- 更新日 : 2024年4月30日
大学生が起業する方法は?メリットや起業家として成功するポイントも解説!
女性やシニア世代の起業家と並んで、最近増えているのが大学生の起業です。在学中から起業セミナーや実際の成功例を勉強し、なかには在学中に起業する方もいるようです。
今回は、大学生で起業するメリットや資金調達のやり方などについて解説します。
目次
大学生の起業におすすめの方法は?
起業するためにはまず、起業のノウハウを身に付ける必要があります。大学生がノウハウを習得する方法をいくつか紹介しましょう。
起業サークルに入る
起業サークルとは、起業を志す方々が集って勉強会を開催したり、起業活動のイベントに参加したりするサークルのことです。民間はもとより、学内に起業サークルがある大学も数多くあり、サークル活動を通じて在学中からノウハウを身に付けられます。
ビジネスコンテストに出場する
企業にとっても、新しいビジネススタイルの発掘は望ましいことです。一般企業や地方自治体などが主体となって、参加者の起業コンセプトを競い合わせる「ビジネスコンテスト」というものがあります。参加資格はコンテストによりさまざまですが、提案したビジネススタイルが認められれば、実際に起業するための資金を提供してもらえるケースもあります。
セミナーや勉強会に参加する
起業を考えている方をターゲットにした、起業のノウハウを提供するセミナーや勉強会が開催されています。特に、講師が経営者の方であれば、実務上の生きたノウハウをダイレクトに学べます。ただ、無料で受講できるセミナーや勉強会は限られており、費用負担が発生することもあります。
先輩起業家の成功例を参考にする
実際に成功している生きたノウハウを知りたいのであれば、サークルやセミナーを通じて知り合った先輩起業家の話を聞くのも一つの方法です。ともすれば机上の空論になりかねない学習を、より実務的なものとして捉えられるでしょう。
大学生が会社設立をするメリットは?
では、大学生のうちに起業することのメリットは何でしょうか?その理由をいくつか挙げてみましょう。
費用を抑えて起業できる
起業にはある程度まとまった準備資金が必要になります。それだけに、余計な出費は抑えたいものです。大学内を本店としてしまえば、一般的な企業のように本店機能を持ったオフィスを、コストをかけてわざわざ設置する必要はありません。
また起業のノウハウについても、サークルやビジネスコンテスト、卒業生の成功体験などを通して学ぶことで、元手をかけることなくノウハウが身に付くというメリットがあります。
より高度な知識を手に入れやすい環境にある
経営学部や経済学部のある大学であれば、講義やゼミなどで教授からより高度な経営理論などを時間をかけて直接学べます。
アイデアが面白いだけではビジネスは成功しません。学問のレベルで市場原理を理解しておくことも、起業するための重要な知識になります。
失敗してもリカバリーしやすい
一旦就職した後に起業して失敗した場合、リカバリーするためには相当の苦労が必要です。その点、大学生であれば「就職」という選択肢を残しつつ、並行して起業の準備ができます。起業に失敗しても「就職」という選択肢もありますので、思い切リった起業プランを実行できるでしょう。
ノウハウさえあれば、サラリーマンとして就業した後、副業での起業も可能です。
大学生が会社設立をするデメリットは?
大学生であることはメリットばかりではありません。起業する際のデメリットについて解説します。
資金調達が難しい
学内で活動する分にはさほど気にならなくても、いざ実際に起業する際に必要になるのが
準備資金や当面の運転資金です。
会社法の改正で「資本金0円」の法人設立が認められるようになったことから、以前より起業はしやすくなっています。しかし、個人事業主でも法人でも、事業が軌道に乗るまでに要する準備資金や運転資金は必要でしょう。
安定した一定額以上の収入が見込めない大学生は、金融機関から多額の融資を受けることは難しいでしょう。
時間の制約を受ける
大学の勉強をしながら起業ノウハウの勉強も並行して進めていくので、時間の制約を受けることになります。日中、大学に行きながら夕方から起業の勉強ですから、休日の趣味や自由時間も勉強に回すことになるかもしれません。
学業がおろそかになる
起業を夢見る大学生にとって、将来に向かって努力するのは楽しいことでしょう。しかし、楽し過ぎるあまり本業である学業がおろそかになってしまう可能性があります。
大学は出席しなければ単位がもらえず、定められた単位数を揃えなければ卒業することはできません。大学に通うことすら忘れて、起業に没頭してしまうことがないよう、メリハリを持って学習してください。
大学生でもできる資金調達のやり方は?
