- 更新日 : 2023年12月11日
確定申告書はどこで貰える?コンビニでの印刷方法も解説
確定申告は「申告納税制度」を採用しているため、納税者が自主的に申告・納税する必要があります。自主的に申告・納付する制度主旨であるため、確定申告をするための用紙を入手するところから始めることになります。
ここでは確定申告用紙の入手方法や、確定申告用紙をプリンターでプリントアウトする方法についてまとめました。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
目次
日々の取引入力、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。
スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも確定申告が可能です。
確定申告書はどこでもらえる?
参考:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
最新の確定申告書は、上記国税庁サイトのリンクからダウンロードが可能です。
確定申告書を手に入れる方法について、5通りの方法を解説します。
①国税庁のサイトから印刷
紙の確定申告書が欲しい場合、最もオーソドックスな方法が、国税庁のサイトに掲載してあるPDFファイルからダウンロードする方法です。
自宅のプリンターからプリントアウトする場合は、ブラウザの印刷機能を使う方法があります。
また、コンビニエンスストアのマルチコピー機からプリントアウトする場合は、ブラウザで開いたPDFファイルを一度自分のPCにダウンロードする必要があります。
保存したPDFファイルをネットワークプリントサービスにアップデートすることによって、コンビニエンスストアのマルチコピー機からプリントアウトすることができます。ネットワークプリントサービスを利用するためには、会員登録などをあらかじめ済ませておく必要があります。
これらのPDFファイルは白紙のコピー用紙に確定申告書として印刷するため、住所や氏名、金額欄はすべて空白でプリントアウトされます。そのため、プリントアウト後は自分で記入する必要があります。
②確定申告ソフトや確定申告アプリで入手
国税庁が提供する「確定申告書等作成コーナー」や、民間企業が提供する確定申告ソフトや確定申告アプリを利用することで、確定申告書をダウンロード・印刷することなく、確定申告を進めることが可能です。
作成した確定申告書はそのまま税務署に提出できるので(オンラインでも郵送でも可能)、プリンターがない方や、手軽に確定申告をすませたい方におすすめです。
「マネーフォワードクラウド 確定申告」でも、パソコンやスマホアプリから簡単に確定申告書の作成が可能です。
③税務署まで取りに行く
税務署でも、紙の確定申告書を配布しています。また、確定申告の時期は、市区町村の役所の税務課、税事務所などでも配布しているケースがあります。
ただし、税務署が遠方にある場合や開庁時間の平日8時半から17時は仕事を休むことができず取りに行けない場合には最適な方法とはいえません。税務署まで取りに行く方法が困難な場合は、その他の方法で入手します。
④税務署から取り寄せる
- 送付してほしい確定申告書の種類と部数
- 必要な手引きなどの書類と部数
- 申告内容
を明記し、
- 自宅の住所を記載し重量に応じた切手を貼付した返信用封筒
を同封して税務署に送付することによって取り寄せることができます。
申告内容として「医療費控除の還付申告をする予定」「年の途中で退職したため」というように明記しておくことによって、確定申告書の種類や必要な書類を送付してもらうことができます。
⑤確定申告の時期に設置される申告相談会場で入手する
当日申告相談会場で記入しそのまま提出するか、一度持ち帰り記入してから後日提出することになります。
申告相談会場は確定申告の時期に限定されているだけでなく、相談会場に入るまでに非常に混雑することが考えられるため、余裕を持って行動することをおすすめします。
確定申告書はいつからもらえる?
紙の確定申告書をダウンロードしたい場合、例年12月には最新の書式が公開されています。
2023年度分の確定申告書もすでに公開されており、以下の国税庁サイトからダウンロードできます。
参考:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
なお、「確定申告のお知らせ」はがきは、予定納税額など申告書作成に必要な情報が記載されており、通常1月下旬以降に申告が必要とされる人へ送られます。ただし、自宅などからマイナンバーカードを使ってe-Taxで申告した人や、税理士に申告の作成・提出を依頼した人には送られません。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
確定申告用紙をコンビニで印刷する方法
確定申告用紙はコンビニで印刷が可能です。以下では、主要のコンビニエンスストア別に、印刷方法を分かりやすく解説します。
※印刷料金は執筆時点の情報ですので、最新の情報をご確認ください。
セブンイレブンの場合
「ネットプリント」を使うと、パソコンで作成した確定申告書をセブン-イレブンで印刷できます。
まず、確定申告書をPDFで作成し、ネットプリントのサイトでプリント予約番号を取得します。ユーザー登録をしない場合は、予約日から1日間有効ですが、ユーザー登録をすると7日間有効です。
その後、セブン-イレブンのマルチコピー機でプリント予約番号を入力し、確定申告書を印刷します。印刷料金は、白黒A4サイズで1枚20円です。
ファミリーマート、ローソン、ポプラの場合
ファミリーマート、ポプラグループ、ローソンの場合は、「ネットワークプリントサービス」を利用すると、作成した確定申告書を印刷できます。
まず、パソコンやスマートフォンで申告書を作成し、ネットワークプリントに登録します。
その後、対象のコンビニエンスストア(ファミリーマート、ポプラグループ、ローソン)で申告書を印刷し、郵送で送付します。印刷料金は、白黒モードでA4サイズ1枚あたり20円です。作成した申告書は、期限内に税務署に提出する必要があります。
参考:作成した申告書を、コンビニエンスストアで印刷できます。|ネットワークプリントサービス
デイリーヤマザキ、サンドラッグ、セイコーマートの場合
スマホから印刷する場合は「Anytime Print」、コンビニエンスストアで操作・印刷する場合は、マルチコピー機の画面で「ネットワークプリント」を選択することで、確定申告書の印刷が可能です。
参考:ネットプリント ~デイリーヤマザキ、サンドラッグ、セイコーマート~
確定申告の用紙は白黒で印刷しても良い?
