• 更新日 : 2023年12月18日

個人型確定拠出年金 iDeCoの確定申告はどうやる?手順や書類の書き方

iDecoの確定申告はどうやる?手順や書類の書き方

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは、60歳以降の方が受け取ることができる公的年金とは別に給付を受けられる私的年金の一つであり、20歳以上の個人が加入できます。

掛金を運営管理機関に払い込んで運用益を計上し、60歳になったところで掛金と運用益を「年金」や「一時金」という形で受け取る、というものです。

今回はiDeCoに関する確定申告書の書き方や、記載のもととなる書類、万が一確定申告を忘れてしまった場合の対処方法などについて解説します。

広告

\確定申告の書類は自動作成でカンタンに!/

広告
控除や還付の確定申告をラクに行う方法

フォームに順番に入力するだけで、控除や還付金を受け取るための確定申告も簡単に。「マネーフォワード クラウド確定申告」は、医療費控除・社会保険料控除、ふるさと納税・住宅ローン控除…などの各種控除がある方にも、多くご利用いただいています。

スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも確定申告が可能です。

マネーフォワード クラウド確定申告
詳細はこちら 無料で使ってみる

iDeCo (個人型確定拠出年金) をやっている人は確定申告が必要?

iDeCoは「確定拠出年金法」に基づき、厚生労働省や金融庁が主体となって管理運営している公的制度で、税制面で各種の優遇措置が用意されています。

確定拠出年金には、個人型と企業型があり、そのうち個人型の確定拠出年金がiDeCoと呼ばれるものです。

iDeCoについて、税務申告が関係するタイミングは以下の3つです。

  1. 掛金を支払ったとき
  2. 運用益を計上したとき
  3. 給付金・一時金を受け取ったとき

特に1.掛金を支払ったときは「年末調整」をしているかどうかで取り扱いが変わります。

以下、サラリーマンについて確定申告が不要なケースと必要なケースの判断基準について解説していきましょう。

確定申告が不要なケース

1.掛金を支払ったとき

所得税を計算する際、iDeCoの掛金は「所得控除」の対象となります。

iDeco 所得控除 イメージ

所得控除を受ける方法としては「年末調整での控除」と「確定申告での控除」の2つがあり、年末調整で所得控除を受けた場合は、医療費控除など特定のものがない限りは確定申告が不要となります。

給与所得があるサラリーマンは、基本的に年末調整によって所得税の精算をします。(年末調整ができないケースについては後述します)

「年末調整」で受けることができる所得控除の1つに「小規模企業共済掛金控除」があります。

令和5年分 給与所得者の保険料控除申告書 iDeCo

出典:[手続名]給与所得者の保険料控除の申告|国税庁
令和5年分 給与所得者の保険料控除申告書」を加工して作成

iDeCoの掛金を個人で払い込んでいる場合は「小規模企業共済等掛金控除」の「個人型年金加入者掛金」の欄に記入します。

iDeCoの掛金にかかる「払込証明書」を添付して、記載された金額を該当欄に記入すれば完了です。ただし、e-Taxにおいては証明書に基づいて金額を入力して送信すれば、税務署への提出を省略することができます。(5年間の保管が必要となります)

参考:e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「生命保険料控除の証明書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。|国税庁

2.運用益を計上したとき

運営管理機関が掛金を運用した結果、運用益が出るケースがあります。
税法では「もうけが出たら税金を払う」のが原則です。

しかしiDeCoの運用益については優遇措置として「運用益は全額非課税」となって、再投資されます。つまり確定申告は不要となるわけです。

3.給付金・一時金を受け取ったとき

iDeCoの掛金及び運用益を受け取ったときの税法上の取り扱いは、受取方法によって異なります。

確定申告が不要になるケースを表にまとめてみました。

ケース受け取りの方法確定申告
「老年齢給付金」として受け取るケース一時金で受け取り原則として申告不要(例外あり)
「障害給付金」として受け取るケース年金払い又は一時金で受け取り金額非課税となるため申告不要
「死亡一時金」として受け取るケース一時金で受け取り相続税の対象となるため申告不要

なお「老齢給付金」を「年金払い」で受け取る場合、受取金額やその他所得の有無に応じて確定申告の要否が変わってきます。

詳しくは以下のサイトを参照してください。

確定申告が必要なケース

1.掛金を支払ったとき

確定申告が必要になるのは次のようなケースです。

  • 「年末調整」で所得控除を受けられなかった方
  • 「収入金額が2,000万円を超えており年末調整ができなかった」
  • 「退職により年末調整ができなかった」
  • 「iDeCoの掛金払込証明書が間に合わなかった」

そもそも年末調整ができないケースや、証明書類を提出できなかったケースがこれに該当します。

  • 「年末調整」で所得控除を受けたがその他の理由により確定申告をする方
  • 「医療費控除を受けたい」
  • 「住宅借入金控除を受けたいので初年度の申告をしたい」
  • 「6ヵ所以上のふるさと納税をしている」

年末調整でiDeCoの所得控除を受けていても、医療費控除を受けるなどその他の理由があれば確定申告をすることもできます。

  • 「年末調整」をしていない方
  • 個人事業主で毎年確定申告をしている」

個人事業主や給与所得がない方は「年末調整」ができませんので、所得控除を受けるためには確定申告が必要となります。

2.給付金・一時金を受け取ったとき

前述したとおり「老齢給付金」を「年金払い」で受け取った場合、受取金額やその他所得の有無に応じて確定申告の要否が変わってきます。

詳しくは以下のサイトを参照してください。

iDeCo (個人型確定拠出年金) の確定申告に必要な書類

確定申告をしなければならない場合に必要となる書類をケース別にまとめてみます。

ケース用意する書類
サラリーマンの方で年末調整ができなかった方給与所得の源泉徴収票(「年調未済」となっているもの)
iDeCoの「小規模企業共済等掛金払込証明書」

