• 更新日 : 2023年9月27日

起業したい人が勉強するべき内容は?経営者を目指す人必見!

起業したい人が勉強するべき内容は?経営者を目指す人必見!

起業して会社を経営するためには、経理や経営など勉強すべきことがたくさんあります。しかし、具体的にどのような勉強が必要なのかわからず困っている方は多いでしょう。

勉強は無闇にやるのではなく、必要な内容や方法を見極めることが大切です。そこで今回は、起業家として成功したい方が勉強するべき内容やおすすめの勉強方法、実は必要ない勉強について解説します。起業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

起業したい人が勉強するべき内容は?

起業するには、前提として起業家のマインドや会社経営の基礎を身につける必要があります。また、営業やマーケティング・宣伝など、実際に事業を展開していくために必要なスキルも重要です。

ここでは、起業を考えている方が起業前に勉強するべき5つの内容を紹介します。どれも会社を経営し売上を立てるための基礎なので、優先的に勉強しましょう。

起業家としての心構え・視座

起業家とは、会社を経営し事業を運用する人のことです。起業家は組織を作り統率していく役割を果たし、売上を上げて会社を存続させる義務を担います。

従業員や投資家など、あらゆるステークホルダーに対して責任を負うため、従業員とは違う心構え・視座の獲得が必要です。起業する前に、起業家としてのマインドセットを身につけ、会社を経営する意志を固めましょう。

会社の経営方法

会社を経営するうえで最低限押さえておく必要があるのは「財務管理」「経営管理」「従業員管理」です。資金調達やマネタイズできるビジネスモデルの構築、資金繰りの検討など、会社を立ち上げ経営するためには、財務管理と経営管理に関する知識が欠かせません。

また、従業員を集めて企業としての機能を果たすためには、従業員管理についても学ぶ必要があります。こうした会社経営の基礎は、必ず身につけておきましょう。

営業

自社の商品・サービスを買ってもらうためには、営業が必須です。いくら質の高いサービスを提供していても、営業力がなければ売れません。また、他社から仕事を請け負う際も、自社の強みをアピールするために営業力が必要です。

したがって、会社の売上を立てるためには営業について勉強する必要があります。営業は実務を通して身につくスキルではありますが、方法論を学習したり、営業が得意な人の観察をしたりするなど、インプットも大切です。

マーケティング

商品・サービスをどのように作り、どのように売り出すかを考える際は、マーケティングの知識が重要です。顧客に喜ばれるビジネスモデルを構築し、利益を最大化するためには、マーケティングの基本を勉強する必要があります。

マーケティングを勉強する際は、方法論やフレームワークなどを知ることも大切ですが、成功している企業のマーケティング手法を実例として学ぶことも重要です。成功事例を学び、自社の経営に取り入れて検証を繰り返しましょう。

広告宣伝・集客

商品・サービスを買ってもらうためには、顧客に宣伝し、魅力を感じてもらって集客することが必要です。また、会社自体の知名度を上げることで信用を獲得し、その後の事業を展開しやすくなります。

広告宣伝には多くの方法があります。そのため、広告宣伝や集客の方法を学習し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえたうえで、自社の商品・サービスに適した方法を選定することが大切です。

起業する前におすすめの勉強方法は?

起業するために必要な勉強の中には、実務を通して身につけられるものもありますが、本やセミナーなどで知識をインプットすることも効果的です。事前にフレームワークや方法論を学ぶことで、実務での仮説検証がしやすくなり、より効率的に習得できます。

ここでは、起業する前におすすめの勉強方法を紹介します。

本で勉強する

ビジネスの基本が書かれたものや特定の知識を解説したもの、実例が学べる成功者の自叙伝や起業家としてのマインドセットを学べる自己啓発本など、さまざまなテーマの本が出版されています。

本を読むことで、起業に必要なあらゆる知識を習得することが可能です。多くの起業家が読書を習慣としており、成功者には読書好きが多いといわれています。隙間時間を有効活用して、本を読む習慣をつけましょう。

以下では、起業する前に読んでおきたいおすすめの本を3冊紹介します。

おすすめの本1:起業の科学 スタートアップサイエンス

こちらはスタートアップが直面する課題と解決策を、時系列で整理した1冊です。失敗のリスクを減らし、会社経営を成功に導く科学的な起業について解説しています。

著者の田所雅之氏は、これまで日本とアメリカのシリコンバレーで合計5社を起業してきた実績があります。スタートアップに必要な考え方がわかりやすくまとめられているので、起業の入門書としておすすめです。

起業の科学

  • 著者:田所雅之
  • 出版社:日経BP社
  • ページ数:280ページ
  • 価格:2,530円(税込)

参考:起業の科学|日経BOOKプラス

おすすめの本2:起業1年目の教科書 1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ

起業を考えているものの、なかなか一歩を踏み出せない方におすすめの1冊です。「読めば起業に対する不安や恐怖が消える」と謳われており、起業で成功する方の特徴や起業準備などについて書かれています。

起業家としてのマインドセットや起業に必要な初歩的な知識を学べるため、起業を検討している方の入門書としておすすめです。

起業1年目の教科書

  • 著者:今井孝
  • 出版社:かんき出版
  • ページ数:288ページ
  • 価格:1,540円(税込)

