• 更新日 : 2024年10月3日

確定申告後の納税にメルペイが利用できる!手続きの流れや注意点を解説

メルペイはメルカリ内での支払いやお買い物だけでなく、確定申告後の納税も行えます。

2022年からメルカリ等の決済アプリで納付が可能になり、より手軽に納税できるようになりました。

今回は確定申告について、メルペイで納税するメリットと注意点、納付の流れについて詳しくご紹介します。

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確定申告とは

確定申告とは1年間のすべての所得を合計し、それに基づいて納付すべき税額を算出・申告する手続きのことです。この際、すでに源泉徴収されている税金や事業に関する経費、控除対象の項目などの金額を差し引いたうえで、最終的な納税額を決定します。

もし払い過ぎた税金がある場合は、税務署から還付を受けることができ、逆に不足している場合は追加納税が必要です。

特に個人事業主基礎控除の他、配偶者控除扶養控除社会保険料控除小規模企業共済等掛金控除・生命保険料控除、住宅ローンなどの税額控除などさまざまな控除が利用できるので、確定申告を正確に行うことは税務上のメリットを享受することにも繋がります。

確定申告で1年間の所得税を計算し、過不足を清算する

確定申告では1年間の所得を集計し、納付すべき税額を計算します。確定申告をするまでに必要な作業を手順ごとにご紹介します。

  1. 収入の集計: すべての収入源を集計します。これには給与、事業収入、不動産収入、配当収入などが含まれます。収入に関する書類(源泉徴収票、売上帳など)を準備し、合計額を算出します。
  2. 経費の計上: 事業に関連する「必要経費」、所得から差し引くことの「所得控除」などを集計します。領収書請求書などの証憑を整理し、適切な経費を計上することで、税額を減少させることができます。
  3. 控除の適用: 税額から控除できる住宅ローン控除、所得から控除できる医療費控除や寄付金控除など、適用可能な控除を確認して申請します。これにより課税所得を減らし、納税額を軽減することができます。
  4. 税額の計算: 収入から経費を引いた後の課税所得に基づいて税額を計算します。さらに控除を差し引き、税率に応じた税額を算出し、必要な税額を決定します。
  5. 申告書の作成: 確定申告書を作成します。申告書には、収入、経費を差し引いた所得、控除、計算された税額などの情報を正確に記入します。
  6. 申告書の提出: 完成した申告書や収支内訳書や青色申告決算書事業所得や不動産所得がある場合)を税務署に提出します。申告書の提出方法は、電子申告(e-Tax)や郵送、税務署への持ち込みなどがあります。
  7. 納税手続き: 確定申告の結果、納付すべき税額が決まります。この税額を所定の方法で納付します。納税には銀行振込やクレジットカード、電子マネー(例:メルペイ)などの方法が利用できます。

確定申告の対象者

確定申告の対象者には、年間の所得が一定額を超える個人事業主や、給与所得者で一定の副業収入がある人、年間の給与所得が2,000万円を超える人、不動産所得や株式の配当所得がある人などが該当します。

また、年末調整を受けていない給与所得者や、特定の医療費控除、はじめて住宅ローン控除を受ける場合も、確定申告が必要です。これにより、税制上の各種控除や還付を受けられるため、正確な所得の申告が重要です。

確定申告書の提出後は自分で納税手続きを行う

確定申告書を提出した後、計算された納税額は自分で支払いを行います。納税方法はさまざまで、現金や銀行振込に加えて、最近では電子マネーによる納付も可能となりました。クレジットカードを使って納付することもできます。

メルペイのようなサービスを利用すれば、スマートフォン一つで手軽に納税が完了します。納付期限を守ることはもちろんですが、メルペイのような電子決済を利用することで、納税手続きをスムーズに行えます。納税額が大きい場合は、分割納付も選択肢に入れつつ、計画性を持って手続きを行いましょう。

メルペイで納税は可能

メルペイはスーパーやコンビニ、ネットショッピングでのお買い物の支払いにも使えますが、2022年12月から国税の納付も可能になりました。Pay払いの追加に伴い、スマホ専用の決済サイト「国税スマートフォン決済専用サイト」も新設されました。ここからは確定申告後の税金のPay払いについて詳しくご紹介します。

2022年12月1日から国税のスマホアプリ納付が可能になった

2022年12月1日からメルペイなどのPay払いアプリを利用した「スマホアプリ納付」が国税の納付手段として新たに追加されました。これにより、スマートフォンを用いて税金の支払いが可能になり、金融機関や税務署に行かなくても納税ができるようになりました。

スマホアプリ納付利用の条件は以下の通りです。

  • 納付額が30万円以下
  • アカウント残高を利用した支払い方法のみ利用可能
  • 基本的にすべての税目が対象(印紙が必要な場合など一部例外あり)
  • パソコンからはアクセスできない

