- 更新日 : 2025年10月20日
美容室開業に開業届は必要?保健所申請などの申請手続きや書き方を解説!
個人で美容室を開業し、オーナー兼美容師として美容室を経営している人は多いです。美容室のオーナーは個人で事業を行っているので、開業届の提出が必要かどうか迷う人もいるでしょう。ここでは、美容師の開業と開業届の必要性や美容室の開業届の書き方、開業届以外に必要な書類などについて、詳しく解説します。
目次
美容室の開業に開業届は必要?
個人が美容室を開業すると、個人事業主になるため開業届の提出が必要です。ここでは、開業届の内容や美容室の開業で開業届を出すタイミングについて見ていきましょう。
そもそも開業届とは?
開業届とは、美容室に限らず個人で何か事業をする際に、事業を開始したことや事業を行っていることなどを税務署に通知するための書類です。
ここで重要となるのが「事業を行っているか」ということです。事業とは、その仕事を独立・継続・反復して行うことを指します。美容師には美容室と雇用関係にある人と、オーナーとして美容室を経営している人がいますが、ここでいう「独立」とは自分の裁量で仕事ができるオーナーとして美容室を経営していることをいいます。
美容室はもちろん、毎年仕事を継続・反復して行うものであるため、オーナーとして美容室を経営している人であれば、事業を行う人として開業届の提出が必要です。
美容室の開業届を提出すべきタイミングは?
開業届は原則、開業してから1か月以内に税務署に提出します。では、美容室のオーナーにとって、開業した日とはいつを指すのでしょうか。
個人事業主の場合は設立の登記をする必要がないため、ある程度開業日を自由に決めることができます。美容室のオーナーの場合、一般的に美容室を開店した日や保健所の許可が出た日などを開業日とします。美容室を開店した日や保健所の許可が出た日から1か月以内に、開業届を作成し税務署に提出しましょう。
美容室の開業届以外に必要な申請手続きは?
美容室の開業には、開業届以外にも必要な申請手続きがあります。美容室の開業に必要な申請手続きとして、保健所への申請があります。
保健所への申請
美容室を開業する前に保健所へ申請を行い、検査や確認を受ける必要があります。保健所の審査や確認を受ける事項には、次のものがあります。
- 美容所の位置
- 構造設備
- 管理美容師とその他の従業者の氏名
- その他必要な事項
手続きの流れは保健所によって異なりますが、おおむね以下のとおりです。
1. 開設の届出書の提出
届出書を提出すると記載事項や添付書類について審査があり、その後、施設の確認検査についての日程調整が行われます。
2. 保健所職員による施設の確認検査
事前に決めた日に、施設の確認検査が行われます。検査日までには全ての設備が整っていなければならないので注意しましょう。
3. 確認済証の交付
施設の確認検査で問題がなければ、後日、確認済証が交付されます。
施設の確認検査があるため、保健所への申請から確認済証の交付までは、一定の期間がかかります。保健所への申請は、営業開始のおおむね2週間程度前には行っておきましょう。その他、消防署への届出などが必要なケースもあります。
美容室の開業届の書き方は?
ここからは、美容室の開業で迷いやすい職業欄と屋号に焦点を当てて、開業届の書き方を見ていきましょう。
職業欄の書き方
開業届の職業欄には仕事をしている業種を記載します。特に、書き方が決まっているわけではないので、記載内容を見て仕事内容が分かる程度で問題ありません。例えば、美容業や美容室経営、ビューティーサロン経営などと記載します。
屋号の書き方
屋号とは、美容室の場合ではお店の名前を記載します。屋号がない場合もあるため、開業届の屋号欄は必ずしも記載すべき箇所ではありません。しかし、一般的に美容室には顧客から認識してもらうために屋号があり、屋号で銀行口座を開くには開業届に屋号の記載が必要になることがあるため、できれば記載しましょう。
開業届をネットで簡単に作成する方法
マネーフォワード クラウド開業届(サービス利用料0円)の場合、ソフトのインストールなどは一切必要なく、オンライン上でいくつかの質問に答えるだけで簡単に開業届の作成・提出ができます。
\電子申告でラクに開業届を提出/
e-Taxソフトで開業届を作成する際は、e-Taxソフトのインストールなどが必要です。
ソフトのインストールが不要でオンライン上で利用できる、マネーフォワード クラウド開業届のような開業届作成サービスは、デザインや使いやすさが初心者向けに設計されているのが特徴です。
開業届はスマホで電子申請・提出がラク!
開業届を提出するには、スマホで電子申告(e-Tax)・インターネット(e-Tax)・郵送・税務署の窓口に持参の4つの方法があります。
完全無料で使える「マネーフォワード クラウド開業届」で、フォームに沿って必要な情報を入力したのち、スマホから電子申告(e-Tax)が簡単にできます。
インターネットで完結するので、個人事業主やフリーランスの方など、非常に多くの方にご利用いただいております。
\スマホで簡単に開業届を提出/
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会社設立の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
宇都宮市の開業届の提出方法(ネット・郵送)税務署まとめ!
宇都宮市で開業届を提出する際は、宇都宮市の管轄税務署に提出する必要があります。 開業届は、事業所得や、不動産所得・山林所得が発生するような事業を開始をした方が、宇都宮市の管轄税務署に提出しなければならない書類です。 青色申告を開始する場合は…
詳しくみる開業準備に必要なこととは?オープン前までにすることリスト
個人事業主として開業を決めた場合、開業準備として何が必要なのでしょうか?この記事では、開業までに必要な開業届、融資関連、印鑑など種々の事項とそれらの経費の取扱いについて解説します。店の創業までの種々の準備事項のリストアップする際の資料として…
詳しくみる理容室を開業するには?失敗しない資金調達の方法や保健所手続きまで徹底解説
理容室の開業は、多くの理容師が目指す大きな目標の一つです。しかし、理容室の経営は難しいといった声や、独立したものの失敗に終わるケースを見聞きすると、期待とともに不安も大きくなることでしょう。 この記事では、理容室の開業に必要な準備や手続き、…
詳しくみる個人事業主の事務所は自宅か賃貸物件のどちらがおすすめ?
個人事業主やフリーランスが開業し、事業のための事務所を開設するにあたって、自宅での開業か、または賃貸物件での開業かで迷うことがあるかと思います。業種によっては、自宅開業が可能な場合もありますが、おすすめは自宅と賃貸のどちらなのでしょうか? …
詳しくみる川越市の開業届の提出方法(ネット・郵送)税務署まとめ!
川越市で開業届を提出する際は、川越市の管轄税務署に提出する必要があります。 開業届は、事業所得や、不動産所得・山林所得が発生するような事業を開始をした方が、川越市の管轄税務署に提出しなければならない書類です。 青色申告を開始する場合は、原則…
詳しくみる漫画家はいつから開業届の提出が必要?書き方もわかりやすく解説
漫画家の仕事で収入を得ている人のなかには、「開業届」の提出を検討されている方もいるでしょう。事業を開始した際に提出する「開業届」は、事業規模や収入の多寡に関わらず必ず提出しなければならないのでしょうか?今回は「開業届」提出の要否やその提出時…
詳しくみる

