• 作成日 : 2023年6月9日

起業に必要なのはビジネスモデル?アイデア?成功する仕組みの作り方

起業に必要なのはビジネスモデル?アイデア?成功する仕組みの作り方

起業してビジネスを成功させるには、利益を生み出す事業戦略であるビジネスモデルが必要です。また、市場で競合と差別化するためのアイデアも欠かせません。

本記事では起業に際してビジネスモデルとアイデアが必要なことを説明し、ビジネスモデルの作り方を解説します。

ビジネスモデルだけでも起業はできる?

ビジネスモデルとは、ビジネスで利益を出すための仕組みです。起業してビジネスを成功させるためには、ビジネスモデルの構築が欠かせません。

ここでは、起業で必要なビジネスモデルについて考察します。

すでにあるアイデアでも起業は可能

起業を成功させるためには、ビジネスモデルとアイデアが不可欠です。しかし「新しいアイデアが浮かばない」という方も多いでしょう。アイデアは、これまで誰も考え付かなかったことを見つけなければいけないというわけではありません。

ビジネスモデルがあれば、すでにあるアイデアでも起業は可能です。すでにある人気の商品・サービスはどのような価値があるのか、なぜ多くの支持を集めているのかを考えることで、新たなアイデアの参考になる可能性があります。新しいアイデアを追加して独自の商品・サービスにすることもできるでしょう。

ニーズを理解しているなら起業は可能

市場のニーズは時代により変わります。現在、どのようなものが求められているのか、業界の流れはどのようになるのかを理解することで、新しいアイデアが見つかる可能性はあります。

ビジネスを行う地域によっても顧客層やニーズが変わるため、どこで、どのような層をターゲットにするかも考えながらアイデアを見つけましょう。

より強いビジネスモデルにしていかないと生き残れない

近年の市場は変化が激しく、トレンドの移り変わりは早くなっています。市場で生き残るには、他社と差別化するためにより強いビジネスモデルを生み出すことが必要です。

強いビジネスモデルにするためには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 今後成長し、利益を見込める市場か
  • 競合他社と差別化できる独自性があるか
  • 業界内にある利益水準を超えられるか

これらのポイントを押さえ、強いビジネスモデルを構築していきましょう。

アイデアだけで起業するとどうなる?

数多くの競合がいる市場で成功するためには、新しいアイデアが必要です。ビジネスモデルがなくてもアイデアがあれば、競合が少ない市場で始められるなどのメリットがあります。

ここでは、アイデアだけで起業する場合のメリットや問題点を解説します。

競合がない市場で始められる

新しいアイデアがあれば、競合他社が少ない市場でビジネスを開始できます。競合が少なければ多くのシェアを獲得でき、ビジネスが安定するでしょう。

例えば、サブスクリプションやシェアビジネスなど、比較的新しいビジネスであれば、競合の少ない市場で起業できる可能性があります。

ただし、近年は起業が多く、競合が増えるペースは加速しています。いかに競合が少ない市場で展開できるアイデアを見つけるかがポイントといえるでしょう。

ニッチな市場を開拓できる

アイデアがあれば、大企業が参入していないようなニッチな市場の開拓が可能です。競合他社が少ないため、市場を独占して成功できる可能性があります。

ただし、需要が少ないことでビジネスとして成り立たない可能性はあります。前例が少ないために失敗するリスクも高いでしょう。ニッチな市場を目指すには、しっかりとした戦略の策定が必要です。

そのうち効率化が必要になってくる

アイデアだけでも起業は可能ですが、事業を成功させるには、ビジネスを効率化して事業を拡大するための戦略が必要になってきます。そのためには、ビジネスモデルへの落とし込みが必要です。

ビジネスモデルにするアイデアを絞り、自社ならではの強みを明確にしていきましょう。商品・サービスを提供できる環境も具体化する必要があります。さらに、収益源や必要になるコストなど、収益モデルを明確にしておくことも大切です。

起業に必要なのはビジネスモデル?アイデア?

