- 作成日 : 2024年9月26日
ブリーダーの開業届の書き方は?第一種動物取扱業登録等の手続きも解説
ブリーダーとは、犬や猫などの動物を交配や繁殖して販売したり、ペットのしつけの手伝いなどの仕事をしたりする人のことです。
ブリーダーには、大きく分けて独立している人とお店に勤めている人がいます。では、ブリーダーに開業届は必要なのでしょうか。ここでは、ブリーダーの開業届の書き方や、第一種動物取扱業登録などその他の手続きについて解説します。
目次
ブリーダーは開業届の提出が必要?
ブリーダーには、大きく分けて独立している人とお店に勤めている人がいますが、このうち開業届が必要なのは独立している人です。飼育場所などを自分で設置して経営している人は、開業届の提出をします。
また、お店に勤めている人も、雇用契約ではなく業務委託契約で働いている人は原則、開業届が必要です。
ブリーダーの開業届の書き方は?
次に、ブリーダーの開業届の書き方を見ていきましょう。
職業の書き方
開業届の職業欄とは、業種やどのような仕事をしているのかを記載する欄です。書き方に決まりはないので、第三者が見て仕事内容が分かるように記載します。例えば、ブリーダーの場合は「動物取扱業」と記載しても、そのまま「ブリーダー」と記載してもかまいません。
屋号の書き方
屋号欄は、芸名やペンネームや店舗名などを記載する欄です。ブリーダーショップを経営しているなら、店舗名を屋号欄に記載します。ブリーダーショップを経営せず、個人でブリーダー活動をしている場合は、空欄のままで問題ありません。
その他、開業届で業種に関係なく共通する部分の書き方については、次のページで詳しく解説しています。こちらもご参照ください。
ブリーダーとして開業するために必要な準備・手続きは?
開業届は、ブリーダーとして開業した後に税務署に提出しますが、そもそもブリーダーとして開業するためには、さまざまな準備や手続きが必要となります。
代表的なものは「動物取扱責任者の設置」と「第一種動物取扱業の登録」です。それぞれについて、見ていきましょう。
動物取扱責任者の設置
犬や猫などのブリーダーとして独立するには、第一種動物取扱業登録をする必要があります。第一種動物取扱業登録をするには、常勤の動物取扱責任者を1名以上配置しなければなりません。
動物取扱責任者になるためには、次の4つの条件のうちいずれかを満たす必要があります。
- 獣医師の免許の取得
- 愛玩動物看護師の免許の取得
- 一定の学校の卒業など所定の課程を修了し、取扱う動物の種類に応じた半年以上の実務経験または、実務経験と同等の1年以上の飼養従事経験
- 所定資格を取得し、取扱う動物の種類に応じた半年以上の実務経験または、実務経験と同等の1年以上の飼養従事経験
第一種動物取扱業の登録
犬や猫などのブリーダーとして独立するために、第一種動物取扱業登録をする必要があります。第一種動物取扱業とは、対象の動物を営利目的で取り扱う業種のことです。
第一種動物取扱業の登録手続きは、各自治体で行います。複数の動物取扱業を営む場合は、業種ごとに登録を受ける必要があるため注意しましょう。
登録の手続きは自治体によって異なることもありますが、一般的には次の流れになります。
- 自治体に必要書類とともに申請書を提出し、手数料を納付する
- 立ち入り検査
- 登録証の交付
ブリーダーとして開業するときの注意点は?
ブリーダーとして開業するためには、開業資金が必要です。繁殖させるための動物の取得費や備品代、ブリーダーショップを開くなら物件取得費や設備代などもかかります。
自宅で開業するのであれば、開業費用を抑えられますが、それでも血統の良い動物を取得するための資金はかかります。創業融資や補助金を活用するなど、開業する前にしっかりとした資金計画を立てておきましょう。
そもそも開業届とは?
開業届は、正式名称が「個人事業の開業・廃業等届出書」で、個人が事業を始めたことを税務署に知らせるための書類のことです。
所得税を納める方法として、会社員の場合は毎月の給料から天引きされることが一般的です。一方、会社に属さず個人で事業をする場合は、自身で所得税を計算し、確定申告を行う必要があります。
開業届を税務署に提出すると、「個人事業主として所得税を納めます」と税務署に知らせることになります。それ以降、税務署は確定申告に必要な情報を事業主に通知し、また、事業主がきちんと申告・納税しているか管理します。
開業届は誰が提出する?
