- 更新日 : 2025年7月25日
事業計画書をパワーポイントで作成するには?書き方や無料のパワポテンプレートを紹介
会社を設立する際に作成する事業計画書。特に銀行融資を受ける際や、投資家などのステークホルダーから出資を受ける際には必須となります。
事業計画書はExcelやWordなどでも作成できますが、パワーポイント(PowerPoint)には他のアプリケーションよりも視覚的にわかりやすく、プレゼンに適した事業計画書を作成しやすいメリットがあります。この記事では事業計画書をPowerPointで作成する方法や上手く作るためのポイント、注意点について説明します。
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目次
事業計画書をパワーポイントで作成するメリットは?
まずはパワーポイント(PowerPoint)で事業計画書を作成するメリットについて見ていきましょう。ExcelやWordと比較して以下のような点が優れています。
自由度が高い
まずPowerPointのメリットとして挙げられることは、デザインの自由度が高い点です。たとえばWordだと、任意の場所に文字を入力するためには、そこまで改行しなければなりません。また、Wordでも表を任意の場所に挿入できますが、その上の文章を改行した場合は表の位置が動いてしまいます。
PowerPointの場合は文章(テキストボックス)であっても図表であっても、好きな場所に挿入することができます。テキストボックスや図表などのオブジェクトの位置を変更してもレイアウトが崩れることはありません。
プレゼンに適している
PowerPointはプレゼンテーション用のスライドを作成するためのソフトウェアです。そのため、PowerPointで事業計画書を作成したら、ファイルをそのままプロジェクターに映してプレゼンしたり、資料として印刷して配布したりすることも可能です。
また、PowerPointで事業計画書を作成しておくと、プレゼン用の別ファイルに事業計画書の一部を掲載する際もスムーズです。WordやExcelで作成した事業計画書の一部分をそのままPowerPointのスライドにペーストするとレイアウトが崩れてしまうことが多いですが、PowerPointで事業計画書を作成した場合は、そのままコピー&ペーストするだけで済むため手間がかかりません。
視覚的にわかりやすくイメージアップにつながる
PowerPointはデザインの自由度が高いため、視覚的にわかりやすい資料を作成することができます。表を見やすいサイズや色使いにする、吹き出しで注釈を入れる、グラフや画像、イラストを入れるといった工夫をすることで、情報が飛躍的に伝わりやすくなります。
また、PowerPointを使えばおしゃれな事業計画書、かっこいい事業計画書を作成することも可能です。企業のカラーやこだわりのデザインを取り入れることで、会社のイメージアップや印象付けにもつながるでしょう。
パワーポイントの事業計画書の無料テンプレート
以上のようにデザインの自由度が高いPowerPointを使えば、わかりやすくてイメージアップにつながる事業計画書が作成できますが、一から作るのは大変です。
通常版のテンプレートのほか、おしゃれなテンプレート、かっこいいテンプレート、わかりやすいテンプレートと3つのパターンがありますので、ぜひご自由に活用していただければと思います。無料登録後のページにある「会社設立ナビ」にて、事業計画書のテンプレートをダウンロードしていただけます。
パワーポイントの事業計画書の書き方
ここからはPowerPointの事業計画書で必要となる項目や書き方について、テンプレートをもとに解説します。
プロフィール
まずは代表者の氏名と実績について記載します。実績の欄には学歴や職歴と、そこでどのような経験をしたかを簡潔に書きましょう。特に事業に関連する経験や実績があれば大きなアピールポイントとなりますので、漏れなく記載しましょう。また、顧客を確保している、起業準備を整えている段階であれば、その旨を書いておくとより信頼性がアップします。
創業の目的
会社名・屋号と創業の目的について記載する項目です。創業の目的については「事業が社会的にどのような意義があるか」といった一般的な内容ではなく、「経験がどのように創業動機に関わっているか」を明らかにすることで、より融資担当者や投資家に響きやすくなります。
