- 更新日 : 2026年1月27日
英文契約書へのサインの仕方は?日付の書き方も解説
英文契約書も日本語で作成される契約書も、書面を作成する意図に大きな違いはありません。しかし作成方法に若干の違いがあります。当然、記載する条項は契約内容によって異なるのですが、ここで紹介したいのはどの契約書でも共通のする署名欄の記載についてです。
英文契約書におけるサインの仕方や日付の書き方など、ここで整理しておきましょう。
英文契約書の署名欄に記載すべき項目
英文契約書であっても、基本的に契約書の作成方法に決まりはありません。署名欄に関しても同様で、「誰が、いつ、契約を交わす意思を示したのか」といったことが書面で証明できればその役割は果たせたことになります。
以下では、英文契約書の署名欄においてよく記載される項目を紹介し、その記入例についても示していきます。
署名欄で記載が求められる項目は主に4つ
英文契約書の署名欄で記載を求められることが多い項目として、次の4つが挙げられます。
- By:「署名」のこと。“Signed by”や“Signature”と表記されていることもある。会社より署名する権限を与えられた担当者による署名が必要です。
- Name:「契約書作成者の氏名」のこと。Title:「所属する会社・組織での役職」のこと。役職名を英語で記入する。代表取締役なら“President”と記入。その他“CEO”や“Managing Director”などの記入もここに行う。
- Date:「契約書に署名をした日付」のこと。実際に署名を行った日付を記入する。
英文契約書の署名欄の例
「2023年1月15日、社長の佐藤太郎が契約を締結した」という場面を想定してみます。この場面において前項に挙げた4つの項目をどのように記入するのか、具体例を示します。
- Sample Co.,Ltd.
- By:(サイン)
- Name:Taro Sato
- Title:President
- Date:January 15, 2023
(上記の日本語訳)
- サンプル株式会社
- 署名:
- 氏名:佐藤太郎
- 役職:社長
- 日付:2023年1月15日
意味が伝われば細かい記入方法にこだわる必要はありませんが、日本語で作成する契約書とは順序が異なるケースが多いことは覚えておきましょう。
例えば“Date”は日本語だと「2023年1月15日」と、年月日の順で記載することが多いですが、英文契約書では例のように月/日/年の順になることが多いです。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い45個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
実際の契約に合わせてカスタマイズしていただきながら、ご利用くださいませ。
【弁護士監修】チェックリスト付き 改正下請法 1から簡単解説ガイド
下請法の改正内容を基礎からわかりやすく解説した「改正下請法 1から簡単解説ガイド」をご用意しました。
本資料では、2025年改正の背景や主要ポイントを、弁護士監修のもと図解や具体例を交えて解説しています。さらに、委託事業者・受託事業者それぞれのチェックリストを収録しており、実務対応の抜け漏れを防ぐことができます。
2026年1月の施行に向けて、社内説明や取引先対応の準備に役立つ情報がギュッと詰まった1冊です。
弁護士監修で分かりやすい! 契約書の作り方・書き方の教科書
弁護士の南陽輔氏(一歩法律事務所所属)が監修している「契約書の作り方・書き方の教科書」ガイドです。
契約書作成の基本知識、作成の流れ・記載項目、作成時の注意点・論点が、分かりやすくまとまっています。手元に置ける保存版としてぜひご活用ください。
自社の利益を守るための16項目 契約書レビューのチェックポイント
契約書レビューでチェックするべきポイントをまとめた資料を無料で提供しています。
契約書のレビューを行う企業法務担当者や中小企業経営者の方にもご活用いただけます。
英文契約書でのサイン(署名)の書き方
そもそも契約書は、「言った・言わない」のトラブルを避けるため、意思表示の証明を示すために用意するという目的があります。そして、署名は、本人がその内容を確認し、意思表示の内容に誤りがないことを示すためのものです。
厳格なルールとして定められているわけではありませんが、「誰が署名したのか」という情報が消えないように、ボールペンや万年筆を使用することが推奨されます。氏名を記載する欄とは違い、誰がサインをしたのかが読めることまでは求められませんが、慣習的にはローマ字で記載するのが一般的です。
なお、電子署名と手書きサインのデータ化は同じものではありません。
