- 更新日 : 2025年4月23日
洗剤を経費計上する際の勘定科目は?仕訳例も紹介
事業のために洗剤や芳香剤を購入した際の代金は、目的によって仕訳時の勘定科目が異なります。例えば、クリーニング店が洗濯洗剤を購入したときであれば、消耗品費として経費計上することが可能です。他にもどのような勘定科目を使用できるのか、具体的な仕訳例を挙げて解説します。
洗剤を経費計上する際に使える勘定科目
洗濯洗剤や手洗い用の石鹸、芳香剤などを購入した費用は、業務に関係がある場合や従業員が使用する場合などであれば、経費として計上できます。
ただし、洗剤や芳香剤を何の目的で使用するかによって、仕訳の際に用いる勘定科目が異なります。主な勘定科目について見ていきましょう。
消耗品費
使用可能期間が1年未満、または取得価額が10万円未満のものであれば、消耗品費として仕訳ができます。まとめて大量に洗濯洗剤などを購入した場合でも、青色申告者は取得金額が30万円未満なら消耗品費を使って一括計上することが可能です。
例えば、手洗い用の石鹸、クリーニング店の洗濯洗剤などは消耗品費が適当です。
消耗品費について、下記記事で雑費との使い分けなども含めて解説しています。
福利厚生費
従業員が使用する洗面室に備え付けた手洗い用の石鹸などは、福利厚生費としても経費計上できます。しかし、役員だけが使用できる洗面室の石鹸は福利厚生費とはなりません。
玄関やトイレに置く芳香剤も、従業員が快適に過ごすためのものであれば、福利厚生費として計上できます。福利厚生費の勘定科目を使うときは、すべての従業員が利用できることなどのいくつかの条件があるため注意しましょう。
次の記事では福利厚生費の勘定科目を使う基準を事例を挙げて解説しています。ぜひご覧ください。
衛生費
健康増進につながるものや疾病予防関連のものの費用なら、衛生費の勘定科目も使用できます。例えば、オフィスの入口に置く消毒液、従業員の作業服を洗う洗濯洗剤などは、健康増進や疾病予防につながるので衛生費の勘定科目が妥当と考えられるでしょう。
衛生費は福利厚生費とも混同しがちな勘定科目です。以下の記事では、衛生費の使い方や仕訳例について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
雑費
同じ費用が繰り返し発生するときは、適切な勘定科目を定めて仕訳をすることが必要です。しかし、滅多に発生するわけではない費用に対しては、雑費として仕訳もできます。
例えば、飲食業などで店舗を清掃するための洗剤を購入する場合について考えてみましょう。店舗の清掃は日々行うため、洗剤を購入する機会も頻繁になると考えられます。このようなときは洗剤購入費を消耗品費などの勘定科目で仕訳ができます。
一方、会社で洗濯する従業員のために、洗濯洗剤を買ったとしましょう。ほとんどの従業員が自宅に持ち帰って洗濯しているなら、洗濯洗剤はあまり減らず、1年に1度ほどしか補充する機会がないかもしれません。このような場合であれば、洗剤代は雑費として仕訳をすることも妥当だと考えられます。
消耗品費と雑費の使い分けについては、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
洗剤の仕訳例
洗濯洗剤や芳香剤、手洗い用の石鹸などを購入したときは、適切な勘定科目を用いて、仕訳をして経費計上することが必要です。消耗品費と福利厚生費、衛生費に分けて、具体的な仕訳例を紹介します。
消耗品費の場合
クリーニング店が洗濯洗剤を5万円分購入したときは、消耗品費の勘定科目で仕訳をすることができます。口座振替で支払ったときは、以下のように仕訳をしましょう。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 50,000円 | 預金 | 50,000円 | 洗濯洗剤100㎏ | |
福利厚生費
従業員用の洗面室に置く手洗い用の石鹸を2,000円分購入したときは、以下のように仕訳ができます。石鹸を使用する場所や個数を書き留めておくと、後で見返しやすくなります。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 福利厚生費 | 2,000円 | 現金 | 2,000円 | 従業員用の洗面室の石鹸(10個) | |
衛生費の場合
作業服を洗うための洗濯洗剤を2,000円分購入したときは、次のように仕訳をすることが可能です。衛生費の勘定科目でも良いですが、目的によっては福利厚生費や消耗品費なども活用できます。
| 借方 | 貸方 | 摘要 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 衛生費 | 2,000円 | 現金 | 2,000円 | 作業服用洗濯洗剤(5リットル) | |
雑費での仕訳は避けた方が無難
雑費とは、反復して発生することがあまりない費用に対して使う勘定科目です。雑費が多いと帳簿が見づらくなるため、できる限り避けるようにしましょう。
あまりにも帳簿の中に雑費が多いときは、「本当に経費なのか」と後で税理士などから指摘されることもあります。スムーズな経理を目指すためにも、適切な勘定科目を選びましょう。
