• 作成日 : 2022年7月29日

アプリ開発での起業に成功するには?マネタイズ事例や失敗する理由も解説!

アプリ開発での起業に成功するには?マネタイズ事例や失敗する理由も解説!

今や誰もが持っているスマートフォン。スマートフォンで使えるアプリの開発で起業すれば、大成功できるかもしれません。「アプリ開発って難しそう」「自分にはできない」と思われるかもしれませんが、実は思ったほど難しくはありません。

今回はアプリ開発のメリットやマネタイズの方法、成功するためのコツについてご説明します。

アプリ開発での起業は難しくない!

アプリ開発というと難しいイメージを持たれるかもしれません。たしかにある程度のIT知識が必要となりますが、実は思ったよりも簡単にできるのです。起業という面から見ても、他のビジネスと比較すると参入障壁は低いといえます。その理由を見ていきましょう。

プログラミングのスキルがあれば低コストで起業できる

プログラミングのスキルがあるのであれば、アプリ開発は起業ビジネスとしては最適です。プログラミングは言語やツールを使って行います。iOSであれば「Swift」「Xcode」、Androidであれば「Kotlin」「Android Studio」を使うことで、アプリを作ることができます。いずれも比較的初心者でも習得しやすいと言われています。

他のビジネスよりもコストがかからないのもメリットです。たとえば、飲食店を開業するためには物件を借りて内外装工事を行い、厨房設備や什器といった設備を揃えなければならず、初期投資が数百万円~数千万円かかります。アプリ開発は特別な設備がほとんど要らないため、低コストで起業可能です。具体的なイメージとしては、100万円から300万円といったところでしょう。

ランニングコストも抑えられる

初期費用だけでなくランニングコストを抑えられるのもアプリ開発で起業する大きなメリットです。小売店なら商品を、飲食店なら材料を仕入れなければなりません。しかも売れ残ると無駄になってしまいます。アプリ開発は仕入れや在庫が必要ないので、非常に利益率が高いビジネスです。自宅でもできるので物件を借りる必要がなく、家賃などの固定費を抑えることもできます。具体的なイメージとしては、月10万円程度といったところです。

プログラミングの知識なしで起業する方法も

アプリ開発にはプログラミングのスキルや知識が必須となりますが、実はこれらがなくてもアプリ開発で起業することは可能です。プログラミングができない場合には、プログラマーに外注することもできます。外注費がかかることがデメリットですが、「どんなアプリを作りたいか」をまとめたアイデアや仕様をプログラマーに伝えることで、思い通りのアプリを作ってもらえます。

友人や知人にプログラマーがいる場合には、一緒に起業するという選択肢もあります。

アプリ開発によるマネタイズ事例

アプリのマネタイズ(収益化)の方法はさまざまです。大きく分けて「広告」「アプリ内課金」「有料サービス」「サブスク」「スポンサー企業」があり、開発するアプリによって適切な方法を選ぶ必要があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

広告

アプリ自体は無償で提供して、アプリ内にテキストやバナー、動画などの広告を挿入し、それをユーザーが閲覧したりクリックしたりした場合に報酬が得られるという仕組みです。特にゲームアプリなどでよく採用されている手法です。

ユーザーはアプリを無料で使えるため、ダウンロード数を伸ばせるのがメリットといえます。一方で、広告を挿入しすぎると「使いづらい」「うっとうしい」と思われて、ユーザー離れにつながるため注意が必要です。

アプリ内課金

アプリ自体は無料で使えるようにして、追加要素・機能を獲得する際に料金が発生する仕組みです。ゲームアプリであれば、ゲーム自体は無料でプレイできるようにしてレアアイテムや追加シナリオを有料にする、占いアプリであれば、占い結果の概要は無料で見られるようにして詳細は有料にするといったイメージです。

やはり基本的には無料で利用できるため、多くのユーザーにダウンロードしてもらえるというメリットがあります。一方で課金する要素にいかに価値を持たせるか、そしてユーザーに価値を感じてもらえるかが鍵となります。

有料サービス

アプリの利用自体を有料にするパターンで、いわゆる「買い切り」と呼ばれるものです。CD-ROMやカセットを店頭で売る、従来のソフトウェア販売に近い形態といえます。ユーザーは利用料金を支払い、アプリをダウンロードして利用します。その後は課金が発生しません。

無料アプリと比較するとどうしてもハードルが高くなり、ダウンロード数が少ない傾向があります。いかにユーザーに「お金を払ってでも使いたい」と思ってもらえるかが鍵となります。

サブスク

正式名称は「サブスクリプション」です。月単位や年単位でサービスの利用料を支払ってもらい、その期間内のみ有料サービスを提供するという仕組みです。ユーザーにとっては「一定期間だけ使う」「1か月分だけ課金して試す」といった使い方もできるため利便性が高く、最近多くなってきているマネタイズ手法です。

長期にわたって安定的な収益が得られるのがメリットといえます。

スポンサー企業

企業とスポンサー契約を締結して、広告を出したりアプリ内で告知をしたりすることでスポンサー料を得るという仕組みです。

ユーザーが課金するアプリ内課金や有料サービス、サブスクと比較して収入が安定するのがメリットといえますが、企業に営業をして、スポンサーになる利点を感じてもらえるよう説得しなければならないというハードルがあります。

アプリ開発での起業に成功するためのポイントは?