確定申告書や添付資料は、白黒・カラーどちらで印刷しても問題ありません。
また確定申告書だけでなく、免許証やマイナンバーカード等の本人確認書類についても、白黒・カラーどちらで印刷しても問題ありません。コピーを取る際には、まっすぐにコピーが取れるように配置し、不鮮明に印刷されてしまった場合は再印刷しましょう。
印刷について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
確定申告の用紙を入手するときに注意したいポイント
確定申告書はボールペンで記入するため、万が一書き損じてしまった場合に備えて2部用意しておくと安心です。
また市役所や区役所の市民税課でも配布している場合があります。税務署が遠方にある場合などは、問い合わせてみてもよいでしょう。
税務署まで取りにいったにも関わらず閉庁していたということのないように、あらかじめ所轄税務署の場所や開庁時間などを確認しておきましょう。
プリンターから確定申告書を印刷したいのにエラーが出てしまうといったトラブルが発生した場合は、こちらを参考にしてみてください。
参考:PDFファイルが開けない、印刷できないなどの場合はこちらをご覧ください|国税庁
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
もっと読むよくある質問
確定申告用紙の入手方法は?
税務署まで取りに行く、税務署から取り寄せる、申告相談会場で入手する、自宅やコンビニエンスストアでプリントアウトする、などが挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。
確定申告用紙はコンビニで印刷できる?
保存したPDFファイルをネットワークプリントサービスにアップデートすることによって、コンビニエンスストアのマルチコピー機からプリントアウトすることができます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
確定申告の書き方の関連記事
新着記事
確定申告後の納税にau PAYが利用できる!手続きの流れや注意点を解説
au PAYは、スマホアプリ納付の対象です。au PAYで所得税などの納付ができます。確定申告後にau PAYを利用してどのように納税するのか、この記事ではau PAYによる所得税の納税方法や注意点を紹介します。 au PAY決済で納税は可…
詳しくみる確定申告後の納税にd払いが利用できる!手続きの流れや注意点を解説
確定申告をした所得税は、d払いによりスマートフォンから納付できます。d払いで納付するにはどのような準備が必要になるのでしょうか。この記事では、d払いで納税する方法やd払いによるスマホアプリ納付についてのよくある質問を取り上げます。 d払いで…
詳しくみる確定申告後の納税に楽天ペイが利用できる!手続きの流れや注意点を解説
楽天ペイは楽天市場の関連サービスで、楽天ペイメント株式会社が提供しているコード決済アプリ」決済アプリです。「楽天経済圏」という言葉がありますが、買い物や支払いだけでなく、貯金や投資、確定申告後の納税など生活に必要なさまざまなサービスを楽天グ…
詳しくみる確定申告後の納税にPayPayが利用できる!手続きの流れや注意点を解説
確定申告書で申告した所得税は、PayPayで納税できます。PayPayを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、PayPayで納税する方法のほか、PayPay利用のメリットや注意点について解説していきます。 Pay…
詳しくみる確定申告後の納税にメルペイが利用できる!手続きの流れや注意点を解説
メルペイはメルカリ内での支払いやお買い物だけでなく、確定申告後の納税も行えます。 2022年からメルカリ等の決済アプリで納付が可能になり、より手軽に納税できるようになりました。 今回は確定申告について、メルペイで納税するメリットと注意点、納…
詳しくみるdポイントは確定申告が必要?対象になるケースや金額を解説
dポイントは商品購入時にお金の代わりになることから、確定申告が必要なのではないかと不安に思うこともあるのではないでしょうか。結論からいうと、すべてのdポイントが確定申告の対象になるわけではありません。この記事では、dポイントが確定申告の対象…
詳しくみる