• 更新日 : 2025年12月11日

水道修理業は儲かる?年収やきついと言われる仕事内容、必要な資格、将来性まで解説

水道屋や水道修理の仕事と聞くと、「きつい」「汚れる」といったイメージと同時に、「専門職で儲かる」「独立すれば高収入」といったイメージを持つ方も多いでしょう。水道業界は、私たちの生活に欠かせないインフラを支える重要な仕事ですが、その実態はあまり知られていません。

この記事では、「水道修理の仕事は本当に儲かるのか?」という問いにお答えします。また、具体的な仕事内容やきついと言われる理由、実際の年収・給料事情、将来性、キャリアアップに必要な資格、そして独立開業して稼げる可能性を高めるポイントまで、水道業界のリアルを解説します。

水道修理業は儲かる?

水道修理業は、技術、資格、経験を積み、独立や経営戦略次第で儲かる可能性のある仕事です。未経験のうちは儲からない時期もありますが、他の多くの職種と比較して利益を出しやすいビジネスモデルであることは間違いありません。

水道修理業が儲かると言われる理由は?

水道修理業が儲かるとされる理由は、主に以下の3点です。

  1. 需要の緊急性が高い
    水漏れや詰まりは「今すぐ直したい」という緊急性の高いトラブルです。そのため、顧客は価格交渉よりも迅速な解決を優先し、適正な料金を受け入れやすい傾向があります。
  2. 専門技術による参入障壁
    修理には専門知識と技術、専用の工具が必要です。誰もができる作業ではないため、技術料を高く設定でき、高い利益率に繋がります。
  3. 原価率が低い
    修理内容によっては、材料原価が数百円でも、技術料として数千円〜1万円以上の売上になるケースも多く、利益を確保しやすい構造です。

未経験の見習い期間は儲からない時期もある

水道修理業で高収入を得るには、専門技術の習得が不可欠です。未経験で入社した場合、最初の1〜3年は見習い期間となり、先輩に同行して技術を学ぶことに専念します。

この期間は、まだ一人で売上を立てられないため、給料は低めに設定されていることが多く、儲かるとは言えない時期となります。

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水道修理業の年収・給料の目安は?

水道屋の年収・給料は、個人のスキル、経験、保有資格、そして企業の給与体系によって大きく変動します。

一般的な水道修理・水道工事会社の社員の場合、キャリアステージごとにおおよその年収目安があります。

キャリアステージ 年収目安 主な役割
見習い
(未経験〜3年)
250万〜400万円 先輩に同行し、技術と知識を学ぶ期間。
給料は低め。
一人前の職人
(3年〜)
400万〜600万円 一人で現場を担当。
資格取得で給料アップ。
職長・リーダー
(10年〜)
600万〜800万円 現場管理や後輩の指導を担当。
高い技術と管理能力が求められる。

月給制の会社でも、「給水装置工事主任技術者」などの国家資格を取得すると、月額数千円〜1万円程度の資格手当が支給されることが一般的です。

また、水道修理をメインに行う会社では、売上や修理件数に応じた歩合給(インセンティブ)制度を導入しているケースも多く、個人の頑張り次第で平均を大きく上回る給料を稼ぐことも可能です。

参考:配管工 – 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)|厚生労働省

水道修理業の具体的な仕事内容とは?

水道修理業をはじめとする水道屋の仕事は、大きく分けて水道工事(施工)と水道修理(メンテナンス)の2種類があり、それぞれ担当する業務内容が異なります。

1. 給排水設備の新設・改修工事(水道工事)

主に「水道工事」と呼ばれる分野で、建設現場やリフォーム現場での作業が中心です。

  • 給水管・排水管の配管:建物の新築時や大規模リフォーム時に、設計図面(給排水図面)に基づき、水道メーターからキッチン、浴室、トイレなどの水回りまで給水管や排水管を設置・接続します。
  • 衛生器具の設置:便器、洗面台、ユニットバス、給湯器などの水回り設備機器の取り付け作業を行います。

2. 水回りの緊急修理・メンテナンス(水道修理)

一般的に「水道修理」と呼ばれ、既存の建物で発生した水回りトラブルに対応する仕事です。

  • 水漏れ修理:蛇口やシャワー、トイレタンク、水道管などからの水漏れ箇所の特定と修理(パッキン交換、部品交換、配管補修など)を行います。
  • 詰まり解消:トイレ、キッチン、浴室などの排水溝の詰まりを、専用の器具(ローポンプ、トーラー、高圧洗浄機など)を使用して解消します。
  • 部品・機器の交換:故障した蛇口やシャワーヘッド、劣化した給湯器などの交換作業を行います。

3. 漏水調査や点検業務

地中に埋設された水道管からの水漏れ(漏水)を、専用の音響調査機器などを使って特定する専門的な仕事や、マンション・ビルの定期的な貯水槽清掃、排水管高圧洗浄といった点検・メンテナンス業務も水道屋の重要な仕事内容です。

水道修理の仕事がきついと言われる理由は?

