• 作成日 : 2022年6月11日

0円起業のアイデア3選!自己資金なしでビジネスを成功させるポイントも解説

0円で起業、開業はできるのでしょうか?独特なアイデアやビジネスモデルによっては、ほとんど開業資金をかけずに成功している例があるようです。どのようなプランがあるのかを見てみましょう。

そもそも0円で起業できる?

起業といっても、個人事業主となるか会社を設立するかに二分されますが、ここではまず個人事業主となって事業を始めるプランを考えましょう。会社設立となると、設立手続きにおいて各種手数料ですでにお金が必要になるからです。

個人事業主の場合は、自宅に事業で使える品物やパソコン・スマホなどがあり、これらで作業するだけの起業を想定すれば、「起業資金として」特別な出費はありません。つまり、0円での起業も現実的であるということです。

そもそも開業にあたっては初期投資のための「開業資金」、事業を続けていくための「運転資金」が必要です。

開業のための資金は一過性のものですが、運転資金は事業を継続している間は欠かせない出費だと言えます。開業時には、開業資金と運転資金の両方が必要となるため、0円で起業できればあとは運転資金だけになります。

0円からはじめられる起業アイデア3選!

0円から始められる起業のアイデアのうち、ここでご紹介するのは、すでに起業例や起業モデルがあるものです。まずは、起業の手始めにチャレンジするのも良いかもしれません。

要領がわかったら、これらをいくつか組み合わせたり、新たなアイデアをプラスしたりして、活動の幅を広げていくのがおすすめです。

例1:フリーマーケットへの出品

Webサイトや地域のフリーマーケットの出品に参加し、自分の持っている商品などを販売します。集めた不用品などの商品は未使用で、そして量が多いほど良いでしょう。スマホなどで無料アプリをダウンロードして出品し、販売できたら電子マネーやクレジットカードから入金があります。

運転資金としては、サイト経営者に手数料がいる他、決済手数料などが必要です。多くのWebサイトがありますので、比較検討して選択できます。

また、地域でも期間限定などで会場を設営したフリーマーケット、蚤の市などといった催しがあります。まずは、一般客として商品や客層のリサーチをしておくのがおすすめです。それぞれの会場によって商品ラインアップが異なります。運転資金としては、個々の商品への値札付けの費用や会場への出店費用が必要です。

例2:Webライター

Webライターとは、Web上に掲載する記事などを受注し、依頼内容に沿った原稿を作成する仕事を指します。インターネット環境のあるパソコンがあり、文字入力が普通にできれば問題ありません。最近は、自社サイトやメディアに注力する企業が多いため、執筆の需要は多く、クラウドソーシングなどでも依頼が多いと言えます。

自分の得意分野があれば、その分野を中心に受注範囲を広げられますが、1文字何円の世界なので、ある程度の量をこなさなければなりません。

注意点は、内容の確認などでビジネスチャットを利用する際、先方からの連絡に対してなるべく早く、丁寧でわかりやすい対応をすることです。顔が見えない分、テキストメッセージから意図を読み取るしかないためです。

運転資金はかかりませんが、報酬からはクラウドソーシングサイトなどの手数料が引かれ、入金されることがほとんどです。

例3:Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを考えたり、構築したりする仕事で、Webクリエイターなどとも呼ばれます。仕事を得るためにはクライアントからの依頼が必要ですが、顧客が付くまではクラウドソーシングサイトなどでも需要があります。

Webデザイナーは、サイト全体のバランスを考えて、使いやすく、かつ洗練されたデザインに作り上げるのが主な仕事です。そのため、デザイン性だけでなく、プログラミングやWebマーケティングなどの知識があれば受注の幅が広がります。デザインの他にどのようなスキルがあるかが他と差別化できるところかもしれません。

Webデザイナーの需要は高いため、種々の経験を積むことでステップアップも可能です。最近は知識がなくてもWebサイトが簡単に作れるツールやサービスが増えてきているため、それらとどう差別化するか、またはそれらをどのように活用するかなどが課題でしょう。運転資金としては、新たなスキル獲得のための費用などがかかります。

0円で起業したビジネスを成功させるポイントは?

