- 更新日 : 2026年2月5日
パソコンは固定資産に計上すべき?取得価額ごとの勘定科目や注意点も解説
業務用に購入したパソコンは、固定資産として経費計上できますが、取得価額によって扱いが異なる点に注意が必要です。
本記事では、取得価額ごとの勘定科目の違いや固定資産に計上する際の注意点などについて解説します。
興味を持った方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
パソコンは取得価額によって勘定科目が異なる
結論から述べると、パソコンは取得価額によって勘定科目が異なります。たとえば、10万円未満の場合は費用として計上するため、使用する勘定科目は消耗品費や事務用品費などです。
一方で、取得価額が10万円を上回る場合は固定資産として計上し、工具器具備品などの勘定科目を使用します。
付随費用とは
パソコンの取得価額には、付随費用も含まれます。付随費用とは、資産の取得や処分などの取引が行われる際に、関連して発生する諸経費のことです。
取得価額は、一般的に取引の単位ごとに設定されます。たとえば、10万円のパソコンを20台購入して合計金額が200万円であった場合でも、1単位の取得価額は10万円です。
パソコンを固定資産に計上するのは取得価額いくらから?
パソコンを固定資産として計上できるか否かは、取得価額によって異なります。取得価額ごとのパソコンの扱いに関する解説は、以下のとおりです。
取得価額が10万円未満の場合、消耗品費などの費用に計上する
パソコンの取得価額が10万円を下回る場合、費用として計上します。費用とは、事業を行うために使った支出のことです。
消耗品費、または事務用品費として一括で経費計上できます。どちらの勘定科目を選択してもとくに問題はないため、会社側が設定した仕訳のルールに従いましょう。
取得価額が10万円以上の場合、原則として固定資産に計上する
パソコンの取得価額が10万円を上回る場合、原則として固定資産に計上します。ただし、取得価額によってパソコンの扱いが少しずつ異なる点に注意してください。
10万円以上20万円未満のパソコンは、原則として一括費用計上はできません。経費計上の方法は、耐用年数による減価償却をはじめ3種類です。
20万円以上30万円未満のパソコンは、少額減価償却資産、または耐用年数による減価償却、どちらかの方法で経費計上します。30万円以上のパソコンは、工具器具備品の勘定科目で固定資産計上してください。
パソコンを固定資産に計上する場合の特例はある?
パソコンを固定資産として計上する場合、条件次第で特例が活用できる場合があります。特例を活用すると節税につながるため、条件を満たしている場合は積極的に利用しましょう。
特例の種類、そして具体的な利用条件は、以下のとおりです。
取得価額が10万円以上20万円未満の場合、一括償却資産として処理できる
一括償却資産とは、減価償却に関するルールの1つです。一定要件のもとに、取得価額が10万円以上20万円未満の資産について、3年間にわたって均等に経費に計上できます。
一括償却資産として扱うメリットとして、法定耐用年数より短い期間で減価償却できる点が挙げられます。たとえば、パソコンの一般的な法定耐用年数は4年です。
これを一括償却資産として会計処理することで、通常の減価償却より早期に減税効果を享受できます。また、会計処理が簡単、利用条件がとくに設けられていないなどのメリットもあります。
一方で、帳簿上の利益が少なくなる点がデメリットです。短期間で減価償却を行う分、1年間に計上する経費の金額が大きくなりやすいため、融資を受ける際に不利に働く可能性があります。
取得価額が30万円未満の場合、少額減価償却資産の特例を活用できる
少額減価償却資産とは、取得価額30万円未満の減価償却資産について、一定額まで購入した年にまとめて経費計上できる税法上の特例です。上限は1年につき300万円までと決められており、恒久的な制度ではなく、さまざまな見直しを経て2年ごとに延長します。
また、一括償却資産と異なり、利用条件が設けられています。中小企業の場合、青色申告を行う以外に資本金または出資金の額が1億円以下、グループ通算法人でないなどの条件を満たさなければなりません。
複数ある条件のうち、1つでも当てはまらないものがあれば、特例は適用されません。個人事業主の場合は青色申告を行うこと、常時使用する従業員数が1,000人以下であることが条件です。
パソコンを固定資産に計上するときの注意点
パソコンは、固定資産として計上可能です。しかし、固定資産として計上する際は、いくつか注意すべき注意点が存在します。
以下で詳しく解説するため、経費の計算をする際の参考にしてください。
パソコンの付随費用も取得価額に含まれる
取得価額には、パソコン本体の費用のみならず付随費用も含まれます。具体的なパソコンの付随費用に含まれるものの一覧は、以下のとおりです。
- 付属品
- 購入手数料
- 配送料
- 増設メモリ
- モニター
