- 更新日 : 2024年7月2日
高校生が起業するにはどんな準備が必要?成功している起業家の特徴は?
高校生であっても、起業や会社設立をすることはできます。近年は高校生を対象にしたビジネスコンテストも行われ、起業に興味を持つ高校生は増えています。
起業するには事業アイデアや資本金等の準備が必要となります。ここでは、高校生が起業するための準備について解説します。
また、高校生起業家として成功するケースと、失敗するケースの違いについてもご紹介します。
※「マネーフォワード クラウド会社設立」では、出資者および役員に未成年を含む会社の設立は対応しておりません。
目次
そもそも高校生でも起業できる?
はじめに、高校生でも起業できるのかどうか見ていきましょう。
結論から言うと、高校生であっても起業はできます。起業するのに年齢の定めがないためです。実際に、今までも多くの高校生起業家が誕生しています。
高校生が起業するにはどんな準備が必要?
高校生であっても起業することはできますが、起業するためには事前の準備が必要です。
ここでは、高校生が起業するための準備を見ていきましょう。
親権者の同意を得る
高校生が起業するには、親などの親権者の同意を得る必要があります。なぜなら、未成年者が会社設立などの法律行為をするためには、親権者(法定代理人)の同意が必要であると民法で定められているためです。
そのため、会社設立の登記など起業に必要な法律行為をする際には、親権者の同意書が必要になります。
事業アイデアを見つける
起業家になりたいからといって、やみくもに起業をしても成功しません。起業して成功するためには、事業アイデアが必要です。事業アイデアとは、単にアイデアだけでなく、収益を生み出すしくみを考えることです。
また、その収益を生み出すしくみは、他者が行っていない新しいものでなければいけません。事業アイデアを見つけるためには、周りの出来事や新聞、ニュース、本、セミナーなど、さまざまなことにアンテナをめぐらせておく必要があるでしょう。
資本金を用意する
会社を設立するには、資本金が必要です。法律上は1円でも会社を設立できますが、実際にはそれだけでは足りません。初期投資や運転資金も必要になります。また、起業後に銀行からの融資を考える場合は、ある程度の資本金が必要です。
許認可が必要な事業の場合は、許認可を受ける要件に資本金の額を設けている場合もあります。資本金は、事業規模や起業後の展開を考慮して、必要な金額を用意しましょう。
資本金をいくらにすべきかは、次の記事で詳しく解説しています。こちらをご参照ください。
会社名や事業目的などの基本事項を決定する
会社を設立するためには、その会社についての基本事項を決める必要があります。基本事項には会社名や会社の所在地、役員、事業目的、事業年度などがあります。
この中で特に迷うのが、会社名と事業目的です。会社名と事業目的をどのように決定すればよいか、次の記事で詳しく解説しています。こちらをご参照ください。
定款や登記書類などを作成する
資本金の用意や基本事項が決まったら、いよいよ会社の設立です。会社の設立の流れとしては、まず定款を作成し、その後法務局で設立登記を行います。
定款とは、会社名や所在地、事業目的などの基本事項を記載し、公的な文書として作成されたものです。作成した定款は公証役場に提出します。公証役場で定款の認証を受けたら、法務局で設立登記して初めて会社として設立が認められます。
会社設立に必要な書類については、次の記事で詳しく解説しています。こちらをご参照ください。
成功している高校生起業家の特徴は?
