• 更新日 : 2025年8月1日

アメーバ経営とは?特徴やメリット・デメリット、失敗例をわかりやすく解説

アメーバ経営とは、企業を独立採算の小集団(部門)に分割する経営手法のことです。アメーバ経営により、経営者意識を持ったリーダーの育成や市場の変化に迅速に対応できる組織の構築が期待できます。

本記事では、アメーバ経営の特徴や目的、メリット・デメリット、導入方法、アメーバ経営成功のポイントについて解説します。

目次

アメーバ経営とは

アメーバ経営とは、組織を部署ごとに細分化し、各部署が経営者の視点で企業活動を行うことで経営効率を高めようとするものです。組織をアメーバ(細胞)の集合体と見立て、アメーバが個々に活躍することを目的としていることから、アメーバ経営と呼ばれます。

最初に、アメーバ経営の誕生と現状について解説します。

京セラ創業者 稲盛和夫による経営手法

アメーバ経営とは、京セラの創業者である稲盛和夫氏による経営手法のことです。稲森和夫氏が設立時に会長を務めたKDDI(当時の第二電電)など、多くの企業で導入されています。

企業内の各部門をアメーバと見立て、各部門が独立して意思決定し活動することで組織の活性化を目的とした経営手法です。

京セラはアメーバ経営をすでに見直し

京セラから始まった経営手法ですが、現在の京セラではアメーバ経営の見直しを行っています。100人を超える部門(当初は10名程度の小集団で運営)ができて小集団で経営者意識を持ってもらうという目的が果たせない、部門ごとの壁ができる、などの弊害が目立つようになったからです。

従来の小集団(部門)を分割・統合により再編成し部門ごとの「壁」を取り払うとともに事業部門の再編を図り、アメーバ経営のリニューアルに取り組んでいます。

アメーバ経営の目的

アメーバ経営の主な目的は、次の3つです。

  • 市場に直結した部門別採算制度を確立する
  • 経営者意識のある人材を育成する
  • 全員参加経営を実現する

各目的について解説します。

市場に直結した部門別採算制度を確立する

アメーバ経営の目的の1つは、市場に直結した部門別採算制度を確立することです。たとえば、さまざまな商品を販売する販売部門の中でA商品販売課を1つのアメーバとした場合、部門全体の判断を待たずに、市場の変化に迅速に対応してタイムリーで適切な経営判断が可能となります。

経営者意識のある人材を育成する

アメーバ経営によって、経営者意識のある人材の育成も期待できます。細分化された部門のリーダーが部門収益を上げるために自主的に組織を牽引することにより、経営者意識を持ったリーダーとして成長します。

また、細分化によって多数の従業員にリーダー経験の場を提供し育成することによって、多数の幹部候補生を輩出することも狙いの1つです。

全員参加経営を実現する

従業員の全員参加経営を実現することも、アメーバ経営の目的です。独立採算の小集団で活動するため、部門内の全員が目標や価値観を共有できます。また、経営数字をオープンにすることにより、部門業績が会社に貢献していることが明確になり経営への参画意識が高まることも期待できます。

アメーバ経営のメリット

アメーバ経営の主なメリットは、次の3つです。

  • 従業員が経営者視点に立って利益を追求できる
  • 事業の問題解決スピードを加速できる
  • 幹部候補の育成ができる

各メリットについて解説します。

従業員が経営者視点に立って利益を追求できる

アメーバ経営のメリットの1つ目は、従業員が経営者視点に立って利益を追求できることです。独立採算制であるため、各従業員が部門の収益や目標を強く意識するようになり、経営者視点に立って物事を判断できるようになります。

また、達成感や経営への参画意識が生まれモチベーションの向上も期待できます。

事業の問題解決スピードを加速できる

メリットの2つ目は、事業の問題解決のスピードを加速できることです。部門リーダーが意思決定できるため、発生した問題や変化に対して現場で迅速・適格な判断が可能でしょう。市場の変化に迅速に対応することは、収益の向上にも貢献します。

