• 作成日 : 2022年8月10日

会社の成長に必要なこととは?中小企業の経営者必見!

会社の成長に必要なこととは?中小企業の経営者必見!

経営者のほとんどが、自社を成長させたいと思うことでしょう。会社の成長のためには、売上や社員数を増やすことはもちろん、企業の質を向上させる必要があります。そのためには、経営目標や社員の目標・目的の設定、評価体制やオフィス環境の整備などが不可欠であり、社員への調査を活かして改善を繰り返す必要があります。また、経営状態をこまめに把握するための月次決算の理解も必須です。

本記事では、会社の成長に必要なことについて、成長する企業のポイントや月次決算書の必要性・社員を成長させるポイントなどを解説します。中小企業の経営者は必見です。

会社の成長に必要なこととは?

そもそも、会社の成長には2つのパターンがあります。

  • 会社の規模を成長させる
  • 会社の質を成長させる

会社の規模を成長させることは、売上・利益といった財務面での成長や、従業員数・拠点数の拡大などを指します。多くの企業は、こうした規模の成長に目を向けています。

一方で、会社の質を向上させることに目を向けている経営者は多くありません。会社の質を上げることは、会社のブランド力や顧客とのつながり、社員のスキル、企業風土を向上させることなどを指します。会社を成長させるためには、規模を成長させることだけでなく、質の成長にも目を向ける必要があるのです。

また、会社を成長させるためには、社員の成長も必要です。そのため、社員の成長を促すカルチャーや教育体制・評価制度などを整備し、社員が高いパフォーマンスを発揮できる会社づくりを進める必要があります。

成長する企業・しない企業の違いは?

成長する企業には以下のような特徴があります。

  • 明確な経営ビジョンがある
  • 売上を上げ、会社を持続的に成長させるための経営努力を欠かさない
  • 決断力や行動力がある経営陣が揃っている
  • 自社の強みを理解し、競合他社と差別化できている
  • 社員教育が充実しており、後継者が育っている
  • 社員のモチベーションが高く、離職率が低い

明確な経営ビジョンがあれば、社員が統一した方向に向かって行動することができ、まとまりのある組織が生まれます。

常に経営努力をしていれば、企業の持続的な成長が可能です。さらに、現状に満足せず常に積極的に営業をかけることで、新規顧客の開拓による売上アップと今後の安定につながります。

また、経営陣に決断力や行動力があれば、新規事業に積極的に投資・参入し、成長機会を見逃さずに経営ができるため、企業の持続的な成長に貢献します。

経営陣が自社の強みを理解できれば、他社と差別化できる戦略を選び、生き残ることができます。

さらに、社員教育が充実していれば、企業の成長を担う人材を育成できます。ワンマン経営に陥らず、次世代の経営を担う後継者を育てることも可能です。

また、社員のモチベーションが高ければ、会社の成長に貢献してくれる可能性が高いです。離職率を下げることにもつながり、貴重な人材を確保できるため、新しい人材の採用・育成にかかるコストもかからずにすみます。

このように、成長する企業には共通の特徴があるのです。一方、これらのポイントに当てはまらない企業は成長しないと言えます。

中小企業の成長には月次決算書の理解が必須!

中小企業の成長には、月次決算書の理解が必須です。1年に1度行う年次決算に加えて毎月会計処理を行う月次決算では、会社経営に役立つ情報をこまめに知ることができます。

月ごとに売上や営業利益買掛金棚卸資産などのデータを把握することで、倒産リスクを軽減したり、キャッシュフローを意識した経営が実現できたりします。さらに、営業利益率や売上増加率・自己資本比率などの経営指標を毎月把握することで、自社の経営状況を理解したうえで適切な会社経営を行えるのです。

このように、月次決算書を理解して月次決算を導入することで、会社の成長につながる適切な財務会計管理が実現します。

社員の成長に必要なこととは?

