- 更新日 : 2026年3月13日
法人の印鑑証明書の取得方法は?オンライン・法務局窓口などで必要なものを解説
法人の印鑑証明書は、オンライン・法務局(窓口・発行機)・郵送の4種類の方法で取得可能です。
- 窓口・郵送・発行機での申請には「印鑑カード」が不可欠
- コンビニ交付には代表者の個人番号カードと電子証明書の登録が必要
印鑑カードの現物があれば、代理人でも委任状なしで法務局窓口や発行機にて取得可能です。
法人の印鑑証明書(印鑑登録証明書)を取得する方法は、オンライン・法務局(窓口・発行機)・郵送の4種類があります。
本記事では、経営者や総務担当者の方が迷わず手続きできるよう、各方法の具体的な操作手順や、代理人が取得する場合の注意点、印鑑カードを紛失した際の対応策まで解説します。
目次
法人の印鑑証明書の取得方法は?
まずは、全4種類の取得方法を一覧で比較します。自社の状況に合った方法を選んでください。
| 取得方法 | 手数料(1通) | 必要な認証媒体 | 取得までの期間 |
|---|---|---|---|
| 1. オンライン請求 | 410円 | 電子証明書など | 2〜3日 |
| 2. 証明書発行請求機 | 450円 | 印鑑カード | 即時 |
| 3. 法務局窓口 | 450円 | 印鑑カード | 即時 |
| 4. 郵送 | 450円+郵送料 | 印鑑カード | 1週間程度 |
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1. 法人の印鑑証明書のオンライン請求の方法は?
「登記・供託オンライン申請システム」から請求を行い、指定の住所へ郵送してもらう方法です。窓口に行く時間が取れない場合や、定期的に証明書が必要な企業に適しています。
交通費込みで考えると実質最安値
オンライン請求の手数料は1通410円で、窓口取得より40円安くなります。さらに、普通郵便の送料が手数料に含まれているため、交通費や移動時間を考慮すると大幅なコスト削減(経費削減)につながります。また、インターネットバンキング(Pay-easy等)での電子納付に対応しており、現金の準備も不要です。
かんたん証明書請求の流れと決済方法
オンライン請求は、専用ソフトのインストールが不要なウェブブラウザ版「かんたん証明書請求」を利用するのが最も手軽です。
- ログイン:「登記・供託オンライン申請システム」へアクセスし、申請者IDでログインします(初回はID登録が必要)。
- 請求作成:「かんたん証明書請求」メニューから、自社(請求したい会社)を検索し、「印鑑証明書」を選択します。この際に申請人の電子署名が必要となります。
- 送付先指定:会社の登記上の住所、または代表者の住所などを送付先に指定します。
- 納付:申請後に「電子納付情報」が発行されるので、インターネットバンキング(Pay-easy)等で手数料を支払います。
- 受取:入金確認後、数日で指定住所に郵送されます。
2. 法人の印鑑証明書の証明書発行請求機での取得方法は?
法務局内に設置されている端末「証明書発行請求機」を利用すれば、紙の申請書を書く手間を省けます。端末に印鑑カードを挿入し、生年月日などの必要事項を入力すると「整理票」が出力されます。この整理票と手数料分(450円)の収入印紙を窓口に提出するだけで、スムーズに証明書を受け取れます。
発行機での取得手順
法務局内に設置されているATMのような端末を利用します。
- カード挿入:端末のカード挿入口に「印鑑カード」を入れます。
- 情報入力:画面の案内に従い、印鑑提出者(代表者)の生年月日を入力します。
- 整理票受取:入力内容を確認すると、番号が書かれた「整理票」が出力されます。
- 支払・受取:整理票と手数料分(450円分の収入印紙)を窓口へ提出し、その場で証明書を受け取ります。
3. 法人の印鑑証明書の法務局窓口での取得方法は?