また、現場判断が求められるため、部門内のメンバーに当事者意識が生まれるなどの効果も期待できるでしょう。

幹部候補の育成ができる

メリットの3つ目は、幹部候補生の育成ができることです。リーダーが部門の経営計画や実績管理、メンバーの育成を行うことにより、経営者としての経験を積むことができます。組織を細分化することにより、リーダーの人数が増えて多数の幹部候補が育成できるでしょう。

アメーバ経営のデメリット

アメーバ経営の主なデメリットは、次の3つです。

  • 部署間の関係が悪化するリスクがある
  • ワークライフバランスが崩れる可能性がある
  • 制度を導入するまでのハードルが高い

各デメリットについて解説します。

部門間の関係が悪化するリスクがある

アメーバ経営のデメリットの1つ目は、部門間の関係が悪化するリスクがあることです。独立採算制であるため所属する部門の収益を上げることを優先し、部門間の関係が悪化するかもしれません。

部門同士が刺激し合って好結果が生まれることもありますが、競争の激化やトラブル発生を避けるために部門間の調整も必要でしょう。

ワークライフバランスが崩れる可能性がある

デメリットの2つ目は、ワークライフバランスが崩れる可能性があることです。部門の収益や目標を強く意識するあまり、オーバーワークとなってしまうこともあります。

行き過ぎると健康状態の悪化や業務効率の低下などの悪影響も考えられるため、部門リーダーや人事部門などによる労務管理の徹底も必要でしょう。

制度を導入するまでのハードルが高い

デメリットの3つ目は、制度を導入するまでのハードルが高いことが挙げられます。アメーバ経営の導入には、リーダーやメンバーの意識改革や制度導入による業務内容の変更(独立採算制の導入や部門の経営計画策定、実績管理など)が必要です。

アメーバ経営導入による業務量の増加をどのように抑えるか、どうやって制度の定着を図るか、などについても事前に検討する必要があります。

アメーバ経営はどんな業種に向いている?

アメーバ経営は業種を問わず注目されていますが、特に効果が出やすい業種にはいくつかの共通点があります。

製造業:工程ごとの採算意識を高められる

製造業は、アメーバ経営と非常に相性のよい業種のひとつです。理由は、製造ラインや工場単位、工程別などに細分化しやすく、それぞれの生産性やコストを可視化できる点にあります。

たとえば、加工、組立、検査といった各工程にアメーバを設定し、「時間当たり付加価値」や「原価率」などの数値目標を導入すれば、現場の社員でも自分たちの業務がどの程度利益に貢献しているのかを把握できます。また、改善活動の結果が直接採算に反映されるため、モチベーション向上にもつながります。複数工場を持つ中小〜大手メーカーでは、拠点ごとの収益管理にも活用できます。

サービス業:現場主導の改善が可能になる

サービス業においても、店舗や部署ごとにアメーバを設けることで、現場主導の運営と採算管理が可能になります。たとえば、飲食チェーンや介護施設、美容室、学習塾などは、店舗単位・拠点単位で人件費・稼働率・売上が異なるため、統一的な管理では限界があります。

アメーバ経営では、各現場が売上や経費を細かく把握し、「稼働率の改善」や「スタッフ配置の最適化」などを自分たちで考える体制を構築できます。経営者の意図をトップダウンで伝えるだけでなく、現場からのボトムアップによる提案も増えるため、運営の質が高まりやすくなります。

建設・プロジェクト型ビジネス:工事単位での収支管理に活用できる

建設業やIT開発業など、プロジェクト単位で業務が進行する業種でも、アメーバ経営は効果的です。案件ごとに売上や原価が分かれ、それぞれの採算性が異なるため、プロジェクト単位での独立採算は非常に実践的です。

アメーバを「1案件=1ユニット」として設定し、見積、実績、利益率を一元管理することで、プロジェクトマネージャーが収支責任を明確に負う体制が整います。これにより、過剰な人件費や外注費を抑え、コスト意識を持った管理が可能となります。小規模〜中堅企業の利益率改善にもつながる手法です。

不向きなケース:業務の分業化が難しい超小規模事業者

一方で、アメーバ経営が効果を発揮しにくいのは、1人〜数名で運営している超小規模事業や、業務が完全に属人化しているケースです。役割分担や数値管理が難しいため、組織単位の区切りができず、形式的に導入しても実質的な改善が見込めないことがあります。

アメーバ経営が効果的な会社の成長フェーズとは?

