- 作成日 : 2024年9月26日
探偵業をはじめるには開業届が必要?書き方や警察への届出も解説!
探偵業とは、依頼者からの求めに応じて、特定個人の所在や行動について情報を収集し、依頼者に報告する仕事です。「探偵業法」という法律によって、仕事内容の定義や業務を営む条件などが決められています。
ここでは、探偵業をはじめるにあたって必要になる、開業届の書き方や警察署への届出について解説します。
目次
探偵業をはじめるには開業届が必要?
個人事業主として探偵業を営む場合、開業後1か月以内に開業届を税務署へ提出することが所得税法で定められています。個人事業主は毎年、確定申告や納税を行う必要がありますが、税務署は開業届の提出によって個人事業主の存在を把握します。
実は、開業届を提出しなくても罰則などはありません。しかし、開業届を出していないと困るシーンがあったり、開業届を出すことで得られるメリットが受けられなくなったりすることがあります。
たとえば、創業時に融資や補助金などを活用する際、金融機関などに開業届の写しを提出しなければならないことがあります。また、「〇〇探偵事務所」などの屋号をつけた銀行口座を開く場合にも、開業届の写しが必要になることもあります。
探偵業の開業届の書き方は?
ここでは、開業届の項目の中で迷いがちな「職業」と「屋号」の書き方に絞り、解説します。開業届全体の書き方については、以下の記事をご参照ください。
職業の書き方
職業欄の書き方に決まりはありません。どのような仕事をしているか、簡潔に記載すればよいので「探偵業」と書けば問題ありません。
また、総務省が定めている「日本標準産業分類」に従って記入してもよいでしょう。日本標準産業分類では、探偵業は「興信所」に分類されます。
屋号の書き方
「〇〇探偵事務所」など、屋号を掲げている探偵業を行っている場合は、屋号を記載します。個人名で活動している場合は記載しなくても構いません。
探偵業をはじめるには警察への届出も必要!
個人事業主・法人にかかわらず探偵業を開業するには、警察を通じて公安委員会に「探偵業開始届出書」を提出しなければなりません。ここでは、探偵業を開始する際の警察への届出について、解説します。
参考:探偵業について|警察庁
探偵業開始届出書とは
「探偵業開始届出書」とは、探偵業をはじめる個人事業主または法人が、都道府県公安委員会に提出する書類です。営業開始日前日までに、営業所を管轄する警察署に提出すると、警察署長経由で公安委員会に届け出がされます。
なお、探偵業開始届出書は以下のサイトからダウンロードできます。
探偵業開始届出書を提出するときの注意点
個人事業主が探偵業開始届出書を提出する際、以下の添付書類を一緒に提出します。
- 履歴書
- 住民票の写し
- 欠格事由に該当しないことを誓約する書面
- 市区町村が発行した身分証明書
※「最近5年間に営業停止命令・営業廃止命令に違反した者」など、7つの欠格事由に該当する場合、探偵業を営むことができません。
そもそも開業届とは?
開業届は、正式名称が「個人事業の開業・廃業等届出書」で、個人が事業を始めたことを税務署に知らせるための書類のことです。
所得税を納める方法として、会社員の場合は毎月の給料から天引きされることが一般的です。一方、会社に属さず個人で事業をする場合は、自身で所得税を計算し、確定申告を行う必要があります。
開業届を税務署に提出すると、「個人事業主として所得税を納めます」と税務署に知らせることになります。それ以降、税務署は確定申告に必要な情報を事業主に通知し、また、事業主がきちんと申告・納税しているか管理します。
開業届は誰が提出する?
基本的に手続き対象者は本人となりますので、本人が税務署に対して、開業届を提出します。
\フォーム入力だけで簡単、提出もネットで/
開業届の提出期限は?
開業届は、事業を開始した日(開業日)から1カ月以内に、事業所を管轄する税務署へ提出します。開業日といっても個人事業主の場合は、事業を始めた日があいまいなこともあるでしょう。この点については決まったルールがあるわけではなく、本人が「開業した」と考える日が開業日となります。
したがって、実質的には特に1カ月以内にこだわる必要はないと言えます。事業を始めた年の内に開業届を提出するようにしましょう。
開業届をネットで簡単に作成する方法
マネーフォワード クラウド開業届(サービス利用料0円)の場合、ソフトのインストールなどは一切必要なく、オンライン上でいくつかの質問に答えるだけで簡単に開業届の作成・提出ができます。
\電子申告でラクに開業届を提出/
e-Taxソフトで開業届を作成する際は、e-Taxソフトのインストールなどが必要です。
ソフトのインストールが不要でオンライン上で利用できる、マネーフォワード クラウド開業届のような開業届作成サービスは、デザインや使いやすさが初心者向けに設計されているのが特徴です。
開業届はスマホで電子申請・提出がラク!
開業届を提出するには、スマホで電子申告(e-Tax)・インターネット(e-Tax)・郵送・税務署の窓口に持参の4つの方法があります。
完全無料で使える「マネーフォワード クラウド開業届」で、フォームに沿って必要な情報を入力したのち、スマホから電子申告(e-Tax)が簡単にできます。
インターネットで完結するので、個人事業主やフリーランスの方など、非常に多くの方にご利用いただいております。
\スマホで簡単に開業届を提出/
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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