アプリ開発はコストがかからないビジネスではありますが、ただ自分が作りたいアプリだけを作っていてもなかなか成功するのは難しいでしょう。以下のことを意識してアプリを作り込んでいくことで、成功する可能性が高まります。

ターゲットを設定する

まずはアプリを使ってくれるユーザーのターゲットを設定しましょう。年齢、性別、職業、居住地、家族構成、ライフスタイル、趣味趣向まで、事細かにユーザー像を想定することが大切です。これによってユーザーニーズも見えてきます。

特に初めてアプリを開発する際には「誰でもいいから使ってほしい」「誰もが使えるアプリを作りたい」と思いがちですが、万人受けを狙うと結局平凡になってしまい、誰にも刺さらないものになってしまいます。

ユーザーニーズを正しく掴む

ターゲットを設定したら、次はユーザーニーズを正しく掴むことが大切です。たとえば、男性向けの料理のレシピを紹介するアプリを開発したいと考え、大学を卒業して就職を機に上京し、一人暮らしを始めた22歳の独身男性をターゲットにしたと想定しましょう。この年代はまだまだ社会経験が浅く、多くの仕事をこなしてスキルを身につけるのに必死であり、慣れない環境で気苦労が多いと推測されます。

こういったことから、「料理の仕方がわからない」「料理をする時間がとれない」「毎日買い物に行くのが難しい」といった悩みを抱えている可能性があると考えられます。したがって、家にあるものでも簡単に作れるレシピや超短時間でできるレシピが収録されているアプリであれば、ユーザーニーズを満たせる可能性が高いといえます。

このように、ユーザーのターゲットとニーズを具体的に想定することで、アプリのコンセプトが決まってきます。

使いやすさに配慮して作り込む

アプリを開発する際には使いやすさも重要です。いくらコンセプトや内容が素晴らしいものであっても、使いにくければユーザーが離れていってしまいます。やがて悪いレビューが書かれて新規ユーザーが減少することにもなりかねません。

見やすさ、操作性、速度、広告の配信量(広告でマネタイズする場合)、料金の妥当性(アプリ内課金や有料サービス、サブスクの場合)など、さまざまな観点から検証を行う必要があります。ご自身でも使ってみて、できればリリース前に家族や友人、知人などにもモニターとして使ってもらい、使いやすさを追求していきましょう。

アプリ開発での起業に失敗する理由は?

ここまで、アプリ開発での起業に成功するためのポイントをご紹介しました。起業は100%成功するとは限らず、むしろ失敗する可能性のほうが高いかもしれません。ここからはアプリ開発で失敗する典型的な要因について考えてみましょう。

ユーザーニーズを満たしていない

よくあるのは、ユーザーのニーズを満たしていないアプリです。先ほどの料理レシピのアプリの例で考えてみましょう。自炊に慣れておらず、時間的余裕がない若い独身男性にプロ向けの難易度が高い、多くの材料が必要となる料理のレシピを紹介したらどうなるでしょうか。「こんな難しい料理はできない」「家にはこんな材料はない」「こんなに手間をかけられない」と思われてしまうかもしれません。

このように、ユーザーニーズを満たしていないアプリはユーザーから避けられてしまいます。

アプリのクオリティが低い

アプリのクオリティが低いのも失敗する要因です。内容がつまらない、デザインが悪い、操作性がよくない、動作が遅い、広告が多すぎるなど、さまざまな要因が考えられます。

特に致命的なのはバグが多いというものです。フリーズする、強制終了してしまうなど、不具合が頻発するとすぐにアプリを削除されてしまいます。レビューに悪評価を書かれてしまうことにもなりかねません。こうしたことがないよう、事前に必ず検証を行いましょう。

収益が上がらない

アプリ自体のクオリティはよくても収益が出なければビジネスとして成り立ちません。広告でマネタイズする場合にはバナーが見づらいところに配置されている、アプリ内課金や有料サービスの場合には料金設定が適正でない、サブスクの場合にはユーザーが継続してくれないといった要因が考えられます。

競合のアプリもリサーチしながら、広告の配置やサービスの内容、料金設定を検討しましょう。

アプリ開発での起業に必要な手続きは?