アメーバ経営は、経営環境の変化に柔軟に対応できる点が大きな魅力ですが、すべての企業や成長段階において常に適しているわけではありません。ここでは、アメーバ経営が効果を発揮しやすい会社の成長フェーズを中心に解説します。

成長初期(創業〜社員10名程度):導入は慎重に

創業期や社員数が10名未満の段階では、アメーバ経営の導入はやや時期尚早といえます。理由としては、業務がまだ属人的であり、役割分担が曖昧なままではアメーバ(独立採算単位)を明確に設定できないためです。また、日次・週次の採算管理を行うには一定のリソースと仕組みが必要ですが、この段階では業務の安定化や顧客獲得に集中すべきタイミングです。

ただし、将来的にアメーバ経営の導入を見据えている場合は、早期から部門ごとの売上・原価・労務時間をざっくりと記録しておく習慣をつけると、成長後の移行がスムーズになります。

拡大フェーズ(社員20〜100名):導入効果が最も高まる時期

社員数が20〜100名程度に達し、複数の部門やプロジェクトチームが存在するようになると、アメーバ経営は非常に効果的になります。成長に伴い「全社最適と現場のズレ」「責任の所在不明確化」「業務の属人化」などの問題が表面化し始めるこの時期こそ、アメーバ経営の導入によって、各ユニットに収支責任と意思決定の裁量を持たせることで組織が自律的に機能し始めます。

たとえば、営業部門では「売上×粗利率÷稼働時間」を評価軸に設定し、生産部門では「1時間当たりの付加価値」をKPIとして採用するなど、アメーバごとに適切な目標設定が可能になります。中間管理職の育成にも直結するため、組織のスケーラビリティを高める施策として有効です。

成熟フェーズ(100名以上・多拠点展開):仕組みとして定着させる

企業がさらに成長し、従業員数が100名を超え、多拠点・多事業を展開する段階では、アメーバ経営が経営管理のインフラとして定着しはじめます。拠点ごとの収支、事業部間の連携、間接部門のコスト配賦など、複雑な情報が日々動く中で、アメーバ単位で収益性と業務効率を把握できる仕組みは、経営の意思決定を迅速かつ正確にサポートします。

このフェーズでは、クラウド型会計システムやBIツールと連携し、リアルタイムで各アメーバの業績を可視化する運用が効果的です。経営会議では「部門損益報告→改善提案→実行」のサイクルが自然に回るため、PDCAを文化として根づかせることができます。

アメーバ経営は、「成長フェーズの組織拡大期」〜「成熟期」にかけての導入・定着が最も効果的です。全社を統率するトップダウンから、現場が考え動くボトムアップ型へと転換したい企業にとって、組織と数字を同時に育てる実践的な経営手法といえます。

アメーバ経営を導入する方法

アメーバ経営は、次の方法で導入します。

  • 組織をアメーバに細分化する
  • 経営状況の数字を可視化する
  • リーダーに権限を委任する

各方法について解説します。

組織をアメーバに細分化する

最初に、組織を細分化して10人程度の小集団を編成し、各小集団のリーダーを決めます。組織が果たすべき目的や役割を明確になるように、小集団を編成しましょう。また、組織の運営や人材育成を考慮して、リーダーを選定することも重要です。

経営状況の数字を可視化する

次に、部門の経営状況を数字で可視化してメンバーに情報提供しましょう。数字の可視化によって、メンバーはリアルタイムで経営情報を把握・共有できます。部門の収支や目標の達成状況がわかる数字を毎日公表することなどが考えられます。