大学在学中に起業する際に、避けては通れないのが資金調達です。先にも述べましたが、大学生が多額の銀行融資を受けるのは難しいでしょう。大学生でもできる資金調達の方法をご紹介します。
政府系金融機関の融資制度の活用
民間の金融機関で大学生が融資を受けることは難しいかもしれません。しかし、政府系金融機関の日本政策金融公庫が行っている「新創業融資制度」を活用する方法があります。新たに事業を始めようとする方を対象に、起業支援を目的とした制度です。
融資限度額が3,000万円であり、担保や保証人も原則不要となっていますので、大学生が起業する際、運転資金の調達方法としては使いやすい制度です。
新創業融資制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
※日本政策金融公庫の新創業融資制度は、令和6年3月31日をもってお取扱いを終了しています。
令和6年4月1日からは、新創業融資制度の適用なく、無担保・無保証人で各種融資制度をご利用いただけます。詳しくは「日本政策金融公庫」のホームページを参考にしてください。
クラウドファンディングの活用
資金調達方法の一つとして、最近注目されているのが「クラウドファンディング」です。
「こういうことをしたいので資金援助をお願いします!」と呼び掛けると、その意志に賛同してくれる方が資金援助をしてくれる、といった仕組みです。自分のやりたいことを明確にアピールできれば、目標額以上の資金を調達可能です。
助成金、補助金の活用
経済産業省、中小企業庁の「IT導入補助金」や、各都道府県の「地方創生起業支援事業」など、国や地方公共団体が起業家に対してさまざまな支援事業を行っています。
一般的に、これらの助成金、補助金は必ずもらえるわけではありません。綿密で実現可能な事業計画に対して助成するものです。申請するにあたっての注意点として、事業に対する明確なビジョンと熱意を持って積極的にアピールしていくことが大切です。
助成金・補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
大学生が起業を成功させるためのポイントは?
将来の起業を夢見るのであれば必ず成功させたいものです。最後に、大学生が起業を成功させるためのポイントを挙げてみます。
独創的なアイデアが必須
当たり前の話ですが、皆がやっていることを同じようにやっては誰の目にもとまりません。一般消費者も企業も、求めているのは「独創的なアイデア」です。
起業を考えるにあたって、セールスポイントとなる「独創性」がその事業にあるのか?新しいビジネススタイルとして受け入れられるか?について客観的に考えてみましょう。
最初は小規模で始めてみる
まずはその事業を小規模で始めてみて、消費者からどれだけのレスポンスがあるのか確認するところから始めましょう。いきなり大規模で始めて失敗してしまうとリカバリーに苦労しますし、借金を背負っただけ、という結果にもなりかねません。
知識を得る努力を怠らない
仕事ですから、自分が身に付ける情報は常に最新でなければなりません。IT技術の進化に対応したビジネススタイルの展開、専門家として習得すべき専門知識など、覚えなければならない情報は常に更新されています。プロとして知識を得る努力は怠らないようにしましょう。
大学生起業家として事業アイデアを形にしましょう!
社会に出てしまった方に比べ、大学生には「就職」と「起業」という2つの選択肢を並行して続けることができる、という利点があります。失敗を恐れず目標に向かって思い切ったチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。
なお、企業や会社設立の方法について具体的に知りたい方は、以下のリンクを参照してください。
よくある質問
大学生が起業するためのノウハウを取得する方法は?
起業サークルやビジネスコンテストへの参加、起業に成功した方から成功体験を学ぶなどの方法があります。詳しくはこちらをご覧ください。
大学生で起業するメリットは?
費用を抑えられる、専門知識を学ぶ機会が多い、などが挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。
大学生で充分な資金調達は可能か?
日本政策金融金融公庫の融資やクラウドファンディング、各種助成金、補助金等の取得で資金調達は可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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