1. 確定申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」
  2. 確定申告の基礎知識
  3. 白色申告とは? 流れ・やり方・記帳方法を解説【個人事業主・フリーランスの確定申告】
  • 更新日 : 2021年8月30日

白色申告とは? 流れ・やり方・記帳方法を解説【個人事業主・フリーランスの確定申告】

白色申告とは? 流れ・やり方・記帳方法を解説【個人事業主・フリーランスの確定申告】

個人事業主やフリーランスとして事業をされている人は、毎年確定申告白色申告をしている人も今年初めて白色申告をする人も白色申告のやり方をもう一度確認してみましょう。

記帳から決算、申告までの流れを改めて確認することで無駄な作業を省略することができるだけでなく、なんとなくわかったような気になっている曖昧な部分を正しく理解することができるようになります。

個人事業主・フリーランスが行う白色申告とは?

白色申告とは、所得税や法人税の確定申告の際に、青色申告の申請を行っていない人の申告方法のことをいいます。所得税の確定申告時に作成が必要になる書類としては、収支内訳書、確定申告書Bがあります。

白色申告の記帳や保存の義務

白色申告については、平成25年までは不動産所得・事業所得・山林所得の収入合計が300万円を超える事業者に記帳や帳簿等の保存の義務がありました。

しかし、改正によって平成26年度からは事業所得・不動産所得・山林所得を生ずる業務を行う全ての納税者に記帳及び帳簿保存が義務付けられました。

帳簿や書類の保存期間は、法定帳簿は7年、任意帳簿や書類関係(請求書や領収書など)は5年と定められています。

青色申告の場合には、原則として複式簿記による記帳を行い、貸借対照表損益計算書の提出が必要です。

これに対して、白色申告は複式簿記による記帳を行う必要はありません。所得金額が正確に計算できるように、整然とかつ明瞭にすれば、個々の取引ごとでなくとも日々の合計をまとめて記載しても問題ありません。

最終的に、国税庁の定める所定の用紙(収支内訳書)に記入し、申告することができます。

白色申告のメリット・デメリット

白色申告により申告を行う場合には、1年間の売上金額から、売上に対応する必要経費を差し引いて所得金額を計算します。

その所得金額から基礎控除社会保険料控除などの各種所得控除を差し引き、課税所得を算出した後、その課税所得に対して税率を掛けて所得税額を算出します。

白色申告では、青色申告で受けることができる青色申告特別控除、青色専従者給与、少額減価償却資産の特例、純損失の繰越など所得税上のメリットを受けることができませんので青色申告に比べて節税効果は望めません。

青色申告の場合には、税務署が税務調査の際に推計課税を行うことはありません。しかし白色申告の場合には、帳簿を作っていなかったり、帳簿の誤りや漏れが多かったり、税務調査に非協力的であったりすると、税務署が所得を推計して課税をすることもあります。

その税務調査に基づく更生や決定などに不服がある場合は、訴訟を起こすことも可能ですが、訴訟の提起の前に管轄の税務署長に対しての再調査の請求、国税不服審判署に対しての審査請求の両方を行う必要があります。

白色申告のメリット・デメリット、提出期限についての詳細は、以下の記事をご参照ください。


白色申告のやり方・流れ

白色申告の最終的な目的は、確定申告書と収支内訳書を作成、提出することです。
白色申告は次の3つのステップから成り立ちます。

ステップ<1> 記帳作業
ステップ<2> 決算作業
ステップ<3> 確定申告書と収支内訳書の作成

以下、申告までのこれらのステップを解説していきます。

<1> 記帳作業

日々の記帳作業を効率よく行うことができれば、白色申告にかかる負担は圧倒的に軽減されます。作業軽減のために重要なことは、記帳回数を減らすことです。入金や売上が毎日コンスタントに発生するのであれば、1日の終わりに記帳することが望ましいと言えます。

同じ種類の売上や入金額であれば、それぞれ一日1回記帳すればよいでしょう。また、例えば毎月月末に入金が集中するのであれば、1か月に1回入金の記帳をすれば作業が簡素化できます。

記帳を終えた伝票や証拠書類は、売上や経費を二重に計上するリスクを回避するために、記帳済であることがわかるようにしておきましょう。

事業内容に応じ、必要な項目について記帳できていれば、複式簿記のルールに従うことなく、白色申告の記帳を行うことができます。

具体的な記帳における必要な項目としては、

  • 入金に関する具体的な内容(現金売上や掛売上など)
  • 出金に関する具体的な内容(仕入や経費など)
  • 入出金に関する取引先
  • 取引年月日

などが挙げられます。

白色申告の記帳についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

<2> 決算作業

次に、白色申告に必要な作業として決算があります。記帳は日常の事業活動に付随した業務ですが、決算は年度末にのみ行う作業です。

決算作業には、

  • 棚卸表の作成(棚卸商品等がある場合のみ)
  • 減価償却費の計算(減価償却資産がある場合のみ)


が挙げられます。

棚卸は原則として12月31日時点の在庫状況となりますが、年度内の業務最終日など、その日以降に売上や仕入が発生しないタイミングで行うことも可能です。

減価償却費の計算も1年分をまとめて算出します。

減価償却は、原則として定額法で償却を行います。所得税の計算では、減価償却費を計上せずに確定申告した場合には後から取り戻すことができないため注意しましょう。

年度の途中から使用することになった減価償却資産は、次のように月数分の償却費を算出します。

当期償却額= 取得価額 × 耐用年数に応じた償却率 × その年中に使用した月数 / 12

例えば、取得価額50万円の減価償却資産の耐用年数が5年で定額償却率が20%だった場合は1年間(12か月)の償却率は10万円となります。

しかし、購入した年は6か月しか使用しなかった場合は、10万円×6か月/12か月=5万円を減価償却費として計上します。(50万円×20%×6/12)

