• 作成日 : 2024年6月6日

ゲーム会社起業の事業計画書の書き方は?テンプレートを基に記入例を解説

ゲーム会社を起業し資金調達する際には、事業計画書の提出が求められます。ゲーム会社を起業しようと検討している方のなかには、事業計画書の書き方がわからないケースもあるでしょう。

ここでは、ゲーム会社起業を検討中の人に向けて、事業計画書の書き方や作成する際の留意点などを解説します。おすすめのひな形、テンプレートもご紹介するので、ぜひご活用ください。

ゲーム会社の起業に必要な事業計画書とは?

事業計画書とは、どのような事業を、どう進めていくのかという計画を記した書類のことです。事業計画書の書き方には決まったフォーマットがないため、必要な項目を把握してオリジナルの事業計画書を仕上げる必要があります。一般的に記載する項目は以下のとおりです。

  • 企業の概要
  • 事業の概要、事業のコンセプト
  • 従業員
  • 自社の強みと弱みなど
  • 提供サービスや商品の概要
  • 必要な資金や資金調達方法
  • 販売戦略やビジネスモデル
  • 財務計画

事業計画書を作成する目的は、金融機関に提示して資金調達を実施することです。ゲーム会社の起業においては、「ヒットするゲーム」を開発する能力が求められます。
そのため、どんなゲームが市場に受けるのか、ターゲット層はどんな人なのかなど、起業プランをしっかりと練って事業計画書で伝えるようにしましょう。

ゲーム会社の事業計画書のひな形、テンプレート

ゲーム会社起業の事業計画書の書き方は?テンプレートを基に記入例を解説

事業計画書を作成する場合は決まったフォーマットがないため、テンプレートなどを参考にして仕上げるとスムーズに作成できます。また、起業する業界・業種、取り扱う商品やサービスによって事業概要や収支計画の書き方は違うため、テンプレートを用いて作成することがおすすめです。

以下では、ゲーム会社を起業する際に参考になる事業計画書・創業計画書のテンプレートをご用意しています。書き方がわからないという方は、ぜひご利用ください。

ゲーム会社の事業計画書の書き方・記入例

続いて、ゲーム会社を起業しようとしている人に向けて、事業計画書の書き方や記入例について解説します。

創業の動機・目的

創業の動機・目的の欄には、これから始めようとする事業が「誰に」「何を」「どのように」提供するかを記載します。具体的には、ゲーム開発を通して実現したいビジョンや目的、理念などのコンセプトを書き込みましょう。

ゲーム会社の起業で成功するためには、当然ながら開発したゲームのヒットが必要不可欠です。そのため、どんなゲームが市場で受けるのか、どのような人をターゲットにするのかなど、徹底的に市場調査をして起業プランを練ることが重要です。

職歴・事業実績

事業に関連する経歴を記載して、経験や実績を伝えます。ゲーム会社勤務、ソフト開発といった業務経験があれば記載しましょう。そのほか、ゲーム会社に関係する表彰実績や獲得スキル・資格などがあれば具体的に書くと専門スキルがあると評価される可能性は高いです。

取扱商品・サービス

ゲーム会社で取り扱う、商品やサービスの魅力について端的な言葉で伝えることがポイントです。ゲームといってもさまざまな種類があります。提供するものやゲームのジャンルなども具体的に記載しましょう。

  • ゲーム:業務用テレビゲーム、家庭用テレビゲーム、パソコン用、スマートフォン用、オンライン用など
  • ジャンル:ロールプレイング、アクション、スポーツ、パズルゲームなど

取引先・取引関係

主な販売先や受注先を記載し、販売・受注予定額とともに回収方法も記入しておきましょう。あわせて仕入先、外注先も記載し、取引先ごとに取引方法や支払・入金の条件も記載します。

従業員

ゲーム会社事業を運営するために必要な従業員数を想定して記載します。ただし、従業員数は人件費や採用費とも関連が深いため、無理のない人員計画が望ましいでしょう。

借入の状況

借入があれば、借入状況を記載します。事業に関わらない住宅ローンや自動車ローンなどの記載も必要です。一例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 住宅ローン
  • カードローン
  • 自動車ローン
  • 教育ローン

借入状況の記載では、資金調達したいからといって借入があるのにないように偽るのは絶対やめましょう。

必要な資金と調達方法

開業に必要な資金とその調達方法をまとめます。ゲーム会社の起業には、ゲーム開発費用以外に以下のような費用がかかるため、あらかじめ理解しておきましょう。

  • マーケティングや営業活動にかかる費用
  • オフィス・機材など初期費用

必要な資金の調達方法には、親族、友人・知人からの借入のほか、日本政策金融公庫、信用保証付の融資などが挙げられます。融資を受けるためには、お金をどのように準備して、お金を何に使うのかを説明する必要があるため、説明できるようにしておきましょう。

事業の見通し

開業時の収支の見通しを記載します。ひと月の売上高から売上原価と人件費などの経費を差し引き、利益がどれだけ残るかを見積もりましょう。

ゲーム会社の事業計画書を作成する際の留意点

ゲーム会社の事業計画書を作成する際には、留意したい点があります。留意点は、以下の2つです。

  • スマホゲームの場合は注意が必要
  • 開業タイプを検討する

以下で、それぞれの内容を解説します。

スマホゲームの場合は注意が必要

まず、作成するゲームがスマホゲームの場合は注意が必要です。スマホゲームの場合は、個人でも参入しやすい分野ですがダウンロードされない限りは売上につながりません。そのため、積極的なプロモーションが不可欠です。

具体的には、メディアへのプレスリリースやSNS・ブログ・YouTubeでの宣伝のほか、イベントやコンテストへの出展などの手段が考えられます。

また、スマホゲームで収益を上げるためには、数万~数百万単位のダウンロード件数を獲得できるゲームが複数あることが望ましいとされます。上記で示したプロモーション活動以外にも、リピーターやファンを獲得できるようなゲームを継続して開発する持続力が重要です。そのため、国内に加えて海外のユーザーに対してもアピールできる英語対応版をリリースすることも検討してみましょう。

開業タイプを検討する

ゲーム会社を起業するときは、開業タイプにも注意が必要です。ゲームデベロッパー(ゲームソフト開発)とゲームパブリッシャー併用型の2タイプが存在します。

ゲームデベロッパー(ゲームソフト開発)は、ゲームソフトの開発を専門に行うタイプ、自宅での開業も可能です。スマホゲームアプリの開発で開業する場合は、Google PlayやApp Storeなどのアプリマーケットで販売する形式が主となります。

ゲームパブリッシャー併用型は、ゲームソフト開発とゲームソフト販売元を兼ねた業態です。開発以外にも流通ルートの確保や広告・宣伝費、営業など多岐にわたる業務を扱います。こちらは、業務拡大に伴うコストや労力の増加に備えて、開業前から十分なリスクヘッジをとっておくことが重要です。

ゲーム会社の事業計画書では市場の把握がポイント

ゲーム会社の起業における事業計画書の書き方について解説しました。ゲーム会社の起業時に融資を受けるには、「ヒットするゲーム」を開発する能力が問われます。受けるゲームやターゲット層を徹底的に洗い出して起業プランを練ることが大切です。また、ゲーム業界に参入する場合には、開業タイプの選定とスマホゲーム開発には、注意しましょう。

事業計画書の書き方がわからないという人は、記事でご紹介した事業計画書・創業計画書のテンプレートを参考に、ミスのない事業計画書を作成してください。


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