納付金額に上限が設けられているため、課税所得が多い個人事業主の場合は使い道が限られるかもしれません。ただ、所得税以外にもいろいろな税目に対応しているので、e-TAXなど他の方法と組み合わせるのもおすすめです。

納税に利用可能なPay払いの一覧

スマホアプリ納付に利用できるPay払いのサービスは以下の通りです。それぞれのサービスの特徴と合わせてご紹介します。

  • メルペイ: メルカリアプリ内で利用できる決済手段で、QRコードを用いた納付が可能です。
  • PayPay: QRコード決済を利用して、簡単に納税手続きが行えます。
  • LINE Pay: LINEアプリを通じて、QRコード決済により税金の支払いが可能です。
  • 楽天ペイ: 楽天IDを用いた決済が可能で、専用のアプリを使えばQRコード決済で納税できます。
  • au PAY:auが提供するQRコード決済アプリです。auユーザー以外も使えますが、専用アプリを利用するにはPontaIDとauIDの会員統合が必要です。
  • d払い:ドコモが提供するQRコード決済アプリです。au PAYと同様、ドコモユーザー以外でも利用可能です。
  • Amazon Pay:Amazonのアカウントがあれば、あらかじめ登録した方法で決済できるアプリです。Amazonのアプリ内で支払いができ、Amazon Pay専用アプリは不要です。

2024年9月現在、上記7種類のPay払いに対応しています。これらのPayアプリは納税以外にも、公共料金やWeb、実店舗での支払いにも使えます(メルペイを含め多くのPay払いサービスでは東京電力のSMS払いにも対応しています)。

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メルペイで納税するメリット

メルペイを使った納税は、個人事業主にとって多くのメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

キャッシュレスでの納付が可能

メルペイでのスマホアプリ納付は現金を持ち歩く必要がなく、メルペイや電子マネーの残高で簡単に納税ができるという利点があります。

キャッシュレス決済は忙しい個人事業主にとってとても便利な方法といえるでしょう。スマートフォンでの操作だけで完了するため、税務署や金融機関を利用するよりも納税の手間が格段に軽減できます。

税務署に行かずに納税できる

メルペイを利用すれば税務署に足を運ぶ必要がなく、自宅やオフィスから直接納税が可能です。税務署や金融機関の窓口でありがちな長時間の待ちや移動の手間が省け、効率的に税務手続きを進めることができます。

また、公共機関や金融機関は営業時間が定められているため、働いていると時間を作るのに苦労する方も多いでしょう。メルペイなどの決済アプリを使えば、24時間いつでも自分の好きなタイミングで納付できるので、忙しくて平日に時間を作れない、手軽に作業を済ませたいという方にも最適です。

スマートフォンから簡単に管理できる

メルペイのアプリを使うと、納税の履歴や残高をスマートフォンから簡単に確認できます。納税状況をリアルタイムで把握できるため、計画的な資金管理などがしやすくなります。また、納税の際に利用した残高やポイントの管理もアプリ内で一元化でき、手間を大幅に減らせます。

領収書もアプリ内で確認できるため、後日確認や手続きが必要になった場合の作業もスムーズに行えます。

確定申告との連携が容易

メルペイでの納税は、確定申告の際にも役立ちます。電子マネーで支払った税金の履歴は、アプリ内で簡単に確認できるため、確定申告時に必要な情報を迅速に取得できます。

また、利用明細を確認することが簡単にできるため、書類作成の手間が減ります。従来のアナログ作業と比較して確定申告の準備が効率的に進められるでしょう。

セキュリティの向上

メルペイを利用することで、現金の取り扱いや紛失のリスクが減ります。窓口で現金払いをする際には多くの現金を持ち歩かなければならず、安全面で不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

スマートフォンでの支払いは高いセキュリティ基準に基づいて運営されており、万が一の不正利用にも迅速に対応できる体制が整っています。また、納税に関する情報はアプリ内で管理され、セキュリティ対策が施されているため、安全に納付を行えます。

メルカリの売上残高を確認できる

メルペイではメルカリの売上残高を確認できますので、メルカリを使ってビジネスをされている方あるいはメルカリで仕入や備品などを調達する頻度が高い方は、特にメルペイを使って納税すると便利です。

メルペイで納税する流れ

メルペイを使用して税金を納付する手順を見ていきましょう。

1. メルペイアプリの起動と残高確認

  1. メルペイアプリを起動
    • スマートフォンでメルペイアプリを開きます。
  2. 残高とポイントの確認
    • 納税に必要な金額がメルペイ残高またはポイントが十分にあるか確認します。
    • 残高が不足している場合は、銀行口座やATMからチャージを行います。