前述のとおり、会社の成長には事業だけでなく社員の成長も不可欠です。社員の成長のためには、以下のような施策を行いましょう。

  • 人事評価制度の整備
  • 個人目標・目的の明確化
  • オフィス環境の整備
  • 満足度調査の実施

ここでは、各施策について概要やメリットを解説します。

人事評価制度を整備する

人事評価制度を整備して、社員を正しく評価できる体制を整えましょう。まずは、人事評価制度が給与やボーナスを決めるためだけのものではなく、社員の育成のために必要な仕組みであることを理解する必要があります。

人事評価では、単なる結果だけでなく、目標を社員がどれだけ意識し、達成に向けてどのように取り組んだかというプロセス面も評価対象にしましょう。また、人事評価制度を整備することには、社員にとってもモチベーションやスキルアップといったメリットがあります。

個人の目標・目的を明確にする

会社や事業の目標だけでなく、社員個人の目標を設定して「ゴール」を定めることが大切です。個人の目標・目的を明確化することで、自身が今どこに向かっているのか、目標を達成するためには今どのような状態であるべきか、などが明らかになります。

ゴールへの道筋がわかりやすくなることで、社員のモチベーションアップや会社のさらなる成長が実現します。このように、個人の目標・目的設定は、マネジメントにおいて非常に重要です。

オフィス環境を整える

オフィス環境は、社員のモチベーションや働き方に大きな影響を与える重要な要素です。フリーアドレスデスクを導入して社員が好きな場所で自由にデスクワークができるようにしたり、オープンな空間を作って社内コミュニケーションを促進したりと、オフィス環境にはさまざまな工夫の余地があります。

もちろん、オフィス環境の整備は大規模なリノベーションだけではありません。オフィス家具を快適なものにしたり、社員の動線を考えた配置にしたりといった方法も有効です。

従業員に満足度調査を実施する

社員の声を定期的に集め、改善に活かすことも重要です。従業員満足度調査(ES調査)を行うことで、経営層が気づいていなかった課題を見つけ、職場環境の改善や社員教育の見直しなどに活かすことができます。満足度調査は、実施して終わりではなく必ず結果を改善につなげましょう。

アンケートは、答えやすい簡潔なものがおすすめです。また、社員の考えや理由を記入してもらう項目を作ることで、社員が意見を述べる機会にもなります。

アンケートには、以下のような項目を設定することがおすすめです。

  • 業務に対する満足度
  • 会社風土・職場環境に対する満足度
  • 上司・経営陣に対する満足度
  • 待遇・福利厚生に対する満足度
  • 総合的な満足度

質問を入れすぎると回答が負担になるだけでなく、質問内容が重複しやすいです。また、答えやすい形式を意識し、回答を匿名にすることで回答数が上がります。

会社と社員の成長をどちらも意識した経営を心がけましょう

本記事では、会社の成長を実現するために必要なことや、成長する企業の特徴などを解説しました。会社の持続的な成長を実現するためには、会社と社員どちらも成長する必要があります。そのためには、適切な人事評価制度の整備や社員の目標・目的の明確化、働きやすいオフィス環境の整備や満足度調査の実施が有効です。

また、会社の規模だけでなく質の成長にも目を向け、経営者自らが月次決算書を理解してこまめに経営状況を把握することが大切です。この記事を参考に、会社と社員双方の成長を見据えた経営を意識してみてください。

よくある質問

会社の成長には何が必要?

会社の規模だけでなく、ブランド力や社員のスキルといった会社の質の成長が必要です。成長する企業は、明確なビジョンのもと常に経営努力を欠かさず、社員教育や社員のモチベーションアップに努めています。詳しくはこちらをご覧ください。

月次決算はなぜ必要?

月次決算を行うことで、経営状態をこまめに把握できます。倒産リスクの軽減やキャッシュフローを意識した経営が実現でき、適切な経営と会社成長につながるのです。詳しくはこちらをご覧ください。

社員の成長のために必要なことは?

人事評価制度の整備、個人の目標・目的の設定、オフィス環境の整備が重要です。また、社員に満足度調査を行い、結果をもとに改善を繰り返す必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。


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