- 更新日 : 2026年1月27日
建物賃貸借契約更新契約書とは?ひな形をもとに書き方や注意点を解説
建物賃貸借契約更新契約書とは、建物賃貸借契約を更新する際に建物の賃貸人と賃借人が締結する契約書です。
この記事では、建物賃貸借契約更新契約書の書き方についてご紹介します。建物賃貸借契約更新のポイントや契約書を作成する際の注意点についても見ていきましょう。
<関連記事>
▶契約書の書き方をテンプレート・例を用いて解説!
<サービス資料>
▶マネーフォワード クラウド契約の詳細はこちら
▶マネーフォワード クラウドAI契約書レビューの詳細はこちら
建物賃貸借契約とは
建物賃貸借契約とは、賃貸人(建物を貸す人。大家さん)と賃借人(建物を借りる人。入居者)が締結する契約です。この契約を締結することで賃借人には建物を使用する権利が、賃貸人にはその対価として賃料を受け取る権利が発生します。
建物賃貸借契約は満了期間が決められており、契約が満了したら契約を更新するか賃借人が物件から退去します。
建物賃貸借契約の更新に必要な手続き
建物賃貸借契約を更新する場合、一般的には契約満了日の1~3か月前までに賃貸人から賃借人に契約満了日が近づいている旨と契約更新に関する通知が出されます。賃借人は建物賃貸借契約更新契約書に署名押印をして賃貸人に返送したうえ、建物賃貸借契約更新にかかる費用を指定された期日までに支払います。
建物賃貸借契約の更新にかかる費用
建物賃貸借契約の更新に必要となる費用としては更新料、更新保証料、損害保険料が挙げられます。
更新料とは、賃借人が賃貸人もしくは管理会社に対して支払う手数料です。更新保証料とは、賃借人が保証会社と保証委託契約を締結している場合に、保証会社に対して賃借人が支払う手数料です。損害保険料とは住宅火災保険や住宅総合保険の保険料を指します。加入者は賃貸人となりますが、一般的には実際に建物を使用している賃借人が負担します。
建物賃貸借契約の更新料の相場
更新料の金額は契約によって異なります。概ね賃料の0.8~1か月分が目安となります。なお、地域によって更新料の有無も異なり、関東は更新料がかかる物件が多く、一方で関西や九州では更新料を不要としている物件が多いようです。
【無料】お役立ち資料
▶16項目 契約書レビューのチェックポイント(合計12ページ)
▶電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選(合計10ページ)
▶契約書の作り方 書き方の教科書(合計21ページ)
▶電子契約サービス比較マニュアル(合計12ページ)
建物賃貸借契約更新契約書の作成が必要なケース
前述の通り、建物賃貸借契約更新契約書は建物賃貸借契約を更新する際に締結します。とはいえ、すべてのケースで建物賃貸借契約更新契約書の締結が必要であるわけではありません。
建物賃貸借契約は原則として当初の期間満了時に「自動更新」されるものとなっています。そのため、わざわざ建物賃貸借契約更新契約書を用いて契約更新しなくても契約期間が満了したら当初の建物賃貸借契約が自動的に更新されるようになっています。
そのため、建物賃貸借契約更新契約書は、更新を契機にそれまでの賃貸借契約の内容を変更する場合や変更点がない場合でも賃貸借契約の内容を当事者で確認するために作成する書面という位置づけになります。
建物賃貸借契約更新契約書のひな形
特に最近賃貸経営をはじめたばかりで建物賃貸借契約更新契約書を作成した経験がない方は、どのように書けばいいのか、どのような内容を盛り込むべきか、悩まれるかと思います。そこで、この記事では建物賃貸借契約更新契約書のひな形をご用意しました。以下からダウンロードできるので、ぜひこちらを参考に作成してみましょう。
建物賃貸借契約更新契約書に記載すべき内容
ここからはひな形をもとに建物賃貸借契約更新契約書に含めるべき内容について項目別にご紹介します。
契約者名
まずは賃貸人と賃借人の氏名と、両者が建物賃貸借契約更新契約を締結する旨を記載します。なお、賃貸人と賃借人の氏名は「甲」「乙」、建物賃貸借契約更新契約を「本契約」と置き換えることで、契約書の文面がスマートになります。
建物賃貸借契約更新の合意
両者が建物賃貸借契約更新に合意した旨とその日付、契約の有効期間、対象となる建物の概要と部屋番号を記載します。
更新料
更新料の具体的な金額と支払い方法、振込手数料の負担者、支払期限を明記します。なお、賃借人が更新料の支払いを延滞した場合の遅延損害金についても記載しておきましょう。
敷金
建物賃貸借契約締結時に賃借人が支払った敷金の引き継ぎについて記載します。
費用の負担
建物賃貸借契約の更新に必要となる費用の負担者について明らかにしておきます。
契約解除
建物賃貸借契約更新契約の解除ができる条件を記載します。一般的には賃借人が更新料を支払わなかったケースなどを規定します。
損害賠償
当事者のいずれかが建物賃貸借契約更新契約書の内容に反した行為をしたことで相手方に対して損害を与えた際に、それを賠償する旨について記載します。
合意管轄
当事者間にて訴訟が必要になった際に訴えを起こす裁判所を指定します。
協議
契約書に規定されている事項では解決が難しい事態が発生した際に、当事者同士が誠実に話し合って解決を目指す旨を記載します。
署名押印欄
契約書の末尾に契約を締結した年月日と両当事者の署名押印欄を記載します。ここに署名押印した時点で契約に同意したとみなされます。
建物賃貸借契約更新契約書を作成する際の注意点
ここからは建物賃貸借契約更新契約書を作成する際、あるいは建物賃貸借契約を更新する際の注意点について見ていきましょう。
建物賃貸借契約更新契約の対象を明確にしておく
建物賃貸借契約更新契約はどの建物賃貸借契約を更新するかを明確にしておく必要があります。「建物賃貸借契約更新の合意」の項目で建物の住所や種類、構造、床面積、部屋番号をしっかりと明記しておきましょう。
更新料の金額や支払い方法を明確にしておく
特に建物賃貸借契約を更新する際にトラブルになりがちなのは更新料です。やはりこれに関しても「●●円」と契約書に明記しておくことが大切です。また、支払い方法や期限についても明らかにしておきましょう。
賃貸人は無碍に更新を拒絶できない
賃借人が迷惑行為や家賃滞納などを起こして、あるいは自身で建物を使用する高い必要性があるなど、何らかの事情があって更新を拒絶したいと考えられている大家さんもいらっしゃるかもしれません。だからといって賃借人を無碍に追い出したり更新を拒絶したりすることはできません。更新拒絶をするためには「正当事由」があることが求められます。仮に更新を拒絶する場合は過去の判例なども参考に、正当事由を主張できるようにしておきましょう。
建物賃貸借契約を更新し忘れるとどうなる?