署名と同じ効力を持つ電子署名は、公開鍵暗号方式の採用を前提としており、画面上に手書きサインをしてもそれだけで電子署名になるわけではありません。
ただ、そもそも署名等がなければ契約が無効になるわけでもありません。重要なのは本人の意思に基づいて契約を締結したことが示せるかどうかです。手書きサインをデータ化したものであっても、システム上その立証ができるのであれば大きな問題に発展する可能性は低いと考えられます。
英文の契約書に日付を記入する際の注意点
英文契約書の場合、日本のように年月日の順での記入とはならないことを説明しました。
このことに加え、アメリカ式とイギリス式でも日付の書き方が異なることも覚えておきましょう。
上に挙げた例はアメリカ式による記入方法です。
「月/日/年」の順序での記入となります。
これに対してイギリス式は「日/月/年」の順序での記入となります。
例えば2023年1月15日に契約書に署名をしたのであれば、“15 January 2023”という表記になります。
月を “January”と英語名で記載すれば混乱を避けやすいですが、単にアラビア数字で“1”と記載する場合には要注意です。
もし2023年1月3日にイギリス式で署名をしたとすれば、“3/1/2023”という記載になります。これをアメリカ式で読んでしまうと2023年3月1日の意味になってしまいます。
日にちが1~12日の場合にはこのような混乱が生まれるおそれがありますので、極力月は英語名で記載した方が良いでしょう。
商慣習に沿って英文契約書にサインしよう
英文契約書ではBy・Name・Title・Date・Placeの5項目を記入することがよくあります。本人証明ができるよう、“By”は手書きでサインします。
サインが消えないようにボールペン等を使用し、慣習に沿ってローマ字で記載します。
その他日付などの項目については、相手方にきちんと意味が伝わること、読みやすい形で記載をすることを心がけましょう。
よくある質問
英文契約書のサインはどのように書くべき?
手書きで名前を記入します。漢字でもローマ字でも構いませんので、相手方が読めるように書きましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
英文契約書では日付をどう書くべき?
アメリカ式なら「月/日/年」、イギリス式なら「日/月/年」です。月を英語で記入すると混乱を避けられます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
契約の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
契約書 締結実務の関連記事
新着記事
-
# 企業法務
IPO準備・M&A検討で見直したい「契約の整理状態」。企業の信頼を支える3つの条件
IPO準備やM&Aの検討が進むと、財務情報だけでなく、主要な契約の内容や管理状況についても説明を求められる場面があります。しかし、紙の契約書、複数の電子契約サービス、部門ご…
詳しくみる -
# 企業法務
「あの契約書どこ?」からの脱却。ファイル名ルールに依存しない、これからの契約書管理術
「ファイル名のルールを決めたのに、人によってバラバラで守られない」 「過去の契約書を探すのに、毎回時間がかかる」 このような悩みを抱えてはいないでしょうか。 契約書の管理において最…
詳しくみる -
# 企業法務
契約管理ツールの費用対効果はどう示す?経営層に伝わる4つの評価軸と試算方法
「契約管理ツールの必要性は感じているものの、経営層へ費用対効果をうまく説明できない」 「今のExcelや共有フォルダによる管理で何が問題なのかと問われ、明確に答えられない」 バック…
詳しくみる -
# 企業法務
不透明な時代の経営判断を支える「契約情報の資産化」という考え方
「契約条件をすぐ確認したい」 「更新や解約の可否を判断したい」 「トラブル発生時に契約内容を精査したい」 こうした局面で、契約書を探す作業そのものに時間を取られてはいないでしょうか…
詳しくみる -
# 電子契約
契約書は「増え続ける資産」。5年後、10年後のコストを左右するプラットフォーム選び
「初期費用も月額基本料も安いから、まずはこのツールで始めよう」 そう決めて導入した契約管理システムが、数年後に想定外のコスト増につながる可能性があるとしたらどうでしょうか。事業が成…
詳しくみる -
# 電子契約
取引先が「紙」でも慌てない。電子と紙の混在を解決する、契約管理の『ハイブリッド運用』
電子化が進まない原因は「締結方法」と「管理方法」の混同にある 電子契約を導入しても紙の契約書が残るのは、取引先の対応が遅れているからだけではありません。多くの場合、契約の「締結方法…
詳しくみる




