- 更新日 : 2023年12月5日
ドローンで副業を始めよう!資格や免許、初心者もできる?解説します
近年急速に普及しているドローン。この記事を読まれている方の中にもドローンに関心を持っている方、あるいは趣味でドローンを楽しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。実はドローンを活用して副業することによって、高収入を得られる可能性もあります。
今回はドローンの操縦に必要となる資格や免許、ドローンを使った副業の始め方や注意点についてご紹介します。
目次
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ドローンパイロット(操縦士)の需要は上昇中!
今、注目を集めているドローンですが、果たして収入を得ることができるのでしょうか?副業として成り立つのでしょうか?まずはドローンの需要について考えていきましょう。
国内でもドローン事業は市場拡大中
ドローンとは無人航空機のことで、ラジコンのようにコントローラーを用いて操縦します。ドローンの明確な定義はありませんが、おおむねプロペラが複数ついている小型無人航空機のことをドローンと呼んでいます。一般的な飛行機は上昇、前進、降下ができますが、ドローンなら上昇、降下、浮上、前進、後退、旋回、回転など、さまざまな動作をすることができます。
無人航空機はもともと軍事用に開発されてきて、1935年にイギリスで世界初の無人航空機が開発されたといわれています。1940年にアメリカで開発された「Target Drone Denny1」という無人航空機が、今のドローンの起源といわれています。
その後も世界各国で無人航空機の開発が進められ、1980年代頃から民間にも普及しはじめ、2000年頃から幅広い分野で活用されるようになり、日本では2010年以降に普及しました。たびたび事故やトラブルが発生して当初は危険視するケースも多く、規制が厳しくなりましたが、これまでコストがかかるヘリコプターや飛行機を飛ばして行っていたような空中撮影(空撮)や測量といった業務を、ドローンを利用することにより低コストでできるため、日本国内でもドローン事業の市場は拡大し続けています。
ドローンパイロットの求人も増加
日本国内でもドローンの需要は高まっていますが、まだまだ普及途上のため、ドローンパイロット(操縦士)の数は少ないのが実情です。前述の通り、ドローンの法的な規制が厳しくなってきて、2022年に国家資格も新設されました。
趣味でドローンの操縦を楽しむ方は増えてきているものの、法規制を正しく理解し、資格を取得していて、安全にかつ的確にドローンを飛ばせるプロの人材は希少です。一方でドローンが活躍するシーンがどんどん広がり、需要も多いため、ドローンパイロットの求人が増えているのです。
技術があれば高収入の案件も
場合によっては風の影響を受けたり、障害物があったり、飛行できる空域が制限されていたりするケースもあります。こうした制約の中で求められる業務を遂行するためには、高い操縦技術や知識が必要不可欠です。
技術力が高いドローンパイロットは仕事の依頼も多く、報酬も高額になります。まだ人材の絶対数が少ない現状では、ドローンの操縦方法を習得して技術を磨けば高収入が得られるチャンスは十分にあります。
天候がスケジュールに大きく影響することには注意
ドローンを使った副業で注意しておかなければならないのが、天候に左右される点です。強風や大雨の場合、安全に飛行ができないため仕事が延期または中止になる可能性もあります。また、空撮の場合は曇りの日も映りが悪いため延期や中止になってしまうケースが考えられます。
特に梅雨や台風シーズン、北国であれば大雪が降るシーズンは、何日も仕事ができない日が続いてしまうかもしれません。高収入が得られるチャンスがある反面、天候によっては収入が不安定になるリスクも考慮しておきましょう。
ドローンパイロットの副業に必要なことは?
