• 作成日 : 2023年1月20日

田舎で起業するメリット・デメリットは?向いている業種や成功例も解説!

田舎で起業するメリット・デメリットは?向いている業種や成功例も解説!

田舎での起業を考えている方もいることでしょう。

田舎での起業は、コストを抑えて開業できる、固定費を抑えられる、助成金・補助金を活用できるなど、さまざまなメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。メリットを最大に活かせるビジネスの取り組みが必要になるでしょう。

この記事では、田舎での起業のメリットとデメリットを詳しく紹介します。併せて、田舎での起業に向いている業種や成功例も紹介しますので、田舎で起業したいと考える方はぜひ参考にしてください。

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田舎で起業するメリットは?

田舎での起業にはさまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるかを見ていきましょう。

開業資金やコストを抑えて開業できる

田舎で起業するメリットとしてまず挙げられるのは、開業資金などのコストを抑えて開業できる点です。

田舎は都会と比べて土地や不動産の価格が安いため、店舗や事務所を借りる場合の初期費用が安く済みます。都会と比べると半額程度の費用で同規模の物件を借りられるケースもあるでしょう。

また、過疎化が進んで空き家が多い地域では、自治体の空き家プロジェクトなどにより、一戸建てを無料で貸し出してくれるケースもあります。その場合には、物件取得の初期費用がまるまる浮くことになります。

固定費を抑えられる

起業後の固定費も抑えられるのも田舎での企業のメリットです。店舗や事務所の家賃も、初期費用と同様に都会の半額程度になるケースもあります。

ガスや電気の料金は都会とあまり変わりませんが、井戸を使う地域なら、水道料金は年間1万円ほどで使い放題という地域もあります。

また、最低賃金が低いため、人件費も安く抑えられる傾向です。飲食店を始めるなら、地元の新鮮な野菜が都会の半額程度の価格で手に入れられることもあるため、原材料費も抑えられるでしょう。

競合が少ない

田舎での起業のメリットとして、競合が少ないことも挙げられます。起業家やフリーランスの多くは、ビジネスを加速するため都会へ出ます。しかし、競合が多い都会で、ライバルに打ち勝ちながら成功するのは容易ではありません。

その点、田舎では、都会に多くある飲食チェーンや大手スクールも、まだ進出していない地域もあります。起業する業種を選べば、他社と競うことなく事業展開できる可能性もあるでしょう。

助成金・補助金を活用できる

田舎では近年、人口の減少や高齢化が大きな問題となっています。地方移住を促進するため、政府や自治体が助成金・補助金を用意しています。それら助成金・補助金を活用できるのも、田舎での企業の大きなメリットでしょう。

たとえば政府は、田舎への移住と起業を同時に行った場合に、最大300万円の支援金を支給する「地方創生推進交付金」を行っています。そのほかにも、店舗改装費用や家賃補助を自治体が助成するケースも少なくありません。

田舎での起業にあたっては、どのような助成金・補助金を利用可能か、よく調べてみるとよいでしょう

田舎で起業するデメリットは?

田舎での起業には、メリットだけでなくデメリットもあります。どのようなデメリットがあるかを見ていきましょう。

集客の工夫が必要

田舎は人口が少ないため、大規模な集客や売上は望めません。そのため、都会によくある、薄利多売のビジネスモデルは、田舎には向いていないでしょう。

そのため、田舎で起業するにあたっては、集客の工夫が必要です。地域住民をターゲットとするのなら、地域の商圏人口や生活動線、競合他社などの綿密な調査と、そのなかで自社の立ち位置をどのように設定するかなど、しっかりとした計画が必要になるでしょう。

また、観光客の来訪が期待できる地域なら、観光客をターゲットに加えることで大きな集客が見込める可能性もあります。インターネットを利用しての全国での販売などが可能なら、プラスの売上が期待できることもあるでしょう。

