• 更新日 : 2021年6月3日

確定申告の納税方法まとめ

確定申告の納税方法まとめ

「税金はどのように支払ったらいいの?」
「いろいろな方法があるけれど、結局どれがいいの?」
「なにを準備しておけばいいの?」
確定申告の時期が近づくと、このような疑問を毎年抱くでしょう。
この記事では、税金の支払方法と、実際にどのような手順で納税するのかを説明していきます。自分に合った納税方法を見つけましょう。

確定申告の納税方法

所得税の納付方法には、5つの方法があります。
それぞれの概要と具体的な手順、注意点を説明します。

注意点として、以下の納税方法は国税である所得税と消費税で利用することが可能です。
これらは国税のため、相談する窓口は税務署になります。
対して、地方税である住民税は以下の納付方法とは別です。地方税の窓口は、お近くの市区町村の役所になります。

振替納税

振替納税とは、銀行口座からの引き落としで納税する方法です。
この方法は事前に口座振替の申し込みを行う必要があります。

振替納税の流れは以下の通りです。

【事前準備】

  • 「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を税務署または金融機関に提出する

【確定申告時期】

  • 確定申告期限までに確定申告書を提出する
  • 振替日に口座から引き落とされる

次に、振替納税で特に注意したいことは以下の通りです。

  • 期限までに確定申告書を提出すること
  • 引っ越した場合は注意

まず、振替納税は税金が引き落とされる振替日が決まっています。したがって、この振替日までに確定申告書を提出していないと税額が確定しないため、引き落とされません。
期限までに確定申告を行いましょう。

次に、振替納税は一度手続きすると翌年以降も自動更新されます。
ただし、自動更新されるのは前年と同じ税務署に納付する場合です。引っ越しなどで確定申告書を提出する税務署が変わる場合は、再度口座振替の手続きが必要になります。

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • 口座名義は本人に限る
  • 領収書は発行されない
  • 毎年、振替日を確認する

e-Taxを利用した電子納税方法

e-Taxを利用した電子納税は、納税の際に税務署や銀行に行くことなく、インターネット上で納税が完了する方法です。支払方法は銀行口座からの引き落としです。
ただし、初回のみ事前準備の手続きが必要になります。

次にe-Taxを利用した電子納税は、引き落としされる銀行によって以下の2つがあります。

納付方法内容
ダイレクト納付銀行、信金、信用組合、労働金庫から支払う方法
(インターネットバンキングを使用しない方向け)
インターネットバンキング
(登録方式)
インターネットバンキングを利用して支払う方法

※なお、インターネットバンキングには入力方式という方法もありますが、登録方式のほうが幅広く対応でき便利なため、登録方式のみを説明します。

また、e-Taxとは国税電子申告・納税システムのことですが、e-Taxを利用する場合は事前に開始手続きが必要になります。
税務署の窓口、またはインターネットからの開始手続きが可能です。
イメージとしては、ネットショッピング等のウェブサイトと同じように、e-Taxのアカウントを作成する必要があります。e-Taxで電子納税する場合は、このアカウントにログインして操作を行う必要があります。さらにネットバンキングからの操作も必要になります。

ダイレクト納付

ダイレクト納付とは、銀行や信用金庫などの銀行口座から引き落としで納税する方法です。
インターネットバンキングを使用する場合は、以下のネットバンキング(登録方式)で説明します。

ダイレクト納付の流れは以下の通りです。

【事前準備】

  • e-Taxの利用開始手続きを行う
  • ダイレクト納付開始の届出書を税務署へ提出する

【確定申告時期】

  • 確定申告書作成コーナーからe-Taxで確定申告書を提出する
  • e-Taxにログインしてメッセージから納付の操作を行う
  • 振替日を指定し、口座から引き落とされる

ダイレクト納付で特に注意したいことは以下の通りです。

  • 確定申告の期間以外は口座振替の日付が操作できない可能性がある
  • やめる場合は書面で手続きが必要

まず、ダイレクト納付は確定申告の期限内であれば、口座振替の日付を即日または日付指定が可能です。
ただし、この期間以外にダイレクト納付を行う場合は、即日のみの選択となる場合があります。ダイレクト納付では即日振替を想定して口座に資金を準備しておきましょう。

