• 更新日 : 2023年1月26日

副業の確定申告やり方は?準備やスマホでの申告方法は?会社員・サラリーマン向けに解説!

副業の確定申告やり方は?準備やスマホでの申告方法は?会社員・サラリーマン向けに解説!

最近では副業がちょっとしたブームになりつつあり、副業を認める会社も増えてきています。ところが、どんな副業でも利益がでたら確定申告書が必要です。
この記事では、副業と確定申告書について徹底解説していきます。
確定申告書に時間をかけたくないという方はぜひご一読ください

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会社員・サラリーマンの副業に確定申告は必要?

1年間の所得(利益)が給与所得のみの場合は、勤め先の会社の方で確定申告(年末調整)を行うため、基本的に自分で確定申告を行う必要がありません。
しかし、副業で得た所得が年間20万円を超えた場合は自分で確定申告を行う必要があります。
(副業の所得は、副業の収入からその収入を得るためにかかった経費を差し引いて計算します)
具体的に、自分で確定申告を行う必要があるのは、以下のどちらかに該当する人です。

  • 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
  • 2か所以上から給与の支払を受けている人のうち、給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得金額との合計額が20万円を超える人

出典:国税庁HP 給与所得者で確定申告が必要な人

また、副業の報酬の支払先が源泉徴収を行っている場合があります。この場合は確定申告が義務付けられているわけではありませんが、自分で確定申告を行うことで所得税の還付を受けられる可能性があります。

副業の確定申告のやり方は?

副業の確定申告の期限と作成・提出方法を確認していきましょう。

確定申告書の提出スケジュール

確定申告の期限は、1年間の所得を翌年の2月16日から3月15日※までに申告書を提出し、かつ税金を支払う必要があります。
(※2月16日または3月15日が休日、祝日の場合は翌営業日になります。)
この期限内に支払わない場合は延滞税が発生するので注意しましょう

確定申告の準備・申請書の作成方法

副業の所得が給与所得か雑所得かで申告書の作成方法が違ってくるので、それぞれ確認していきましょう。
なお、申告書の作成は国税庁の申告書作成コーナー、確定申告相談窓口、クラウドサービスやソフトウェアを使って作成することができます。

副業が給与所得の場合の確定申告

副業の所得を給与所得として申告する場合は、はじめに源泉徴収票を用意しましょう。
源泉徴収票は給与の支払いを受けている会社からそれぞれ受け取ることになります。源泉徴収票がない場合は、会社へ連絡すれば発行してくれるはずです。
申告書は、基本的に「確定申告書A」(給与所得者用の申告書のこと)を作成します。例外として年末調整で対応できない控除等がある場合は「確定申告書B」(所得全般に対応した申告書のこと)を作成していきます。
国税庁の申告書作成コーナーでは、質問に答えていき源泉徴収票の数値を入力することで申告書作成が完了します。
まとめると、給与所得として申告する場合の提出書類は以下の通りです。

  • 【提出書類】確定申告書Aまたは確定申告書Bのどちらか
    源泉徴収票(本業分、副業分のすべてを添付)
  • マイナンバーカードまたは通知カード(コピー)
  • 身分証明書(運転免許証、パスポートまたは健康保険証のコピー、など)

副業が雑所得の場合の確定申告

まずは雑所得を計算するために1年間の収入と必要経費をそれぞれ計算しましょう。
雑所得の収入金額及び必要経費は、入出金の時期ではなく実現した時期で計上します。
例えば今年の12月に納品し翌年の1月に収入があったときは、翌年の収入ではなく今年の収入として計算します。必要経費も同様です。
また、本業の給与については源泉徴収票を準備しましょう。
雑所得の収入と必要経費を確定させたら「確定申告書A」(給与所得者用の申告書のこと)の給与所得と雑所得を入力していきます。例外として年末調整で対応できない控除等がある場合は「確定申告書B」(所得全般に対応した申告書のこと)を使用します。
本業の給与は給与所得として、源泉徴収票の数値を入力していきます。
副業の利益は雑所得として、事前に確定させた収入金額と必要経費を入力して申告書の作成が完了します。
このほかに適用したい所得控除などがあれば入力しましょう。
雑所得として申請する場合の提出書類は以下の通りです。

  • 【提出書類】確定申告書Aまたは確定申告書Bのどちらか
    源泉徴収票(本業分を添付)
  • マイナンバーカードまたは通知カード(コピー)
  • 身分証明書(運転免許証、パスポートまたは健康保険証のコピー、など)

上記の他、副業の種類によって必要な書類が増えることがあります。
わからない場合は、国税庁に問い合わせるか税理士に相談してみましょう。

提出方法

申告書の作成が終わったら、いよいよ提出です。提出方法には、税務署の窓口へ持参、郵送及び電子申告(e-Tax)があります。
持参する場合、休日や祝日などで税務署の営業時間外のときは提出用の箱に提出しましょう。
一方、確定申告時期の電子申告は24時間提出することができます。

スマホやネットからも確定申告ができる?

実は、確定申告は紙の申告書に金額や必要事項を記載して申告する方法だけでなく、スマホやネットのページからも行うことが可能です。
まず源泉徴収票や、雑所得の場合の売上や経費等の金額を計算したもの、マイナンバーカードなどを用意します。次に、スマホやネットで確定申告書等作成コーナーにアクセスします。あとは画面の指示通り入力していけば、確定申告書が作成され、そのままe-Taxで申告書を提出できます。
副業での確定申告のやり方やスマホやネットでの確定申告のやり方については、次のページで詳しく解説しています。ぜひご参照ください。

参考:スマホで確定申告|国税庁

副業の確定申告のやり方について理解できましたか?

今回は副業と確定申告書について解説しました。
申告書の作成は1つ1つ確実に終わらせていくことがポイントです。
そのためには、あらかじめ収入金額や必要経費を確定する・必要な書類を準備しておくことが大切です。

よくある質問

会社員・サラリーマンの副業に確定申告は必要ですか?

原則、副業で得た所得が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

確定申告書の提出はいつまでですか?

原則、翌年の2月16日から3月15日の間に確定申告書を提出します。詳しくはこちらをご覧ください。

確定申告書の提出方法は?

税務署の窓口へ持参、郵送のほか、スマホやネットからも申告できます。 詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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