結果として、

1年目の償却額:5万円
2~5年目の償却額:それぞれ10万円  
6年目の償却額:5万円(実際には49,999円とし残存価額1円とする)

となり、取得価額50万円の減価償却資産を足かけ6年で費用化したことになります。

減価償却についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

決算作業のために作成した棚卸表や固定資産台帳は、法定帳簿や任意帳簿を作成するための根拠書類となるため、5年間の保存が必要です。

<3> 収支内訳書と確定申告書の作成

白色申告の最後のステップとして、収支内訳書と確定申告書の作成について流れを見ていきましょう。

収支内訳書の書き方

白色申告には、所得の根拠である売上や必要経費をまとめた収支内訳書が必要となります。
収支内訳書に期中に記録した帳簿と、決算で行った棚卸や減価償却費の状況を記入します。

効率のよい収支内訳書を作成する方法として、内訳の作成から始めることです。まずは、次のような内訳について該当する項目を記入します。

  • 給料賃金の内訳
  • 税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳
  • 事業専従者の氏名等
  • 売上(収入)金額の内訳
  • 仕入金額の明細
  • 減価償却費の計算
  • 地代家賃の内訳
  • 利子割引料の内訳(金融機関を除く)

これらの項目を収支内訳書にまとめることによって、所得金額の根拠を明らかにするとともに、1年分の事業全体をとらえることができます。

収支内訳書の詳細については、以下の記事をご参照下さい。

確定申告書の書き方

確定申告書には「申告書A」と「申告書B」がありますが、個人事業主やフリーランスの人は「申告書B」を利用します。確定申告書Aは、給与所得や公的年金、その他の雑所得のみで予定納税がありません。

以下、確定申告書Bについての概要を図の番号の順に説明します。

なお、確定申告書には第二表、第三表もありますが、詳細については以下の記事をご参照ください。

確定申告書

①② 住所、氏名、個人番号などを記入します。押印欄に印鑑は不要です。

 該当する所得ごとの1年間の収入合計額を記入します。

 それぞれの所得について、必要経費等を差し引いた所得金額を記入します。合計欄についても求め、記入します。

 この1年に支払った社会保険料、生命保険料や扶養控除、基礎控除、医療費控除などを記入します。

 ④の合計から⑤の合計を差し引いたものが、課税される所得金額で、これに税率を掛けて所得税額を求めます。所得税額から配当控除や住宅ローン控除などの税額控除があれば差し引き、源泉徴収や予定納税があればさらに所得税額から差し引きます。

 この欄は参考値を入れる部分で、配偶者控除などを受ける場合の配偶者の所得金額などを記入します。

 還付請求の場合の税金の受取場所(金融機関の口座情報)を記入します。

確定申告書に添付が必要な書類もあります。個々の資料をよく確かめて、添付を忘れないようにしましょう。

白色申告の提出はe-Taxがおすすめ!

収支内訳書や確定申告書の記入が終わり、添付資料の準備ができればいよいよ提出です。
所得税の申告については、白色・青色に限らず、次の3通りの提出方法があります。

  • 税務署窓へ持参
    確定申告期間中に窓口へ持参する方法
  • 郵送
    確定申告期間中に税務署に郵送する方法
  • e-Tax(電子申告)
    確定申告期間中に自宅からインターネット経由で提出する方法

税務署窓口は原則として平日のみですが、税務署の時間外収受箱への投函も可能です。

時間外収受箱や郵送の場合には、複写(コピー)により作成した申告書の控え、返信用封筒(宛名記入、所要額切手を貼付したもの)を同封すれば、税務署から収受日付印を押印した申告書の控えが返送されます。

この中で、最も早く提出ができるのはe-Taxです。また、確定申告期間は24時間対応ですので、業務終了後であっても対応できます。

ただし、e-Taxで提出する場合には、パソコンや選択した申告方式に合わせた準備が必要となります。スマートフォンだけでは事業所得などの収支内訳書を添付して送信することができないため、パソコンの準備が必要です。
確定申告は毎年のことなので、e-Taxで申告処理の簡素化をめざしましょう。

e-Taxについての詳細は、以下の記事をご参照ください。

白色申告は正しい記帳から!

白色申告のやり方は、原則として取引の1つひとつについて数量や単価、金額を正しく記帳し、それをもとに収支計算書、確定申告書と進めば完結することができます。

要は、入出金や売上・仕入のタイミングに合った記帳をコツコツとすればよいわけです。
そして、正しい記帳のためには、個々の取引における請求書や領収書といった根拠となる書類を保管しておくことです。

領収書が発行されないバス代などの交通費や、イベント開催などによる領収書を発行しない形態の現金売上などがあれば、忘れずに出金伝票や売上伝票にしておくようにしましょう。

よくある質問

そもそも白色申告とは?

所得税や法人税の確定申告の際に、青色申告の申請を行っていない人の申告方法のことをいいます。詳しくはこちらをご覧ください。

白色申告をするためにはどのようなことをしますか?

記帳作業、決算作業、収支内訳書と確定申告書の作成をした後、税務署に提出します。詳しくはこちらをご覧ください。

白色申告の提出方法は?

窓口持参、郵送、e-Tax(電子申告)の3つの方法がありますが、電子申告がおすすめです。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

【監修】マネーフォワード クラウド確定申告

確定申告に関するお役立ち情報を提供します。
確定申告ソフトならマネーフォワードの「マネーフォワード クラウド確定申告」。無料で始められてMacにも対応のクラウド型確定申告フリーソフトです。