制約もあるものの、ドローンパイロットが大きな可能性を秘めた仕事であることはご理解いただけたかと思います。では、副業を行うためには何をすればいいのでしょうか?ここからはドローンで仕事をするにあたって必要となる資格や機材などの条件について説明します。まずは以下のような準備を進めていきましょう。
必要な資格や免許
ドローンの操縦自体は特殊な免許がなくても可能です。ただし、飛行できる空域が大きく制限されてしまいます。前述の通り、2022年に「二等無人航空機操縦士」「一等無人航空機操縦士」というドローンの操縦に関する国家資格が新設されました。
無資格の場合は人がいない場所の上空でかつ目視内飛行しかできません。二等無人航空操縦士を取得すれば無人地帯での目視外飛行や夜間飛行が可能となります。一等無人航空機操縦士を取得すれば人がいる場所での目視外飛行もできるようになります。プロのドローンパイロットとして仕事をするのであれば、これらの資格は取得しておきたいところです。
また、他にもドローン検定協会株式会社が認定している「ドローン検定」や一般社団法人国際無人航空機協議会が認定する「IAU無人航空機技能認証」などの認定資格があります。これらの資格も取得すれば操縦技術や知識を証明でき、案件獲得に有利に働きます。
機材の調達
ドローンを使った副業を行うためには、機材(ドローン本体)を購入しなければなりません。案件を請け負うためにはなるべく高性能な機材が必要となり、10万円~数十万円ほどかかり、保険にも加入する必要があります。
また、空撮の場合は動画や画像データを編集・保存するために、測量作業を行うのであれば測量データを編集・保存するためにパソコンと編集ソフトが必要となり、こちらも業務に耐えられるようなある程度のスペックのものであれば十数万円かかります。
トータルで少なくとも30万円程度の初期投資が必要であると見込んでおきましょう。ただし、資格取得費用やスクールの費用は別です。
仕事内容に応じた法律・条例の確認も必要
ドローンが墜落すれば人命や財産が危険にさらされる恐れがあります。国内でもこれまでドローンの事故によって人がけがをしたり、家屋が損傷したりした事案が多数発生しました。また、人や建物にドローンが接近してトラブルになるケースもあります。そこで、法整備が進められたため、ドローンを飛行させる際にはさまざまな規制を守らなければなりません。
関連する法律としては航空法、小型無人機等飛行禁止法、電波法、道路交通法などが挙げられ、飛行エリアによっては都道府県や市区町村の条例による独自の規制が敷かれていることもあります。ドローンパイロットになる際には、こうした法規制やルールに関しても正しく把握し、それに従って飛行させることが求められます。
スクールに通えば副業は可能?
スクールに通えば必ずしもドローンで副業して稼げるとは限りませんが、操縦に関する知識や技術を教えてくれるので、可能であれば通うことをおすすめします。
ドローンパイロットとして副業するなら、スキルや知識を証明するためにも、資格を取得するのが望ましいといえます。無人航空操縦士資格は指定教育機関で教育を受ける他、独学で試験を受けて取得する方法もあります。後者は難易度が高いため、やはりスクールに通った方が確実に学べるでしょう。
ドローンパイロットの副業の仕事内容は?
さまざまな場所で活躍しているドローン。ここからはドローンパイロットの仕事内容を具体的に見ていきましょう。
静止画・動画の空撮カメラマン
おそらく私たちにとって一番身近でかつ求人数が多いドローンパイロットの仕事です。テレビやWebで美しいドローンの空撮映像を見たことがある方も多いかと思います。
ドローンが普及することで、従来ヘリコプターや飛行機でしかできなかった空撮も手軽にできるようになりました。ドローンであれば低空で飛行できるので、建物やイベント会場などを上空から撮影することも可能です。機動性が高いため、幅広い表現ができるのもドローンの利点といえます。
テレビや動画、Webサイトやプロ-モーションビデオ、パンフレットなど、幅広い用途があることも特長です。
測量・点検
測量や点検にもドローンが使われます。特に人が立ち入れない建物の屋根や屋上、橋、鉄塔、海上施設などの測量や点検によく用いられます。また、太陽光発電所など広大な面積を有する設備の点検も、ドローンであれば効率的に行えます。
こちらも従来ではヘリコプターや飛行機が担っていましたが、ドローンが普及したことで安価かつ安全に上空からの点検・測量作業が行えるようになりました。依頼者は工務店やハウスメーカー、ゼネコンなど、建築や建設関連の会社が中心です。
農薬散布
広い田んぼや農場の農薬散布は膨大な時間と手間がかかります。これらの作業もドローンで行うことで、効率化が可能です。これまではラジコンヘリコプターが農薬散布を行っていましたが、ドローンに置き換わりつつあります。都心よりも地方での求人が多い傾向があります。
ドローンパイロットのインストラクター
ドローンパイロットとしての経験を積んだら、スクールのインストラクターとして、新しくドローンの操縦をマスターしたいスクール生に教えるという手段もあります。常勤でも非常勤でもインストラクターとして働くことが可能です。
ドローンの普及に伴い、スクールも増えているので、こちらも狙い目といえます。ただし、インストラクターになるためには高い技術と知識が必要で、資格試験に合格しなければなりません。また、スクール生にわかりやすく教えるスキルも求められます。
