- 更新日 : 2026年3月27日
モニター同意書とは?ひな形をもとに書き方や注意点を解説
モニター同意書とは、企業が製品やサービスの評価を目的としたモニタリングに参加する方から同意を得るための法的書類です。レビュー収集や個人情報の取り扱い、写真利用など、具体的な条件を明確にすることで、事業者とモニター双方の権利を保護します。
本記事では、モニター同意書の基本的な構成や作成時の注意点について詳しく解説します。
<関連記事>
▶契約書の書き方をテンプレート・例を用いて解説!
<サービス資料>
▶マネーフォワード クラウド契約の詳細はこちら
▶マネーフォワード クラウドAI契約書レビューの詳細はこちら
モニター同意書とは
モニター同意書は、企業や医療機関などの事業者が、製品やサービスのモニターから必要な承諾を得るための文書です。
商品開発やマーケティング調査、医療施術などさまざまな分野で活用されます。特に、写真撮影や個人情報の取り扱い、医療・美容分野などで症例データの研究利用について明確な同意を得る目的で作成されるケースが多く見られます。
この記事をお読みの方におすすめのガイド3選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い45個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
実際の契約に合わせてカスタマイズしていただきながら、ご利用くださいませ。
初心者必見!【弁護士監修】電子契約まるわかり4点セット
「電子契約ってよく聞くけど正直よくわかっていない・・・」「なんだか難しそう」そのようなお悩みございませんか?
はじめて電子契約を利用することになった方や、電子契約サービスの導入を検討されている方など、煩雑な契約業務に悩まれている方に、ぜひご覧いただきたい入門編の資料をセットにいたしました。
マネーフォワード クラウド契約サービス資料
マネーフォワード クラウド契約は、紙契約と遠視契約が混在した時代で、「最適な契約業務を実現する」ワンストップ契約管理サービスです。
送信料0円、契約書保管料0円なので送信数が増えても安心してペーパーレスが実現できます。
モニター同意書を作成するケース
事業者がモニター同意書を作成するケースは、業態や目的によって多岐にわたります。
医療・美容分野では、施術前後の経過観察写真の撮影や症例データの研究利用において作成が必須です。
商品開発分野においては、新製品のテストやユーザビリティ評価の際にモニター同意書を使用するケースが多く見られます。特に個人情報を取得する場合には、個人情報保護法に基づく明確な同意が必要です。
そのほか臨床研究分野においては、被験者の人権、安全及び福祉を保護するため、また研究データの信頼性を確保するために、モニター同意書の作成が求められます。
美容医療分野では、インスタグラムやホームページでの症例写真の掲載、他の患者への説明資料としての使用など、マーケティング目的での写真使用に関する同意を得る必要が出てくるでしょう。この場合、個人情報保護に十分配慮しながら、データ使用の範囲と期限について明確に定めることが求められます。
モニター同意書のひな形
モニター同意書の作成にあたっては、法的要件を満たし、実務に即した内容を含むことが重要です。特に個人情報の取り扱いに関する規定や、モニター活動の具体的な条件について、明確な記載が求められます。
モニター同意書の作成にあたっては、適切なひな形を参考にすることをおすすめします。マネーフォワード クラウド契約では、弁護士監修のモニター同意書のひな形をご用意しているので、以下のリンクからダウンロードしてご利用ください。
モニター同意書に記載すべき内容
モニター同意書には、法的保護と実務上の必要性のため、以下の項目を明確に記載しなくてはなりません。
- モニター契約の基本事項
- モニターの実施内容
