• 作成日 : 2024年9月3日

イラストレーターは開業届の提出が必要?書き方やメリットも解説!

クライアントの要望に応じて、手書きやパソコンでイラストを作成し販売する「イラストレーター」を仕事にしている方がいます。イラストレーターは、報酬を得ていても趣味なのか仕事なのかあいまいなケースがあり、「開業届」を提出する必要があるのか疑問に思う方もいるでしょう。今回は、イラストレーターと開業届について解説します。

イラストレーターは開業届の提出が必要?

はじめに、開業届とはどのような届出なのか、イラストレーターの業務との関係などについて解説します。

そもそも開業届とは?

開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)とは?

個人事業主が事業を開始する際、所轄の税務署長に対して開業する旨を報告するために開業届を提出します。開業する個人事業主の住所や事業所の所在地、氏名、屋号や開業日、所得の種類などを記入して提出します。開業届の提出は任意ではなく、事業を開始する際には必ず提出する義務があります。

イラストレーターが開業届を提出すべきタイミングは?

所得税法では開業届の提出期限は「事業の開始等の事実があった日(開業日)から1月以内」と規定しています。ここでいう開業日とは、個人事業を始めようと決めた日や、開店日と決めた日、実際にイラスト業務を請け負った日など様々ですが、どの日付を開業日とするかは事業主の任意です。

ただし、事業を開始する際に結んだ重要な契約日が開業日に認定された裁決もあるため、イラストレーターの方でも該当する場合には注意が必要です。

金融機関の融資で開業届の提出を求められるケースも

開業届の提出を忘れていたとしても、税務上のペナルティは特にありません。開業届の提出は義務ですが、未提出のままでもイラストレーターの業務を続けることはできます。

しかし、個人事業主が金融機関から事業資金の融資を受けようとする場合、開業届が未提出のままでは問題があります。商業登記によって事業を営むことを公的に証明できる法人と異なり、個人事業主の場合、事業を行っていることを証明する手段がありません。

金融機関は融資を実行するにあたり、個人事業主が確実に事業を行っていることを証明する書類として開業届や確定申告書の提出を求めることがあります。開業届がなければ融資を受けられないケースも出てくるため、期限後であっても必ず提出するようにしましょう。

イラストレーターの開業届の書き方は?

次に、イラストレーターの方が提出する開業届の書き方について解説します。

職業欄の書き方

開業届のなかには、職業を記入する欄があります。イラストレーターの方が開業届を提出する場合、簡単に「イラストレーター」と記入したり、具体的なジャンルを明記したりしても構いません。例えば「CGクリエイター」「アニメーター」「WEBデザイナー」等、どのようなイラストを手掛けているかを記入すれば税務署も事業内容が分かりやすくなります。

屋号の書き方

屋号とは、自身の事業につける会社名です。イラストの依頼主や取引業者などに周知する名称を記入します。なお、事業で使用する屋号については次のようなルールがあります。

  • 法人と誤解される屋号は使えない
    「株式会社」「有限会社」のように、法人であるとの誤解を生むような屋号は使用できません。
  • 商標登録されていないか確認する
    屋号のなかには、屋号自体が商標登録されているケースがあります。同一の屋号や類似する屋号を使用した場合、商標権侵害でトラブルになる可能性があるため、事前に確認するようにしましょう。
  • すでに使用されている屋号は避ける
    すでに使用されている屋号を使うこと自体は認められています。ただし、商標権と同様に後々トラブルになることがあります。取引先等が他社と誤解するような屋号の付け方は避けるべきでしょう。

事業内容が伝わりやすい屋号を使いましょう

取引先は、最初に屋号を見たときに事業内容をある程度想像します。イラストレーターの事業を行っていることが相手に伝わりやすい屋号にしたほうが、仕事のオファーをしやすくなるでしょう。

開業届をネットで簡単に作成する方法

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