ただし、パソコン本体とは別に購入した周辺機器やパソコンの動作に関係ないソフト、USBメモリなどは含まれません。
取得価額が30万円以上の場合、耐用年数による減価償却が必要
耐用年数とは、減価償却資産、つまり固定資産を使用できる期間のことで、減価償却の計算をするにあたって必要不可欠な情報です。減価償却の計算方法は、定額法と定率法の2種類あります。
定額法は、計算が簡単な一方で、初期の節税対策はあまり期待できません。定率法は、初年度の計上額が多いため、直近で節税対策に役立ちますが、途中から算出方法が変化するため、専門知識がない人には不向きです。
取得価額によっては固定資産税がかかる場合がある
会社の減価償却が必要な固定資産が150万円以上になると、償却資産税が課税されます。会社の場合、市町村が償却計算してくれるため、自社で納付額を計算する必要はとくにありません。
ただし、償却資産をどの程度保有しているかは把握しておく必要があります。
パソコンを固定資産として計上するかどうかは取得価額次第
取得価額が10万円以上のパソコンは、原則として固定資産として計上する必要があります。
また、特例を使用できれば、節税ができます。自分が特例を使用する条件を満たしているにもかかわらず、特例を使用しないのはもったいないため、必ず確認しましょう。
【期間限定】会計ソフト移行で最大70万円ポイント還元!
オンプレミス型・インストール型をご利用の企業様へ。 移行作業をプロに任せる「導入支援サービス(サクセスプラン)」の費用相当額が、最大70万円分ポイント還元されるお得なキャンペーンを実施中です。
最後までこの記事をお読みの方に人気のガイド3選
最後に、ここまでこの記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。こちらもすべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
固定資産管理と減価償却の基本
固定資産管理の基本知識や流れ、ソフトウェアやシステム資産の管理と減価償却のポイントなどを解説した分かりやすいガイドです。
基本版の1冊として、多くの経理担当者の方にダウンロードいただいていおります。
経理のための固定資産管理見直しガイド
表計算ソフトでの固定資産管理に限界を感じる企業も多いのではないでしょうか。
経理業務における固定資産管理の見直しを検討している企業向けに、基本的な固定資産管理の業務の流れと、効率的な管理方法を詳しく解説した人気のガイドです。
マネーフォワード クラウド固定資産 サービス資料
マネーフォワード クラウド固定資産は、固定資産に関わる担当者全員がラクになる、複数台帳管理可能なクラウド型固定資産管理システムです。
クラウド上で資産の情報を一括管理できるため、最新の情報がすぐに見つかります。償却資産税申告書や法人税別表十六などの帳票が出力可能で、固定資産管理〜税務申告までを効率化します。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
勘定科目 固定資産の関連記事
新着記事
請求書支払いの効率化はどう進める?手順と自動化のポイントを解説
Point請求書支払いの効率化はどう進める? 請求書支払いの効率化は、業務フローの標準化とシステムによる自動化の組み合わせで実現できます。 受領形式をPDF等の電子データに統一 A…
詳しくみる請求書を一括で振込できる?マナーや手数料の負担、効率化の手順を解説
Point請求書を一括で振込できる? 同一取引先への複数請求書は、事前に合意があれば合算して一括で振り込めます。 内訳を明記した支払通知書の送付がマナー 振込先口座が異なる場合は個…
詳しくみる振込代行サービスとは?比較ポイントや手数料を安く抑える方法を解説
Point振込代行サービスとは? 企業の送金業務を外部へ委託し、手数料削減と経理業務の効率化を同時に実現する仕組みです。 大口契約の活用により手数料を半額以下に CSV連携で入力業…
詳しくみる振込代行サービスのセキュリティは安全?仕組みや管理方法を解説
Point振込代行のセキュリティは安全? 銀行同等の暗号化と法的な保全措置により極めて安全です。 全通信をSSL暗号化し盗聴・改ざんを防止 倒産時も信託保全で預かり金を全額保護 社…
詳しくみる振込手数料を削減するには?法人のコスト対策と見直し術を解説
Point振込手数料を削減するには? 振込手数料の削減には、ネット銀行への移行や振込代行サービスの活用が最も効果的です。 ネット銀行活用で窓口より約30〜50%のコスト削減が可能 …
詳しくみる振込作業を効率化するには?経理の支払い業務をラクにする方法
Point振込作業を効率化するには? 銀行APIや全銀データを活用し、会計ソフトと銀行口座をシステム接続することで実現します。 API連携で手入力とログインの手間を削減 AI-OC…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引