部門収支をわかりやすくメンバーに伝える数字が、「時間当たりの付加価値」です。部門単位と個人単位で公表することが、迅速な問題解決や業務改善に役立ちます。

リーダーに権限を委任する

組織の体制が決まったら、リーダーに経営計画の作成や実績管理、部下の育成などの権限を委任します。委任された権限を活用して、リーダーとメンバーが協力して部門内で意思決定できる体制を作りましょう。

権限委任により上司などの許可を省略して現場で意思決定できるため、市場や部門内の状況に応じた迅速な対応が可能となります。

アメーバ経営を成功させるためのポイント

アメーバ経営を成功させるための主なポイントは、次の3つです。

  • 企業のフィロソフィを徹底する
  • 従業員のモチベーション維持を大切にする
  • 従業員のワークライフバランスも重視する

各ポイントについて解説します。

企業のフィロソフィを徹底する

アメーバ経営を成功させるためのポイントの1つは、企業のフィロソフィ(※)を徹底することです。アメーバ経営では各部門が独立して経営判断するため、全従業員が企業のフィロソフィを共有しないと、企業としての統一性が図れないからです。

※企業のフィロソフィとは、各企業それぞれの行動規範のことです。京セラ創業者の稲盛和夫氏は、企業フィロソフィを「人間として正しい判断基準」と定義しています。

自社の企業フィロソフィを定めて従業員に徹底することで、各部門リーダーに権限を委任しても、企業が目指す方向に沿った判断ができます。

参考:稲盛和夫オフィシャルサイト どのような考え方なのか | 思想 | 稲盛和夫について

従業員のモチベーション維持を大切にする

ポイントの2つ目は、従業員のモチベーション維持を大切にすることです。従業員が積極的にアメーバ経営に参画し経営者意識を持って自主的に行動してもらうためには、従業員のモチベーション維持が大切であるからです。

部門の収益や目標達成への貢献(実績)だけでなく、アメーバ経営への取り組み姿勢なども適切に評価するなど、モチベーション維持のための工夫も必要です。

従業員のワークライフバランスも重視する

ポイントの3つ目は、従業員のワークライフバランスも重視することです。前述の通り、部門の収益や目標を達成するために残業が増えると、従業員の健康状態の悪化や業務効率の低下、モチベーションの低下などが懸念されます。

メンバー個々の労働時間を適切に把握・管理して健康状態に気を配るとともに、ストレスや睡眠不足によるメンタル不調などにも配慮しましょう。

アメーバ経営を導入する際のよくある失敗と回避策

アメーバ経営は、社員の経営参加意識を高め、部門別採算で企業全体の収益力を向上させる優れた経営手法ですが、導入に失敗するケースも少なくありません。成功のカギは「仕組みの導入」ではなく、「人と組織が仕組みに適応すること」にあります。ここでは、導入時によく見られる失敗と、回避策について解説します。

失敗例① 数値管理ばかりが目的化し、現場が疲弊する

アメーバ経営の中心にある「時間当たり採算」や「部門別損益」は、導入当初こそ新鮮に感じられますが、数値目標のみに焦点が当たりすぎると、現場が数字のためだけに働く状況に陥りやすくなります。これにより、チームの士気が低下したり、サービス品質が犠牲になったりするケースが見られます。

回避策としては、採算目標を単なる「結果」として扱うのではなく、「自分たちの工夫で改善できるプロセスの指標」として運用することが重要です。具体的には、数字の背景をチームで共有し、日々の改善アイデアを話し合う場(週次ミーティングなど)を設けることで、数字が主体性の源になるように促します。

失敗例② アメーバの単位が曖昧で収益責任が不明確

アメーバを定義する際に、「部署のまま」「全社の機能をそのまま」など安易に単位を決めてしまうと、実際には収支をコントロールできないチームがアメーバとなり、数値責任の所在が曖昧になります。この状態では、評価も育成もままならず、制度だけが形骸化します。

