• 更新日 : 2025年8月28日

個人事業主が使える仕入れサイトとは?ジャンル別おすすめと経費処理のポイントを解説

近年、仕入れサイトは個人事業主にとっても仕入れ手段として定着しつつあります。インターネットを活用することで、自宅にいながら全国の卸業者の商品を検索・比較・注文できるため、時間やコストを抑えた効率的な仕入れが可能になります。

本記事では、活用シーン別のおすすめ仕入れサイトや経費処理の注意点などを解説します。

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仕入れサイトとは

仕入れサイトは、商品を仕入れたい個人事業主や小売業者と、メーカー・卸業者をオンライン上で結ぶサービスです。近年は、法人だけでなく個人事業主も利用できるサイトが増えており、在庫状況の確認から注文・決済まで一括して行える利便性の高さから、利用者が拡大しています。

卸業者の商品を一括で比較できる

仕入れサイトでは、複数の卸業者の商品情報を同時に検索・比較できます。リアルな問屋街を回る必要がなく、商品選定から注文完了までをすべてインターネット上で完結できるため、全国どこにいても効率的な仕入れが可能です。

サイトごとに異なる特徴がある

サイトには、雑貨・アパレルなどを幅広く扱う総合型のほか、食品や美容品などジャンル特化型、在庫を持たず販売できるドロップシッピング型など多様な種類があります。個人事業主は、自身の業種やビジネス規模に合ったサイトを選べます。

個人事業主が仕入れサイトを活用するメリット

仕入れサイトは、事業規模に関わらず多くの個人事業主にとって使い勝手のよい仕入れ手段です。自宅からオンラインで商品選定から注文まで完結できるため、仕入れにかかるコストや手間を削減し、柔軟かつ効率的に事業を運営できるようになります。

初期コストと時間を抑えて仕入れができる

仕入れサイトの最大の利点は、場所を選ばず仕入れができるという手軽さです。実店舗や展示会に足を運ばずとも、パソコンやスマートフォンから商品の在庫状況・価格・仕様などを確認し、そのまま注文まで完了できます。これにより、交通費や人件費などの間接コストがかからず、開業時の負担を軽くできます。

無在庫での販売も可能になる

一部の仕入れサイトでは、無在庫販売(ドロップシッピング等)に対応しています。商品を在庫として持たず、注文が入ってから仕入先が直接発送する形態のため、初期投資を必要とせずに販売をスタートできます。売れ残りや在庫スペースの心配がない点も、小規模事業者にとっては大きな安心材料です。

比較・選定の自由度が高い

複数の卸業者の商品を同時に比較できるのも仕入れサイトの魅力です。実際に足を運ぶよりもはるかに多くの商材を効率的にチェックできるため、価格やデザイン、ロット数など自分の条件に合った仕入先をじっくり選べます。経験の少ない個人事業主でも、無理なく納得のいく仕入れが可能です。

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ネットショップで商品の仕入れを行う場合のおすすめサイト

個人事業主にとって、安定した仕入先の確保はビジネスの基盤です。ジャンルを問わず幅広い商品を扱う総合型のサイトや、ドロップシッピング対応のサイトは、小ロットから始めたい人にも適しています。

NETSEA(ネッシー)

NETSEAは、55万人以上の会員が利用する国内最大級のBtoB仕入れサイトで、掲載商品数は240万点を超えます。アパレルや雑貨、家電、生活用品など幅広いジャンルに対応しており、ジャンルをまたいだ商品ラインナップを取り揃えたいネットショップに適しています。会員登録は無料で、開業前の事業者でも申し込み可能な「ビギナー会員制度」があるため、まだネットショップを開設していない段階でも登録・商品検索が可能です。定期的に開催されるセールやタイムセールでは、人気商品を割安で仕入れるチャンスもあるため、コストを抑えて仕入れをしたい方にもおすすめできます。

参考:NETSEA(ネッシー)

スーパーデリバリー

スーパーデリバリーは、アパレルから日用品、家具、食品までを扱う総合型仕入れサイトです。掲載企業数は約3,000社、商品点数は160万点以上で、そのうち75%以上が1点から注文可能です。小規模なネットショップ運営者でも在庫リスクを最小限に抑えて商品の仕入れができ、トレンドや季節商材を特集で紹介してくれるため、旬の商品を見つけやすいのも利点です。利用は、フリープラン(無料)の他に月額2,200円(税込)の有料プランがあります。登録時の販売形態以外での取引は禁止されているため、ある程度事業の準備が整った段階での利用が前提となります。

参考:スーパーデリバリー

TopSeller(トップセラー)

TopSellerは、無在庫販売に対応したネットショップ専用の仕入れサービスです。約30万点の商品を扱い、楽天市場やYahoo!ショッピングなど複数のモールに対応したデータ連携機能が備わっているのが強みです。仕入れた商品を在庫として保有する必要がないため、資金が限られる個人事業主や初期投資を抑えたい人にとって理想的です。会員登録は無料で、5商品までは試用できるフリープランも用意されています。取扱商品数の拡大に応じて有料プランへ移行できる柔軟な料金設計がされており、段階的にスケールアップしたいネットショップにとって利用価値の高いサービスといえます。自社に在庫スペースがない、あるいは業務負担を最小限にしたいという場合にもマッチします。