ドローンパイロットの副業の探し方
以上のようにドローンパイロットの仕事内容は幅広く、さまざまな企業が募集しています。ここからはドローンの求人の探し方についてご紹介します。ぜひ一度、どのような求人があるのか?どれくらいの報酬がもらえるのか?などを検索して求人市場をチェックしてみましょう。
クラウドソーシングを利用
クラウドソーシングとは仕事を請け負いたい個人と、仕事を依頼したい個人・法人をマッチングするインターネットサービスです。フリーランスのライターやデザイナー、プログラマーなどが利用しているケースが多いのですが、ドローンの案件も多数掲載されています。
基本的には案件が完了したら報酬が支払われる業務委託という形態で契約します。ドローンを飛行させて撮影データや測量データなどを納品すれば、案件完了です。
比較的求人が見つけやすいのですが、報酬は玉石混交です。相場感をしっかりとつかんだ上で条件を確認し、応募するかどうか決めましょう。
求人サイト
一般的な求人サイトで求人を探す方法です。業務委託契約はもちろん、正社員やパート・アルバイトの求人を見つけることもできます。特に将来ドローンパイロットとして転職や独立を考えている方であれば、求人サイトで長期案件を見つけるのもいいかもしれません。
クラウドソーシングは個人が求人を出しているケースも多いのですが、求人サイトは中堅企業や大企業が中心となっているため、安定して働けるのがメリットといえます。
スクールの紹介で見つかる場合も
資格取得後に求人を紹介してくれるドローンスクールもあります。スクールが間に入ることで、スクール生の技術力や居住地、希望条件などに合わせた求人を紹介してくれたり、採用につながりやすかったりするメリットが得られます。
求人を紹介してくれるかどうかという観点でもスクールを選ぶことが大切です。求人が明示されていなくても、スタッフや教務課に相談してみることで、仕事を紹介してもらえる場合もあります。
ドローンパイロットで副業をする際の注意点は?
需要が拡大していて高収入が得られるチャンスもあるドローンパイロットですが、副業で始めるにあたって気をつけておくべきこともいくつかあります。最後に、ドローンパイロットで副業する際の注意点についてご紹介します。
初期投資に見合う仕事が見つかるとは限らない
前述の通り、ドローンパイロットになるためには機材やパソコンの購入などで初期費用が30万円程度かかります。さらにスクールに通ったり資格を取得したりするとなると、数十万円の費用が必要です。
準備をしたとしても、必ずしも案件が獲得できたり、希望する単価で受注できたりするわけではありません。また、天候の影響で仕事がない日が続くかもしれません。お住まいの地域の求人状況なども見ながら、初期投資をしてまで参入する必要性があるかどうか検討してみましょう。
業界自体が発展中、最新知識は身につけておくこと
ドローン業界はまだまだ成長中です。例えば、ドローンによる宅配など、どんどん新しいアイデアが生まれて、それらが具現化されていく可能性があります。また、社会情勢や市場の変化によって法規制やルールも変わっていくことが予想されます。それらに対応できないと案件が獲得できなくなってしまったり、トラブルに巻き込まれたりする恐れもあります。
常に変化に対応できるよう、最新の知識を学んでいくことが大切です。
経費や税金、確定申告についても学んでおくこと
ドローンパイロットの副業をして20万円超の収入を得られるようになったら確定申告を行って所得税を納める必要があります。「税金が増えるのは嫌だ」という方は、年間の副業収入が20万円を超えないようにしなければなりません。一方で、ドローンやパソコンなどの購入費用やスクールの通学費用、現場に行くまでの交通費などを経費として上げることで、税金の負担を軽減することも可能です。
副業をしてある程度収入が得られるようになったら、確定申告の流れと方法、税金や経費に関する知識も身につけておきましょう。
本業との兼ね合いも重要です
ドローンパイロットとして副業するとなると、本業が休みの日に行うことになるかと思います。現場に赴いてクライアントと打ち合わせをした上で数時間飛行をし、自宅に帰った後に動画や画像、測量データを編集してクライアントに納品するという流れです。一連の工程が終わるまで丸一日以上かかるケースも少なくありません。
休日も体を休めることができないと、疲労がたまったり寝不足になったりして本業のパフォーマンスが落ちたり、体調を崩してしまったりする恐れもあります。副業をして収入アップやキャリアアップを目指すのは良いことですが、本業とのバランスも考えましょう。
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注目のドローンパイロットで副業を始めませんか?
ドローンパイロットで副業する際の注意点はいくつかありますが、それでも自分の腕で稼げるドローンパイロットは、大きな可能性を秘めている、魅力的な仕事といえます。また、何よりも大空をドローンで自由自在に飛行するのは非常に爽快で楽しいものでしょう。
今後、ますます発展していくと思われるドローン市場。興味があったら、副業から参入してみてはいかがでしょうか。
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