- 更新日 : 2021年5月6日
定款の記載事項の要点まとめ
定款の記載事項には「絶対的記載事項」「相対的記載事項」「任意的記載事項」の3種類が存在し、必ず記載が必要な記載事項については、記載がないと定款自体が無効となってしまうので注意が必要です。今回は定款の記載事項についてまとめました。
定款とは?
定款とは、会社の目的や組織、運営はもちろんのこと、構成員や株主の地位などを定めた会社の根本規則、またはその書面のことを指します。定款の作成とはつまり、設立する会社の最重要事項を定めることです。会社設立の手続き上、すべての会社に義務付けられていますので、定款の作成は必須事項です。
会社の設立時には、会社設立の手続きを具体的に進める立場である発起人が定款を作成します。作成された定款は、発起人全員の署名または記名捺印(なついん)がなされ、さらに公証人の認証を受けることになります。そこまで完成してはじめて、定款に効力が生まれます。この、会社設立時に最初に作られた定款のことを「原始定款」と言います。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
会社設立時に決めることチェックリスト
「会社設立時に決めることチェックリスト」では、会社設立の基本事項や、株式会社・合同会社別の決めることチェックリストなどを、1冊にまとめています。
図解でカンタンにまとめており、完全無料でダウンロードいただけます。
補助金をまるっと理解!会社設立時の補助金ガイド
補助金の概要や各制度の内容に加え、会社設立直後の企業でも使いやすい補助金や実際の活用事例などについてまとめました。
「使えたのに知らなかった!申請が漏れてた!」といったことを防ぐためにも、会社設立時の資金調達方法の一つとしてお役立てください。
法人成り手続きまるわかりガイド
初めて法人成りを考える方に向けて、法人成りの手続きや全体の流れ、個人事業の整理方法など、必要な情報をわかりやすくご紹介したガイドです。
多くの個人事業主の方にダウンロードいただいておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
起業家1,040人への調査でひも解く!先輩起業家が一番困ったことガイド
マネーフォワード クラウド会社設立では、会社設立の経験がある方1,040名に対して、会社設立に関する調査を実施しました。
先輩起業家が悩んだ部分や、どのように会社設立を行ったかを、定量的に分析していますので、ぜひご活用ください。
原始定款、現行定款とは?
会社の定款には、原始定款と現行定款の2種類があります。
原始定款は会社の設立時に作る定款で、公証人の認証を受け、その効力が生じたものになります。
現行定款とは、現在効力のある定款のことを言います。事業を運営していくにあたり、定款の内容を更新していかなくてはなりません。更新する場合は、株主総会の決議で定款の変更を決定できます。最初に作られる原始定款に対して、随時内容を更新していく定款が現行定款ということになります。
会社の定款というのは必要に応じて変わっていきます。現行定款は商号や本店の所在地、目的や役員が変わったり、増資を実行したりするなど、会社の実情が変化していくため、それに合わせて内容も変えていくのです。
定款に記載する事項とは?
定款に記載する事項には、絶対に定款に記載しなければならない事項と、定款に定めておかないと有効化されていない事項、自主的に定款に記載する事項の3種類があり、それぞれ「絶対的記載事項」「相対的記載事項」「任意的記載事項」と言います。
絶対的記載事項
絶対的記載事項は、定款への記載が必須なものです。記載すべき項目は法律により定められており、ここに漏れがあると、定款そのものが無効となってしまいます。
絶対的記載事項は、以下の項目です。
※ 発行可能株式総数は、会社法第27条で定められた絶対的記載事項には含まれませんが、原子定款に記載をしなかった場合、会社設立(登記)までの間に、発起設立の場合には発起人全員が同意したうえで、定款に追記をしなければなりません。
ただ、実際に定款を作成する場合には、絶対的記載事項以外の項目、相対的記載事項と任意的記載事項についても記載するのが一般的です。
相対的記載事項
相対的記載事項は、定款に記載しなくても定款自体の効力は有効ですが、定款で定めておかなければ規則として効力が認められない項目です。たとえば、現物出資がある場合に、その項目を定款に記載していなければ、認められないことになってしまいます。
ほかにも、「株式の譲渡制限に関する定め」や「取締役等の任期の伸長」「公告の方法」といった項目があります。
任意的記載事項
任意的記載事項は、記載がなくても定款が無効になるわけではありませんし、また、定款に記載しなくてもその効力が否定されるわけではありません。会社が、自主的に定款に追加した事項を任意的記載事項と言います。定款に記載されると、法で定められた手順にそって変更する必要があり、規則として強い拘束力を発するようになります。ここで追加される項目は、法律に定められた範囲であれば、どんな項目でも認められるようになります。
任意的記載事項は、「事業年度」や「株主総会に関すること」などさまざまです。これらの内容は定款に記載されていなくても規則として有効になる、定款に記載することによってより拘束力を高めるといった目的があります。
まとめ
定款の作成は会社法などの知識が必要なため、会社設立の一連の作業の中でも時間がかかるものです。一度作成すると、変更には法で定められた手順が必要となることも大きなポイントです。これらの特徴をしっかり頭に入れて、慎重に作成を進めてください。
よくある質問
定款とは?
定款とは、会社の目的や組織、運営はもちろんのこと、構成員や株主の地位などを定めた会社の根本規則、またはその書面のことを指します。詳しくはこちらをご覧ください。
定款に記載する事項とは?
定款に記載する事項には、「絶対的記載事項」「相対的記載事項」「任意的記載事項」の3種類があります。詳しくはこちらをご覧ください。
原始定款、現行定款とは?
原始定款は会社の設立時に作る定款で、公証人の認証を受け、その効力が生じたものになります。一方、現行定款とは、現在効力のある定款のことを言います。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会社設立の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 会社設立の方法
合同会社の定款変更とは?必要なケース・手続き・費用・届出を解説
合同会社の運営に欠かせない「定款」は、設立時に作成する基本ルールの集約文書です。事業の拡大や組織変更に伴って定款の内容に修正が必要となる場面は少なくありませんが、どのような変更が定…
詳しくみる -
# 会社設立の方法
勤務医の節税対策とは?賢い手取りの守り方を解説
高収入である勤務医は、その分税金や社会保険料の負担も大きく、可処分所得の目減りに悩まされることが少なくありません。経費計上が難しい給与所得者という立場上、節税対策は限られているよう…
詳しくみる -
# 会社設立の方法
会社法とは?基本的な規定や目的をわかりやすく解説!
会社法とは2005年に成立し、2006年に施行された法律で、会社に関するさまざまなルールがまとめられています。会社法とは具体的にどのような法律か、どのような会社が規定されているのか…
詳しくみる -
# 会社設立の方法
マイクロ法人とは?設立方法やメリット・デメリット、後悔しないためのポイントを解説
マイクロ法人は、どう作れば失敗せずに活用できる? イクロ法人は、目的設計と手順を押さえれば個人でも問題なく設立できます。 1人でも法人設立可 株式・合同会社が主流 節税と社保対策が…
詳しくみる -
# 会社設立の方法
発起人の決定書とは?書き方や記入例、押印について解説
株式会社の設立にあたり準備が必要な事項や書類のうち、「発起人の決定書」は設立に直接携わる人(々)の意思表示を明記するための書類の一つです。 会社設立における発起人の決定書の意義や作…
詳しくみる -
# 会社設立の方法
デザイン業の定款の書き方!事業目的の記載例・テンプレート
デザイン業を営む会社を設立するのであれば、定款の作成が必要です。定款とは会社経営に関する規定をまとめたもので、商号(社名)や事業目的、本店所在地など、法律に定められた事項を記載しま…
詳しくみる



