- 更新日 : 2023年12月18日
確定申告の整理番号と利用者識別番号を詳しく解説
確定申告をする際、書類やe-Taxで必要になるものが「整理番号」と「利用者識別番号」です。これらは個人を特定したり、なりすましを防止したりするための番号であり、大切な役割を果たします。今回は整理番号と利用者識別番号について解説し、その取得方法や忘れたときの対処方法も紹介します。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
この記事を読む方におすすめ税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
目次
日々の取引入力、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。
スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも確定申告が可能です。
確定申告の整理番号とは?
整理番号とは、確定申告で個人を特定できるように税務署が割り当てた8桁の番号です。「確定申告のお知らせ」の手紙と申告書の用紙には、あらかじめ自分の番号が記入されています。
引用:番号欄には何を入力したらよいですか?|確定申告作成コーナー|国税庁
自分で申告書をダウンロードして記入する際は、お知らせのはがきを確認してください。仮にお知らせなどの書類が手元に届かず、整理番号が不明な場合や調べ方がわからない場合は、税務署が確認をするため空欄のままで提出可能です。
管轄する税務署の移動がない限り、整理番号は毎年同じものを利用します。逆に、引っ越しをして税務署の変更があった場合には、新たな番号になるため注意しましょう。
確定申告の利用者識別番号とは?
確定申告で利用する「利用者識別番号」とは、他者がなりすましで確定申告をしないように導入された番号です。個人・法人ともに16桁の数字が割り当てられます。利用者識別番号を使うのは、e-Taxによる電子申請を行う場合や、確定申告会場のパソコンで申告をする場合です。書面での申告には不要となっています。
また、e-Taxのアカウント登録にはマイナンバーが必要です。現在はIDとパスワードでのログインも可能ですが、今後マイナンバーのみに移行していくため、書面での申告で利用者識別番号の記載が不要でもマイナンバーを用意しておくとよいでしょう。マイナンバーでのアカウント登録ができれば、利用者識別番号の記載を省略できます。
書類作成の際には、番号記入欄に「個人番号」と「利用者識別番号」のどちらを記入すればよいか、確認をしながら記入をするように注意してください。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
利用者識別番号の取得方法(オンライン)の解説
引用:ご利用の流れ|国税電子申告・納税システム e-Tax|国税庁
利用者識別番号をオンライン上で取得するためには「e-Taxにて開始届出書を提出する」「ID・パスワード方式で届出を作成する」という2つの方法があります。
いずれも難しいものではなく、要点を押さえておけばスムーズに利用できます。はじめてe-Taxで確定申告をしようと考えている場合は、以下の方法を確認しましょう。
1.e-Taxにて開始届出書を提出する
引用:ご利用の流れ|国税電子申告・納税システム e-Tax|国税庁
「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」にて、開始届出書の内容を記入し提出すると、利用者識別番号を取得できます。個人・法人のどちらにも対応しており、基本情報や納税先である税務署、暗証番号などを記入します。記入が完了すると番号がメールで通知され取得できる仕組みです。
なお、ここで取得した番号を確定申告書等作成コーナーで利用するためには、マイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードを持っていない人は、対面でのID・パスワード方式を届け出る必要があります。
2.ID・パスワード方式で届出を作成する
引用:ご利用の流れ|国税電子申告・納税システム e-Tax|国税庁
e-Taxの「確定申告書等作成コーナー」にて利用者識別番号を取得する際は、マイナンバーカードを読み取って届け出をします。個人情報を確認し、本人かどうかを見るためのものです。
マイナンバーカードが手元にない場合は、対面で本人確認が必要になるため、管轄の税務署に行きましょう。本人確認書類も合わせて厳格に確認をしたのちに届出書を作成、提出すると利用者識別番号を取得できます。
どちらの申請方法もメールで「ID・パスワード方式の届出完了通知」が格納され、番号の確認が可能です。
利用者識別番号を忘れてしまった場合は?
整理番号とは異なり、利用者識別番号は原則その番号を使い続けます。そのため、自分の番号がわからなくなってしまった際には、再発行の手続きが必要です。
「暗証番号等の再発行」に関する変更届出書を作成し、管轄の税務署へ書面で提出するか、オンラインで提出しなければなりません。変更届を提出した場合、税務署から利用者識別番号が発行されます。また、再発行された番号は、新たに電子証明書の登録が必要になるため注意しましょう。
整理番号や利用者識別番号は事前に確認しよう
確定申告書の記入および提出の際には、確定申告の整理番号と利用者識別番号を事前に確認しましょう。自分の番号がどこに記載されているか知っておくことで、焦らずに申告ができます。
利用者識別番号は個人のなりすましを防ぐためにも重要なものです。あらかじめ番号の登録方法や、忘れてしまったときの対処法を知っておくとよいでしょう。確定申告について詳しく知りたい人は、以下のページをご確認ください。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
もっと読むよくある質問
確定申告の整理番号とは?
整理番号とは、税務署がお客さまを特定するために付与した番号です。税務署の管轄に異動がなければ、毎年同じ番号を使用します。詳しくはこちらをご覧ください。
確定申告の利用者識別番号とは?
利用者識別番号は、電子申告をするために必要な16桁の個人(法人)の識別番号です。e-Tax利用時や、確定申告の申告会場にあるパソコンでも利用できます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
確定申告書の印鑑は現在不要!押す場合は実印?
※令和3年度税制改正により、現在では確定申告書への押印は不要となっています。 参考:税務署窓口における押印の取扱いについて|国税庁 そのため、下記内容は令和3年度税制改正以前の内容を想定した記事です。 印鑑の種類とは? 印鑑には「実印」「銀…
詳しくみる確定申告の相談は税務署でOK!窓口や方法まとめ
個人事業主にとって、確定申告はある意味、事業の集大成です。誰かに相談したいという人も多いでしょう。そこで、確定申告について無料で相談できる場所として考えられるのは税務署です。 では、税務署に相談する場合、何を準備すればよいでしょうか。また、…
詳しくみる白色申告の帳簿のつけ方や保存義務についてわかりやすく解説!
これまでの白色申告は、前々年または前年の事業所得等の合計金額が300万円を超えた場合に、記帳と帳簿保存を義務付けるものとなっていました。 しかし平成24年度の税制改正により、平成26年1月以降のルールが変更されました。 現在は、事業所得、不…
詳しくみる白色申告の事業専従者控除とは?条件や計算方法までわかりやすく解説!
白色申告の事業主の元で、その子どもや配偶者が事業に従事した場合、子どもや配偶者へ支払った給与については必要経費として認められません。 この記事では、これら給与分が必要経費にならない代わりに設けられた「事業専従者控除の特例」について解説します…
詳しくみる白色申告のメリットとデメリット
個人事業主は、開業届けを出していても、いなくても、あるいは、儲かっていてもそうでなくても、確定申告をする必要があります。そして、申告方法には2通りの方法があります。「白色申告」と「青色申告」です。起業して間もないから、売上がそれほど多くない…
詳しくみる納税地とは?確定申告で提出先の場所はどこか、定義から解説!
確定申告の提出先はどこの税務署でも良いわけではありません。各税務署には管轄があり、確定申告書を提出する時の納税地を管轄している税務署に提出します。 ただし、住まいが2ヵ所ある場合や引越しをした場合などは納税地の判断が難しいこともあるので、今…
詳しくみる