- 写真撮影と利用に関する同意
- 禁止事項と義務
- 個人情報の取り扱い
- 契約解除と損害賠償
ここから、それぞれの内容を解説します。
モニター契約の基本事項
契約の目的と対象となる商品・サービスについての項目です。契約期間、モニター価格(特別価格)、支払条件などの基本的な契約条件や通常価格との差額、支払方法についても詳細に記載します。
モニターの実施内容
モニター活動の内容を明記します。商品・サービスの利用頻度、レビュー提出の時期と方法、アンケートやインタビューへの協力義務など、モニターに求められる行動を詳細に規定します。特に医療・美容分野では、来院・来店スケジュールや経過観察の方法についても明確に定めます。
写真撮影と利用に関する同意
医療や美容分野などでは、施術前後の写真撮影や動画記録について、その目的、撮影部位、撮影時期を具体的に記載します。
また、撮影した画像データの使用目的(広告、学会発表、研究利用など)と使用期間、使用媒体についても定めておきましょう。個人が特定されない形での加工・編集についての同意事項も含めます。
禁止事項と義務
モニター期間中の遵守事項として、他院での類似施術の禁止、SNSでの情報発信制限、守秘義務などを規定します。特に医療分野では、施術後のアフターケアに関する指示事項の遵守や、副作用発生時の報告義務なども重要です。
個人情報の取り扱い
収集する個人情報の種類、利用目的、保管方法、第三者提供の有無について明確に記載します。特に要配慮個人情報を取り扱う場合は、その旨を明記し、適切な同意を得ることが求められるでしょう。また、個人情報の開示・訂正・削除請求に関する手続きについても定めます。
契約解除と損害賠償
契約解除の条件や手続き、違約金の発生条件と金額についても定めます。特にモニター価格での施術を受けた後の契約違反があった場合の、通常価格との差額請求については明確に記載しておきましょう。
モニター同意書を作成する際の注意点
モニター同意書作成時の主な注意点は、法的効力の確保と、分かりやすさの両立です。法的効力を意識するあまり、専門用語が多くなりわかりにくくなるのは問題があります。
必要事項を漏れなく記載しつつ、誰もが理解できる平易な表現を心がけましょう。個人情報保護法に基づく適切な情報管理体制の説明や、モニターの権利保護に関する条項を含めることも大切です。
また、禁止事項と違反時の対応を明確に示し、作成日と署名欄を設けることで、同意の証拠性を高めます。同意書のコピーをモニターと共有し、双方で保管することでトラブル防止にも繋がるでしょう。
ひな形を使用する際には業態や目的に応じて適切にカスタマイズし、必要に応じて法務専門家のチェックを受けることも求められます。特に医療分野では、リスクや緊急時対応の説明も重要です。こうした点に注意を払うことで、法的に有効かつモニターの理解を得やすい同意書を作成できるでしょう。
モニター同意書の禁止事項に違反された場合の対応
モニター同意書の禁止事項違反への対応は、違反の程度や状況に応じて段階的に行うことが望ましいです。軽微な違反の場合は警告から始め、改善が見られない場合により厳しい措置を講じるなどが考えられます。
一般的には、以下の順序で対応することになるでしょう。
- 警告や注意喚起
- モニター資格の一時停止
- モニター資格の抹消(退会処理)
- 提供した特典や報酬の返還要求(差額請求など)
- 損害賠償の請求
特に重大な違反の場合、モニター資格を抹消し、モニターが保有するすべての権利を剥奪できます。また、モニターの行為により事業者や第三者に損害が生じた場合、損害賠償を請求することも可能です。
ただし、違反対応を行う場合は、同意書に記載されている範囲内に限られます。また、違反行為の内容と対応の釣り合いが取れていること、消費者契約法などの関連法規に違反していないことも大切です。
モニターの個人情報利用の許可に有効期限はある?
