- 更新日 : 2025年9月4日
機能別分類と形態別分類との違いやIFRS適用時の表示方法を解説
原価計算を行う場合に重要なのが、発生原価をどのように分類するのかということです。原価計算には大きく分けて5つの分類方法があり、その中で重要となるのが機能別分類と形態別分類です。
機能別分類は、原価計算の情報を利害関係者など外部の人間に分かりやすく伝えるために重要です。そこで、ここでは機能別分類について詳しく解説します。
機能別分類とは
形態別分類と機能別分類のイメージは下記のようになります。

機能別分類とは、会社の経営において原価がどのような機能のために生じているかに基づく分類であり、原価要素はこの分類基準によって機能別に分類されています。機能別分類は会計上において費用科目分類の一つであり、原価が使われる機能に基づいて集約され、科目を分類する手法です。
機能別分類の基準で分類される経費の中には、広告宣伝費や出荷運送費、販売調査費や販売事務費などが含まれています。この機能別分類の基準に基づいて分類すると、材料費は主要材料費や修繕材料費、補助補助材料費などに分類することができます。他にも、倉庫量や掛売集金費、企画費や技術研究費などの経費にも機能別分類は適用されます。
機能別分類に基づいて分類される項目には賃金も含まれていますが、直接賃金や間接作業賃金、手持賃金などに分類できます。
このように、会社の経営に必要となる様々な経費を機能に応じて分類することで、会計上の記録を正確に保つことができます。
形態別分類との違い
形態別分類とは、機能別分類とともに原価計算基準でよく使われる分類方法のひとつです。機能別分類が機能に応じて原価を分類するのに対し、形態別分類は「材料費」「労務費」「経費」と発生形態別に原価を分類します。
形態別分類は、それぞれ次のようになります。
- 材料費 …材料(物品)の消費によって発生する原価のこと
- 労務費 …労働力の消費によって発生する原価のこと
- 経費 …材料(物品)の消費(材料費)や労働力の消費(労務費)以外から発生する原価のこと
形態別分類のメリットは、製品の製造過程で消費した材料や労働力などを明瞭に把握できることです。
なお、IFRS(国際会計基準)における損益計算書及び包括利益計算書では、形態別分類のことを性質別分類と呼びます。
IFRS適用時の損益計算書及び包括利益計算書の表示
IFRSを適用した場合、損益計算書及び包括利益計算書は、費用項目において、機能別分類もしくは性質別分類による表示のどちらかを選択することができます。
IFRSにおける機能別分類とは、売上原価や販売費及び一般管理費など、経営上の機能によって分類表示する方法です。
IFRSにおける性質別分類とは、費用の内訳科目を表示する際に、原材料費や減価償却費など発生の形態に基づき分類表示する方法になります。
機能別分類の方が、日本の会計基準に近い表示方法になります。
機能別分類を理解して正しく原価計算をしましょう
機能別分類とは、会社の経営において、原価がどのような機能のために生じているかに基づく分類のことです。この考え方は、IFRSを適用した場合に損益計算書及び包括利益計算書を機能別分類で表示する事に繋がります。機能別分類を理解して正しく原価計算するとともに、IFRSの適用に備えましょう。
【期間限定】会計ソフト移行で最大70万円ポイント還元!
オンプレミス型・インストール型をご利用の企業様へ。 移行作業をプロに任せる「導入支援サービス(サクセスプラン)」の費用相当額が、最大70万円分ポイント還元されるお得なキャンペーンを実施中です。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
電子帳簿保存法 徹底解説(2025/10 最新版)
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
インボイス制度 徹底解説(2024/10 最新版)
インボイス制度は施行後もさまざまな実務論点が浮上し、国税庁によるQ&Aの追加・改訂が続いています。これを受けて、「結局どうすればいいのか、わからなくなってしまった」という疑問の声も多く聞かれるようになりました。
そこで、インボイス制度を改めて整理し、実務上の落とし穴や対応のヒントまで網羅的に解説した最新資料を作成しました。問題なく制度対応できているかの確認や、新人社員向けの教育用など、様々な用途にご活用いただける充実の資料です。
マネーフォワード クラウド会計Plus サービス資料
マネーフォワード クラウド会計Plusは、データの自動取得、自動仕訳、自動学習の3つの自動化で経理業務が効率化できる会計ソフトです。
仕訳承認フローや業務分担にあわせた詳細な権限設定が可能で、内部統制を強化したい企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド経費 サービス資料
マネーフォワード クラウド経費を利用すると、申請者も承認者も経費精算処理の時間が削減でき、ペーパーレスでテレワークも可能に。
経理業務はチェック業務や仕訳連携・振込業務の効率化が実現でき、一連の流れがリモートで運用できます。
よくある質問
機能別分類とは、どのようなものですか?
機能別分類とは、会社の経営において、原価がどのような機能のために生じているかに基づく分類方法です。詳しくはこちらをご覧ください。
形態的分類とは、どのようなものですか?
形態別分類とは、原価を発生形態別に「材料費」「労務費」「経費」に分類する方法のことです。詳しくはこちらをご覧ください。
IFRS適用時の損益計算書及び包括利益計算書の表示方法は?
費用項目において、機能別分類もしく性質別分類による表示のどちらかを選択することができます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
発生主義とは?メリットデメリットや実現主義・現金主義との違い
発生主義は、取引や義務・権利が発生した時点で会計処理を行う方法です。現金の入出金に関係なく認識され、将来の収支予測や正確な財政状況の把握に役立ちます。ただし、現金の動きが分かりにく…
詳しくみる自賠責保険の勘定科目は?自動車保険の仕訳方法を解説
自動車を所有する場合、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)に加入しなければなりません。また、もしもの事故に備えて多くの方は任意保険にも加入しています。事業に車を使用している場合、こ…
詳しくみる掃除機を購入した際の勘定科目は何費?仕訳方法を解説
オフィスや倉庫掃除のために掃除機を経費で購入している会社もあります。最近は一般的な掃除機に加えて、ロボット掃除機もあるので耐用年数が分からないという方は多いのではないでしょうか。 …
詳しくみる慶弔費の経理処理の方法
事業を行ううえで、祝儀や香典など慶弔費の支出は欠かせないものです。このような慶弔費は、取引先など社外に対するものと従業員や役員に対するものの二通りがありますが、それぞれ経理処理の方…
詳しくみるカーテンの勘定科目は?仕訳方法や耐用年数も解説
事務所のカーテンを購入したときは、金額によって費用計上か資産計上が異なります。費用にするときは消耗品費、資産にするときは工具器具備品や一括償却資産の勘定科目を用いて仕訳をすることが…
詳しくみるクリーニング代の仕訳で使える勘定科目まとめ
個人事業主であれ法人であれ、作業着や衣装など仕事で使う衣服を洗濯やクリーニングします。これら仕事で必要な衣服をコインランドリーで洗濯したり、クリーニング店でクリーニングしたりした場…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引