建物賃貸借契約を更新し忘れた場合でも、契約が解除されるわけではありません。建物賃貸借契約の更新には「合意更新」と「法定更新」の2種類があります。合意更新とは賃貸人と賃借人が合意して建物賃貸借契約を更新することです。一方、法定更新とは合意更新がなかった場合に、法律によって契約が更新されることです。この場合、契約の内容は従前の契約と同一になります。
建物賃貸借契約の更新を忘れたまま契約満了を迎えたとしても、賃借人はそのままその物件を利用し続けられるようになっているのです。
建物賃貸借契約更新契約書でもう一度契約の内容を見直そう
一般的に建物賃貸借契約は自動更新が行われるケースが多く、仮にその旨が建物賃貸借契約書に盛り込まれていなかったとしても、契約期間が満了すれば法定更新によって建物賃貸借契約が継続します。
しかし、例えば家賃を変更するなど、建物賃貸借契約の内容を変える場合は、建物賃貸借契約更新契約書による再契約が必要となります。建物賃貸借契約の満了期間が近づいてきたら一度契約内容を見直し、変更する必要があるのであれば、しっかりと建物賃貸借契約更新契約書を用いて契約を締結し直されることをおすすめします。
契約関連のおすすめコンテンツ
契約・電子契約関連記事
▶契約とは?民法における成立要件や契約書の種類などを簡単にわかりやすく解説
▶電子契約のメリット・デメリットは?導入が進まない理由や関連する法律もわかりやすく解説
▶電子契約システムとは?導入メリットや注意点を種類別に解説
▶電子契約とは?仕組みやメリット、法的有効性について解説
▶電子契約の導入の流れは?サービスの導入から契約締結までの進め方を解説
契約書関連記事
▶契約書とは?注意すべきポイントを簡単に解説
▶契約書の書き方をテンプレート・例を用いて解説!
▶雇用契約書とは?法的な必要性や項目、作り方をひな形付きで紹介
▶業務委託契約書とは?書き方や個人事業主の注意点を解説
▶印紙が必要な契約書の種類と金額まとめ
おすすめお役立ち資料
▶電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選(合計10ページ)
▶16項目 契約書レビューのチェックポイント(合計12ページ)
▶契約書の作り方 書き方の教科書(合計21ページ)
▶マネーフォワード クラウド契約サービス資料
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
契約の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
契約書 不動産の関連記事
新着記事
-
# 企業法務
IPO準備・M&A検討で見直したい「契約の整理状態」。企業の信頼を支える3つの条件
IPO準備やM&Aの検討が進むと、財務情報だけでなく、主要な契約の内容や管理状況についても説明を求められる場面があります。しかし、紙の契約書、複数の電子契約サービス、部門ご…
詳しくみる -
# 企業法務
「あの契約書どこ?」からの脱却。ファイル名ルールに依存しない、これからの契約書管理術
「ファイル名のルールを決めたのに、人によってバラバラで守られない」 「過去の契約書を探すのに、毎回時間がかかる」 このような悩みを抱えてはいないでしょうか。 契約書の管理において最…
詳しくみる -
# 企業法務
契約管理ツールの費用対効果はどう示す?経営層に伝わる4つの評価軸と試算方法
「契約管理ツールの必要性は感じているものの、経営層へ費用対効果をうまく説明できない」 「今のExcelや共有フォルダによる管理で何が問題なのかと問われ、明確に答えられない」 バック…
詳しくみる -
# 企業法務
不透明な時代の経営判断を支える「契約情報の資産化」という考え方
「契約条件をすぐ確認したい」 「更新や解約の可否を判断したい」 「トラブル発生時に契約内容を精査したい」 こうした局面で、契約書を探す作業そのものに時間を取られてはいないでしょうか…
詳しくみる -
# 電子契約
契約書は「増え続ける資産」。5年後、10年後のコストを左右するプラットフォーム選び
「初期費用も月額基本料も安いから、まずはこのツールで始めよう」 そう決めて導入した契約管理システムが、数年後に想定外のコスト増につながる可能性があるとしたらどうでしょうか。事業が成…
詳しくみる -
# 電子契約
取引先が「紙」でも慌てない。電子と紙の混在を解決する、契約管理の『ハイブリッド運用』
電子化が進まない原因は「締結方法」と「管理方法」の混同にある 電子契約を導入しても紙の契約書が残るのは、取引先の対応が遅れているからだけではありません。多くの場合、契約の「締結方法…
詳しくみる
