• 更新日 : 2021年9月17日

会社設立の挨拶メール・お祝いメールの文例と書き方やビジネスマナーを解説

会社設立の挨拶メール・お祝いメールの文例【書き方・ビジネスマナーを解説】

この記事では、自分が会社を設立したときの挨拶メールの書き方や、身近な人が会社を設立したときのお祝いメールの送り方を解説しています。

「忌み言葉」といわれるお祝いにはふさわしくない言葉の解説や、それぞれのメールの文例も合わせてご紹介しています。マナーを知って、正しくメールを送りましょう。

会社設立したら挨拶メールを送りましょう

自分が会社を設立した際は、これまでお世話になった事業主や会社、取引先などに挨拶メールを送りましょう。会社設立といってもさまざまなケースがあります。これまでのキャリアを活かして独立開業する場合、一念発起して新しい事業へ取り組む場合、友人などと共同出資で開業する場合など、状況は人それぞれです。

挨拶メールは、独立開業の挨拶をするだけではなく、どういった事業で開業したのかをお知らせすると同時に、これまでの感謝の気持ちをお伝えし、今後とも変わらないお付き合いをお願いするためにも必要です。印象に残るような挨拶メールを送れば、今後の事業にプラスになるでしょう。

挨拶メールの書き方・マナー

開業の際は封書で挨拶状を郵送するのが一般的でしたが、近頃では挨拶メールを送って開業の挨拶とする人が増えてきました。

挨拶メールを送る際は、親しい間柄でもメールの文面を崩しすぎないように気をつけましょう。

友人や元同僚など、親しい間柄であればメールだけのお知らせでも良しとされるケースが多いのですが、メールを受け取る側の人によっては、「手を抜いている」「常識がない」と思われてしまう可能性があります。

改まった挨拶が必要な元取引先や、会社関係者の方にメールを送る場合は、後日挨拶状を郵送するのを忘れないようにしましょう。

また、挨拶メールや挨拶状を送るタイミングは、開業の1ヵ月前までに送るのがベストです。遅くても2週間前までに送るように心がけましょう。そうすれば、挨拶メールや挨拶状を受け取った相手もお祝いの準備に余裕をもって進められます。

サラリーマンからの独立開業で、社内メールから独立の挨拶を送る場合には、退職直前の定時後に送るのが望ましいです。就業時間中には最後まで仕事に取り組む姿勢を見せたとして、独立に向けた悪印象を残さずに済むでしょう。

挨拶メールの文例

挨拶メールは、ビジネス上のお付き合いを円滑にするために欠かせません。お世話になった方への挨拶と共に、新しい事業への意欲が伝わるような文面にしましょう。ここでは、挨拶メールの文例をいくつかご紹介します。

文例①

件名:独立開業のご挨拶
□□株式会社 営業部
田中 一郎様

株式会社△△在職中にお世話になっておりました、営業部の佐藤太郎でございます。

さて、私儀、〇〇年〇月〇日をもって株式会社△△を円満退職いたしました。在職中は並々ならぬご厚誼を賜り誠にありがとうございました。心からお礼申し上げます。

さてこのたび、新たに株式会社〇〇〇〇を設立する運びとなりました。
株式会社△△で培った経験を活かして、〇〇の業務を手がけていく所存でございます。
これまで同様、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

まずはメールにてお知らせ方々ご挨拶を申し上げます。

——————————————————
株式会社○○○○ 代表取締役社長
佐藤 太郎(サトウ タロウ)
〒123-1234
東京都△△区12-1 〇〇ビル1F
MAIL:xxxxxx@xxxxxxx.xxx
TEL:03-123-4567
FAX:03-123-4568
——————————————————

文例②

件名:株式会社○○○○設立のご挨拶
□□株式会社 営業部
田中 一郎様

いつもお世話になっております。株式会社△△に在籍しておりました佐藤太郎でございます。寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

さてこのたび私儀、〇〇年〇月〇日をもって株式会社△△を円満退職し、株式会社〇〇〇〇を設立いたしましたので、メールにてご挨拶方々お知らせいたします。

大学時代の友人と共同出資で会社を立ち上げ、かねてより念願であった〇〇の研究を行う運びとなり、喜びと共に身が引き締まる思いでございます。

小さな会社ではございますが、精一杯社会のために尽力する所存です。今後とも変わらぬご支援を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

