- 作成日 : 2025年3月27日
脱サラ起業におすすめの仕事ランキング!今、起業するなら何がいいかわかりやすく解説
脱サラ起業におすすめの仕事ランキングを紹介します。
「スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事」「低コストで脱サラ起業できる仕事」「将来性を重視する人向けの仕事」の各種ランキングと、成功のポイントをまとめました。脱サラ起業を目指している方は、ぜひ仕事選びの参考にしてください。
目次
脱サラ起業のメリット・注意点は?
脱サラ起業とは、勤務先から給料を受け取って生活しているサラリーマン(会社員・公務員など)が退職し、自らビジネスを始めることです。
時間や場所、人間関係といった職場環境の自由度を高められるメリットがあります。経験やスキルを活かして働きやすく、給与の上限もないため、事業で成功すれば高収入を期待できるでしょう。
一方、給料が保証されない脱サラ起業には、収入が不安定になりやすいデメリットがあります。事業の成果によっては大幅な収入減になるリスクがあることを認識しておくべきでしょう。また営業活動や事務処理を自分で行う必要があるほか、業務上のトラブルやミスの責任も負わなければなりません。
小規模事業者ならではのリスクも理解しておく必要があります。
中小企業白書によると、2022年度における企業の廃業率は3.3%でした。廃業企業のうち、88.7%が小規模事業者です。
同白書によると、創業後5年を経過した企業生存率は80.7%でした。ただし、調査には一定の時間を要することなどから、実情よりも高めに算出されている可能性があります。
このように、小規模事業者の経営は大企業の経営と比べて不安定になりやすいため、脱サラ起業を目指す方は十分な準備を整えてから臨むとよいでしょう。本記事で紹介する「脱サラ起業を成功させるポイント」も、ぜひ参考にしてください。
参考:中小企業庁 2024年版「中小企業白書」 第5節 企業の規模間移動と開廃業
参考:中小企業庁 2023年版「中小企業白書」 第2節 起業・創業
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキングTOP5
ここでは、スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキングのTOP5を紹介します。
成功のポイントもあわせて解説しているため「特別なスキルはないけれど、脱サラ起業したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
1位:宅配・運送業
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキング1位は、宅配・運送業です。
宅配・運送業は、個人や企業から依頼された荷物を指定場所まで配送する仕事です。特別なスキルがなくても、運転免許証と軽貨物車両が1台あれば業務を始められます。
通販サイトやフリマアプリなどの利用増加にともない宅配需要が高まっており、業界における人手不足が深刻化しているため、安定した仕事量を見込めるメリットがあります。
「時間に追われる体力仕事」という側面があるため、体調管理や時間管理をしっかり行うことが大切です。
2位:家事代行サービス
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキング2位は、家事代行サービスです。特別な資格やスキルは必要なく、家事経験を活かせる仕事です。
家事代行サービスでは、依頼者の代わりにさまざまな家事を行います。
- 掃除
- 片付け(整理整頓)
- 料理・買い物・食器洗い
- 洗濯
- ベビーシッター
- ペットの世話
- 庭の整備
以下のような資格があれば、よりクオリティの高いサービスを提供しやすくなり、競争力も高められるでしょう。
- 整理収納アドバイザー
- ハウスクリーニングアドバイザー
- ハウスクリーニング技能士
- 栄養士・管理栄養士
- 調理師
- チャイルドマインダー
3位:Webライター
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキング3位は、Webライターです。
Webライターは、Web上に掲載するコラム記事や電子書籍などの文章を執筆する仕事を請け負います。
最低限の文章力があれば、特別な資格や経験は不要です。パソコンがあれば業務を始められるので、開業資金を抑えられるメリットもあります。
Webライターとして活躍するためには、「SEO(検索エンジン最適化)」と呼ばれる専門知識を身につけ、スキルアップすることが大切です。
将来的に、Webライターを雇用するディレクション業務で高収入を目指すことも可能です。
4位:動画配信・ライバー
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキング4位は、動画配信・ライバーです。
