- 更新日 : 2022年11月28日
確定申告を郵送提出する際の封筒の書き方や注意点を解説!
確定申告は自分で税務署窓口まで持っていかなくても、郵送による申告書提出が可能です。
とても便利な方法ですが、あらためて郵送しようとすると不明な点も多く、あれこれ悩んでしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、郵送で確定申告を行う際の注意点について、封筒の書き方から、提出方法まで具体的に解説しています。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
この記事を読む方におすすめ税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
目次
日々の取引入力、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。
スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも確定申告が可能です。
確定申告書類の提出方法
確定申告書の提出方法には、税務署窓口まで持参する方法、e-Tax(電子申告)で提出する方法以外に、郵送で確定申告書等を提出する方法があります。それぞれの概要を見てみましょう。
窓口持参
確定申告期間中に最寄りの税務署の窓口に確定申告書類を持参する方法です。
確定申告期間中に開設される「確定申告会場」において提出することも可能です。相談コーナーや申告会場では不明点の確認ができますが、不備があれば受け取ってもらえません。身分証明書を持参しましょう。
なお、夜間など税務署の時間外に時間外収受箱へ確定申告書を投函するという方法もあります。
e-Tax
電子申告により、事前に準備した環境で申告データを送信して申告する方法です。
パソコンやスマホの準備だけではなく、マイナンバーカードを利用する場合にはスマホかICカードリーダライタが、ID・パスワード方式を利用する場合には、IDとパスワードが必要です。
郵送
確定申告書を税務署に郵送することにより提出する方法です。
この場合、郵送は宅配便などではなく、「第一種郵便物」または「信書便物」として送付します。身分証明書などはコピーを添付し、確定申告書類と控え用の返信用封筒も同封し、期限までに余裕をもって送付します。
確定申告書の提出方法についての詳細は、以下の記事をご参照ください。
郵送方法と注意点
法定申告期限をもつ確定申告書を郵送するにあたっては、後戻りのないように十分注意したいものです。郵送する際に確認すべき点を見てみましょう。
封筒の郵送先の調べ方
郵送で確定申告を行おうとすると、意外と困ってしまうのが宛先です。自分で提出する場合は税務署まで出向けばよいだけですが、郵送の場合はどうすればよいのでしょうか?
結論からいえば、郵送する際も宛先は開業届に記載した納税地(住所地・居所地・事業所等の所在地)の所轄税務署となります。サラリーマンやパートの方も、住所地の最寄りの税務署に提出することになります。
国税庁のウェブサイトには、全国の税務署一覧が記載されています。各都道府県を選んで進むことで、各税務署の住所や管轄区域を調べることが可能です。
封筒のサイズ
確定申告書類は折り曲げて送付しても特に問題はありません。したがって、封筒のサイズをあまり気にする必要はありません。
しかし、添付する書類も多いですから、あまりに小さいと受け取る側も大変ですし、破損の心配もあります。そこで封筒にもゆとりを持たせることをおすすめします。一般的には、「角形2号」と呼ばれるA4サイズの封筒を利用する人が多いでしょう。100円ショップなどでも購入できます。
宛名の書き方
宛名については、一般的な手紙と基本的には変わりません。表には郵便番号と住所を書いた上で、宛名は「〇〇税務署御中」としましょう。特定の担当者に対して送付するわけではありませんので、敬称は「御中」になります。さらに、「所得税確定申告書在中」と朱書きしておくとわかりやすいです。朱書きのまわりは、赤の四角形の枠で囲みます。
確定申告書類は、重要度の高い書類ですから、封筒の裏には必ず自分の住所や氏名を明記しておきましょう。
封筒の郵送形態について
確定申告書は法律上「信書」に当たります。信書とは、郵便法第四条において「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と定義されており、「郵便物」(第一種郵便物)または「信書便物」の扱いで送る必要があります。宅配便などの「荷物」扱いでの送付は禁止です。
したがって、郵送にあたっては基本的には普通郵便を選べば問題ありません。「角形2号」の封筒で送付する場合などは、郵便局で郵送料を確かめてから送付するに越したことはありません。
なお、レターパックライトや簡易書留を利用すると追跡番号が付与されるため、安心して送ることができます。
申告書の提出日の判断
確定申告書の提出を「今年こそは早めに申告しよう」と思っていても、ついつい締切ギリギリになってしまうという人は多いのではないでしょうか。そんな人にとって気になるのは、郵送の場合の提出日の扱いでしょう。
確定申告書の郵送にあたっては、通信日付印により表示された日が申告書の提出日となります。郵送の場合は回収業務の関係で翌日扱いになってしまう可能性もありますから、締切間際になったら直接窓口に持参する方法が確実です。
返信用の封筒は用意する?