ご自身のこれまでの実績や経験、それがどのように事業に結びつくのかというストーリー、そして事業に対する想いが伝わるよう意識して書いてみましょう。
事業の概要
取り扱い商品・サービスの名称や簡潔な内容、主要なターゲット顧客、事業のコンセプト、事業が解決できる課題について記載します。
ターゲット顧客は年代、性別、地域、抱えている悩みやニーズなど、できるだけ具体的にしましょう。事業のコンセプトは「自社がなぜそのような商品・サービスを取り扱うのか」といった理由も交え、商品・サービスの魅力や特徴が伝わるよう意識して書いてみましょう。
事業が解決できる課題については、「自社の商品やサービスを利用することでターゲットが抱えているどのような課題を解決ができるのか」を具体的に記載します。
市場分析・戦略
市場調査や市場分析の結果と、それに基づく事業戦略を明確にする項目です。「市場調査」の欄では参入する市場やその市場の年間売上高、その市場における既存の競合相手について記載しましょう。「市場分析」の欄にはターゲットとなる市場において、自社の商品・サービスにどのような優位性があるのか、なぜ将来性があるのかを記載します。SWOT分析、3C分析、STP分析など複数の手法を用いて分析してみましょう。
上記の市場調査や市場分析の結果をもとに、「どのようにターゲット顧客にアプローチしていくのか」「どのように販売していくのか」といった自社の事業戦略や展望を「市場戦略」の欄にまとめます。
販売先・仕入先
販売先や仕入先など取引先の具体的な名称、シェア、掛取引の割合、回収・支払条件(締め日と支払日)を記載します。スムーズに事業をはじめるためにも、早めに販売先や仕入先を確保しておくことが大切です。
必要資金
事業をはじめる・運営するにあたって必要となる資金と調達する資金を記載します。必要資金は設備資金と運転資金に分けてそれぞれ内訳と金額を明確にし、一番下に合計額を記載します。
調達する資金は自己資金、家族や友人からの借入、日本政策金融公庫や国民生活事業からの借入、その他金融機関からの借入といったように調達先別に金額を明らかにし、同様に合計額を記載しましょう。
従業員数
事業経営に携わる常勤役員(法人の場合のみ)や従業員数、家族従業員、パート従業員の人数を記載します。
事業の見通し
創業時点と事業が軌道に乗った際のそれぞれの売上高、売上原価、経費(人件費、家賃など)、利益の見込みを記載します。
創業後半年~1年以内に事業が黒字化する見通しが理想です。売上高を創業前に計算する場合は、「客単価×人数」で計算するのがもっともシンプルです。
開業をしても思ったように売上が立たない、経費が想定以上に多くかかるといった事態も起こりえます。しっかり根拠をもって、少しシビアに考えて見通しを立てましょう。
事業計画書の書き方や内容、気をつけるべきポイントについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
パワーポイントで事業計画書を書く際のポイント
最後にPowerPointを使って事業計画書を作成する際に気をつけたいポイントについてご説明します。ぜひ以下のようなことを意識して作成してみましょう。
色を使いすぎない
PowerPointを使えば見栄えがいい資料が作成できます。効果的に色を使うことで印象に残りやすい事業計画書を作成できますが、ついつい欲張っていろんな色を使いすぎるとかえって見づらくなってしまいます。できれば使用する色は3色以内に抑えましょう。
また、塗りつぶしの色は濃すぎると文字が読みづらくなってしまいますので、パステルカラー(薄めの色)を使われることをおすすめします。
なるべくシンプルに
あまりにもデザインに凝りすぎるのも考えものです。事業計画書で大切なことは、事業の内容や資金調達方法、今後の見通しなどが伝わることです。デザインにこだわるあまり、こうした情報が伝わりにくくなってしまっては本末転倒です。また、銀行融資の審査やプレゼンは事業を左右する重要な場です。あまりにもポップなものを使っていると事業への熱意すら疑われてしまいます。
