- 更新日 : 2021年6月11日
独立開業できる仕事まとめ!それぞれの開業方法と注意点
脱サラして起業したいけれど、どんな仕事なら独立開業できるのかがわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、独立しやすい仕事について、5つのパターンをご紹介します。それぞれのパターンで注意しておきたい点や、よくある失敗例についてもお伝えしますので、開業準備をする上で参考にしてください。
目次
(1)フランチャイズ開業
フランチャイズ(FC)は一定のお金(ロイヤリティ)を払うことで、既に顧客の信頼を得ている店名やノウハウを利用して事業ができるしくみです。
コンビニエンスストア、ハウスクリーニング、学習塾、結婚相談所などのほか、さまざまな業種でFC方式が採用されています。
のれん分けと何が違う?
フランチャイズは「のれん分け」と混同されることがあります。のれん分けは、長年仕えた使用人等への見返りとして、同じ屋号を使っての営業を許可するしくみです。のれん分けは長年の信頼関係にもとづき屋号等の使用を許可してもらえるものですが、FCは信頼関係がなくてもお金を払えば許可してもらえる点が違います。
フランチャイズのメリット・デメリット
FCでは本部のノウハウを利用できるので、未経験でも開業しやすくなっています。既に知名度のある店名を使えるので、顧客を集めやすい点もメリットです。
一方で、FCではロイヤリティを払わなければならず、利益が上がっても全部を自分のものにできません。また、FCでは事業の進め方が制限され、お店の独自性が出しにくいこともあります。
低資金で開業できるものもある
FCでは、初期費用として本部に加盟金や保証金を払わなければなりません。初期費用は百万円単位のことが多いですが、数十万円程度の低資金で開業できるものもあります。中には、初期費用0円で開業できるFCもあります。
フランチャイズ開業する方法
FC開業するには、本部と契約する必要があります。興味のあるFC本部を見つけたら、資料請求をしたり、説明会に参加したりして、加盟を検討しましょう。
フランチャイズ開業の失敗例と注意点
FCに加盟すれば安定した売上が確保できるわけではありません。通常の開業と同様、綿密な資金計画を立てておくことが大切です。本部を頼りすぎても失敗します。自らが積極的に情報収集し、売上アップの工夫をしましょう。
(2)インターネット関連ビジネス
パソコン1つあれば、インターネットを利用してビジネスを行うこともできます。ネットショップ、アフィリエイト、Webデザイナーなど、さまざまな仕事で独立開業が可能です。最近は、動画配信により「YouTuber(ユーチューバー)」として高額を稼ぎ出している人もいます。
お金をかけずに開業できる
ネットビジネスのメリットは、まとまった資金を用意しなくても開業できる点です。パソコンとインターネットがあれば、可能性は無限大と言えるでしょう。ただし、他人のノウハウを利用してネットビジネスを始める場合には、お金を払わなければならないことがあります。
インターネット関連ビジネスで開業するには
デザイナーやプログラマーなどは、既に実績があれば、独立して個人で仕事を受けることもできるでしょう。ネットショップなどは、ECプラットフォームを利用すればパソコンの知識がそれほどでなくても開業ができます。
インターネット関連ビジネスの失敗例と注意点
ネットビジネスに関する情報はインターネット上にたくさんあります。しかし、詐欺的な情報も多いので注意しましょう。特に、ネットに不慣れな初心者は、多額の投資をしたのに全く売上が上がらずに終わってしまうこともあります。
ネットビジネスなら片手間にできるというわけではありません。ネットショップにしてもアフィリエイトにしても、時間をかけて計画的に進めなければ失敗してしまいます。
本を読んだりセミナーに参加したりして勉強することも大切です。詐欺的な情報でないかどうかを見極めながら、必要な投資は惜しまないようにしましょう。
(3)士業・コンサルタント
士業・コンサルタントは、資格があれば開業しやすい仕事です。司法書士、行政書士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を持っている人にはおすすめです。
資格取得のための時間やお金が必要
資格を持っていない場合には、まず試験の合格を目指す必要があります。難易度の高い資格は合格できるまでに何年もかかることがあり、勉強のためにスクールや通信講座を利用すればその費用もかかります。時間やお金をかけてでも独立開業を目指すべきか十分検討しましょう。
開業までの流れ
