- 作成日 : 2025年3月21日
同じ住所に法人登記はできる?手続き方法やメリット、注意点を解説
同じ住所であっても、会社名が同じでない限り、基本的に法人登記の制限はありません。そのため、自社にとって2つ目の会社を最初に立ち上げた会社と同じ住所で開設することも可能です。本記事では、同じ住所で法人登記を行うメリットや注意点、会社設立の流れについて解説します。
目次
同じ住所に複数の法人登記はできる?
同じ住所に2つ以上の会社を法人登記することは可能です。法的にも同じ住所に複数の会社を設立することを制限する法律を定めていません。
同じ住所に法人登記をするケース
同じ住所に複数の法人を設立できるため、これらを有効活用したサービスの提供をしているケースもあります。バーチャルオフィスは、住所のみを貸し出す法人登記が可能なケースの一つです。他にも複数の会社でオフィスを共有するシェアオフィスや同じ住所で複数の会社を運営するケースもあります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドを簡単に紹介します。無料登録だけでもらえますので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
起業アイデアを磨く!自己分析3点セット
「やりたいことはあるけれど、ビジネスとして成立するか不安」という方へ。
自分の強み・価値観・市場ニーズを掛け合わせ、唯一無二のアイデアに昇華させる自己分析メソッドを3つのシートにまとめました。
経営スキル習得の12か月ロードマップ
「経営を学びたいが、何から手をつければいいか分からない」と悩んでいませんか?
本資料では、財務・マーケティング・組織作りなど多岐にわたる経営スキルを、12か月のステップに凝縮して体系化しました。
副業アイデア辞典100選
起業に興味はあるけれど、複雑な手続きや準備を前に足踏みしていませんか?
準備から設立までの流れを分かりやすく図解しました。全体像をひと目で把握できるため、次に何をすべきかが明確になります。
1から簡単に分かる!起業ロードマップ
「副業を始めたいけれど、自分に何ができるか分からない」そんなあなたにぴったりの厳選100アイデアを公開!
スキルを活かす仕事から未経験OKなものまで、市場の需要や収益性を網羅しました。パラパラと眺めるだけで、あなたのライフスタイルに最適な働き方が見つかるはずです。
同じ住所に法人登記をする理由
同じ住所で複数の会社を法人登記することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、あえて別の住所にせず同一の住所で法人登記を行う主な理由と、同じ住所で複数の会社を運営するケースについてご紹介します。
コスト削減
会社の規模によっては、同一の住所で別の会社を設立することは難しいことではありません。同じオフィスでもパーティションなどの間仕切りを入れることで、同じ空間に異なる会社が2つ以上存在していても違和感はないでしょう。あえて別の会社の住所を同じにすることのメリットは、コスト面にあります。同じ住所で会社を設立すれば、オフィスを共有することになるため、会社設立のために新たにオフィスを契約する必要はありません。インターネットなどの設備もある程度は共有できるため、オフィスの賃料や設備費などのコストを削減できます。
リソースの節約
会社運営では、資産や時間、人材などのリソースを割いてプロジェクトを進めていかなくてはなりません。同じ住所に2つ以上の会社を置くことは、リソースの節約にも役立ちます。同じ住所を拠点とするため、資産や人材の共有などがしやすくなるためです。
会社運営の効率化
複数の会社が同じ場所に拠点を構えているため、会社は別でも関連する会社間の情報共有がその場でできるメリットがあります。所属する会社が異なっても共通の認識を持って仕事に取り組めることから、会社運営を効率化できるメリットがあります。
同じ住所に法人登記をする際の注意点
同じ住所に法人登記をすることに関しては、注意点もあります。ここでは意識しておくべき4つのポイントを紹介します。
同じ会社名と住所の場合は法人登記できない
旧商法では、類似商号規制がありましたが、2006年の会社法施行により廃止されました。同一商号の同業者であっても同じ住所でなければ登記することは可能です。しかし、顧客が誤認して購入することで不利益を与える可能性があるため、不正競争防止法では使用差止めや損害賠償請求の対象となります。したがって、事前に類似商号調査を行い、社名については慎重に決めることが重要です。
郵送物の管理に気をつける