PowerPointは文字や表だけでなく画像やイラストなども自由に配置することが可能です。補足的に入れるのは効果的ですが、あまりにもごちゃごちゃ入れるとやはり見づらくなってしまいます。PowerPointで事業計画を作成する際には「シンプルに」を意識しましょう。少し地味に感じられるくらいがちょうどいいです。
内容は具体的に
事業計画書の内容はなるべく具体的に書きましょう。例えば事業の目的で「○○という商品の需要が高いと思った」と書いただけでは説得力がありません。「どんな経験をしたのか?」「そのときにどう感じたのか?」「市場の状況がどうなっているのか?」「本当にニーズはあるのか?」というように、深堀りをしましょう。
また、事業の見通しに関しても「だいたい売上はこれくらい上がるだろう」「経費はこれくらいかかるだろう」ではなく、しっかりとした根拠に基づいて算出しましょう。
パワーポイントで事業内容を伝えるための図解・レイアウトの工夫
パワーポイントで事業計画書を作成する際は、文字情報だけでなく、図解やレイアウトの工夫によって視覚的に情報を整理し、伝えたい内容を読み手にわかりやすく届けることが求められます。ここでは、事業の構造や価値を明確に伝えるための図解表現やスライド構成の工夫について解説します。
ターゲットや顧客像は人物像付きで示す
事業計画において、提供する商品・サービスが誰に向けたものかを明確にすることは非常に重要です。融資担当者や投資家は、ターゲット層と提供価値の一致度を重視する傾向にあります。そのため、場合に応じて「年齢層」「職業」「ライフスタイル」などを簡潔に表す人物像(ペルソナ)を、イラストやアイコンと一緒にスライド上に配置すると、直感的に伝わりやすくなります。
例えば「30代女性・保育園帰りに立ち寄るワーママ」や「駅前で働く20代ビジネスマン」など、具体性を持たせることで、営業戦略との関連性も伝わります。図形や人物イラストを活用して、文字だけでは伝えきれないユーザー像を視覚的に提示することが効果的です。
ビジネスモデルはフロー図や関係図で整理する
事業内容の中核であるビジネスモデルについては、「誰に」「何を」「どう提供するか」という流れを、図解で整理することで理解しやすくなります。ここでは、ビジネスフロー図、関係図(ステークホルダーマップ)、収益構造図などを使って、事業の構造を明示することが有効です。
たとえば、移動販売であれば「仕入れ→調理→販売→回収→再出店」といった流れをフロー形式で表すことで、全体の業務工程が一目でわかります。また、自治体やイベント主催者、仕入れ先などの関係者が関与するビジネスであれば、関係性を円形やネットワーク型の図で示すと、説得力が増します。文字情報だけでは複雑に見える内容も、図解によってシンプルに整理することができます。
サービスの強み・競合比較は表やマトリクスで可視化する
自社のサービスの特徴や競合との差別化ポイントは、テキストで列挙するよりも、比較表やマトリクス図を使うことで伝わりやすくなります。マトリクス図とは、たとえば「価格」「メニュー」「営業時間」「販売エリア」などの軸で競合と比較し、自社がどの点で優位性を持っているかをビジュアルで強調する手法です。
マトリクス図を使えば、「健康志向×手軽さ」など、2軸で競合と自社をプロットし、ポジショニングを視覚的に訴えることができます。こうした比較情報は融資担当者にとっても重要な判断材料となるため、スライド上で明確に示すことが望まれます。
配色と余白で視線の流れを意識する
スライド全体のレイアウトにおいて、配色の統一性や余白の取り方も、見やすさや印象に大きく影響します。パワーポイントで作成する際は、1スライドにつき主張は1つとし、色はベースカラー・アクセントカラーを2~3色に限定することで情報が整理され、読み手の視線をコントロールしやすくなります。
例えば、見出しやキーワードにはアクセントカラーを使い、説明文はベースカラーで構成することで、自然な視線誘導が可能になります。また、アイコンや図形を適度に活用し、文字情報とのバランスを保つことで、視覚的な負担を軽減することもポイントです。
審査通過したパワーポイントの事業計画書の構成・表現
ここでは、実際に金融機関で融資審査を通過した事業計画書のパワーポイント資料を参考に、各スライドに盛り込むべき情報や伝え方のポイント、好まれる表現について解説します。審査担当者の目に留まりやすく、納得感を与える内容にするための参考にしてください。