動画配信・ライバーは、オンラインでライブ配信を行い、広告収入や企業案件を獲得します。
ゲーム実況・雑談・歌・料理・メイクなど、自分の得意分野や趣味に関するテーマで視聴者を楽しませることが可能です。視聴者からのギフト(投げ銭機能)によって収益を得られる可能性もあります。
競争が激しいため、活躍するためには「ターゲットに響くキーワードを設定する」「更新頻度を高める」「台本を作成する」などの対策が必要です。
発言や行動によっては大きな批判につながる恐れがあるため、炎上リスクにも配慮する必要があるでしょう。
5位:ブロガー・アフィリエイター
スキルなしでも脱サラ起業しやすい仕事ランキング5位は、ブロガー・アフィリエイターです。
ブロガー・アフィリエイターは、企業の商品やサービスをWebサイトやブログで紹介して紹介料を獲得します。読者が「広告をクリックして商品を購入する」「サービスに申し込む」ことなどによって報酬が発生する、成果報酬型のビジネスです。
初心者からでも始められる一方、短期間では成果を得にくい傾向があります。「SEO」「Webライティング」「記事分析」などのスキルを高め、継続的に取り組む姿勢が求められます。
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキングTOP5
ここでは、低コストで脱サラ起業できる仕事ランキングのTOP5を紹介します。
成功のポイントもあわせて解説しているため「コストを抑えて脱サラ起業したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
1位:営業代行
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキング1位は、企業から営業業務を請け負う営業代行です。店舗や事務所を構える必要がないため、初期投資を抑えられます。
営業代行は、会社員時代に培った豊富な営業経験・スキルを活かすことが可能です。信頼性を高めるために実績を積んだり、独自性のあるサービス提供で他社との差別化を図ったりすることが大切です。
2位:動画作成・編集
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキング2位は、動画作成・編集です。
YouTubeやSNS動画をはじめ、結婚式などのイベント動画や企業のプロモーション動画など、さまざまなジャンルがあります。パソコンと動画編集ソフトがあれば業務を始められるため、コストを抑えた起業が可能です。
脱サラ起業を成功させるためには、動画の構成力・演出力、音楽・効果音の選定といった幅広い知識を身につけ、センスを磨く必要があります。実績を積むことで、報酬が上がりやすくなるでしょう。
3位:Webデザイナー
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキング3位は、Webサイトのデザインを作成するWebデザイナーです。パソコンとデザインソフトがあれば、業務可能です。
自分のスキルを効果的にアピールできるポートフォリオを作成することで、仕事獲得につながります。
デザインだけでなく、コーディングや画像編集などのスキルも身につけ、最新のトレンドや技術を習得し続ける姿勢が大切です。
4位:ECサイト・ネットショップ運営
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキング4位は、インターネット上で商品を販売するECサイト・ネットショップ運営です。実店舗を持たない分、24時間365日営業でき、費用を抑えて開業できます。
仕入れた商品を販売するほか、オリジナル商品を販売することも可能です。
売れ残りによる過剰在庫が経営を圧迫する恐れがあるため、在庫を過剰にストックしないことが大切です。
5位:キッチンカー運営
低コストで脱サラ起業できる仕事ランキング5位は、軽トラックやバンなどを活用して飲食物を移動販売するキッチンカー運営です。固定店舗を持たないため、店舗購入費や内装費、賃借料などを抑えやすい傾向があります。
出店場所を変えられるメリットを活かして「平日の昼間はオフィス街」「休日はイベント会場」など、曜日や時間帯にあわせた最適な出店場所を複数確保しておくことがポイントです。
限られたスペースで効率よくビジネスを展開できるように、事前の仕込みや適切な在庫管理を意識するとよいでしょう。
将来性を重視する人向けの仕事ランキングTOP5
ここでは、将来性を重視する人向けの仕事ランキングTOP5を紹介します。
成功のポイントもあわせて解説しているため「事業の将来性を考慮して脱サラ起業したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
1位:ITエンジニア・プログラマー
将来性を重視する人向けの仕事ランキング1位は、ITエンジニア・プログラマーです。