なお、ウェブサイトをオープンいたしましたので、お時間のあるときにでもご訪問いただけますと幸いです。

https://〇〇〇.com

——————————————————
株式会社○○○○ 代表取締役社長
佐藤 太郎(サトウ タロウ)
〒123-1234
東京都△△区12-1 〇〇ビル1F
MAIL:xxxxxx@xxxxxxx.xxxTEL:03-123-4567
FAX:03-123-4568
——————————————————

文例③

件名:会社設立のご挨拶
□□株式会社 営業部
田中 一郎様

平素は格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。株式会社△△在職中にお世話になりました佐藤太郎でございます。

さてこのたび私儀、〇〇年〇月〇日をもって、株式会社〇〇〇〇を設立いたしました。
事業内容は、これまでにない画期的な技術を使って□□を手がけていく所存です。

まだ歩き出したばかりの小さな会社ですので、お世話になることもあるかとは存じますが、なにとぞご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。

——————————————————
株式会社○○○○ 代表取締役社長
佐藤 太郎(サトウ タロウ)
〒123-1234
東京都△△区12-1 〇〇ビル1F
MAIL:xxxxxx@xxxxxxx.xxx
TEL:03-123-4567
FAX:03-123-4568
——————————————————

挨拶メールを受信した場合の返信は?

挨拶メールを受け取ったら、まずは挨拶に対してお祝いの言葉を伝えましょう。そうすることで今後スムーズなお付き合いができるようになるからです。

基本的に、ビジネスメールを受信したら24時間位内に返信することが望ましいといわれています。なかには会社設立のパーティーを計画している案内が含まれていることがあるため、挨拶メールが届いていることに気づいたらなるべく早く返信しましょう。

また、メールを返信すると件名に「Re:」の文字が入りますが、消さずにそのまま返信しましょう。挨拶メールに対する返信だということが相手に伝わりやすくなります。

ここで例文をひとつご紹介しますので参考にしてください。

株式会社〇〇〇〇 代表取締役社長 佐藤太郎様

□□株式会社の田中一郎です。
この度は会社を設立されたとのこと、心よりお喜び申し上げます。

佐藤様のこれまでのご実績とお人柄をもってすれば、新たな事業は必ず成功をおさめられると確信しております。

私どもとしましては、微力ではありますがこれまでと変わらないお付き合いをさせていただければ幸いです。

取り急ぎ、お祝いのメッセージとさせていただきます。
——————————————————
○○株式会社 営業部
田中 一郎
〒987-6543
東京都□□区1-1
MAIL:xxxxxxxx@xxxxxxx.xx.xx
TEL:07-987-6543
FAX:03-123-4567
——————————————————

身近な人が会社設立したらお祝いメールを送りましょう

身近な人から会社設立のお知らせが届いたり、人づてに会社設立を知ったりしたときは、激励の言葉を添えてすぐにお祝いのメールを送りましょう。身近な人からのお祝いのメッセージは、これから事業を始めようとする人の力になります。

お祝いのメールには、お祝いする言葉に添えて相手を立てる言葉やねぎらう言葉、今後のことを祈念する言葉を添えるのが一般的です。

今はネットで簡単に起業ができる時代です。身近な人が会社を設立したというお知らせが来ることもあるかもしれません。すぐにお祝いの言葉を送れるメールを使って、応援の気持ちを伝えましょう。

お祝いメールの書き方・マナー

会社設立のお祝いメールを送るときは、礼儀正しく書くことがマナーです。会社の先輩や友人知人など、相手がどれだけ身近な人であっても、会社設立のメールを送るときはビジネスマナーに沿ったメールを送るよう心がけましょう。

特に大切なのは相手の社名や役職です。社名や役職の間違いは今後のお付き合いに響きかねません。何度も確認して送信するようにしましょう。また、メールアドレスの表示名にも要注意です。メール本文では「○○株式会社 田中 一郎様」と表記していても、メールアドレスの表示名が「田中」になっていては台無しです。細かいところで先々のお付き合いが左右されることもありますので、細部まで注意するのが肝心です。

