のガイド3選
最後に、ここまでこの記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。こちらもすべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
固定資産管理と減価償却の基本
固定資産管理の基本知識や流れ、ソフトウェアやシステム資産の管理と減価償却のポイントなどを解説した分かりやすいガイドです。
基本版の1冊として、多くの経理担当者の方にダウンロードいただいていおります。
経理のための固定資産管理見直しガイド
表計算ソフトでの固定資産管理に限界を感じる企業も多いのではないでしょうか。
経理業務における固定資産管理の見直しを検討している企業向けに、基本的な固定資産管理の業務の流れと、効率的な管理方法を詳しく解説した人気のガイドです。
マネーフォワード クラウド固定資産 サービス資料
マネーフォワード クラウド固定資産は、固定資産に関わる担当者全員がラクになる、複数台帳管理可能なクラウド型固定資産管理システムです。
クラウド上で資産の情報を一括管理できるため、最新の情報がすぐに見つかります。償却資産税申告書や法人税別表十六などの帳票が出力可能で、固定資産管理〜税務申告までを効率化します。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
前橋市で経理代行サービスを依頼するには?依頼先や対応範囲、費用などを解説
前橋市(群馬県)で事業を営む方々、日々の経理業務に追われ、本業に集中できないと感じることはないでしょうか。人材の確保や、インボイス制度・電子帳簿保存法といった度重なる法改正への対応は、特に中小企業や個人事業主にとって大きな負担となりがちです…
詳しくみる不動産業の会計・経理業務
不動産の経理業務は、言葉にすると非常にハードルが高そうに思えます。賃料はまだ良いとしても敷金や礼金、滞納や前納の仕訳のタイミング、さらには消費税が課税されるかどうかの基準など、分からないことが多数あるでしょう。 今回は不動産業の経理業務を担…
詳しくみる財務とは?業務内容をわかりやすく解説
日頃関わりのない人にとって財務は、何をやっているのかよく分からない仕事だという印象があるかもしれません。本記事では財務に馴染みのない人に向けて、財務の業務内容や会計や経理との違いを詳しく解説します。最後まで読めば、財務の仕事が果たす役割がと…
詳しくみるEDINETとは?有価証券報告書等の開示書類がデータ化され検索も可能!
EDINETは、金融庁が公開している有価証券報告書などを開示閲覧するシステムです。 気になる企業の有価証券報告書の閲覧やダウンロードが簡単にでき、同業他社などの状況を知る目的などにも利用できます。 いつでも誰でも利用できるEDINETについ…
詳しくみる業務効率化につながる自動化48例!失敗を防ぐコツも解説
日々の業務効率化を進める中で、「今のやり方のままでは、これ以上の改善は難しい」と感じてはいませんか。人手不足や生産性の向上が課題となる中、業務効率化の次のステップとして「自動化」が注目されています。これは、今ある手順を速くするだけでなく、作…
詳しくみる消費税転嫁対策特別措置法とは?禁止行為や違反時の罰則の有無について解説!
令和元年10月に消費税率が10%に引き上げられました。消費税を払う側は増税により負担が大きくなり、また事業者間取引では、増税分を払いたくない買い手による買いたたき等が生じる可能性があります。今回は、そんな消費税転嫁に係る不当行為を取り締まる…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引