参考:TopSeller(トップセラー)

飲食店・食品販売で仕入れを行う場合におすすめの仕入れサイト

飲食業を営む個人事業主や、ネットで食品を販売している事業者にとって、仕入れの安定性とコスト管理は経営の要です。ここでは、食材・食品に特化した仕入れサイトの中から、小ロット対応やスピーディーな配送、産地直送などの観点で使いやすいサイトを3つ紹介します。

Mマート

Mマートは、業務用食品に特化した大型のBtoB仕入れサイトの一つです。生鮮食品・冷凍食品・乾物・調味料・スイーツ材料など幅広いジャンルの商品が出品されており、食品メーカー、輸入商社、卸売業者、生産者など多数の出店者と直接取引が可能です。

Mマートの大きな魅力は、無料サンプルの提供制度です。珍しい調味料や業務用食材などを事前に試せるため、新しいメニューの導入や品質確認に役立ちます。スモールスタートを望む個人経営の飲食店にとって、仕入れの失敗を減らせる安心感があります。会員登録は無料で、スイーツ用素材やお肉・魚介・米などを一括で検索・比較できるため、商品探しにも便利です。

また、特売品や訳あり商品も掲載されているため、仕入れコストを抑えたい方にも向いています。ネットショップで食品を販売している事業者にとっても、独自性のある商品を探す場所として活用できます。

参考:Mマート

国分ネット卸

国分ネット卸は、全国に物流網を展開する大手食品卸・国分グループが運営するオンライン仕入れサービスです。食品・飲料を中心に、日用品や調味料など業務用商材を多数取り揃えており、プロの飲食事業者から高い信頼を得ています。

このサイトは初期費用・月額利用料が無料で、少量からの発注にも対応しているため、個人事業主にも使いやすい仕様になっています。必要なときに必要な分だけ発注できるため、仕入れ過剰による食品ロスを抑えたい小規模店舗にとって理想的です。

また、最短で注文日の翌々日に商品が届く迅速な配送体制が整っているため、在庫切れや急な需要にも柔軟に対応できます。納品書請求書の発行機能もあり、確定申告時の経理処理をスムーズに行えるのも安心ポイントです。全国対応で、調味料・冷凍食品・飲料など幅広い商品をワンストップでまとめて仕入れたい事業者におすすめです。

参考:国分ネット卸

ISPフーズ

ISPフーズは、全国各地の産地や業者と飲食事業者をつなぐBtoB食品取引プラットフォームです。レストランやカフェ、ホテル、給食業者などを対象に、業務用かつプロ向けの食材が豊富に掲載されています。

畜産品(牛肉・豚肉・鶏肉)や水産物、青果、米、調味料などを細かくカテゴリ分けしているため、必要な食材をスムーズに検索でき、価格や数量情報も事前に明示されているため、比較検討もしやすい設計です。

ISPフーズの特長は、産地直送の食材を取り扱っている点にあります。地域性や品質にこだわった素材を仕入れたい飲食店にとって、差別化された商品ラインナップを揃えられます。また、アウトレット価格の商品も多く掲載されており、仕入れコストの削減にもつながります。

会員登録後には、卸価格の閲覧や出品業者との直接取引が可能になり、サプライチェーンを効率化できます。全国の食材を扱いたい、または他店にはない食材をメニューに導入したいと考える個人事業主にとって、有力な選択肢の一つです。

参考:ISPフーズ

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法人化を検討すべき7つのタイミング

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美容・ヘルスケア事業で仕入れを行う場合におすすめの仕入れサイト

美容サロンや健康関連商品を扱う個人事業主にとって、仕入先の選定は商品力・競争力に直結します。プロユースの化粧品や美容機器、トレンドに強い雑貨やサロン専売品など、目的に合った商材を効率よく仕入れるには、専門性の高い仕入れサイトの活用が効果的です。ここでは、美容・ヘルスケア系の仕入れに適したサイトを3つ紹介し、それぞれの特徴を解説します。

卸の達人

「卸の達人」は、美容系の仕入れに強みを持つBtoB仕入れサイトで、化粧品・サプリメント・健康雑貨・日用雑貨などを広く取り扱っています。注目すべきは、テレビやSNSなどで話題の商品を特集したページが定期的に設けられている点です。トレンド性の高い商材を把握しやすく、差別化した品揃えを目指す事業者にとっては貴重な情報源となります。

また、1点からのバラ売りに対応している点も、個人事業主にとっては大きな魅力です。必要な分だけを少量から注文できるため、テスト販売や初回仕入れにおけるリスクを抑えられます。さらに、エンドユーザーへのドロップシッピング(直送)にも対応しているため、在庫を抱えずに販売できるのもポイントです。商品が直接顧客へ発送されることで、配送業務の簡略化やスピード対応にもつながり、競合との差別化にも貢献します。