なお、お相手と長期間メールでのやりとりが無かった場合、残念ながらお相手が覚えていなかったり、転退職により同じアドレスを別の方が使用していたりする場合があります。そうした場合にも先方に失礼にならないよう「もしお心当たりのない場合、本メールは破棄していただけるようお願いいたします。」と、一言添えておくとよいでしょう。

一方で、身近な人だからこそ、形式にとらわれず心のこもったメッセージを伝えたいと思う人も多いでしょう。その場合は、ビジネスメールにありがちな決まり文句だけではなく、メールの最後に自分らしい言葉をひとこと添えて送りましょう。相手にも、本当に喜んでいることが伝わるはずです。

お祝いメールの文例

では実際に、お祝いメールの文例を見ていきましょう。ビジネスメールにふさわしい言葉を使い、お祝いの気持ちを表現しましょう。

文例①

この度は御開業、おめでとうございます!

入社された頃からそのお人柄に触れ、また、高い実行力に敬服しておりました。

きっと大きな目標も達成される日も近いのだろうと思っておりましたところ、こうして御開業のお知らせをいただき、私も喜びを隠せません。

今後のさらなるご活躍を、心よりお祈りしております。

文例②

この度は、晴れて独立開業されましたこと、心からお喜び申し上げます。

〇〇様にはこれまでたくさんのことを学ばせていただきました。今後とも変わらずお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

今後のご繁栄と、皆様方のご健勝を心よりお祈りしております。
本当におめでとうございます!

文例③

この度は、株式会社〇〇〇〇のご設立、誠におめでとうございます。

これまで〇〇様が培ってこられた豊富なご経験と実行力で、貴社が素晴らしい発展を成し遂げられると確信しております。

微力ながら、今後も全力でご協力させていただきます。

これからの貴社の限りないご発展を祈念いたします。

お祝いメールで使ってはいけない忌み言葉とは?

会社を設立した人に送るお祝いメールには、不幸を連想させるいわゆる「忌み言葉」を使わないように気をつけましょう。忌み言葉には以下のようなものがあります。

  • 閉じる
  • 枯れる
  • 倒れる
  • さびれる
  • 失う
  • 潰れる
  • 焼ける
  • 燃える
  • 赤い
  • 壊れる
  • 飛ぶ
  • 傾く
  • 哀れ
  • 負ける
  • 落ちる
  • 詰まる

「倒産」「倒れる」「閉じる」といった会社の倒産を連想させる言葉の他にも、赤字を連想させる「赤」や「燃える」「煙」といった言葉があります。験担ぎをする経営者も多いため、これらの言葉は使わないようにしましょう。

マナーを守ってお祝いメール/挨拶メールを送りましょう

会社設立時の挨拶メールや、身近な人が会社を設立したときのお祝いメールの送り方を解説しました。

電子メールであっても、紙の手紙と同様に誤字脱字や送信先などには細心の注意を払いましょう。同じ文面をコピーして使う場合には、本文中の宛名は絶対に間違えないように注意。また、絵文字や顔文字の使用は控えるなど、ビジネス上のメールであることは十分に意識しましょう。

会社設立は人生において大きな転機となる出来事です。一層仕事に取り組む決意や、成功を祈る気持ちを間違いなく伝えるためにも、ルールを守ったメールを送りましょう。

よくある質問

会社設立時のメールのマナーは?

親しい間柄であっても文面を崩しすぎないようにし、改まった挨拶が必要な元取引先や、会社関係者の方にメールを送る場合は、後日挨拶状を郵送するのを忘れないようにしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

身近な人からの会社設立のお知らせがきたときのマナーは?

基本的に24時間位内に返信することが望ましいといわれています。なるべく早く返信しましょう。また、社名や役職の間違いを起こさないよう気をつけましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

お祝いメールで使ってはいけない忌み言葉とは?

会社倒産をイメージさせる「閉じる」「枯れる」「倒れる」といった言葉のことです。お祝いメールにはふさわしくありませんので使わないようにしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。


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