表紙・概要スライドには簡潔なキャッチコピーとロゴ
最初のスライドには、事業名、ロゴ、キャッチコピー、申請者名を配置します。このページは「印象付け」が目的であるため、長文は避け、短いフレーズで事業の特徴を端的に表現します。たとえば、「地元野菜と笑顔を届けるキッチンカー」など、事業のテーマ性や社会性を一言で伝えることで、冒頭から注目を集めやすくなります。
あわせて、事業の写真やイメージ図を背景に配置することで、視覚的な訴求力も高まります。
創業の背景と目的は“共感”を引き出す構成に
次に、創業の動機や自分自身の経験をもとに事業を始める理由を語ります。「食を通じて地域に貢献したい」「自身が子育て中に感じた不便さを解消したい」など、読み手が共感しやすいストーリー性を持たせることが効果的です。また、「経験がどのように創業動機に関わっているか」を明らかにすることで、より融資担当者や投資家に響きやすくなります。
実際に通過した事例では、代表者の簡単な職歴や人生経験を写真付きで紹介し、単なる収益目的ではない想いが伝わる構成となっていました。
市場・ターゲット分析はデータ+図解で明示
市場環境や顧客層を示すスライドで、地域の人口推移や既存飲食店の分布、ターゲット属性のデータをビジュアルにまとめることが重要です。円グラフや棒グラフで客層の年代比を示したり、地図上に出店予定エリアと競合店舗をプロットしたりした例が好評でした。
一方で、根拠のない感覚的な情報だけでは説得力に欠けるため、可能な限り外部の統計資料や自治体データを引用し、「数字で語る」構成にすることが求められます。
商品・サービス紹介は“写真+価格”で視覚に訴える
メニュー内容や料金体系を紹介するスライドでは、写真を必ず使い、実際に提供する商品がどのようなものかを明確に見せます。例えば、「手作りタコライス:600円」「自家製レモネード:300円」など、価格とともに具体的な商品名を添えると、商材のイメージが読み手に伝わりやすくなります。
実際に融資審査を通過した事例では、メニュー構成が“健康志向”と“手軽さ”で分類されており、客層に合った訴求力のあるデザインとなっていました。
売上計画・資金計画は根拠ある数字と表形式で提示
収支計画のスライドでは、営業日数、客単価、来客数を基にした月次売上の算出表を掲載します。融資審査を通過した事例では、「月20日営業×平均30人×600円=36万円」のように、計算根拠が明記されていた点が評価されました。
あわせて、初期費用(車両費、厨房設備、広告費など)と運転資金(仕入れ、人件費、燃料費など)を表形式で示し、必要資金と資金調達計画を明確に提示していました。このように、資金の使途と回収計画に整合性を持たせることが、審査通過に直結する要素といえます。
差別化戦略・今後の展望は構想を明確に
最後の数枚には、自社の差別化ポイントと今後の展望をまとめたスライドを設けるのが理想的です。たとえば、「地域イベントとの連携」「SNSを活用した集客」「2年以内の2号車導入」など、短期・中期の戦略が記載された例では、成長性と現実的な構想が審査員に好印象を与えていました。
特に差別化については、競合比較のマトリクスやサービス比較表を用い、直感的に理解できる資料が採択されやすい傾向にあります。
パワーポイントの事業計画書についてよくある質問
ここでは、事業計画書をPowerPointで作成・活用する際に、多くの方が疑問に感じる点をQ&A形式でまとめています。審査担当者にとってわかりやすく、信頼性のある計画書を作成するための基本的なポイントを押さえておきましょう。
PowerPointで作成する場合のファイル形式は?
PowerPointで作成した事業計画書は、基本的には「.pptx」形式で保存されます。この形式であれば、後から編集や更新がしやすく、プレゼンテーションとしての使用にも対応できます。計画段階ではこの形式で保存し、何度でも修正できるようにしておくことをおすすめします。
ただし、提出や共有を目的とする場合は、ファイルサイズや互換性の問題を避けるために「PDF形式」に変換するのが一般的です。金融機関や自治体への提出資料としては、編集不可かつレイアウトが崩れにくいPDFが望ましいとされています。
印刷・提出時はPDFにするべき?
