- 更新日 : 2025年2月19日
中小企業の経営者・経理担当が求めるビジネスカードのポイントとは
法人の経理作業にはビジネスカードの活用が便利ですが、実際に導入、利用する際にはどのようなポイントが意識されているのでしょうか?
30名以下の企業の法人経営者・経理担当の方に、ビジネスカードに関するアンケートを実施しました。
目次
ビジネスカードを契約してる企業はおよそ55%
そもそもビジネスカードを利用している企業はどれだけあるのでしょうか。今回調査を行った中小企業のうち54.5%の企業がビジネスカードを導入していました。
半数を超える企業が導入していることから、ビジネスカードの導入は一般的であることが分かります。その一方、今後の利用拡大の余地が大きな領域であることも伺えます。
またカードでの支払いが必要となる高額支払いがあるか否か、頻繁な交通費の清算があるか否かなど、ビジネスの形態によっても導入傾向の違いがありそうです。
半数近い企業が開業後3ヶ月以内に導入
ビジネスカードを導入している企業は、どういったタイミングで契約をしているのでしょうか。
今回の調査から、ビジネスカードの導入時期は大きく二つのパターンに分かれていると考えられます。一つ目は「開業後3ヶ月以内」の開業後すぐに導入するパターン、もう一つは「開業から一年よりも後」と必要になるまでは作成しないパターンです。
ビジネスカードという特性上、導入時期が早いほど経費精算等における業務効率化の恩恵を受けやすいため、多くの企業が開業間もなく作成しているのではないかと考えられます。
決済上限金額は100万円以下が過半数
ビジネスカードの重要な事項の一つとして、決済上限金額があります。現在ビジネスカードを導入している企業は、上限金額をいくらに設定しているのでしょうか。
決済上限金額のボリュームゾーンとなったのは月額50万円~300万円という範囲でした。一方で、100万円以下の決済上限金額に設定している企業がおよそ52.2%と過半数を超えていることから、日常的な支払の用途で導入している企業が多い傾向にあることが伺えます。
ビジネスカードで支払業務の効率化を狙う
ビジネスカード導入の目的は1位「業務効率化」、2位「経費精算簡略化」、3位「キャッシュフローの改善」という結果になりました。
多くの企業が決済データの可視化や支払元の一元化をすることで、経理回りの業務効率化を図ろうとしていることが伺えます。
ビジネスカード契約の決め手は初期費用・年会費
ビジネスカード契約の決め手は「初期費用・年会費の安さ」が1位、「ブランドイメージが良い」が2位、「ポイント還元率の高さ」が3位という結果になりました。
ビジネスカードは一度契約すれば一定の期間継続して使用するため、その費用を気にする企業が多いようです。
また金融機関への信頼度や一般的なイメージとして「ブラックカードはかっこいい」といったような使用するカードへのイメージが存在することから、ブランドイメージを重要視する声も多いのではないでしょうか。
3割以上の企業が従業員に6枚以上ビジネスカードを配布している
本記事ではおよそ55%の中小企業がビジネスカードを導入していると先述しましたが、その企業の中で企業あたり何枚のビジネスカードを従業員に配布しているかのグラフが以下の通りになります。
最も多く選ばれているのは「1企業当たり1枚」という枚数でした。一枚のカードを使いまわしながら、支払元を集約させて効率化できることが中小企業の良い部分でもあるように感じます。
一方で、今回の調査によって「6枚以上配布する」企業が30.2%もあるという現状も分かりました。従業員数が比較的多い企業や、出張など社員の流動性が高い企業では複数枚導入されているケースが多いのかもしれません。
大多数が消耗品費・接待交際費の決済に利用
主要な決済内容をまとめたところ、以下のような結果になりました。
この結果からわかることは消耗品費や交通費という日常的な支払に利用していることや、接待交際費というスムーズな交渉を行うために利用していること、通信費・水道光熱費といった固定費に利用していることが多いということです。
一般的なクレジットカードよりも、より日常的な決済においてビジネスカードを利用していることがわかります。
調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象ユーザー:22-60歳・開業10年以内・30名以下の企業の法人経営者、経理担当
サンプル数:625
調査実施期間:2021年7月
ビジネスカード導入を検討されている方へ
マネーフォワードでは経費精算や会計業務の効率化をはかれる中小企業・個人事業主に特化した「マネーフォワード ビジネスカード」を提供しています。
マネーフォワード ビジネスカードでは、審査不要、月の利用上限なしと、クレジットカード導入時のコスト軽減や、経理業務の効率化が可能です。
また、初期費用・年会費無料や、スマホアプリからの申し込みも可能など、様々な特典もご用意しております。
ビジネスカード導入を考えている方は、マネーフォワード ビジネスカードをぜひご検討ください。
よくある質問
ビジネスカードを契約している企業はどれくらいありますか?
およそ55%あります。詳しくはこちらをご覧ください。
おすすめのビジネスカードは?
経費精算や会計業務の効率化をはかれる個人事業主に特化した「マネーフォワード ビジネスカード」がおすすめです。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
協賛金の仕訳方法と勘定科目まとめ
会社で協賛金を支払うことや受け取ることになった場合、いくつかの勘定科目が考えられます。勘定科目によって税区分が異なるため、各科目の特徴を理解していくことが大切です。 今回の記事では、協賛金を支払った際に考えられる勘定科目や消費税区分について…
詳しくみるセミナー参加費の仕訳で使える勘定科目まとめ
社外セミナーへの参加や、講師を呼んでセミナーを開催する場合、かかった費用は「研修費」の勘定科目で仕訳をすることが可能です。また、セミナー参加費は研修費以外にも「教育訓練費」や「福利厚生費」といった勘定科目で仕訳をするケースもあります。 セミ…
詳しくみる返金の勘定科目と仕訳、返品時やキャンセルによる会計処理は?
商品の販売やサービスの提供を行う企業や個人事業では、さまざまな返金処理が発生します。例えばクレームによる返金や、クレジットカード決済のキャンセルによる返金などです。返金という事実だけであれば、敷金や保証金の返金もあります。商品に欠陥があった…
詳しくみる勘定科目「ゴルフ会員権」の会計処理と仕訳の解説
ゴルフ会員権は、企業や個人がゴルフ場を優先的に利用できる会員の権利のことです。預託金会員制と株主会員制の2つがあり、どちらも会計処理では企業の資産として計上します。 しかし、勘定科目や仕訳の際には異なる点がいくつかあるため、慎重に確認しなが…
詳しくみるPCR検査費用を経費計上するなら?勘定科目や仕訳の具体例を紹介
企業の経理担当者の中には、PCR検査にかかった費用を経費計上する際の勘定科目を知りたいと考えている方もいるでしょう。 本記事では、PCR検査の勘定科目や仕訳例について解説していきます。計上先を福利厚生費と給与(役員報酬)に区分する基準につい…
詳しくみる未決算勘定とは?仕訳から解説
金銭の収支を伴わない取引で発生した収入について、金額が確定するまでは一時的に「未決算」の勘定科目を用いて仕訳をします。未決算勘定とはどのようなときに用いる何を指す言葉なのか、また仮勘定との違いや使い分け、具体的な仕訳例について見ていきましょ…
詳しくみる