2. 国税庁ウェブサイトからの納付手続き

  1. 国税庁のホームページから「国税スマートフォン決済専用サイト」ページにアクセス
  2. 必要情報の入力
    • 納付する税目や金額、納税者情報など必要な項目を正確に入力します。
  3. メルペイを支払方法に選択
    • 支払方法の選択画面で「メルペイ」を選びます。

3. メルペイでの支払い確定

  1. メルペイアプリへの遷移
    • 支払方法を選択すると、自動的にメルペイアプリが起動します。
  2. 支払い内容の確認
    • 納付金額や税目など、表示される支払い内容を再度確認します。
    • 間違いがないことを確認したら、支払いを確定します。
  3. 支払い完了の確認
    • 支払い完了のメッセージが表示され、納税手続きが完了します。
    • 支払い履歴はメルペイアプリ内で確認できます。必要に応じてスクリーンショットなどで保存しておくと安心です。

4. 納税証明の取得と保管

  1. 書類の保管
    • 確定申告後も確定申告時に提出した収支内訳書や決算書、確定申告書、添付書類や納税証明など、申告や納税に関する書類、データは適切に保管しておきましょう。

メルペイで納税する場合の注意点

メルペイを使って納税する際には、いくつかのポイントに注意しましょう。こちらでは、特に気をつけたい4点について詳しくご紹介します。

事前にアカウント登録と残高チャージをしておく

メルペイで納税するには、事前にメルカリアプリ内でのアカウント登録が必要です。また、納税に必要な金額分のメルペイ残高があるかを確認し、足りない場合はチャージしておきましょう。チャージが完了していないと納税手続きが完了できません。

パソコンでは利用できない

国税スマートフォン決済専用サイトはスマートフォン専用のWebサイトです。パソコンでは対応していないため、スマートフォンでの操作が必須です。

納税手続きをスマートフォンで完結させることができますが、パソコンしか使えない環境の場合はe-TAXや振替納税など他の納付方法を検討しましょう。

利用上限金額は30万円

メルペイを使った納税では、1回の支払いにおける利用上限金額が30万円に設定されています。ただ、納付額が30万円以上であったとしても、複数回に分けて支払えばスマホアプリ納付で納税が可能です。

30万円を超える金額を一度に納付したい場合は、

  • 振替納付
  • ダイレクト納付(e-TAX)
  • クレジットカード納付
  • インターネットバンキング納付
  • 税務署や銀行の窓口で現金納付

など他の支払い方法も利用しましょう。

領収証書は発行されない

メルペイで納税した場合は紙の領収証書は発行されない点にも注意が必要です。代わりに、メルペイアプリ内の支払い履歴から納付内容を確認できます。

また、納付手続き完了画面に「納付内容をダウンロード」と書かれたボタンをタップするとデータがダウンロードできます。手続きが完了したら必ずダウンロードしてデータを保管しておきましょう。

スマホアプリ納付に関してよくある質問

ここからはスマホアプリ納付に関して、よくある質問を4つ厳選して答えと一緒にご紹介していきます。

国税をメルペイで納付すると残高やメルペイポイントに還元される?

メルペイを使用して国税を納付しても、残高やメルペイポイントへの還元はありません。また、メルぺイポイントやメルペイスマート払いでの税金納付も行えません。

ただ、スマホアプリ納付はクレジットカード納付と違って決済手数料がかかりません。また、振替や振込のように振込手数料も発生しないので、手軽でコストパフォーマンスに優れた納付方法だといえるでしょう。

夜間や休日は利用できる?

スマホアプリ納付は、夜間や休日を含め24時間365日利用可能です。ただし、アプリやサイトのメンテナンスなどの理由で一時的にサービスが停止する場合があります。そのため、納期限が迫っている場合には余裕を持って手続きを行うよう気をつけましょう。

決済手数料はかかる?

メルペイを利用して国税を納付する場合、決済手数料は発生しません。スマホアプリを利用した納付手続きにおいても、通常の納税と同様に手数料は無料です。そのため、チャージ金額は書面通りでOKです。

振替納税を利用している場合の注意点は?

普段口座振替で納付している場合、税額が確定した時点で自動振替手続きが行われます。そのため、スマホアプリ納付と振替納付が重複し二重払いになるおそれがあります。スマホアプリ納付を希望する際はあらかじめ所轄の税務署に連絡が必要です。

メルペイ払いで確定申告後の納付を簡単に済ませよう

メルペイを使ったスマホアプリ納付によって、確定申告後の税金の支払いを手軽に行えます。事前のチャージが必要、一度の支払いは30万円までなど注意点はあるものの、金融機関の営業時間などを気にせず24時間いつでも自分の都合のよいタイミングで納付できるので、特に忙しい方にはおすすめです。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

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