- 更新日 : 2022年3月30日
エクセルで電子印鑑を無料で作成する方法まとめ
電子印鑑はエクセルで作ることも可能です。ここではその方法として「図形からの作成」「アドインによる作成」「画像の読み取りによる作成」の3パターンを紹介し、エクセルで作成することのメリットやデメリットについても解説していきます。
電子印鑑の利用を検討している企業の方はぜひ参考にしてください。
目次
電子印鑑をエクセルで作る方法
電子印鑑をエクセルで作成する3つの方法について、それぞれ手順に沿って説明していきます。
図形やテキストから作成する
まずは、エクセル標準で備えられている作図やテキストの挿入といった機能を使った作成方法を見ていきましょう。
大きな流れとしては下の通りです。
- 枠となる図形を選ぶ
- 名前の部分を挿入する
- 透過する形で保存
下図1のように「挿入」>「図」>「図形」と進めば、印鑑の枠となる図形が選択できます。

丸形にするのであれば「円」を選択しましょう。Shiftを押しつつサイズ調整をすれば綺麗な円にできます。色も自由に選択できます。一般的な色とするのであれば赤や朱色に設定するといいです。
続いて枠の中に、名前をテキストボックスで入れていきます。
「挿入」>「テキスト」>「テキストボックス」と進み、横書き・縦書きの選択をしましょう(下図2)。デフォルトだと印鑑らしくないため、文字サイズやフォントを調整し、好みのデザインにしましょう。印鑑におすすめのフォントは楷書体や行書体です。
背景や枠線の塗りつぶしはなしに設定しましょう。

最後に、図として保存すれば完了です。
図と文字の両方を選択したまま右クリックし、「図として保存」をクリックするだけです。なお、ファイル形式はPNGとして背景が透過されるようにしておきましょう。
アドインを利用する
エクセルは、標準搭載されている機能のほか、アドインとして機能を追加することも可能です。Microsoftから提供されているものもあれば、Microsoftとは関係のない個人や団体が開発したものもあります。
電子印鑑を作成するのに役立つアドインをインストールすることで、効率的に作ることが可能となるでしょう。アドインを探すには下図3のように「挿入」>「アドインを入手」をクリックすると良いです。もしくはインターネットで検索をかけ、ダウンロードする方法もあります。

なお、アドインを活用する場合には対応環境の確認が必要ですし、なにより、安全なものかどうかというところには注意しなければいけません。
画像を取り込む
実際に押印した紙を画像として取り込み、これを電子印鑑として保存する方法もあります。
できるだけ鮮明に映るよう、真っ白な紙に綺麗に押印し、これを撮影しましょう。そして画像をパソコンに読み取り、エクセルにて挿入します。
印影以外の不要な箇所がありますので、「図の形式」>「トリミング」と進み、印影の枠に沿って切り取っていきます。このまま保存しても電子印鑑として使えますが、透過させなければ押印箇所の文字が見えなくなります。透過させる場合には画像をクリックし、「図の形式」>「色」>「透明色を指定」と進み、透過させたい背景の色を指定すればエクセル上で透過処理ができます。
ただ、画像を取り込んで作成した場合、やや粗く見えてしまうこともあるため注意が必要です。撮影方法によって見栄えが左右されてしまいます。
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エクセルで電子印鑑を作るメリット
エクセルを使う方法以外にも電子印鑑の作り方はありますが、エクセルで作ることで以下のメリットが得られます。それぞれ簡潔に説明していきます。
コストが不要
一番のメリットは「コストが不要」な点です。
電子印鑑に関するサービスを利用すると利用料が発生するものが多数です。これに対しエクセルでの作成では、エクセルをインストールしたパソコンがあるだけで十分です。もちろん、エクセルがインストールされていないのであれば別途コストが発生してしまいますが、すでにインストールされているケースが多いですし、その場合にはコストを支払う必要がなくなります。
「費用をかけずに電子印鑑を使いたい」方に適しています。
誰でも作成しやすい
もう1つのメリットは、「誰でも作りやすい」ということです。
エクセルは業務からプライベートまで様々な場面で使われているため、すでに利用している人が多いです。インストール済みであることに加え、図や画像の挿入程度であれば操作に慣れている人も多いでしょう。
そうすると別途特別なソフトを用意する必要がありませんし、操作方法を学ぶ必要もありません。
作りたいと思い立った時に、いつでも、誰でも手軽に作成に着手することができます。
エクセルで電子印鑑を作るデメリット
低コストで、誰でも作れるというメリットがある一方、エクセルでの作成には以下のようなデメリットがあります。良くない側面も理解しておきましょう。
手間がかかる
デメリットの1つは「手間がかかる」ことです。
電子印鑑サービスを利用した時と違い、ゼロから自分で作業を進めていかなくてはなりません。ちょっとしたサイズや形状の調整など、クオリティが高いものを作ろうと思えば相当の手間がかかるでしょう。しかも、時間と手間をかけたとしても、プロが作成する印鑑に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
そのためエクセルでの作成は、「多少のコストはかかっても良いから面倒な作業をしたくない」「クオリティの高い電子印鑑が欲しい」という方には向いていません。
法律上の効果が認められない
もう1つ、「法律上の効果が認められない」という重大なデメリットがあります。
電子印鑑ではない「実際の印鑑」を使った場合、確かにその者が文書を作成したのだという効果が得られ、文書が真正であることが推定されます。本人性という面で一定の効力が期待できるのです。しかしエクセルなどで簡易に作成した電子印鑑にはそういった効力はありません。
また電子印鑑は誰でも簡単に作成できるので、勝手に作られたり使われたりして他人が自分になりすまして文書を作るリスクが高まります。印鑑はできるだけ厳重に保管・運用しないといけないものです。ただ、エクセルで簡易に作成した場合、誰でも作れる反面、誰でも押印をしやすくなってしまいます。
電子印鑑に法的効果を与えるためには電子署名法の要件を満たすための本人性担保のための対処をしなくてはなりません。
エクセルでの電子印鑑作成も可能だがリスクもある
以上で説明したように、エクセルを使うことで電子印鑑を作成することは可能です。図形やテキストの挿入、アドインの活用、画像の読み取りなど、いくつかの手法があります。誰でも作成でき低コストである反面、手間がかかりますし、なにより本人性が担保されず法的効果が認められないとリスクを伴います。
そのためエクセルでの作成を進める前には良い点と良くない点を理解し、許容できるリスクであるかどうかを評価することが大事です。重要書面にエクセルで作成した電子印鑑を使うのは危険といえるでしょう。
よくある質問
電子印鑑をエクセルで作る方法は?
「図形からの作成」「アドインによる作成」「画像の読み取りによる作成」の3パターンがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
エクセルで電子印鑑を作るデメリットは?
クオリティを求めると作成に手間がかかり、押印による本人性が担保されずなりすましなどのリスクを伴います。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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