- 更新日 : 2025年4月23日
東京都の法人事業税率は?計算方法や納税対象、申告方法について解説
東京都の法人事業税率は、基本的に、ほかの自治体の法人税率と同じように定められています。この記事では、東京都の法人事業税の税率や計算方法、対象となる法人、納付・申告方法について解説していきます。
目次
東京都の法人事業税率
法人事業税率とは、地方税法に定める区分によって決められた、法人事業税を計算する際の税率のことです。所得割に関わる税率、付加価値割に関わる税率、資本割に関わる税率、収入割に関わる税率が、事業の区分に応じて定められています。
計算式については後述しますが、特定の事業に該当にしない普通法人のうち中小法人に関係するのが所得割に関わる税率です。以下の表は、東京都の一般的な中小法人の法人事業税の税率を示した表です。
| 普通法人の法人事業税率 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 所得の金額 | 標準税率 | 超過税率 | ||
| 所得割 | 軽減税率適用法人 | 年400万円以下 | 3.5% | 3.75% |
| 年400万円超800万円以下 | 5.3% | 5.665% | ||
| 年800万円超 | 7.0% | 7.48% | ||
| 軽減税率不適用法人 | ||||
出典:法人事業税・法人都民税|東京都主税局の法人事業税の税率表をもとに作成
軽減税率不適用法人とは、期末資本金の額1億円超の外形標準課税法人に該当する法人、または資本金の額1,000万円以上かつ事業所等が3つ以上の都道府県に存在する法人などのことです。軽減税率適用法人は、軽減税率不適用法人に該当しない法人をいいます。
超過税率は、普通法人の場合、資本金の額が1億円超、または年の所得金額が2,500万円超の場合などに適用される税率です。該当しない場合は、標準税率が適用されます。
法人事業税についての詳しい説明は、下記の記事よりご覧ください。
具体的な法人事業税の計算方法
普通法人の場合、以下の計算式により法人事業税を計算できます。
なお、付加価値割と資本割が加算されるのは、外形標準法人に該当する場合です。外形標準課税法人は、公共法人や特別法人(協同組合等)などを除く、期末時の資本金または出資金の額が1億円を超える法人のことです。
今回は、資本金500万円、年間所得1,000万円の一般的な中小法人のケースで、東京都の法人事業税の計算例を紹介します。
(法人事業税の計算例)
①400万円×3.5%=14万円
②(800万円-400万円)×5.3%=21.2万円
③(1,000万円-800万円)×7.0%=14万円
※①~③は千円未満切り捨てで計算します。
①+②+③=49.2万円
法人事業税の納税を求められる事業者は?
東京都の法人事業税を納める義務があるのは、都内に事務所や事業所のあるすべての法人です。株式会社や合同会社などの普通法人のほか、協同組合や医療法人など、幅広い法人を対象にしています。ただし、公共法人、収益事業を行わない公益法人や人格のない社団等(組合など)は除かれます。
なお、普通法人のうち中小法人(資本金や出資金が1億円以下で大法人に支配されていない法人など)は、所得割のみが発生するため、赤字で課税対象となる所得がない場合は、法人事業税も課税されません。
法人事業税の申告・納税方法
法人事業税は、申告納税方式です。法人の事業年度終了の日から2ヶ月以内に、東京都の申告様式により、都税事務所または市役所などに申告書を提出しなければなりません。窓口提出や郵送、またはeLTAXを利用した電子申告により申告を行います。
申告書に記載の法人事業税の納付金額は、申告書の提出期限までに納めなければなりません。東京都の場合、都税事務所や市役所の窓口のほか、金融機関窓口、eLTAXによる電子納税などにより法人事業税を納付できます。
法人事業税と一緒に申告が必要なもの
法人事業税を申告するための申告書(第6号様式)には、法人事業税のほか、特別法人事業税、都民税を記載する項目があります。そのため、法人事業税を申告する際は、特別法人事業税と都民税もまとめて申告しなければなりません。
法人事業税の計算や申告を効率化する方法
法人事業税は、事業区分や法人の区分で税率が異なります。自治体によっては、同じ区分でもほかの自治体と税率が異なる可能性もあるため、複数の都道府県に事務所等を有する会社が個別に計算するのは大変です。手計算では計算ミスが生じる可能性があります。Excelでも、計算の都度、適用される税率が正しい確認が必要なため、計算や申告書の作成効率は下がってしまうでしょう。
法人事業税を効率よく計算して申告するには、地方税の申告にも対応した会計ソフトの利用が便利です。社内での作成が難しい場合は、税理士に作成を依頼する方法も考えられます。
また、申告から納税までスムーズに進めるなら、窓口や郵送での申告ではなく、eLTAXを利用した申告が便利です。eLTAXなら、オフィスからインターネット上で申告書を提出できて、電子納付にも対応しています。インターネットバンキングやクレジットカードからの納付もできて便利です。
東京都の法人事業税の申告・納付の基本を押さえよう
東京都の法人事業税について、税率や計算方法、納付方法や申告方法について紹介してきました。法人税を納める義務のある法人は、法人事業税などを申告する地方税の中間・確定申告書(第6号様式)の作成と申告と納税が必要です。原則として、申告期限および納付期限は法人税と同様ですので、漏れがないように申告の準備を進めておきましょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
電子帳簿保存法 徹底解説(2025/10 最新版)
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
インボイス制度 徹底解説(2024/10 最新版)
インボイス制度は施行後もさまざまな実務論点が浮上し、国税庁によるQ&Aの追加・改訂が続いています。これを受けて、「結局どうすればいいのか、わからなくなってしまった」という疑問の声も多く聞かれるようになりました。
そこで、インボイス制度を改めて整理し、実務上の落とし穴や対応のヒントまで網羅的に解説した最新資料を作成しました。問題なく制度対応できているかの確認や、新人社員向けの教育用など、様々な用途にご活用いただける充実の資料です。
マネーフォワード クラウド会計Plus サービス資料
マネーフォワード クラウド会計Plusは、データの自動取得、自動仕訳、自動学習の3つの自動化で経理業務が効率化できる会計ソフトです。