0円で起業しても、開業に何百万円を投じても、ビジネスを成功させるポイントに大きな違いはありません。

起業のタイミングでは0円で開始しても、事業が軌道に乗り、ある程度の投資が可能になってきたら、必要な設備やサービスなどは積極的に取り入れて、事業拡大を計画しましょう。
ビジネスを成功させるポイントとして、ここで3点挙げておきます。

先を読む

起業をしたら、事業計画を立てましょう。融資や補助金申請のために慌てて事業計画を作成するのではなく、常に事業計画を練り直し、事業における近い未来をきちんと予想できるようにしましょう。年度計画だけではなく、常に3ヶ月ぐらい先までシミュレーションできるのが理想です。

顧客数、売上高、販売実績など、自分の事業に相応しい指標を常に意識する習慣を付けましょう。

数字に強くなる

会計の経験がある人はいいのですが、起業するときに初めて「損益計算書」を知った人もいるかと思います。事業で忙しく大変ですが、青色申告の帳簿の付け方をマスターしましょう。

簿記の基礎があるほうが進み方は早いですが、会計システムを導入して帳簿を付けてみることをおすすめします。確定申告の前になって慌てていては、いつまでたっても計数感覚は養われません。

コスト削減も大切ですが、所得税の青色申告では最高65万円までの控除(費用の上乗せ)を受けられます。使わない手はありません。

帳簿を正しく付けていると、年度ごとの収支の比較などもできるため、「先を読む」ことの良い材料を提供してくれます。

専門家に聞く

事業を続ける中では、法律上のトラブルに遭遇する場合もあります。トラブルでなくても、疑問に思うことや不安・迷いは付きものです。

そんなときには、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士などに率直に聞いてみましょう。誰に聞いていいのかわからない場合には、いずれかの専門家に「誰に聞くべきか」を聞いてみましょう。

一般に、業務として引き受けてからは料金が発生するものです。悩みながら事業を進めていては、なかなか上手くいきません。すぐに悩みが解消されなくても、心強い味方がいるかいないかでは大きく違います。

0円で開業するリスクはある?

「0円起業」で誤解を生みやすいのは、元手が何も要らないと勘違いすることです。起業の際の初期投資は0円かもしれませんが、事業を続けていくためには運転資金という元手が要るのは当たり前ですし、どの期間を通じても生活資金は別に必要です。

事業所得として確定申告する際の「事業」とは、「自己の計算と危険において利益を得ることを目的として継続的に行う経済活動」とされます。

引用:所得の区分 | 公表裁決事例等の紹介 | 国税不服審判所

「自己の計算と危険」とは、「収入を得るだけではなくそのための費用を支出することを考え、自分の責任のもとに」のように解釈できます。

したがって、0円で始めても自己資金が潤沢にあっても、事業として存続させるにおいてはリスクは付きものであり、予想したとおりいかない可能性が多々あるのです。そのため、常に事業計画書を更新し、自分の事業を見守っていなければなりません。

0円起業は可能!ただしできるだけ自己資金を用意しましょう

0円での開業はアイデア次第で可能です。しかしながら、開業後における運転資金と生活資金の確保は必須です。したがって、事業を始める前に自己資金があるに越したことはありません。

0円起業を始める際には、その後の計画をキチンと立てて、運転資金と生活資金不足にならないように良いバランスを見つけることが大切です。

よくある質問

そもそも0円で起業できる?

個人事業主の場合であれば、起業資金として特別な出費なしに事業を始めることも可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

0円で始められる起業とは?

フリマへの出品やクラウドソーシングを利用したWebライター、Webデザイナーなどは起業する際の初期投資は特に必要ありません。ただし、不用品が大量にある、ネット環境や必要なスキルなどがある場合に限ります。詳しくはこちらをご覧ください。

0円で開業するリスクはある?

0円でも開業しても、事業主となる限りは常にリスクはあります。事業とは収入を得るだけではなく、そのための費用を支出することを考え、自分の責任により運営するものです。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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