水道修理の仕事は、体力的な負担、労働環境、不規則な勤務時間の3つの側面から「きつい」と言われることが多いです。

1. 体力的な負担

水道修理や水道工事では、重い工具や機材(高圧洗浄機、配管など)を運搬することが日常茶飯事です。また、キッチンのシンク下や床下、天井裏といった非常に狭く暗い場所での作業も多く、不自然な体勢を長時間強いられるため、体力的にきついと感じる場面が多くあります。

2. 労働環境

特に排水管の詰まり修理やトイレ修理では、汚物やヘドロ、不快な臭いに直面することは避けられません。衛生的な環境ばかりで働けるわけではないため、精神的なタフさも求められます。

3. 緊急・夜間対応

水回りのトラブルは曜日や時間を問わず発生します。水道修理をメインに行う企業では、24時間365日対応を謳っている場合が多く、当番制などで深夜や休日の緊急出動(呼び出し)が発生します。これにより生活リズムが不規則になり、きついと感じる大きな要因となります。

4. 屋外作業の厳しさ

水道工事や屋外の漏水調査などは、天候に関わらず行われます。真夏の炎天下での作業や、真冬の寒さの中での作業は、体力を著しく消耗します。

5. 覚えることの多さと責任の重さ

水道の構造は建物の年代や種類によって様々です。膨大な知識と修理パターンの習得が必要であり、一人前になるまでには時間がかかります。また、修理ミスが水漏れなどの重大な事故に直結するため、常に高いプレッシャーと責任が伴います。

水道修理業でもホワイトな働き方はできる?

きついイメージが先行する水道業界ですが、すべての企業が過酷なわけではなく、ホワイトな労働環境を提供する企業も存在します。

水道業界でホワイトな職場を見つけるには、求人情報や面接で以下の点を確認することが重要です。

  • 明確な当番制:24時間の緊急対応を当番制にし、当番日以外は夜間呼び出しがない企業。
  • 残業時間の管理みなし残業時間を超えた分の残業代が適切に支払われるか。
  • 休日・休暇:完全週休2日制の導入や、有給休暇の取得実績。
  • 業務内容:水道工事(施工)をメインとし、緊急修理が少ない企業は、比較的勤務時間が安定している傾向があります。
  • 福利厚生社会保険完備はもちろん、資格取得支援制度などが整っているか。

水道修理業のキャリアアップに必要な資格とは?

水道屋として働き、給料アップや独立を目指す上で、資格の取得が重要です。

1. 給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者は、「指定給水装置工事事業者(指定工事店)」の指定を受けるために必須です。この指定がなければ、水道メーターを通過した後の給水管の新設・改修工事など、多くの水道工事が行えません。独立開業を目指すなら必須の資格です。

参考:給水装置工事主任技術者試験|公益財団法人給水工事技術振興財団

2. 排水設備工事責任技術者

下水道への排水設備工事を行う「指定排水設備工事事業者」として自治体の指定を受けるために必要な資格です。これも仕事の幅を広げる上で重要となります。
自治体により名称や要件が異なることがあるため留意が必要です。

参考:令和7年度排水設備工事責任技術者資格試験のご案内|下水道局|東京都

3. 管工事施工管理技士

1級または2級があり、水道工事を含む管工事全般の施工計画作成や、現場の工程・安全・品質管理を行うための資格です。特に大規模な水道工事を請け負う場合や、職長・リーダー以上の管理職としてキャリアアップする際に強力な武器となります。

参考:1級管工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター2級管工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター

水道修理業で独立開業するとさらに儲かる?

独立・開業は、水道屋として大きく稼ぐための一つの道です。経営が軌道に乗り、安定した集客ができれば、会社員時代の年収を大きく超える年収1000万円以上を稼ぐことができる場合もあります。

独立開業のメリット

独立する最大のメリットは、売上が直接自分の収入に反映されることと、定年がなく自分の裁量で働ける時間的な自由度です。

独立開業のデメリットと注意点

独立は高収入のチャンスがある反面、大きなリスクも伴います。

  • 集客の難しさ:独立して最も困難なのが集客です。Web広告の専門知識や、不動産管理会社への営業努力など、技術とは別の経営スキルが不可欠です。
  • 経営リスク:仕事がなければ収入はゼロです。会社員のような安定した給料はありません。
  • 必要な経験と資格:技術も知識もないまま独立しても成功しません。最低でも3年以上の実務経験と、「給水装置工事主任技術者」などの専門資格は、独立前に必ず取得しておくべきです。

水道修理業の将来性は?

結論として、水道業界の将来性は高いと考えられます。

理由1. インフラ維持の安定した需要

水は人間の生活に不可欠なインフラであり、水回りのトラブルを直すという仕事は、景気や社会情勢に左右されにくく、需要がなくなることがありません。

理由2. インフラの老朽化による改修需要

日本全国の水道管や建物は、高度経済成長期に整備されたものが多く、現在老朽化による更新時期を迎えています。これにより、配管の引き直しや水回り設備全体のリフォームといった、水道工事の需要が今後ますます増加すると予測されています。

参考:水道の現状と水道法の見直しについて|厚生労働省

理由3. AIやロボットに代替されにくい専門技術

水道修理や水道工事の仕事は、現場ごとに状況が異なる対応が求められます。漏水の原因特定や複雑な配管の修理など、人間の五感と経験、高度な専門技術が必要な作業が多く、AIやロボットによる代替が最も難しい職業の一つとされています。

水道修理業の仕事はきついが魅力と将来性がある

水道修理や水道工事の仕事は、確かにきつい側面を持っています。体力的な負担や不規則な勤務もありますが、それ以上に人々の生活インフラを守るという大きなやりがいと、専門技術がAIに奪われないという確かな将来性があります。

未経験からでも、見習い期間を経て経験を積み、給水装置工事主任技術者などの資格を取得することで、安定した給料・年収を得ることができ、さらには独立して高収入を目指すことも可能です。「水道修理は儲かるのか?」という問いに対しては、覚悟と努力次第で大きく稼げる可能性がある、と答えることができるでしょう。


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