同じ住所で複数の会社を設立した場合、郵送物が同じ場所にまとめて届く可能性があります。郵送物の仕分けが綿密にされていないと、自社に届くはずの郵送物が他の会社の郵送物に紛れ込む可能性があるでしょう。そのため、同じ経営者でも書類によっては守秘義務なども生じることから、情報漏洩の観点で徹底した管理が必要です。
電話番号を同じにせず分けておく
同じ住所に構えるそれぞれの会社がグループのような関係ではなく、それぞれ外部とのやり取りがある場合、同じ電話番号で対応すると取り次ぎの負担が生じます。また、取り次ぎの間も業務が滞ることもあることから、同じ場所に別の会社が存在している場合でも電話番号を別に用意しておく方が効率的です。
経費の配分に注意する
複数の会社の社長が同一の場合は大きな問題になりにくいものの、社長が異なると経費の分配で問題が発生することがあります。賃料、電気代や水道代といった光熱費、共通で利用する設備の負担は、利用面積や利用時間などを考慮することが重要です。さらに客観的な視点で経費を配分できるよう、双方が納得できる落としどころをつけましょう。
同じ住所に法人登記をする手続き
同じ住所に法人登記をする場合であっても、通常の法人登記の手順との間に大きな違いはありません。下記の手順に従って法人登記を進めます。
会社設立の流れや必要書類など、詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
法人登記に役立つひな形・テンプレート
マネーフォワード クラウドでは、法人化や法人登記に役立つひな形・テンプレートをご用意しています。下記リンクから無料でダウンロードできますので、自社に合わせてご活用ください。
メリットと注意点を踏まえ、同じ住所で法人登記を慎重に検討しよう
同一住所であっても、会社名が同一でなければ、基本的に法人登記をしても問題はありません。同じ経営者の場合、コストを削減できるなどのメリットもあります。ただし、同じ場所に複数の会社が存在することで、郵便物の仕分けや電話番号の使い分けといった問題が生じるほか、不正競争防止法で使用差止や損害賠償請求の対象となるリスクもあります。メリットと注意点を十分理解したうえで、同じ住所に複数の会社を構えるかどうかは慎重に検討するのが賢明です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会社設立の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
千葉県で受けられる創業支援は?補助金や融資、相談窓口などを解説
千葉県で起業をする場合、特定創業支援等事業や補助金・助成金など様々な支援制度を利用することができます。この記事では、千葉県内で起業を検討している方が利用できる様々な支援制度について、内容や活用方法を解説します。 千葉県の特定創業支援等事業 …
詳しくみるベンチャー企業とは?スタートアップ企業との違いや転職・起業するメリットを簡単に解説
「ベンチャー企業」という言葉はニュースやビジネスシーンで頻繁に耳にしますが、その明確な定義や、スタートアップ企業、中小企業との違いを正しく説明できる人は多くありません。ベンチャー企業とは、独自の技術やアイデアをもとに、新しいサービスやビジネ…
詳しくみる脱サラ起業とは?失敗しないための準備やおすすめ業種、活用できる補助金制度まで解説
働き方の多様化が進む中、会社員としてのキャリアを卒業し、自分の力でビジネスを始める「脱サラ起業」への関心が高まっています。しかし、自由や高収入への期待がある一方で、失敗のリスクに対する不安もつきものです。 本記事では、脱サラ起業の基礎知識か…
詳しくみる起業するまでのお金の考え方。会社設立に必要な資金と調達方法を解説
起業する場合、手続きや初期投資、各コストなどでお金がかかります。そこで、自己資金や金融機関・銀行からの融資を受けるなどの方法で資金調達しなければなりません。 本記事では、起業に必要なお金がいくらなのかを個人事業主と会社に分けて紹介してから、…
詳しくみる調剤薬局の許認可とは?要件や申請方法、個人の場合を解説
調剤薬局を開業する際は、薬局開設許可申請や保険薬局指定の手続きが必要です。さらに、店舗管理者には薬剤師の資格が必要であり、取り扱う薬剤によって必要な申請もあります。 許可申請は個人事業主でもできますが、提出書類が異なる点に注意が必要です。 …
詳しくみる佐賀県で受けられる創業支援は?補助金や融資、相談窓口などを解説
佐賀県で起業をする場合、特定創業支援等事業や補助金・助成金など様々な支援制度を利用することができます。この記事 では、佐賀県で起業を考えている方が利用できる様々な支援制度について、その内容や活用方法を詳しく解説します。 佐賀県の特定創業支援…
詳しくみる