基本の回避策としては、「アメーバ単位は、自立して収支の意思決定ができる最小単位であるべき」と理解することです。意思決定権があるリーダーの下に、目標管理と業務改善のPDCAが回る体制が整っているかどうかが、アメーバ設定の妥当性を判断する基準になります。

失敗例③ リーダー教育をせず、現場が混乱する

アメーバ経営では、部門の責任者(アメーバリーダー)が数値管理・人材育成・意思決定の主導を担うため、その役割が非常に重くなります。ところが、導入時に十分なリーダー教育がなされないまま責任だけが与えられると、現場が混乱し、疲弊する結果になりがちです。

回避策としては、アメーバリーダーの役割を明確に定義し、事前にリーダー研修を行うことが必要です。研修内容には、数値の読み方、チームマネジメント、業績報告の仕方など、アメーバ運営に必要な基本スキルを含めるべきです。リーダーが自信を持ってチームを牽引できる状態をつくることで、アメーバ経営の意義が現場に浸透します。

アメーバ経営の導入事例

アメーバ経営は、部門ごとの独立採算を通じて全社最適を実現する経営手法であり、多くの企業がこの手法を導入し、組織の自律性や採算意識の向上に成果を上げています。以下では、実際にアメーバ経営を導入した企業の例を挙げ、その効果や工夫、成功要因について解説します。

日本航空(JAL)|再建フェーズでの導入による意識改革

アメーバ経営が危機からの再建フェーズで効果を発揮した例として、日本航空(JAL)が挙げられます。経営破綻後の2010年、再建責任者として稲盛和夫氏が会長に就任した際に、経営再生策の中心として導入されたのがアメーバ経営でした。

JALでは、客室乗務員、地上職、整備、営業といった現場単位でアメーバを編成しました。また、部門別採算制度を導入し、部門・人・収支の責任をはっきりさせました。このような取り組みにより、それぞれに明確な業績目標と数値管理の責任を持たせることに成功しています。それまでトップダウン型で動いていた組織に、自律性と「全社員で会社を立て直す」という意識が芽生え、約2年で大きな利益を上げる回復を遂げました。

この事例では、制度の導入だけではなく、経営理念の共有とリーダー教育を同時に進めたことが成功の大きな要因となりました。

鳥貴族|アメーバ経営で営業利益がV字回復

大手焼き鳥チェーンの鳥貴族では、2016年以降利益率が下落傾向にあり、2018年には新規出店の停止にまで追い込まれました。大倉社長が業績低迷の打開策として取り入れたのが、アメーバ経営です。

大倉社長は、以前から採算管理強化の必要性を感じ、稲盛氏のアメーバ経営の考え方に共鳴していたことから、導入を決断したということです。

アメーバ経営を導入し、採算管理強化に努めた鳥貴族は、2022年8~10月期の決算において、前年同期比3.4倍となる72億円の売上を計上、営業損益も前年同期に17億円の赤字だったものが、6400万円の黒字とV字回復を果たしています。

中小企業における実践例|採算意識とリーダー育成に効果

中堅建設会社や介護事業者、ITベンチャーなど、社員数50~200名程度の中小企業でも、アメーバ経営の導入事例が増えています。たとえば、ある建設会社では「現場単位」でアメーバを設け、現場ごとの原価・粗利・工期を職長が自ら管理する仕組みに切り替えたことで、若手職長の経営意識が飛躍的に高まりました。

また、IT開発企業では、プロジェクトごとにアメーバを設定し、プロジェクトマネージャーが損益責任を担う形にすることで、「スケジュール・品質・収益性」の三点管理が一体化し、部門間連携が大きく改善されました。

アメーバ経営のメリット・デメリットを理解して導入検討しよう

アメーバ経営とは、企業組織を独立採算の小集団に分割する経営手法のことです。アメーバ経営には、経営者感覚を持つ幹部候補の育成などのメリットがありますが、部門間の壁ができるなどのデメリットもあります。

導入を検討する際には、本記事で紹介したメリットとデメリットを理解する必要があります。企業のフィロソフィの徹底や従業員のモチベーション維持に注意を払い、アメーバ経営を成功させましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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