起業にはアイデアとビジネスモデルのどちらが必要かではなく、どちらも備えるのがベストです。

ここでは、起業に必要なビジネスモデルとアイデアについて解説します。

どちらもあるのが最善

起業に際して、ビジネスモデルとアイデアはどちらもあるのが最善です。アイデアだけ、ビジネスモデルだけではビジネスを維持・拡大するのは難しいでしょう。

ビジネスモデルは利益を得るための仕組みであり、それだけがあっても事業を成功させることはできません。ビジネスモデルを作る出発点になるのがアイデアです。また、アイデアを具現化するためにはビジネスモデルを構築しなければならず、アイデアだけではビジネスを実現させることが難しくなります。

起業後はアイデアだけでは足りなくなることが多い

アイデアはビジネスの成功のために欠かせませんが、事業として立ち上げ、拡大させるにはビジネスモデルや商品・サービスを形にする技術が必要です。それを実現させるためには費用がかかり、資金力も求められます。

ビジネスの成功のためにアイデアは必要ですが、起業したらそれだけでは足りなくなるということは把握しておきましょう。

どちらか片方だけで起業するには

ビジネスモデルとアイデアは、両方備えることが事業の成功に必要です。ビジネスモデルを構築するのは得意だがアイデアがないという場合、以下の方法で探してみましょう。

  • 公的機関や専門家に相談する
  • 起業コミュニティに参加する
  • 社会問題に目をむけ、世の中の課題を探し続ける

これまで多くの起業家を支援してきた実績のある公的機関・専門家からは、起業に関してさまざまなアドバイスをしてくれます。アイデアを見つけるヒントがもらえるかもしれません。

起業を目指す仲間が集まるコミュニティに参加することで、起業についての悩みや課題を共有できます。アイデアを見つける手がかりにすることも可能です。

アイデアの本質は、世の中にある課題を解決することにあります。社会問題に注目することで、課題を解決するビジネスのアイデアが見つかる可能性があるでしょう。

アイデアはそのままでは意味がなく、実現させるためのビジネスモデルが必要です。

このあとの項目では、ビジネスモデルの作り方を紹介します。

ビジネスモデルの作り方

ビジネスモデルを作るためには、大きく分けて4つの考え方があります。順にみていきましょう。

他社の成功事例を学ぶ

成功させるビジネスモデルを作るには、実際にビジネスで成功を収めている事例を集めて研究するのがおすすめです。ビジネスモデルには、以下のような基本のパターンがあります。

  • 物販方式
  • 小売方式
  • 広告方式
  • 卸売り方式
  • 二次利用方式
  • サブスクリプション方式

これらの中から、自分のアイデアに合うパターンを見つけましょう。そのパターンを実践して成功した事例を集め、分析します。どのような方法で成功を収めているかを分析することで、理想的なビジネスモデルの作り方が見えてくるでしょう。

業界の標準と自社の強みを理解する

自社が属する業界で、どのビジネスモデルが多いかを調べましょう。特定のパターンが多い場合は何か理由があり、理由を分析することで業界の動向や慣例など業界内の標準がわかります。

業界の標準を調べることで、業界内ではあまり見かけないビジネスモデルで自社の商品・サービスの付加価値を見出すことも可能です。これまでになかったビジネスモデルを創りだし、競合に差をつけることもできるでしょう。

現実的な打ち手を選定する

ビジネスモデルは技術力などの制約もあり、どのようにクリアできるのかのチェックも必要です。

理想的なビジネスモデルでも、技術や資金の面でハードルの高いものも少なくありません。業界によっては、法律や慣習などの障害がある場合もあります。精査しながら、アイデアの独自性も活かせるビジネスモデルを選定しましょう。

実現可能性や収益モデルなどをシビアな目でチェックする

ビジネスモデルの実現可能性や収益モデルを厳しくチェックし、最終的に最も実現できそうなビジネスモデルを残します。

他社と差別化できる斬新なアイデアも、実現可能性が低ければ意味がありません。コストがかかりすぎて現実性のない場合もあるでしょう。最終的には、実現可能性で判断しなければなりません。

ただし、実現可能性を意識しすぎると、アイデアの斬新性が失われる可能性はあります。まずは自由にアイデアを出し、そのうえで実現可能性をチェックするようにしましょう。

独自のビジネスモデルがあれば起業後のリスクは減らせる

起業して事業を成功させるためには、斬新なアイデアと利益を出す仕組みであるビジネスモデルの両方が必要です。アイデアを考えることで競合他社と差別化し、市場で生き残ることができます。

アイデアを実現させるためには、適切なビジネスモデルに落とし込むことも必要です。実現可能性があり、競合にはない独自のビジネスモデルを創出できれば、収益を得られないなど起業後のリスクを減らすこともできるでしょう。


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