- 更新日 : 2024年6月18日
事業計画書をパワーポイントで作成するには?書き方や無料テンプレート
会社を設立する際に作成する事業計画書。特に銀行融資を受ける際、投資家などのステークホルダーから出資を受ける際には必須となります。
事業計画書はExcelやWordで作成できますが、PowerPointでは他のアプリケーションで作ったものとは一味違った事業計画書を作成することができます。この記事では事業計画書をPowerPointで作成する方法や上手く作るためのポイント、注意点についてご説明します。
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目次
事業計画書をパワーポイントで作成するメリットは?
まずはPowerPointで事業計画書を作成するメリットについて見ていきましょう。ExcelやWordと比較して以下のような点が優れています。
自由度が高い
まず挙げられるのがデザインの自由度が高いということです。Wordの場合は任意の場所に文字を入力するためには、そこまで改行しなければなりません。また、表に関しては任意の場所に挿入できますが、例えばそのうえの文章を改行した場合は表も移動してしまいます。
PowerPointの場合は文章(テキストボックス)であっても図表であっても、好きな場所に挿入することができます。テキストボックスや図表などのオブジェクトの位置を変更してもレイアウトが崩れることはありません。
プレゼンに適している
PowerPointはプレゼンテーション用のスライドを作成するためのアプリです。そのため、事業計画書を作成したら、それをそのままプロジェクターに映してプレゼンしたり資料として配布したりといったことも可能です。
また、プレゼンテーション用のスライドに事業計画書の一部を流用したい場合も便利です。PowerPointで作成したスライドにWordやExcelで作成した事業計画書の一部分をそのままペーストするとレイアウトが崩れてしまうため、コピーしてスライドに貼り付けた後に体裁を整える必要があります。PowerPointで事業計画書を作成した場合は、そのままコピー&ペーストするだけで済むため手間がかかりません。
視覚的にわかりやすくイメージアップにつながる
PowerPointはデザインの自由度が高いゆえ、視覚的にわかりやすい資料を作成することができます。表を見やすいサイズや色使いにする、吹き出しで注釈を入れる、グラフや画像、イラストを入れるといった工夫をすることで、情報が飛躍的に伝わりやすくなります。
また、PowerPointを使えばおしゃれな事業計画書、かっこいい事業計画書を作成することも可能です。企業のカラーやこだわりのデザインを取り入れることで、会社のイメージアップや印象付けにもつながります。
パワーポイントの事業計画書の無料テンプレート
以上のようにデザインの自由度が高いPowerPointを使えば、わかりやすくてイメージアップにつながる事業計画書が作成できますが、一から作るのは大変です。
通常版のテンプレートのほか、おしゃれなテンプレート、かっこいいテンプレート、わかりやすいテンプレートと3つのパターンがありますので、ぜひご自由に活用していただければと思います。無料登録後のページにある「会社設立ナビ」にて、事業計画書のテンプレートをダウンロードしていただけます。
パワーポイントの事業計画書の書き方
ここからはPowerPointの事業計画書で必要となる項目や書き方について、テンプレートをもとに解説します。
プロフィール
まずは代表者の氏名と実績について記載します。実績の欄には学歴や職歴と、そこでどのような経験をしたかを簡潔に書きましょう。特に事業に関連する経験や実績があれば大きなアピールポイントとなりますので、漏れなく記載しましょう。また、顧客を確保している、起業準備を整えている段階であれば、その旨を書いておくとより信頼性がアップします。
創業の目的
会社名・屋号と創業の目的について記載する項目です。創業の目的については「事業が社会的にどのような意義があるか」といった一般的な内容ではなく、「経験がどのように創業動機に関わっているか」を明らかにすることで、より融資担当者や投資家に響きやすくなります。
ご自身のこれまでの実績や経験、それがどのように事業に結びつくのかというストーリー、そして事業に対する想いが伝わるよう意識して書いてみましょう。
事業の概要
取り扱い商品・サービスの名称や簡潔な内容、主要なターゲット顧客、事業のコンセプト、事業が解決できる課題について記載します。
ターゲット顧客は年代、性別、地域、抱えている悩みやニーズなど、できるだけ具体的にしましょう。事業のコンセプトは「自社がなぜそのような商品・サービスを取り扱うのか」といった理由も交え、商品・サービスの魅力や特徴が伝わるよう意識して書いてみましょう。