個人情報に関する項目は、利用目的や第三者提供、開示請求について定めるのが一般的であり、有効期限に関しては明確に定めていないケースが多くあります。
ただし、モニターから症例写真やデータなどの広告掲載取り下げや、研究への利用取り下げ依頼が来る可能性もあるでしょう。
同意書に明確に個人情報や症例写真などの掲載期間を定めていない場合は、原則としては掲載取り下げなどの要請に応じる義務はありません。ただし、顧客満足や顧客との関係性の維持、個人情報保護法の観点などから慎重かつ適切な対応が求められます。
モニターとコミュニケーションを取り、可能であれば使用媒体から該当データを削除したうえで、その旨を伝えましょう。ただし、いったん公開したデジタルデータなどは完全な削除は難しい点を説明しておく必要があります。
必要に応じて弁護士などの専門家へ相談し、法的リスクを抑えましょう。
モニター同意書の重要性を理解しよう
モニター同意書は、商品やサービスのモニターを行う際に、事業者とモニター双方の権利と義務を明確にするために欠かせない文書であり、適切な内容で作成することが求められます。
特に医療や美容分野では、施術例としての広告利用や研究データの活用が多いため、同意書の内容が不十分であると後々大きな問題に発展しかねません。必要に応じて弁護士などの専門家とも連携し、法令やガイドラインに基づいて適切な同意書を作成し、定期的に見直すことが大切です。
契約関連のおすすめコンテンツ
契約・電子契約関連記事
▶契約とは?民法における成立要件や契約書の種類などを簡単にわかりやすく解説
▶電子契約のメリット・デメリットは?導入が進まない理由や関連する法律もわかりやすく解説
▶電子契約システムとは?導入メリットや注意点を種類別に解説
▶電子契約とは?仕組みやメリット、法的有効性について解説
▶電子契約の導入の流れは?サービスの導入から契約締結までの進め方を解説
契約書関連記事
▶契約書とは?注意すべきポイントを簡単に解説
▶契約書の書き方をテンプレート・例を用いて解説!
▶雇用契約書とは?法的な必要性や項目、作り方をひな形付きで紹介
▶業務委託契約書とは?書き方や個人事業主の注意点を解説
▶印紙が必要な契約書の種類と金額まとめ
おすすめお役立ち資料
▶電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選(合計10ページ)
▶16項目 契約書レビューのチェックポイント(合計12ページ)
▶契約書の作り方 書き方の教科書(合計21ページ)
▶マネーフォワード クラウド契約サービス資料
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
契約の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
同意書 取材の関連記事
新着記事
-
# 企業法務
契約書の1次チェックをどう効率化する?AIレビューを活用した業務の進め方
「契約書の1次チェックに時間がかかり、事業部門から『あの件、まだですか?』と急かされてしまう」――このような経験はないでしょうか。 条項の確認や自社基準との照合といった作業に時間を…
詳しくみる -
# 企業法務
契約条件に潜む経営リスクをどう見える化する?4つのリスクと管理方法
契約更新の直前になって、事業部から「この契約、解約できないか」と相談され、確認するとすでに解約通知期限を過ぎていた――。このような経験はないでしょうか。 契約書を管理していても、自…
詳しくみる -
# 企業法務
営業の無断締結を起こりにくくするには?権限設計でつくる契約統制
営業担当者が、社内承認前に契約書へ押印・調印していたことが後から発覚すると、法務や経営陣は不利な条件や想定外の義務への対応を迫られます。その背景には、急ぎ案件の扱いや決裁者、締結権…
詳しくみる -
# 企業法務
法務専任がいない組織の契約管理を10問でチェック|自社の弱点と改善の優先順位
「契約書はきちんと管理できているはず」と思っていても、いざ確認しようとすると「どこに保管されているか分からない」「更新期限を担当者に確認しないと把握できない」といったことはないでし…
詳しくみる -
# 電子契約
マネーフォワード クラウド契約の活用事例をケース別に紹介!
本記事では、マネーフォワード クラウド契約を導入することでどのような効果が期待できるのかを実際の事例も交えながら分かりやすく解説します。 【関連ページ】マネーフォワード クラウド契…
詳しくみる -
# 電子契約
マネーフォワード クラウドAI契約書レビューとは?機能やできること、どんな企業に向いているかを解説
マネーフォワード クラウドAI契約書レビューとは? マネーフォワード クラウドAI契約書レビューは、各分野の専門弁護士が監修したAIが契約書のリスク箇所を識別し、変更条文例と解説を…
詳しくみる