公共交通機関やインターネット環境が整っていない地域がある

田舎では一般的に公共交通機関が十分に整備されていません。そのため、車での移動が必要な地域では、ガソリン代や車検費用などの車両維持費は馬鹿にならない額になります。

また、山あいの地域など、高速インターネット回線が整備されていない地域も少なくありません。その場合には、インターネットの工事費に数万円の自己負担が必要になるでしょう。

車の維持費やインターネット代の負担を抑えるためには、ある程度インフラが整備された地方都市レベルの場所を、移住先として選ぶのがいいでしょう。

人間関係に気を使う必要がある

一般的に田舎では、人間関係が濃密です。新しい情報なども、地元の人とのコミュニケーションからでないと入ってこないこともあります。ときに保守的・排他的ともいわれる田舎の人との付き合いには、よく気を使うことが必要です。

自治会費の支払いはもとより、域内のどぶさらいや草刈り、お祭りの準備などへも積極的に参加しましょう。

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田舎での起業におすすめの仕事は?

田舎での起業におすすめの仕事を紹介します。

IT・クリエイティブ関係

田舎での起業でおすすめなのは、IT環境さえあれば仕事ができる職業です。ライター、デザイナー、プログラマー、イラストレーター、エンジニアなどは、住む場所を選ぶ必要がありません。近年では発注元の企業もテレワークが進んでいるため、営業や受注でのコミュニケーションで困ることも少ないでしょう。

また、写真家や陶芸家、画家なども田舎での起業におすすめです。近年ではストックフォトサイトなどで、写真の販売も容易です。陶芸なら、観光客向けの陶芸教室の開催や作品の販売も可能でしょう。製作過程をYouTubeで公開し、広告収入の獲得や作品の宣伝も検討できます。

インターネットショップ

インターネットショップも、場所を選ばずに起業できるビジネスです。イラストや陶芸作品、絵画、アクセサリー、服飾品などが製作できるなら、インターネットショップでの販売を検討してみてはいかがでしょうか。

また、自分で製作しなくても、地域の特産品や工芸品などを仕入れて販売することも考えられます。周辺に農家が多ければ、農作物の販売も有望です。

飲食店

人とのコミュニケーションが好きなら、飲食店の開業をおすすめします。土地代・不動産代が安い田舎なら、開業費用を都会の半分程度に抑えることも可能です。

飲食店の経営にあたっては、まずは地元の人に愛されるお店づくりが重要です。地域の憩いの場となり、回転率ではなくリピート率の向上を目指しましょう。

また、地方の特色を活かした運営を行い、インターネットで発信することにより、観光客の集客を目指すのも一つの手です。

農業

田舎ならではのビジネスとして農業が挙げられます。広い土地が必要な農業は都会ではなかなか難しいものですが、土地が安い田舎なら実現可能です。

また、就農を支援する国からの補助金として、「農業次世代人材投資資金」や「青年等就農資金」などがあり、さらに自治体やJAが独自に設ける支援もあります。そのような補助金・支援金を利用すれば、よりスムーズに農業で起業できるでしょう。

宿泊施設

空き家となっている古民家などを改装し、民宿などの宿泊施設を運営するのも田舎での起業のオプションです。その地域ならではの魅力を盛り込み、都会のホテルでは体験できない、贅沢な時間を提供できるとよいでしょう。

たとえば、野菜の収穫体験や、その野菜を使った料理を振る舞うなど、地域の特徴を活かしたさまざまなサービスが考えられます。

便利屋・配食サービス・移動販売

田舎では少子高齢化が進み、高齢者の生活が立ち行かないケースが増えています。そのような高齢者向けのビジネスも、田舎での起業にはおすすめです。

たとえば、以下のようなビジネスが考えられます。

  • 高齢者の買い物や家の掃除、電球の取り替えなどを手伝う便利屋
  • 一人で外食できない高齢者のための配食サービス
  • 高齢者の買い物を助ける、食料品・日用品などの移動販売

地域のニーズを突き詰めていくことにより、その地域に「なくてはならない存在」になることもできるでしょう。

田舎での起業の成功例は?

