- 作成日 : 2022年2月4日
自動車保険は確定申告で控除の対象になる?
個人事業主の確定申告では、生命保険や地震保険など多くの保険料が、保険料控除として控除の対象になっています。
では、任意保険や自賠責保険などの自動車保険は、保険料控除の対象になるのでしょうか。もしくは何らかの勘定科目として、経費になるのでしょうか。
ここでは、自動車保険と保険料控除、経費の関係について詳しく解説します。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
チェックリスト付きなので、情報収集だけでなく、書類作成・申告手続きを行う時にもお使いいただけます。
この記事を読む方におすすめ
税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、毎年使える保存版としてご活用ください。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。

自動車保険料は確定申告や年末調整で控除の対象になる?
結論から言うと、自動車保険は保険料控除の対象外です。
保険料控除とは、所得控除のひとつです。所得控除は個人の事情を加味して、税負担の不平等を少なくするために設けられています。ただし、所得控除できるものは法律で決まっており、自動車保険は保険料控除の対象に含まれていません。
保険料控除については、次のページでも詳しく解説していますのでご参照ください。
個人事業主は確定申告で自動車保険料を経費にできる?
次に、自動車保険料を経費にできるか見ていきましょう。
事業専用の車の場合
個人事業主は、事業に関係する費用を経費にできます。これは、自動車保険料でも同じです。事業用の車の自動車保険料の場合は、経費にできます。
自家用車を事業にも使用している場合
自家用車を事業にも使用している場合、事業で使っている割合分のみ、自動車保険料を経費にできます。例えば、6割を仕事で使っていれば、自動車保険料の6割を経費にできます。
事業で使っている割合は、走行距離や使用時間など、事業の内容にあった適切な方法で求めます。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
自動車保険料の仕訳・勘定科目は?
次に、自動車保険の仕訳と勘定科目について、例を挙げて解説します。
自賠責保険
自賠責保険とは、車の購入時などに加入が義務付けられている保険料のことです。加入が義務付けられていることから、支払時に支払金額の全額を経費にできます。
自賠責保険料の勘定科目は、「損害保険料」もしくは「車両費」で処理します。
任意保険
任意保険は、補償範囲を広げるためなどの理由で、自由に加入できる自動車保険のことです。
任意保険料も経費にできますが、保険期間が1年を超える場合は、当年度分しか経費にできません。任意保険料の勘定科目は、「損害保険料」もしくは「車両費」で処理します。
<支払時の仕訳>
当年分の12,000円(36,000円×12か月/36か月)のみ経費にできます。翌年以降の部分は、前払費用として処理します。
<翌年度の処理>
翌年度以降では、その年分の任意保険料の金額を、前払費用から損害保険料に振り替えます。
個人事業主は事業用の車の維持費も経費に計上できる
事業用の車にかかる費用は、自動車保険料だけではありません。車検代やガソリン代、駐車場代などの維持費も経費にできます。自動車関係の経費は、「車両費」で処理します。
燃料費や修繕費、地代家賃など、車両費以外の勘定科目で処理しても問題ありません。
マネーフォワード クラウド会社設立は、個人事業主が法人成りを検討したほうがよいタイミングをまとめた「法人化を検討すべき7つのタイミング」を無料で用意しております。
創業支援に強い税理士監修で、ポイントがまとまったお得な1冊となっていますので、ぜひ将来を見据えた情報収集でご活用ください。
自動車保険料は控除の対象外だが、確定申告で経費に計上できる!
自動車保険料は、保険料控除の対象外です。しかし、事業用の車両については、確定申告で経費にできます。
自賠責保険と任意保険では、仕訳の方法が異なります。正しく会計処理を行い、確定申告で経費に計上しましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。

合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド

青色申告1から簡単ガイド

個人事業主が知っておくべき経費大辞典


マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
よくある質問
自動車保険は確定申告で控除の対象になりますか?
控除の対象になりません。詳しくはこちらをご覧ください。
自動車保険は確定申告で経費になりますか?
事業用の車に対する自動車保険は、経費になります。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
ネット収入も確定申告が必要?副業の場合や住民税の申告も解説
近年、インターネットを使って副業感覚で収入を得るネット収入が話題になっています。中には「ネットで○○万円稼いだ」といった刺激的な体験談もみられます。 多額のネット収入を得た場合、所得税(復興特別所得税も含む)や住民税がかかることは覚えておか…
詳しくみる転職後は確定申告が必要で年末調整はできない?書類や手続きの方法も解説!
新しい会社に転職することが決まっていれば、確定申告は必要ないと思っていませんか?退職手続きが完了していたとしても、年末調整ができていない場合には、個人事業主やフリーランス同様、自分で確定申告をする必要があります。今回は、転職しても確定申告が…
詳しくみる任意団体も確定申告が必要?やり方や助成金にかかる税金も解説!
身近な任意団体といえば、町内会・自治会をはじめPTA、同窓会、イベントなどいろいろな形態のものがありますが、これらは確定申告が必要なのでしょうか?また、確定申告にあたっても、個人として申告するのか、それとも法人として申告するのでしょうか? …
詳しくみる公務員でも確定申告をした方が良い場合とメリットを紹介
公務員もいくつかの場面においては確定申告が必要です。また、ふるさと納税をしたときなど、義務ではないものの確定申告することで控除が発生し、還付金を受け取れることがあります。仮想通貨や株式などの投資により利益があるときや家賃収入、副業をしたとき…
詳しくみる配当控除とは?確定申告での配当金の計算方法までわかりやすく解説
配当金があった場合、確定申告にあたって受けることができる所得控除の一つに配当控除があります。この記事では、配当控除の適用方法や計算などについて解説します。 配当控除とは 配当控除とは、国内株式等の配当等について、総合課税分として確定申告をし…
詳しくみる宝くじに当選したら確定申告は必要?
収入額から必要経費を差し引いたものを、「所得額」といいます。所得額をもとにした所得税の計算で、納付すべき所得税がある場合は、所轄の税務署で所得税の確定申告をしなければなりません。 例えば、宝くじを購入して高額当選した場合、購入費を差し引いた…
詳しくみる