参考:起業1年目の教科書|かんき出版

おすすめの本3:小さく始めて夢をかなえる!女性ひとり起業スタートBOOK

こちらは、女性ひとり起業を目指す方におすすめの1冊です。「好きなことで起業したい」「家庭を持ちながら始めたい」といった方に向けて、まずは小さくゆるくスタートし、ライフスタイルにあった働き方を実現する方法を解説しています。

起業を検討している女性はもちろん、自分の好きなことで起業に挑戦したい男性の方にもおすすめです。

女性ひとり起業スタートBOOK

  • 著者:小谷晴美
  • 出版社:コスミック出版
  • ページ数:236ページ
  • 価格:1,650円(税込)

参考:女性ひとり起業スタートBOOK|しなやかライフ研究所

起業家主催のセミナーに参加する

起業家が主催するセミナーに参加すると、起業のノウハウや成功体験などを直接学べます。本だけではイメージしづらい内容を効果的に学べ、モチベーションアップにも繋がりやすい点がメリットです。

最近ではオンラインで受講できるセミナーも増えているため、自宅で気軽に参加できます。さまざまなセミナーがありますが、自分の目的にあったものや、評判が良く講師が信頼できるものを見極めることが大切です。

起業する前に意外と勉強しなくてもよい内容とは?

起業するにあたって、勉強以外にもやるべきことはたくさんあります。勉強に時間を取られ、肝心の起業準備が進まなければ本末転倒です。もちろん、勉強するに越したことはありませんが、やるべきこととのバランスをとるためには、勉強すべき内容とそうでないものを取捨選択することが大切です。

本章では、起業する前に勉強しなくてもよい内容について解説します。

経理・簿記の勉強

起業において、経理や簿記など最低限の会計の知識は必要です。ただし、深いところまで勉強する必要性はありません。実際の会計に関する業務は、税理士や会計士に依頼できるからです。

また、実務を通して徐々に習得できる部分もたくさんあります。もちろん、経理や簿記の基礎基本を押さえることは大切ですが、深い知識は必ずしも必要ではないことを覚えておきましょう。

法律の勉強

会社法や労働基準法など、起業するうえで知っておくと便利な法律はあります。しかし、深くまで勉強するとキリがなく、時間を取られ過ぎてしまうため注意が必要です。

実際の法律に関わる業務は、弁護士や司法書士などへ依頼でき、わからないことは相談しながら進められます。そのため、法律の勉強は基礎を押さえるだけでも、大きな問題はないでしょう。

資格取得のための勉強

日商簿記や社会保険労務士資格など、起業するうえで取得すると有利になる資格はあります。しかし、資格がなくても起業はできます。優先順位を見誤らないようにしましょう。

また、資格がないとできない仕事をする場合を除き、資格取得の本質は「知識やスキルの習得」にあります。資格をとることを最終目的にせず、あくまでも必要な知識やスキルを身につけることを目的にしましょう。

実際に起業するために必要な手続きは?

起業する際は、勉強で必要な知識を身につけることだけでなく、さまざまな手続きが必要です。個人事業主として開業する場合と、法人を設立して起業する場合では必要な書類や手続きが異なります。それぞれに必要な手続きを、要点を絞って解説します。

なお、起業の方法や手続きについては、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

個人事業主として起業する方法

個人事業主の開業には費用がかからず、「個人事業の開廃業等届出書」を税務署に提出すれば完結します。開業から1ヶ月以内に、書類を記載して税務署に提出しましょう。

青色申告での確定申告を検討している方は「青色申告承認申請書」を同時に提出するとスムーズです。青色申告を利用すると、特別控除や減価償却の特例を受けられるなど、税制面でさまざまなメリットがあります。

個人事業主としての起業について、詳しくはこちらをご覧ください。

参考:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

会社を設立する方法

会社設立には、登録免許税や定款認証にかかる手数料、印紙税などで合計15万〜25万円ほど必要です。

会社設立のためには登記を行う必要があります。登記には登記申請書の作成、定款や資本金の払込証明書・役員就任承諾書といった必要書類の準備が必要です。

書類の作成は司法書士に依頼しましょう。書類が揃ったら法務局に提出し、提出日が会社設立日になります。登記が完了して登記完了証を受け取れば、会社の設立が認められます。

なお、会社設立については、以下の記事でも詳しく解説しています。

参考:No.7191 登録免許税の税額表|国税庁

起業する前の勉強は大切!ただしやりすぎには注意

本記事では、起業する前に勉強しておくべき内容とおすすめの勉強方法について紹介しました。起業家としてのマインドや会社経営の基礎、事業を進めるために必要な営業・マーケティング・広告宣伝などの知識は、起業準備と並行して学習しましょう。

ただし、勉強することが目的になっては本末転倒です。本やセミナーを活用して、必要な知識を効率よく吸収しましょう。

よくある質問

起業するために必要な勉強は?

経営者としてのマインド・経営・営業・マーケティング・広告宣伝に関する勉強が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

起業するうえでおすすめの勉強方法は?

ビジネス本や起業家の体験談が分かる本を読むことや、起業家主催のセミナーに参加することがおすすめです。詳しくはこちらをご覧ください。

起業するうえで勉強しなくてもよい内容は?

会計や法律の深い知識に関する勉強は必要ありません。また、資格を取らなくても起業できます。勉強に時間をかけすぎないようにしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。


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