それぞれの資格で開業の要件が定められていますので確認しておきましょう。例えば、行政書士として開業する場合には、事務所を設けなければなりません。自宅を事務所にもできますが、秘密を保持できるよう、独立性を確保する必要があります。
要件を確認したら、事業計画を立て、開業の準備をしましょう。開業する場合には、司法書士会、行政書士会などの組織に登録しなければならず、登録料などの初期費用がかかります。また、登録している限り、継続的に会費も発生します。他の固定費と合わせて、資金計画もしっかり立てておきましょう。
士業・コンサルタントの失敗例と注意点
士業やコンサルタントのよくある失敗例は、資格を取って事務所を開けば勝手にお客さんが来ると思っていたのに、実際には全く集客ができず、あっという間に資金不足に陥るケースです。
資格を取ることと、業務や集客を行うことは別問題です。実際にどのようにして売上を上げていくかについては、他の仕事と同様、綿密な計画を立てておく必要があります。
(4)サロン系ビジネス
ネイルサロン、アロマテラピーサロン、リラクゼーションサロンなどは、特技を生かして自宅でも開業できると、主婦層に人気です。
サロン開業するには
サロン開業する場合、店舗を借りるか自宅で開業するかのいずれかになるでしょう。自宅開業の場合にも、専用のスペースを設けるためにリフォームが必要になることがあります。サロンの場所を決め、必要な資金を準備しましょう。
まつげエクステサロンなど、美容師の資格を生かして開業する場合には、保健所に美容所開設届を出す必要があります。
サロン開業の失敗例と注意点
サロン開業では、価格設定が適切でないため失敗することがあります。主婦の自宅サロンでは、施術する相手もほとんどが友人で、最初から「お友達価格」にしてしまいがちです。結局、そのまま値段を上げられず、いつまでたっても利益が出ないことがあります。
住宅地にある自宅でサロンを開業した場合、アクセスが悪く、新規のお客さんが来ないこともあります。事業として継続的に利益を上げたいなら、集客方法を考えたり、売上予測を立てたりすることが欠かせません。計画が不十分だと失敗してしまいます。
(5)講師業
資格や特技、経験を活かして開業できるのが講師業です。英会話講師、ピアノ講師、セミナー講師など、さまざまな分野の講師需要があります。
講師業のメリット
自宅で教室を開く、もしくは出張の場合は、初期費用をあまりかけずに開業ができます。既に持っているスキルを利用するだけですので原価もほとんどかからず、利益率が高いのも魅力です。空いている時間でもできるので、副業にもなります。
講師業の開業の仕方
講師業は、講師をやっているということを宣伝し、お客さんが現れれば成立します。開業準備としては、広告やホームページなど集客方法を考えることがメインになるでしょう。場所を借りる場合には、そのための資金準備も必要です。
講師業のよくある失敗例と注意点
講師業を始めても、集客がうまくできないことがあります。最初から口コミだけではなかなか依頼がきません。ターゲットを明確にした上で、目につくところに広告を出すなどの工夫をしましょう。
その分野の知識が豊富にあることと、教えることとは別です。知識だけで指導や講義のスキルがなければ、お客さんは来ません。新型コロナウイルス感染症拡大以降、オンラインでのレッスンやセミナーを希望する人も増えています。今後は、IT知識が乏しいためにオンライン対応ができないといった場合も、失敗する可能性があります。
独立開業は計画的に
脱サラは魅力に思うかもしれませんが、思いつきで独立しても失敗します。起業を考えたら、事業計画や資金計画を立てておくことが大切です。開業に必要な手続き等も確認し、具体的なスケジュールを組んでおきましょう。
よくある質問
フランチャイズ開業する方法は?
本部と契約する必要があります。興味のあるFC本部を見つけたら、資料請求をしたり、説明会に参加したりして、加盟を検討しましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
インターネット関連ビジネスで開業するには?
デザイナーやプログラマーなどは、既に実績があれば、独立して個人で仕事を受けることもできるでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。
士業・コンサルタントの開業までの流れは?
それぞれの資格で開業の要件が定められていますので確認しておきましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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