次に、ダイレクト納付をやめる場合は税務署宛てに書面での手続きが必要です。
他の納税方法に変更したい場合は、注意が必要です。

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • 口座名義は本人に限る
  • 領収書は発行されない
  • e-Taxの電子証明ができる環境を準備する
  • マイナンバーカードを準備する

ネットバンキング(登録方式)

ネットバンキング(登録方式)とは、ネットバンキングの口座から引き落としで納税する方法です。またペイジー対応のATMからの操作で納付することも可能です。

ネットバンキング(登録方式)の納税までの流れは以下の通りです。

【事前準備】

  • e-Taxの利用開始手続きを行う
  • 納付情報登録依頼を作成してe-Taxに納付情報の登録を行い、納付区分番号を取得する

【確定申告時期】

  • 確定申告書作成コーナーからe-Taxで確定申告書を提出する
  • ネットバンキングまたはATMから納付区分番号を使用して納付依頼を行う
  • 口座から引き落としされる

次に、ネットバンキング(登録方式)で特に注意したいことは以下の通りです。

  • 使える銀行は「ペイジー(Pay-easy)」に対応していることが前提
  • パスワードの管理が重要

まず、ネットバンキング(登録方式)は「ペイジー」に対応した銀行、またはコンビニATMである必要があります。主に、以下の銀行またはコンビニが「ペイジー」に対応しています。

【銀行】

  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 青森銀行
  • 荘内銀行
  • 七十七銀行

【コンビニ】

  • ローソン
  • ファミリーマート
  • デイリーヤマザキ
  • セイコーマート

次に、e-Taxのログインとネットバンキングのログインで、それぞれパスワードが必要になります。ネットバンキングのID等を忘れることはあまりないと思いますが、年1回の確定申告でe-TaxのID等は忘れないように保管しておきましょう。

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • 口座名義は本人に限る
  • 領収書は発行されない
  • e-Taxの電子証明ができる環境を準備する
  • マイナンバーカードを準備する

クレジットカード納付

クレジットカード納付は、国税庁が指定するサイト(トヨタファイナンス株式会社が運営するサイト)から納税情報を入力して納付する方法です。

次に、クレジットカード納付の流れは以下の通りです。

【事前準備】
なし

【確定申告時期】

  • 確定申告書を提出する(紙面・e-Taxなど)
  • 国税庁が指定するサイトから情報を入力し納付する

次にクレジットカード納付で注意することは以下の通りです。

  • 支払可能枠に余裕があること
  • 手数料がかかる

まずはクレジットカードに支払可能な枠があることを確認しましょう。枠以上の金額を支払う場合は決済できない場合があります。また、複数のクレジットカードを使用することはできません。

次に、クレジットカード納付は税金の支払金額によって決済手数料が変わります。
手数料は一定ではなく、納税額1万円ごとに増える仕組みです。そのため、5万円以上の税金を支払う場合は手数料が高くなります。クレジットカード納付のサイト内で計算できるため、手数料を確認しましょう。

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • クレジットカード名義は本人に限る
  • 領収書は発行されない
  • クレジットカード次第で分割払いが可能
  • ウェブサイト以外でクレジットカード納付はできない
  • フィッシング詐欺等に注意

コンビニ納付

コンビニ納付とは、QRコードを発行しコンビニから納付する方法です。
QRコードは確定申告書作成コーナーで、申告書を作成する際に選択することで発行できます。納付の際には、スマートフォンにQRコードの画像や申告書のPDFを保存または印刷して、QRコードをコンビニへ持ち込む必要があります。

次に、コンビニ納付の流れは以下の通りです。

【事前準備】
なし

【確定申告時期】

  • 確定申告書作成コーナーまたはe-Taxでコンビニ納付のQRコード作成を選択する
  • 所定のコンビニでQRコードから納付書を出力する
  • レジで納付書を提出し支払う

