棚卸資産

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棚卸資産とは、会社が販売(転売)する目的で所有する財やサービスの総称である。商品、製品、半製品、原材料、貯蔵品、仕掛品などがこれにあたり、一般的には「在庫」と言われる。棚卸資産は貸借対照表では借方である資産の部の「流動資産」に含まれる。

棚卸資産の主な種類

「商品」は仕入れたものを加工せずに販売するものを指し、「製品」は製造して売るものを指す。「半製品」は加工してもそのままでもどちらでも売れるもの、「原材料」は製品などを製造するための元になるもの、「貯蔵品」は金額的に大きくない原材料、そして「仕掛品」は製造途中にあるものをそれぞれ意味する。

棚卸資産の評価基準

毎期決算時には在庫を調査して数量を確かめ、期末商品棚卸高を棚卸資産として計上する。棚卸資産を計上する際は評価基準を用いるが、それには「低価法(低価基準)」と「原価法(取得原価基準)」がある。

低価法とは時価と原価を比較し、どちらか低い方を資産の評価額とする方法である。これに対し原価法とは資産を取得したときの金額(取得原価)を評価額とする方法のことである。原価法の場合、時価が原価を上回っていても下回っていても取得原価のままで評価する。

日本ではほとんどの上場企業と店頭公開企業で原価法を採用してきたが、国際的な会計ルールとの整合性を図るため、平成21年3月期から「棚卸資産の評価に関する会計基準」が適用され、評価基準は低価法が義務づけられることとなった(トレーディング目的のものを除く)。

棚卸資産の注意

利益は「期首棚卸資産+当期仕入高-期末棚卸資産=売上原価」で計算される。販売などが遅れることによって在庫が多くなると利益は増加するが、棚卸資産は販売されることによってはじめて会社の収益となるため、期末棚卸資産が多くなるほどキャッシュフローとしてはマイナスになってしまう。「利益を計上しているのにキャッシュがない」という事態はこの状態によって引き起こされる。



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