機械の操作が苦手な場合や、同時に別の登記相談がある場合は窓口を利用します。また、総務担当者などの代理人が取得する場合も、窓口(または発行機)が一般的です。
代理人が取得する場合の注意点
法人の印鑑証明書は、代理人でも取得可能です。その際、「委任状」は不要です。必要なのは「印鑑カード」の現物だけです。
窓口での取得手順
- 申請書記入:備え付けの「印鑑証明書交付申請書」に必要事項を記入します。
※代理人の場合:申請者欄に代理人の住所・氏名を記入し、「代理人」の項目にチェックを入れます。 - 提出:「印鑑カード」と「手数料(450円分の収入印紙)」を添えて窓口に出します。
- 本人確認:窓口に来た人(代理人)の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)を提示します。
参考:登記事項証明書(商業・法人登記)・印鑑証明書等の交付請求書の様式 |法務局
4. 法人の印鑑証明書の郵送方法は?
申請書、手数料(印紙)、返信用封筒に加え、「印鑑カードの現物」を同封する必要があります。カード紛失を防ぐため、必ず簡易書留やレターパックなどの追跡可能な方法で送付してください。
申請書と手数料に加え、「印鑑カードの現物」を同封して郵送する必要があります。配送中の紛失リスクがあるため、必ず「簡易書留」や「レターパックプラス」など、対面受取・追跡可能な方法で送付してください。
- 期間:発送から返送まで1週間程度かかります。
- 準備:返信用の封筒(切手貼付済)の同封も必須です。
法人の印鑑登録と印鑑カードの発行方法は?
法人の印鑑証明書を取得するためには、前提として会社の実印(代表者印)を法務局へ登録し、「印鑑カード」の交付を受けている必要があります。まだカードをお持ちでない場合、証明書の請求はできません。
印鑑カード交付までの流れ
- 実印作成:辺の長さが1cm超3cm以内の正方形に収まる印鑑を作成します。
- 印鑑届出:管轄の法務局へ「印鑑届書」を提出します。代表者個人の実印と印鑑証明書も必要となります。
- カード発行:登録完了後、「印鑑カード交付申請書」を提出し、プラスチック製の印鑑カードを受け取ります。
法人の印鑑証明書取得についてよくある質問
最後に、法人の印鑑証明書取得についてよくある質問とその回答をまとめました。
法人の印鑑証明書に有効期限はありますか?
証明書自体に有効期限はありませんが、提出先が「3ヶ月以内」を指定することが一般的です。不動産登記、銀行融資、契約締結などの場面では、情報の鮮度を保証するために「発行後3ヶ月以内」のものを求められるケースが大半です。場合によっては「6ヶ月以内」や「1ヶ月以内」と指定されることもあります。必ず提出先にルールを確認してください。
どこの法務局でも取得できますか?
はい、全国どこの法務局でも取得可能です。会社の本店所在地に関わらず、最寄りの法務局で証明書を取得できます。
参考:管轄のご案内|法務局
電子契約なら印鑑証明書の取得が不要に
法人の印鑑証明書は、不動産登記や銀行融資に加えて、企業間の重要な契約を締結する際にも提出を求められることが一般的です。しかし近年では、契約業務のデジタル化が進んでおり、実印の押印や法人の印鑑証明書の取得自体が不要となるケースも増えています。
マネーフォワードでは、業務委託契約の締結に関与する方を対象に、電子契約の利用状況を調査しました。その結果、契約の締結方法として最も利用されているのは電子契約(「ほぼ全ての契約で電子契約を利用している」と「電子契約と紙契約どちらも使うが、電子契約のほうが多い」の合計)で、76.0%でした。一方で、「ほぼ全ての契約で紙契約を利用している」と回答した割合は6.3%にとどまりました。
このデータから、多くの企業でデジタル化が標準となっており、紙ベースの契約手続きから移行していることがわかります。法務局やオンラインで法人の印鑑証明書を取得する場面は依然として存在しますが、電子契約に対応することで、印鑑証明書を取得する手間や郵送コストを削減できる可能性があります。
出典:マネーフォワード クラウド、電子契約の利用状況 (Q5)【業務委託契約書に関する調査データ】(回答者:業務委託契約に関与する605名、集計期間:2026年1月実施)
法人の印鑑証明書の取得方法を使い分けよう
法人の印鑑証明書の取得方法は、以下の使い分けが効率的です。
- 交通費ゼロ&デスクから申請:オンライン請求
- 代理人が行く&即日入手:法務局窓口・証明書発行請求機
自社の状況に合わせて、最も手間とコストのかからない方法を選びましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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