基本的に手続き対象者は本人となりますので、本人が税務署に対して、開業届を提出します。
\フォーム入力だけで簡単、提出もネットで/
開業届の提出期限は?
開業届は、事業を開始した日(開業日)から1カ月以内に、事業所を管轄する税務署へ提出します。開業日といっても個人事業主の場合は、事業を始めた日があいまいなこともあるでしょう。この点については決まったルールがあるわけではなく、本人が「開業した」と考える日が開業日となります。
したがって、実質的には特に1カ月以内にこだわる必要はないと言えます。事業を始めた年の内に開業届を提出するようにしましょう。
開業届をネットで簡単に作成する方法
マネーフォワード クラウド開業届(サービス利用料0円)の場合、ソフトのインストールなどは一切必要なく、オンライン上でいくつかの質問に答えるだけで簡単に開業届の作成・提出ができます。
\電子申告でラクに開業届を提出/
e-Taxソフトで開業届を作成する際は、e-Taxソフトのインストールなどが必要です。
ソフトのインストールが不要でオンライン上で利用できる、マネーフォワード クラウド開業届のような開業届作成サービスは、デザインや使いやすさが初心者向けに設計されているのが特徴です。
開業届はスマホで電子申請・提出がラク!
開業届を提出するには、スマホで電子申告(e-Tax)・インターネット(e-Tax)・郵送・税務署の窓口に持参の4つの方法があります。
完全無料で使える「マネーフォワード クラウド開業届」で、フォームに沿って必要な情報を入力したのち、スマホから電子申告(e-Tax)が簡単にできます。
インターネットで完結するので、個人事業主やフリーランスの方など、非常に多くの方にご利用いただいております。
\スマホで簡単に開業届を提出/
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
板橋区の開業届の提出方法(ネット・郵送)税務署まとめ!
板橋区で開業届を提出する際は、板橋区の管轄税務署に提出する必要があります。 開業届は、事業所得や、不動産所得・山林所得が発生するような事業を開始をした方が、板橋区の管轄税務署に提出しなければならない書類です。 青色申告を開始する場合は、原則…
詳しくみるエステサロンを開業するには?手続きや資金、成功のための準備を解説
エステサロンを開業したいと考えていても、開業資金や運営資金、保健所などの許可申請や必要な資格についてなど、準備について全くわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで、今回は成功できるエステサロン開業の方法について詳しく解説します。…
詳しくみる靴修理屋の独立・開業は難しい?開業資金や手続き、成功のコツを解説
靴修理の仕事は安定して需要があり、景気にも左右されにくく、独立開業のメリットがあります。小規模のスペースで開業でき、粗利も高めです。 本記事では、靴修理の開業方法や必要な知識・技術、開業を成功させるポイントを解説します。開業に関する不安や疑…
詳しくみるハウスクリーニングで開業する方法は?個人で独立起業・フランチャイズの場合を解説!
昨今、ハウスクリーニングの開業が注目されています。一人でもできて、事務所や店舗を構える必要がないので、比較的はじめやすいビジネスといえます。 今回はハウスクリーニングの開業に必要な資金の目安や資格、開業までの流れ、メリット・デメリットや成功…
詳しくみるケアプランセンターを開業するには?必要な資格や要件を解説
ケアマネジャー(ケアマネ)として働いていて、独立を考えている人もいるでしょう。ケアプランセンター(居宅介護支援事業所)を立ち上げる場合、どのような資格や準備などが必要になるのでしょうか。ケアプランセンターの開業や経営に関して知っておきたいポ…
詳しくみる看護師が開業できる施設の種類は?起業の方法や流れも解説!
看護師の仕事の種類は実に多岐にわたります。医療機関で働くだけでなく、独立開業、つまり起業するという方法も考えられます。 では、看護師が独立開業するにあたって、どのような施設、どのような方法があるでしょうか?事業計画書などはどのように考えれば…
詳しくみる