次に成功している高校生起業家の特徴を見ていきましょう。
スモールビジネスから始める
成功している高校生起業家の特徴のひとつが、スモールビジネスから始めていることです。スモールビジネスとは、1人や少人数で行うビジネスのことです。
いきなり大きい事業ではなく、小さなビジネスから始めることで、自分の力でビジネスを進めたり、スキマ産業などに参入したりできます。
ビジネスコンテストに参加する
事業を始める際にビジネスコンテストに参加するのも、高校生起業家が成功するためのひとつの方法です。
ビジネスコンテストとは、企業や官公庁などが複数の個人・会社から提出されたビジネスプランを審査する大会(コンテスト)のことです。審査の対象になることで、出資や人的な支援を得られる場合もあり、起業したばかりの企業にはメリットの大きいものです。
早くから行動する
成功している高校生起業家の特徴としては、早くから起業を目指して行動している点も挙げられます。学生は、比較的時間を作りやすい時期でもあります。早い時期から起業について意識した行動をとっていると、起業にチャレンジする時期も早くなります。
自分の強みを知っている
高校生起業家が行う事業は、初めのうちは起業家の力で事業が進んでいくことが多いです。そのため、自分の強みを知っておく必要があります。自分の強みやスキルが生かせる事業に参入することで、より成功しやすくなります。
失敗を恐れず、まずは事業アイデアを考えてみましょう
起業といえば、ハードルが高く感じる人も多いかもしれません。しかし、高校生起業家で成功している人も多くいます。成功している高校生起業家は、失敗を恐れずに起業をしています。
高校生で起業を考えている人は、まずは事業アイデアを考えることから始めてみましょう。そして、良い事業アイデアが見つかれば、起業しましょう。
起業・会社設立の方法は、次の記事で詳しく解説しています。こちらをご参照ください。
よくある質問
高校生でも起業できる?
はい。親権者の同意があれば起業できます。詳しくはこちらをご覧ください。
高校生が起業するにはどんな準備が必要?
事業アイデアを見つけたり、資本金を用意したりするなどの準備が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
成功している高校生起業家の特徴は?
スモールビジネスから始めたり、ビジネスコンテストに参加していたりするなどの特徴があります。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会社設立の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
京都府で受けられる創業支援は?補助金や融資、相談窓口などを解説
京都府で起業をする場合、特定創業支援等事業や補助金・助成金など様々な支援制度を利用することができます。 この記事では、北海道で起業を考えている方が利用できる様々な支援制度について、その内容や活用方法を詳しく解説します。 京都府の特定創業支援…
詳しくみる人材派遣事業の許認可とは?要件や申請方法、個人の場合を解説
人材派遣事業を開業するには許可が必要です。許可を受けるためには、派遣元責任者講習を受講して派遣元責任者の資格を修得した上で、厚生労働省から労働者派遣事業許可を取得しなければいけません。 本記事では、人材派遣事業の許可要件や申請方法、個人事業…
詳しくみる起業家として成功するには?失敗する理由も含めてわかりやすく解説!
起業に憧れを持ちながらも失敗しないか不安を抱いている方や、成功するサービスのアイデアが思いつかず苦労している方は多いでしょう。起業家として成功するためにはいくつかのポイントがあります。 本記事では、起業の成功率や失敗する人の特徴、成功するた…
詳しくみる事業者向けの補助金制度まとめ!申請のコツと注意点
補助金とは、国や自治体が事業を支援するために現金給付を行う制度です。補助金をうまく活用して事業に必要な資金を調達するのは、ビジネス戦略として非常に有効な手段といえるでしょう。 この記事では、補助金制度の選び方や申請の流れ、利用する際の注意点…
詳しくみる起業する際の注意点9つ!準備期間にすべきことは?
例えば、サラリーマンが起業するにあたって、どのようなことを考えなければならないでしょうか? この記事では、起業を控えた人がその準備期間にすべきことについて、どの業種においても共通する点を取り上げています。起業前の準備期間を効果的に活用するた…
詳しくみる45歳以上で独立起業に成功する方法は?使える助成金についても解説!
日本では、「歳を重ねるほど独立起業して成功する可能性は低くなる」と考える人が少なくないようです。歳を重ねると体力は落ち、持久力も低下し、若い時ほど無理がきかなくなる。何よりも、転職市場において需要が縮小する。45歳を過ぎると、確かに転職市場…
詳しくみる