アプリ開発で起業するためにはさまざまな手続きが必要となり、個人事業主として開業するか、会社を設立して開業するかによって異なります。ここからは必要な手続きについて見ていきましょう。

個人事業主(フリーランス)の場合

個人事業主(フリーランス)として開業する際には、「開業届」を税務署に提出します。開業届は、事業を開始した日から1か月以内に提出する必要があります。確定申告青色申告ができる、銀行で屋号付きの事業用口座が作れる、小規模企業共済に入れるなどのメリットがあります。特に青色申告は一般的な白色申告と比較して控除枠が大きく、節税効果が高いものです。

また、青色申告で確定申告を行うには「青色申告承認申請」を税務署に提出する必要があります。開業届も青色申告承認申請も所定の書類に必要事項を記載するだけなので、それほど難しい手続きではなく、費用もほとんどかかりません。

会社を設立する場合

会社を設立する場合には、個人事業主の場合と比較して煩雑な手続きが必要になります。株式会社の場合、会社の概要(目的や会社名、本店所在地、出資者など)の決定、定款の作成、資本金の支払い、法人登記申請書類の作成、法人登記申請などの手続きを行わなければなりません。

こうした手続きは自分でやろうと思えばできないこともありませんが、専門的な知識やスキルが必要となるため、司法書士や行政書士、税理士などの専門家のサポートを受けながら進めることをおすすめします。また、収入印紙代や手数料、登録免許税などがかかり、トータルで20万円から30万円程度の費用が必要となります。

アプリをプラットフォームに登録する

iOS向けのアプリであれば「App Store」、Android向けのアプリであれば「Google play」といったプラットフォーム経由でユーザーにアプリをダウンロードしてもらいます。こうしたプラットフォームに開発したアプリを登録するための手続きが必要となります。たとえば、App Storeであればアプリリリースの申請とアプリのアップロードを行い、審査を受ける必要があります。

特に審査が高いハードルとなり、プラットフォーム側の利用規約に則っていないもの、法的に問題があるもの、安全性が低いものなどは不合格になる可能性があります。そうなってしまうと、審査に通過するようアプリを修正したり、場合によっては作り直したりしなければなりません。

柔軟なアイデアでアプリ開発に挑戦しましょう!

アプリ開発での起業には必ず成功するという保証はありませんが、飲食店や小売店といった他のビジネスと比較するとコストがかからず開業しやすいのは事実です。プログラミングの知識やスキルが必須であるため、自分でアプリを開発するのはハードルが高いものの、それも外注すれば問題ありません。むしろ大切なのは魅力的なアプリを作るためのアイデア力です。

面白いアプリ、悩みを解消できるアプリが作れれば、多くのユーザーが使ってくれるようになり、収益を得られるようになります。「面白いアイデアがある」「起業して成功したい」という方は、ぜひアプリ開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。

「マネーフォワード クラウド会社設立」で会社設立をもっとラクに

合同会社マイティワン代表 下田 高嗣 様

マネーフォワード クラウド会社設立の導入事例

サクサクと迷うこともなく簡単に最後まで進めることができ、申し込みから2週間足らずで法人化することができました。会社設立した後も色々なサービスを利用できるのが良いですね。

合同会社マイティワン代表 下田 高嗣 様

右矢印アイコン もっと読む

よくある質問

アプリ開発での起業に必要なスキルは?

プログラミングの知識やスキルが必要ですが、プログラマーに外注する、プログラマーと一緒に起業するという選択肢もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

アプリ開発ではどんなマネタイズができる?

広告、アプリ内課金、有料サービス、サブスク、スポンサー企業などの方法が挙げられます。詳しくは記事内でご説明しています。詳しくはこちらをご覧ください。

アプリ開発での起業に成功するためのポイントは?

ターゲットを設定し、ユーザーニーズを正しく掴むことが大切です。また、見やすさ、操作性、速度、広告の配信量、料金の妥当性など、ユーザーの使い勝手を検証する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:前田 健二(経営コンサルタント)

大学卒業と同時に渡米し、ロサンゼルスでビジネスを立ち上げる。帰国後は複数のベンチャー企業のスタートアップ、経営に携わり、2001年、経営コンサルタントとして独立。事業再生、海外市場進出、コンテンツマーケティングなどを中心に指導を行っている。米国のベストセラー『インバウンド マーケティング』(すばる舎リンケージ)の翻訳者。明治学院大学院経済学部経営学科博士課程修了、経営学修士。

関連記事