次にコンビニ納付で注意したいことは以下の通りです。

  • 金額は30万円以下
  • 利用できるコンビニが限られる

まず、コンビニ納付は金額が30万円以下に限られます。これ以上の金額になる場合はコンビニ納付ができないため、窓口納付やダイレクト納付がおすすめです。

次にコンビニ納付できる店舗は以下の通りです。

【ロッピー(Loppi)がある店舗】

  • ローソン
  • ナチュラルローソン
  • ミニストップ

【Famiポートがある店舗】

  • ファミリーマート

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • 領収書は発行されないものの払込金受領証が発行される
  • 現金のみ可能でクレジットカードや電子マネーは使用できない

窓口納付

窓口納付は、税務署の窓口または金融機関の窓口で納付する方法です。
手元に納付書がない場合は窓口で納付書がもらえます。

次に、窓口納付の流れは以下の通りです。

【事前準備】
なし

【確定申告時期】

  • 確定申告書を作成する
  • 税務署または金融機関の窓口へ行き納付する

窓口納付で注意するべきことは以下の2つになります。

  • 申告書を持参したほうが良い
  • 税務署の窓口は混み合っている可能性が高い

まず、窓口では税額を正確に記載する必要があります。もし間違えてしまうと、後で手間になってしまいます。そのため、申告書を持参するか、税額をメモするなどして納付する金額を間違えないようにしましょう。

次に確定申告書の時期は税務署が混み合っている可能性が高いため、税務署で申告書を提出することや相談がある場合などを除いて、納付のみである場合は金融機関のほうがスムーズでしょう。納付書の書き方にも対応してもらえる場合があります。

上記のほか、注意点は以下の通りです。

  • 支払方法は現金のみ
  • 納付書の控えをもらうことができる

納税期限に遅れるとどうなる?

まずは、確定申告を行うことが大前提です。
その上で、もし納付期限までに税金を支払えない場合は、税務署に相談することで支払を待ってもらうことや分割払いをすることが可能です。
このような場合は「猶予」と「延納」という2つのケースがあります。

まず、「猶予」は支払いの見通しが立たないような場合に利用する制度です。
この場合、税務署に相談することで納税者の資金事情を考慮して、さまざまな支払いスケジュールが提示されます。

「延納」は2ヶ月半以内に所得税を支払う場合に利用する制度です。

延納を利用するには?

所得税の延納について説明します。

所得税及び復興特別所得税の延納

所得税の延納は、確定申告期限までに所得税総額の2分の1以上を納付すれば、残りの納付期限を延長することができます。

例年のスケジュールは以下の通りですが、変更される年もありますので最新情報は事前に確認するようにしてください。

各期限日程支払う税額
確定申告期限3月15日税額の2分の1
延納期限5月31日税額の残額、残額に対する利子税

また、延納の方法は所得税の申告書(申告内容確認表)に以下の欄があるため、それぞれ記入して提出しましょう。

申告書の欄記入する金額
申告期限までに納付する金額所得税総額の2分の1以上の金額
延納届出額残額

延納は、確定申告書に記載して提出することで税務署から認められます。
確定申告書に記載がない場合は延納にならず、単なる期限後納付になり利率が異なります。

納付方法は大切

さまざまな納付方法を説明しました。確定申告は税金を支払うまで終わりではありません。
自分に合った納付方法を選びましょう。
最後におすすめの納付方法を紹介します。

  • 少額納税の方や今年だけ納税する方はコンビニ納付
  • 毎年納税する方は、金融機関の窓口納付または振替納税
  • 高額納税する方は、振替納税またはネットバンキング

高額な税金を支払う場合は、フィッシング詐欺等に十分ご注意ください。
どうしても不安な場合は、現金を準備して窓口納付するのがおすすめです。

確定申告について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。

よくある質問

確定申告の納税方法は?

振替納税、e-Taxを利用した電子納税、ダイレクト納付、ネットバンキング、クレジットカード納付、コンビニ納付、窓口納付といった方法があります。詳しくはこちらをご覧ください。

納税期限に遅れるとどうなる?

もし納付期限までに税金を支払えない場合は、税務署に相談することで支払を待ってもらうことや分割払いをすることが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

延納を利用するには?

確定申告期限までに所得税総額の2分の1以上を納付すれば、残りの納付期限を延長することができます。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

【監修】マネーフォワード クラウド確定申告

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