田舎での企業といっても、具体的にイメージが付かない方も多いのではないでしょうか。そこで、田舎での起業の成功例をいくつか紹介します。

沖縄県今帰仁村 沖縄そば店「今帰仁ウ.ッ.パ.マそば」

県外から沖縄県今帰仁村(なきじんそん)に移住した夫妻が、今帰仁産黒糖や泡盛を使用した、化学調味料を一切使わない沖縄そばを提供しています。地元の人に愛されているのはもちろん、県外からも多くのお客さんが訪れています。

千葉県・いすみ市 アパレルブランド「sayasaya」

刺繍やパッチワークを巧みに取り入れた、自然派の洋服を製造・販売しています。オーナーは、洋服を趣味で作っていたところ、知人から展示会やマーケットへの出店の誘いを受け、人気を集めるようになり、事業を始めました。

島根県大田市 古民家再生「中村ブレイス株式会社」

大田市大森町では少子高齢化で若者が減り続けたため、医療機器を製造・販売する中村ブレイス株式会社が社会貢献活動として、古民家再生に取り組みました。古民家を迎賓館兼資料館やゲストハウス、オペラハウスなどに改築したところ、Uターン・Iターンでの移住者が増え、人口減少傾向に歯止めをかけました。

田舎での起業に失敗しないためのポイントは?

田舎での起業に失敗しないためには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。以下から詳しく見ていきましょう。

地域のニーズを把握する

まず必要なのは、地域のニーズをしっかりと把握することです。ニーズに対応できれば、事業成功の確率は高くなります。

高齢者の生活維持が問題になっているなら、高齢者支援のための便利屋や配食サービス、移動販売などの事業は有望でしょう。住民の交流が少ない地域なら、地域住民が集えるカフェの開業もよいかもしれません。

ITを活用する

集客に工夫が必要な田舎だからこそ、インターネットを十分に活用する必要があります。SNSでお店の魅力をアピールしたり、インターネットショップで商品を販売したり、さまざまな活用方法が考えられるでしょう。

インターネットは全国・全世界につながっています。上手く活用できれば、思いもよらぬところから、お客さんを獲得できる可能性もあるでしょう。

人のつながりを大切にする

田舎で起業するには、地域の人とのつながりを大切にするという態度が欠かせません。よそ者には冷たい土地柄でも、一旦仲良くなれば、とことん応援してくれることもあります。地元の人に愛される存在となることを心がけましょう。

業種によっては田舎での起業もおすすめ!

田舎での起業は、開業資金やコストを抑えて開業できる、固定費を抑えられる、競合が少ない、助成金・補助金を活用できる、など多くのメリットがあります。一方で、人口が少ないため集客に工夫が必要、公共交通機関やインターネット環境が整っていないケースがある、人間関係に気を使う必要があるなどのデメリットがある点には注意しなければなりません。

田舎での企業におすすめの業種としては、IT・クリエイティブ関係、インターネットショップ、飲食店、農業、宿泊施設、便利屋・配食サービス・移動販売などがあります。これらの業種で起業したいと考えている方は、田舎での企業に積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

田舎で起業するメリットは?

開業資金やコストを抑えて開業できる、固定費を抑えられる、競合が少ない、助成金・補助金を活用できる、など多くのメリットがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

田舎での起業におすすめの仕事は?

IT・クリエイティブ関係、インターネットショップ、飲食店、農業、宿泊施設、便利屋・配食サービス・移動販売などです。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:前田 健二(経営コンサルタント)

大学卒業と同時に渡米し、ロサンゼルスでビジネスを立ち上げる。帰国後は複数のベンチャー企業のスタートアップ、経営に携わり、2001年、経営コンサルタントとして独立。事業再生、海外市場進出、コンテンツマーケティングなどを中心に指導を行っている。米国のベストセラー『インバウンド マーケティング』(すばる舎リンケージ)の翻訳者。明治学院大学院経済学部経営学科博士課程修了、経営学修士。

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