ITエンジニアは、企画開発や設計から運用・保守まで、システム開発の責任を一貫して担います。プログラマーは、エンジニアの作成した設計書に従い、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアなどの作成を行う専門職です。
両者ともに専門知識やスキルが求められる仕事のため、長く安定した収益を見込めるでしょう。IT人材不足が懸念されており、今後の需要の高さも予想されます。
2位:不動産投資・賃貸事業
将来性を重視する人向けの仕事ランキング2位は、不動産物件を購入し、賃貸として運用する不動産投資・賃貸事業です。
物件購入のための初期投資が必要となる一方、長期的な安定収入を期待できます。物件の価値が上がれば、売却益を得ることも可能です。
複数の専門家の意見をもとに、競争力の高い物件を保有することが大切です。
3位:コンサルタント
将来性を重視する人向けの仕事ランキング3位は、専門知識やビジネス経験を活かし、企業や個人にコンサルティングサービスを提供するコンサルタントです。
マーケティング・経営戦略・会計など特定分野における専門知識を提供する場合、高い収益を期待できます。初期投資を抑えられる点も魅力です。
自分から積極的に営業活動を行い、顧客を獲得する前向きな姿勢が求められます。
4位:介護事業
将来性を重視する人向けの仕事ランキング4位は、介護事業です。日本では高齢化が進むことが予想されるため、介護サービスの需要が見込まれます。
また、介護職員を確保できれば、デイサービスや訪問介護は比較的参入しやすいといわれています。
介護サービスを提供する場合、売上(介護報酬)の入金は約2ヶ月後となるため、開業資金には余裕をみておくとよいでしょう。
5位:Webマーケター
将来性を重視する人向けの仕事ランキング5位は、Webを用いた施策でサービス・コンテンツにユーザーを集客し、企業の売上アップをサポートするWebマーケターです。
2023年のインターネット広告費は3兆3,330億円(前年比107.8%)と過去最高を更新しており、需要が高い反面、人手不足の傾向があります。
Webマーケターが対応する業務には、以下のようにさまざまなジャンルがあります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- Web広告運用
- LPO対策(ランディングページ最適化)
- SNS運用
- 動画制作
複数事業を展開することで、安定収入を得やすいでしょう。
参考:電通ウェブサイト 2023年 日本の広告費 – Knowledge & Data(ナレッジ&データ)
脱サラ起業に一次産業はおすすめ?
農業・畜産業・漁業といった一次産業の脱サラ起業は、「自然や生き物が好き」「体力があり、体を動かすことが好き」という方におすすめです。
会社員経験を活かして新しい仕組みやシステムを構築したり、販路拡大のために第6次産業に取り組んだりすることも可能です。
一方、一次産業での脱サラ起業では、一定の知識やスキルに加え、農地の確保や漁業権の取得などが必要になることが考えられます。一次産業は天候に影響されるため、収入が安定しにくいデメリットもあります。また都市部に住んでいる場合、地方への移住が求められるケースが多いでしょう。
初期費用や維持費用もかかるため、十分な自己資金を用意しておくことが理想です。各種支援制度の利用を検討することも、資金確保の1つの手段になるでしょう。たとえば就農予定時に49歳以下であれば、「就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)」を活用して年間最大150万円(最長2年)の給付を受けることが可能です。
脱サラ起業を成功させるポイント
脱サラ起業を成功させるためには、事前準備が重要です。
たとえばニーズが少ない事業や競合が多い事業は難易度が高いため、市場調査をしっかりと行ったうえでビジネスモデルを見極める必要があります。
資金繰り・資金調達についても検討しておくことが大切です。脱サラ起業を目指す事業において利用可能な補助金や助成金がないか、調べておくとよいでしょう。
いきなり脱サラ起業に踏み切るのではなく、まずは副業として事業を始めてみることで、失敗リスクを軽減できます。
ランキングを参考に脱サラ起業を目指そう
高いスキルや豊富な資金がなくても、脱サラ起業を目指すことは可能です。本記事で紹介したランキングを、ぜひ参考にしてみてください。
脱サラ起業を成功させるためには、入念な準備を行い、起業後はスキルアップに努めることが大切です。適性を見極め、脱サラ起業後のリスクを減らすためにも、まずは副業から始めてみるとよいでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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