審査機関や補助金申請先へ提出する際には、PowerPointで作成したファイルをPDF形式に変換して提出するのが推奨されます。PDFに変換することで、フォントや配置が相手のPC環境で崩れるリスクが大幅に低くなり、意図したデザインを保ったまま閲覧してもらうことができます。
また、PDF化することでファイルサイズが軽くなる場合もあり、メール添付やオンライン申請フォームでのアップロードもスムーズになります。多くの申請先では、印刷書類や電子申請において「PDF限定」と記載されている場合もあるため、事前に提出要項を確認しておきましょう。
審査用事業計画書のパワーポイントはどんな構成がよい?
審査用事業計画書をパワーポイントで作成する場合、表紙・創業動機・市場分析・サービス内容・ビジネスモデル・競合分析・収支計画・差別化戦略・今後の展望・まとめ、といった構成が一般的です。各スライドは1つのテーマに絞り、文字量は抑えつつも図や写真で視覚的に補足する構成が望ましいです。
パワーポイントの事業計画書で効果的なプレゼンを行うポイント
パワーポイント形式の事業計画書は、単なる資料ではなく、プレゼンテーションの質を大きく左右するツールです。視覚的な訴求力を活かしながら、聞き手に納得感を与えるためには、構成や話し方にも工夫が必要です。以下に、プレゼンを成功させるためのポイントを整理します。
話す内容とスライドの役割を明確に分ける
効果的なプレゼンでは、話し手の説明が主であり、スライドは補助的な役割を果たします。スライドにすべての情報を詰め込むと、聞き手の集中が画面に奪われ、説明が頭に入らなくなることがあります。各スライドには一つの要点だけを記載し、あとは口頭で補足するようにすると、話の流れが自然になります。
数値やグラフを提示する場面では、「この数字が意味すること」を話し手の言葉で伝えることで、資料に命が吹き込まれます。スライドは「見せる」ではなく「伝える」ための手段と考えましょう。
話す練習とタイミングの調整を怠らない
事業計画書の内容がいかに優れていても、プレゼンの準備が不十分であれば、伝えるべき価値や信頼性が十分に届きません。効果的なプレゼンに仕上げるためには、話し方やタイミングの練習を本番さながらに繰り返すことが不可欠です。
まず、一通りの原稿や話す内容を箇条書きで用意し、それをもとにスライドを操作しながら何度も声に出して練習します。このとき、読むのではなく「説明する」スタイルを意識することが大切です。文章の丸暗記に頼ると、質問やトラブルに対して柔軟な対応がしづらくなります。
次に、スライドごとにかける時間を測定し、全体が指定された時間(例:10分、15分)に収まるか確認します。よくある失敗として、序盤に時間をかけすぎて終盤を駆け足で終えるケースがあります。これを防ぐために、各スライドにかける想定時間をあらかじめ決め、ストップウォッチを使って練習するのが効果的です。
また、スライドの切り替えタイミングも調整しましょう。話が終わる前にスライドを変えてしまうと、聞き手が内容を理解しきれずに次に進んでしまう可能性があります。一方で、話し終えた後にスライドを引き延ばすと間延びした印象になるため、「話のキリ」と「画面の動き」が連動しているかを意識することが重要です。
さらに、録音や録画をして自分の話し方や声のトーンを確認することも有効です。不要な口癖(「えー」「あのー」)が多いと説得力が下がってしまうため、冷静で明確な話し方を身につけておくと、本番での印象が大きく向上します。
最後に、第三者に模擬プレゼンを聞いてもらうことで、実際の聞き手の視点から改善点をフィードバックしてもらえます。自身では気づきにくい部分を修正できる機会にもなるため、本番前には可能な限り他人にチェックしてもらうことをおすすめします。
PowerPointの事業計画書で印象アップ
今回は、PowerPointで事業計画書を作成する方法や、意識しておきたいポイントについてご紹介しました。見栄えがよく、わかりやすい事業計画書を提出すれば、融資担当者や投資家、ステークホルダーからの印象も良くなるかもしれません。
テンプレートも活用しながら、ぜひ事業の魅力や熱意が伝わる事業計画書を作成してみましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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