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簿記の基本をおさえよう!複式簿記と単式簿記の違い

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今回は簿記について説明します。簿記には「単式簿記」と「複式簿記」があります。会計や簿記は難しいところもありますが、知っておくと事業成績を具体的に把握することもできるようになります。ぜひ、これを機に正しい知識を身に付けましょう。

会計と簿記の違い

会計というのは企業などの活動を数字で表し、内部あるいは外部に示して活用するための方法論です。つまり、現金や土地をどれくらい持っていて、今年度の利益はどれくらいあるのかを正確に表すことを目的としています。一方、簿記は、会計の目的である「活動を数字で表す」ことを達成するためのツールで、会計の言語のようなものです。ここでは簡単に説明をします。

単式簿記と複式簿記のイメージ

単式簿記と複式簿記の違いを説明するために、身近なものに置き換えてみます。単式簿記は何に使ったかと残高を記入していく家計簿を作るようなイメージです。一方、複式簿記は、家計簿のほかに財産目録と借金の明細も作るようなイメージです。

1 単式簿記

単式簿記は、「単式」とあるように取引を1つの科目に絞って記載する方法です。いくつか、具体例をみてみましょう。

例1:12月8日に電気代を10,000円、現金で支払った場合
 電気代 10,000円 12月8日の支出欄に記入

例2:12月25日に商品30万円を売り上げて、現金でもらった場合
 商品売上 300,000円 12月25日の収入欄に記入

そして、収入欄の合計から支出欄の合計を引けば、いくら残高があるのかわかる仕組みです。とても簡単なのでわかりやすく、簿記の知識がなくとも計算できるのが特徴です。

誰でもすぐにはじめられるので、開業から間もない場合や取引が多くない場合には、単式簿記で記帳するのもよいでしょう。

しかし、単式簿記の場合、財産の状態がどうなっているかはわからないのです。つまり、先ほどの例でいうと、電気代が支払われた結果、現金が10,000円減少しているということが記載されていません。また、借金で100万円借りた場合も収入に計上されるので、残高が多いように思えても、その内容は借金だらけという可能性があるわけです。これを解消するためには、財産や借金の状況も反映される仕組みが必要になります。それが複式簿記です。

2 複式簿記

複式簿記は、「複式」とあるように、取引を複数の科目で記載する方法です。先ほどと同じ例でみてみましょう。

例1:12月8日に電気代を10,000円、現金で支払った場合
 12月8日 電気代 10,000円 現金 10,000円

例2:12月25日に商品30万円を売り上げて、現金でもらった場合
 12月25日 現金300,000円 売上 300,000円 

「電気代」と「現金」というように複数の科目で記帳されていることがわかると思います。これが複式簿記の記帳方法です。簿記は勘定項目と仕訳によって、お金の流れを把握することです。例1では、右側に「現金」とあり、例2では、左側に「現金」があります。これは、勘定項目と仕訳のルールによって右と左に振り分けた結果です。また、複式簿記の左側を「借方(かりかた)」、右側を「貸方(かしかた)」と呼びます。

ここで、簿記を知るうえで、基本的な構成要素について紹介しましょう。

簿記は資産、負債、収益、費用、純資産(資本)の5つのグループで成り立っています。各グループにはいろいろな勘定科目があり、それぞれの勘定項目を仕訳します。

仕訳のルールは以下の8つです。

・資産が増えたときは借方(左側)に記入
・資産が減ったときは貸方(右側)に記入
・負債が増えたときは貸方(右側)に記入
・負債が減ったときは借方(左側)に記入
・純資産(資本)が増えたときは貸方(右側)に記入
・純資産(資本)が減ったときは借方(左側)に記入
・費用が生じたときは借方(左側)に記入
・収益が生じたときは貸方(右側)に記入

もう一度、上記の例で説明すると、例1の電気代は費用にあたるので、電気代10,000円は借方に記入し、支払った現金は貸方に現金10,000円と記入することになるのです。

次は、複式簿記をすることによって作られる貸借対照表と損益計算書についてみていきましょう。

貸借対照表と損益計算書

1.貸借対照表

貸借対照表は、先ほど説明したグループのなかの「資産」「純資産(資本)」「負債」が属することになります。そして、「貸方」と「借方」を対照して一致させることから、「貸借対照表」もしくは「バランスシート」と呼ばれています。借方(左側)には、現金や売掛金といった資産の項目が計上され、貸方(右側)には、借入金や純資産(資本)などが計上されます。具体的には次のようなイメージです。

右と左の合計額125万円が一致しているのがわかると思います。これが貸借対照表の基本の書き方で、単式簿記ではわからなかった、現金がいくらあるか、借入金がいくらあるのかが一目瞭然でわかります。

2.損益計算書

損益計算書は、5つのグループのなかの「収益」と「費用」で構成され、収益から費用を差し引き、会社の利益を示しているものです。借方(左側)に費用が、貸方(右側)に収益が記入されます。

単式簿記、複式簿記の違いわかりましたか? 個人事業主やフリーランスにとって、とても役に立つ知識ですので、覚えておきましょう。



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