洗剤の使用目的に合わせて適切な勘定科目を選ぼう
洗剤代は、使用目的によって適切な勘定科目が異なります。
適切な勘定科目を選ぶと、仕訳がしやすくなるだけでなく、帳簿も見やすくなり、後で税理士などから指摘を受けにくくなります。費用が発生したときは、都度仕訳をしておきましょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
電子帳簿保存法 徹底解説(2025年10月 最新版)
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
インボイス制度 徹底解説(2024/10 最新版)
インボイス制度は施行後もさまざまな実務論点が浮上し、国税庁によるQ&Aの追加・改訂が続いています。これを受けて、「結局どうすればいいのか、わからなくなってしまった」という疑問の声も多く聞かれるようになりました。
そこで、インボイス制度を改めて整理し、実務上の落とし穴や対応のヒントまで網羅的に解説した最新資料を作成しました。問題なく制度対応できているかの確認や、新人社員向けの教育用など、様々な用途にご活用いただける充実の資料です。
マネーフォワード クラウド会計Plus サービス資料
マネーフォワード クラウド会計Plusは、データの自動取得、自動仕訳、自動学習の3つの自動化で経理業務が効率化できる会計ソフトです。
仕訳承認フローや業務分担にあわせた詳細な権限設定が可能で、内部統制を強化したい企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド経費 サービス資料
マネーフォワード クラウド経費を利用すると、申請者も承認者も経費精算処理の時間が削減でき、ペーパーレスでテレワークも可能に。
経理業務はチェック業務や仕訳連携・振込業務の効率化が実現でき、一連の流れがリモートで運用できます。
よくある質問
洗剤の仕訳に使う勘定科目は何ですか?
消耗品費や福利厚生費、衛生費が適当です。反復して発生することがあまりないと考えられるときは雑費も使います。詳しくはこちらをご覧ください。
洗剤を仕訳する際の注意点はありますか?
使用目的に合う勘定科目を選ぶことが大切です。雑費があまりに多いと帳簿が見づらくなるため、消耗品費か福利厚生費、衛生費で仕訳ができないか考えてみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
勘定科目 消耗品費の関連記事
新着記事
法人にかかる税金の種類一覧!税率や計算シミュレーション、赤字でも発生する税金などを解説
会社設立や決算において、経営者が頭を悩ませるのが税金です。法人税は、国に納めるものや地方自治体に納めるものなど、複数の種類で構成されています。 この記事では、法人が納めるべき税金の種類を体系的に整理し、それぞれの税率や計算の仕組み、さらには…
詳しくみる法人税の税率は何パーセント?最高税率や中小企業の特例、実効税率、具体的な計算まで解説
法人税の税率は原則として23.2%で、資本金1億円以下の中小企業には15%の軽減税率が適用されます。しかし、経営において重要なのは、法人税だけでなく地方税などをすべて含めた実効税率を知ることです。 本記事では、会社の規模による法人税率の違い…
詳しくみる購入選択権付リースとは?仕組みやメリット・デメリット、会計処理まで徹底解説
購入選択権付リース(購入オプション付リース)は、リース期間満了後に設備や車両などの資産を、あらかじめ定められた価格で購入できる権利が付いたリース契約です。多額の初期投資を抑えながら最新の設備を利用し、将来的に自社の資産として所有できる可能性…
詳しくみる会計基準とは?種類一覧や調べ方、選ぶポイント、近年の改正内容をわかりやすく解説
企業が財務諸表(決算書)を作成するには、会計基準という統一されたルールが不可欠です。この記事では、会計基準の必要性や種類の一覧、そして自社がどの基準を選ぶべきかまでわかりやすく解説します。 会計基準とは? 会計基準とは、企業が財務諸表を作成…
詳しくみる2027年に適用開始の新リース会計基準とは?改正内容や影響をわかりやすく解説
2027年4月1日以後開始する事業年度から、日本のリース会計に関するルールが大きく変わります。今回のリース会計基準改正における最大のポイントは、これまでオフバランス処理が可能だったオペレーティング・リースが、原則として資産・負債として貸借対…
詳しくみるリース取引の判定基準は?フローチャート付きでわかりやすく解説
リース契約は、設備投資やIT機器導入など、多くの企業活動で活用される重要な手段です。「このリース契約は資産計上すべきか」「ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの違いがわからない」といった悩みは、経理担当者にとって避けて通れない問題…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引