仕訳承認フローや業務分担にあわせた詳細な権限設定が可能で、内部統制を強化したい企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド経費 サービス資料
マネーフォワード クラウド経費を利用すると、申請者も承認者も経費精算処理の時間が削減でき、ペーパーレスでテレワークも可能に。
経理業務はチェック業務や仕訳連携・振込業務の効率化が実現でき、一連の流れがリモートで運用できます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
法人税 関連税の関連記事
新着記事
-
# 会計・経理業務
請求書支払いの効率化はどう進める?手順と自動化のポイントを解説
請求書支払いの効率化はどう進める? 請求書支払いの効率化は、業務フローの標準化とシステムによる自動化の組み合わせで実現できます。 受領形式をPDF等の電子データに統一 AI-OCR…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
請求書を一括で振込できる?マナーや手数料の負担、効率化の手順を解説
請求書を一括で振込できる? 同一取引先への複数請求書は、事前に合意があれば合算して一括で振り込めます。 内訳を明記した支払通知書の送付がマナー 振込先口座が異なる場合は個別対応が原…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込代行サービスとは?比較ポイントや手数料を安く抑える方法を解説
振込代行サービスとは? 企業の送金業務を外部へ委託し、手数料削減と経理業務の効率化を同時に実現する仕組みです。 大口契約の活用により手数料を半額以下に CSV連携で入力業務をなくし…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込代行サービスのセキュリティは安全?仕組みや管理方法を解説
振込代行のセキュリティは安全? 銀行同等の暗号化と法的な保全措置により極めて安全です。 全通信をSSL暗号化し盗聴・改ざんを防止 倒産時も信託保全で預かり金を全額保護 社内でも権限…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込手数料を削減するには?法人のコスト対策と見直し術を解説
振込手数料を削減するには? 振込手数料の削減には、ネット銀行への移行や振込代行サービスの活用が最も効果的です。 ネット銀行活用で窓口より約30〜50%のコスト削減が可能 同行宛口座…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込作業を効率化するには?経理の支払い業務をラクにする方法
振込作業を効率化するには? 銀行APIや全銀データを活用し、会計ソフトと銀行口座をシステム接続することで実現します。 API連携で手入力とログインの手間を削減 AI-OCRで請求書…
詳しくみる
会計の注目テーマ
- 損益分岐点
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 決算報告書
- 財務分析
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理の仕事
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 勘定科目 交際費
- 法人の節税
- 法人税 節税
- 給付金
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 原価計算 棚卸資産評価
- 勘定科目 引当金
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 仕訳 仮勘定
- 仕訳 のれん
- 一括償却資産
- 工具器具備品
- 勘定科目 地代家賃
- リース取引
- 中小企業 業務課題
- 税理士
- 原価計算
- 軽減税率
- 簡易課税
- 法人税申告
- 税務調査
- 貸倒引当金
- 売掛金 会計処理
- 電子帳簿保存法
- 粉飾決算
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 会計ソフト 運用
- 利益
- 経理 効率化
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 勘定科目 負債
- 予算管理
- 勘定科目 流動資産
- 棚卸
- 資金繰り
- 会計システム
- 原価計算 売上原価
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店 経理
- 電子帳簿保存法 保存要件
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支計算書
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 仕訳 固定資産
- 消費税
- 借地権
- 役員報酬
- 中小企業
- 勘定科目 損害
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 仕訳 金融商品
- 決算
- 預金
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 仕訳 仕入
- 経費精算
- 経費精算 領収書
- 勘定科目 資産
- 原価計算 原価率
- 電子帳簿保存法 対応
- 電子帳簿保存法 対応 ケース別
- 減価償却 機械 設備
- 勘定科目 旅費交通費
- 旅費交通費
- 減価償却 少額資産
- 勘定科目 資本
- 小口現金
- 電子取引
- 勘定科目 固定資産 車両
- 個人事業主 経費 固定資産
- 勘定科目 固定資産 PC
- 勘定科目 固定資産 建物
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 連結納税
- 勘定科目 保険料
- 督促状
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- M&A 資本政策
- 決算公告
- 決算業務
- スキャナ保存
- 仕訳 経費
- 経費精算 効率化
- 債権
- 電子記録債権
- 売掛金回収
- 口座振替
- 確定申告 法人
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 決済代行
- 財務会計
- 小切手
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- 消費税 会計処理
- ファクタリング
- 償却資産
- 会計基準
- 法人税 関連税