参考:卸の達人

ビューティガレージ

「ビューティガレージ」は、美容サロン業界で高い知名度を誇る、プロ向け美容商材の専門仕入れサイトです。理美容室・エステ・ネイルサロン・整体院など、店舗運営に必要な消耗品から大型機器、施術用化粧品まで幅広く揃えており、美容業に特化した個人事業主にとって心強い存在です。

会員登録は、美容サロンやスクールの運営者であれば個人事業主でも可能で、開業届や名刺などの提出で審査をクリアすればすぐに利用を開始できます。仕入額に応じてポイントが付与され、年間購入額に応じた会員ランク(通常1~5%)があります。加えてキャンペーン等を活用すると最大10%のポイント還元を受けられるため、継続的な仕入れを行う方にとってコスト面のメリットも大きいです。

さらに、在庫品であれば最短で当日出荷も可能であり、急ぎの補充にも対応できるスピーディーな物流体制が整っています。プロ向け商材を安心して仕入れたい方、店舗用の専門用品を扱いたい方にはうってつけの仕入れサイトです。

参考:ビューティガレージ

キレイコスメ

「キレイコスメ」は、日本製の化粧品や美容雑貨を中心に取り扱う、会員制の仕入れサイトです。サロン専売品など一般店舗では取り扱いが少ない限定商品も多数揃っており、独自性の高い商品ラインナップが魅力です。

サイト上では、タイムセールやバイヤーのおすすめ商品が随時更新されており、オンライン・実店舗の売れ筋傾向を把握しやすい構成となっています。ネイルサロンやまつげエクステサロンなど、小規模でも専門性の高い美容系個人事業主にとって、トレンドを押さえた仕入れがしやすい点もメリットです。

また、季節に応じた目玉商品や、新作コスメの先行情報なども配信されるため、商品構成を常に新しく保ちたい方には最適です。サイトの利用には審査がある場合がありますが、開業届や名刺、事業内容が確認できる書類を提出すれば、多くの個人事業主が登録可能です。

参考:キレイコスメ

仕入れ費用の経費計上と確定申告のポイント

仕入れサイトを活用して商品を購入した場合、その取引について適切に経費処理を行うことで、節税効果につながります。ここでは、経費計上の基本と確定申告に向けた帳簿管理のポイントについて解説します。

仕入れ費用は必要経費として計上できる

個人事業主が事業のために商品を仕入れた場合、その代金は「売上原価」として必要経費に含められます。たとえば、仕入れサイトで1万円の商品を購入した場合、その金額全額(消費税の税込経理の場合)を経費に算入できます。さらに、仕入れに伴う送料や梱包資材費も、事業に関連していれば同様に経費として扱えます。

ただし、私的利用を目的とした商品や、プライベートな支出は経費として認められません。また、業種や売上に対して不自然な形で明らかに過剰な仕入れを行っていた場合は、税務署から指摘を受ける可能性もあるため注意が必要です。

経費として計上するタイミングについては、当方が「商品の受領が完了した日」を基準とするのが一般的です。一度決めた基準を毎年継続して適用する「継続適用」の考え方に基づけば、税務上も問題のない処理とされます。納品日ベースで処理を行う場合には、その方法を毎年続けて使うことが求められます。

帳簿と証憑書類の管理が確定申告のコツ

確定申告の際に仕入れ費用を経費として認めてもらうには、帳簿付けと証憑(しょうひょう:取引の根拠となる書類)の保管が欠かせません。個人事業主は法律により、売上や仕入れなどの取引内容を帳簿に記録し、それに関連する領収書・請求書・納品書などの書類を一定期間保存する義務があります。

仕入れサイトでの購入時には、サイトから発行される請求書や納品書のPDF、領収書データなどをしっかり保管しましょう。記録すべき帳簿項目には、購入日、仕入先、取引内容、金額、支払い方法などが含まれます。これらが整っていれば、万が一税務調査が行われた場合でも、取引が事業に関連した正当な支出であることを証明できます。

インボイス制度下での対応も忘れずに

2023年10月から始まった「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」では、課税事業者が消費税の仕入税額控除を受けるために、取引先が発行したインボイスを保存する必要があります。仕入れサイトで商品を購入する際にも、相手が「インボイス発行事業者」であるかを確認し、発行されたインボイスを帳簿とともに保管しておくことが必要です。

帳簿には、インボイスの有無を区別して記載することも求められます。一方、免税事業者のままの場合は、消費税の仕入控除は使えませんが、証憑の保存義務は変わらずあります。仕入れ処理と税務対応を間違えないためにも、事前にインボイス対応の有無を仕入先に確認しておくと安心です。

仕入れサイトは個人事業主にとって効率的で強力な仕入れ手段

仕入れサイトは、商品選定から注文・決済までをオンラインで完結でき、低コストかつ効率的に商品を調達できる点で、個人事業主にとって心強いツールです。総合型・ジャンル特化型・無在庫型など、事業内容に応じた選択肢が豊富で、少量注文やドロップシッピングにも対応するサイトもあります。確定申告においても、仕入れ費用は適切に経費計上することで節税につながるため、帳簿管理や証憑の保存を徹底しつつ、目的に合ったサイトを賢く活用しましょう。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

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