事業が解決できる課題については、「自社の商品やサービスを利用することでターゲットが抱えているどのような課題を解決ができるのか」を具体的に記載します。
市場分析・戦略
市場調査や市場分析の結果と、それに基づく事業戦略を明確にする項目です。「市場調査」の欄では参入する市場やその市場の年間売上高、その市場における既存の競合相手について記載しましょう。「市場分析」の欄にはターゲットとなる市場において、自社の商品・サービスにどのような優位性があるのか、なぜ将来性があるのかを記載します。SWOT分析、3C分析、STP分析など複数の手法を用いて分析してみましょう。
上記の市場調査や市場分析の結果をもとに、「どのようにターゲット顧客にアプローチしていくのか」「どのように販売していくのか」といった自社の事業戦略や展望を「市場戦略」の欄にまとめます。
販売先・仕入先
販売先や仕入先など取引先の具体的な名称、シェア、掛取引の割合、回収・支払条件(締め日と支払日)を記載します。スムーズに事業をはじめるためにも、早めに販売先や仕入先を確保しておくことが大切です。
必要資金
事業をはじめる・運営するにあたって必要となる資金と調達する資金を記載します。必要資金は設備資金と運転資金に分けてそれぞれ内訳と金額を明確にし、一番下に合計額を記載します。
調達する資金は自己資金、家族や友人からの借入、日本政策金融公庫や国民生活事業からの借入、その他金融機関からの借入といったように調達先別に金額を明らかにし、同様に合計額を記載しましょう。
従業員数
事業経営に携わる常勤役員(法人の場合のみ)や従業員数、家族従業員、パート従業員の人数を記載します。
事業の見通し
創業時点と事業が軌道に乗った際のそれぞれの売上高、売上原価、経費(人件費、家賃など)、利益の見込みを記載します。
創業後半年~1年以内に事業が黒字化する見通しが理想です。売上高を創業前に計算する場合は、「客単価×人数」で計算するのがもっともシンプルです。
開業をしても思ったように売上が立たない、経費が想定以上に多くかかるといった事態も起こりえます。しっかり根拠をもって、少しシビアに考えて見通しを立てましょう。
事業計画書の書き方や内容、気をつけるべきポイントについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
パワーポイントで事業計画書を書く際のポイント
最後にPowerPointを使って事業計画書を作成する際に気をつけたいポイントについてご説明します。ぜひ以下のようなことを意識して作成してみましょう。
色を使いすぎない
PowerPointを使えば見栄えがいい資料が作成できます。効果的に色を使うことで印象に残りやすい事業計画書を作成できますが、ついつい欲張っていろんな色を使いすぎるとかえって見づらくなってしまいます。できれば使用する色は3色以内に抑えましょう。
また、塗りつぶしの色は濃すぎると文字が読みづらくなってしまいますので、パステルカラー(薄めの色)を使われることをおすすめします。
なるべくシンプルに
あまりにもデザインに凝りすぎるのも考えものです。事業計画書で大切なことは、事業の内容や資金調達方法、今後の見通しなどが伝わることです。デザインにこだわるあまり、こうした情報が伝わりにくくなってしまっては本末転倒です。また、銀行融資の審査やプレゼンは事業を左右する重要な場です。あまりにもポップなものを使っていると事業への熱意すら疑われてしまいます。
PowerPointは文字や表だけでなく画像やイラストなども自由に配置することが可能です。補足的に入れるのは効果的ですが、あまりにもごちゃごちゃ入れるとやはり見づらくなってしまいます。PowerPointで事業計画を作成する際には「シンプルに」を意識しましょう。少し地味に感じられるくらいがちょうどいいです。
内容は具体的に
事業計画書の内容はなるべく具体的に書きましょう。例えば事業の目的で「○○という商品の需要が高いと思った」と書いただけでは説得力がありません。どんな経験をしたのか?そのときにどう感じたのか?市場の状況がどうなっているのか?本当にニーズはあるのか?というように、深堀りをしましょう。
また、事業の見通しに関しても「だいたい売上はこれくらい上がるだろう」「経費はこれくらいかかるだろう」ではなく、しっかりとした根拠に基づいて算出しましょう。
PowerPointの事業計画書で印象アップ
今回はPowerPointで事業計画書を作成する方法や意識しておきたいポイントについてご紹介しました。見栄えがよく、わかりやすい事業計画書を提出すれば、融資担当者や投資家、ステークホルダーからの印象も良くなるかもしれません。
テンプレートも活用しながら、ぜひ事業の魅力や熱意が伝わる事業計画書を作成してみましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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