※2ヵ所以上から給与を貰っている場合は全ての給与所得にかかる源泉徴収票が必要となります。

※医療費控除を受ける場合や、住宅借入金等特別控除の初年度申告の場合は別途書類を用意する必要があります。
個人事業主の方事業所得の収支内訳書又は青色申告決算書
iDeCoの「小規模企業共済等掛金払込証明書」

※医療費控除を受ける場合や、住宅借入金等特別控除の初年度申告の場合は別途書類を用意する必要があります。

なお、申告手続きについては、添付書類の提出が一部省略されています。

iDeCoの「小規模企業共済等掛金払込証明書」についても、e-Taxによる確定申告の場合には、上述のとおり添付が省略できます。

参考:e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「生命保険料控除の証明書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。

広告

\確定申告の書類をカンタン・自動作成!申告作業をラクに/

iDeCo (個人型確定拠出年金) の確定申告の手順・書き方

iDeCoの所得控除を受けるための、確定申告書の作成手順を簡単なフローにしてみました。


iDeCo 確定申告の手順

では、具体的な記載箇所を実際の確定申告書で確認しましょう。

掛金払込証明書の確認

まずはiDeCoの掛金払込証明書の見方からです。

掛金払込証明書、見方

証明書には「9月までに(実際に)払い込まれた金額」と「10~12月に払い込まれる予定金額」が2段書きされています。

確定申告書にはその「合計金額」を記載することになります。

なお「10~12月に払い込まれる予定金額」については、念のためご自身で払い込まれているか通帳等で確認することをおすすめします。

確定申告書第二表に記載

次に「合計金額」を確定申告書の第二表に記載します。

確定申告書第二表の「7小規模企業共済等掛金控除」欄 iDeCo

出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
所得税確定申告書」を加工して作成

「年末調整」をしていない場合は払込金額を「支払保険料等の計」「うち年末調整等以外」の両方に記載します。

「年末調整」をしている場合は源泉徴収票の「社会保険料等の金額」上段の内書きを「支払保険料等の計」に記載します。一般に源泉徴収票と金額が同じである場合には、「保険料等の種類」の欄に「源泉徴収票のとおり」と記載し、「支払保険料等の計」に金額を記入するだけで問題ありません。

iDeCo、給与所得、源泉徴収票、社会保険料

出典:[手続名]給与所得の源泉徴収票(同合計表)|国税庁
令和 年分 給与所得の源泉徴収票」を加工して作成

確定申告書第一表に転記

第二表に記載した金額の合計額を第一表に転記します。

令和5年分以降用 確定申告書第1表 社会保険料控除 小規模企業共済等掛金控除

出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
所得税確定申告書」を加工して作成

確定申告書第一表に転記したところで、その他の所得控除と合算し、各種所得金額の合計額から控除することになります。

iDeCo (個人型確定拠出年金) の確定申告を忘れてしまったら?

iDeCoの掛金は所得控除の対象です。
万が一、確定申告を忘れてしまっても、所得控除の手続きを忘れた場合には「還付申告」という方法で還付を受けることができます。

還付申告は「iDeCoの掛金を支払った翌年の1月1日から5年間」の間に提出することができます。

No.2030 還付申告|国税庁

これに対して、受領した場合に確定申告が必要なiDeCoの給付金・一時金を申告し忘れた場合には「所得税を安く納めてしまった」ことになります。

所得の計上漏れ等により、所得税が増える修正を行う場合には「修正申告」を行うことになります。

確定申告の期限後に修正申告をした場合、2.4%(又は8.7%)の延滞税がかかります。

No.9205 延滞税について|国税庁

さらに申告を忘れていることを税務署から指摘されて修正した場合、本来納めるべき所得税との差額や延滞税の他に10%などの過少申告加算税がかかります。

No.2026 確定申告を間違えたとき|国税庁

間違いに気づいたときは自主的に、速やかに修正申告を行いましょう。

iDeCo (個人型確定拠出年金) を理解したうえで正しい税務申告を

iDeCoは税制上の優遇措置が数多くあるため運用する方が増加しており、利用者数は270万人を超えました。始めることを検討されている方や、既に始めているがいまいちわからないという方は、まずはその仕組みについて理解を深め、正しい税務申告をするようにしましょう。

参考:iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数等について|iDeCo公式サイト

広告

はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法

確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。

個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。

①取引明細は自動で取得

マネーフォワード クラウド確定申告|取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。

無料で試してみる

②仕訳の勘定科目を自動提案

マネーフォワード クラウド確定申告|仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。

機能の詳細を見る

③確定申告必要書類の自動作成機能

確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。

広告
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

右矢印アイコン もっと読む

よくある質問

iDeCoに確定申告は必要?

掛金については年末調整で所得控除を受けた場合には不要です。詳しくはこちらをご覧ください。

iDeCoの確定申告に必要な書類は?

所得控除を受けるためには「小規模企業共済等掛金払込証明書」が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

iDeCoの確定申告を忘れてしまったら?

所得控除にはペナルティはありませんが、受領した場合に確定申告が必要な給付金・一時金を申告し忘れた場合にはペナルティがあります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

iDeCoの関連記事

新着記事

広告