強くおすすめしたいのは、確定申告書類の中に確定申告書の控えと返信用封筒を同封することです。
複写により作成した申告書の控えか、複写式でない場合はボールペンで記載した申告書の控えに、返信用封筒を同封して送付すると、税務署から収受日付印を押印した申告書の控えが返送されます。送付の際に、返信用封筒には宛名の記入だけでなく、所要料金の切手の貼付を忘れずにしましょう。
確定申告書の控えは、収受の事実を確認するものであり、内容を証明するものではありません。しかし、住宅ローンの借り入れ時の審査や個人事業主が事業資金を借り入れる際などには、確定申告書の控えの提出が求められます。コロナ禍において持続化給付金の提出書類にも確定申告書の控えがあったことは記憶に新しいかもしれません。
過去の確定申告書は、税務署に開示請求すれば取得できますが、時間がかかります。確定申告書提出時の控えは必ずもらっておきましょう。万が一、返送された控えに受付印がない場合には、税務署に連絡をしましょう。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
確定申告書の郵送は中身を確かめ、時間的余裕をもってすること
郵送による確定申告書提出は、e-Taxのように特別な機器やパスワードが必要になることはありません。期間内に余裕をもって提出すれば、郵送による方法は落ち着いて提出ができる方法だと思います。万が一、必要書類の同封を忘れた場合には速やかに税務署に連絡し、指示を仰ぎましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
もっと読むよくある質問
申告書はどんな提出方法がある?
大きく分けて税務署窓口へ持参、e-Taxによる電子申告、郵送の3通りです。詳しくはこちらをご覧ください。
申告書を郵送する時の注意点は?
提出日には注意してください。特に青色申告特別控除は期限厳守です。詳しくはこちらをご覧ください。
郵送する際、返信用封筒は要る?
返信用封筒で受付印が付された申告書の控えが返送されますので、入れておきましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
確定申告の書き方の関連記事
新着記事
課税証明書とは?取得方法や必要書類、見方や注意点を徹底解説!
一般に課税証明書とは、住民税について所得、控除、課税額などを記載した書類のことです。児童手当や奨学金などの申請や、金融機関でのローンの申し込みなどで必要になります。 本記事では、課税証明書が必要な場面や取得方法、取得できる場所などを解説しま…
詳しくみる個人事業主の定額減税ガイド!やり方・所得税なしの場合は?
2024年には、インフレ対策として定額減税が実施されています。定額減税を受けるためには、どのような手続きが必要になるか知りたい個人事業主の方も多いのではないでしょうか。 個人事業主が定額減税を受けるためには、確定申告が必要です。今回の記事で…
詳しくみる個人の税務調査はいくらから?どこまで調べる?
税務調査が入るかどうか、不安を感じている個人事業主の方は多いのではないでしょうか。法人に比べると頻度は少ないですが、個人事業主にも税務調査は入ります。 そのため会計ソフトなどを使った、適切な対策が必要です。本記事では税務調査の概要や、税務調…
詳しくみる松戸市の確定申告ガイド!郵送先や相談方法は?
当記事では、松戸市で確定申告を行おうとしている方に向けて、松戸市の管轄税務署や郵送先、相談会場、確定申告のやり方・提出方法などを、ギュッとまとめております。 なお、松戸市の確定申告会場に行かなくても、確定申告書の作成・提出は可能です。 初心…
詳しくみる簡易課税の消費税申告のやり方を個人事業主向けに解説!
消費税の申告にあたっては、税額の計算方法として、原則である一般課税のほかに簡易課税制度が置かれています。簡易課税と一般課税では何が異なるのでしょうか。個人事業主向けに、簡易課税制度による消費税申告の計算や申告の方法を解説します。 簡易課税制…
詳しくみる消費税申告とは?やり方・計算【個人事業主対応】
消費税申告とは、個人事業主の場合は各年(1月1日から12月31日までの1年)、法人の場合は各事業年度に納めるべき消費税を管轄の税務署に申告することです。この記事では、消費税申告の対象者や計算方法、個人事業主向けの確定申告のやり方や作成方法な…
詳しくみる