• 更新日 : 2025年7月7日

アコムは個人事業主でも借りられる?審査通過の条件や注意点を解説

アコムは、個人事業主が急な資金需要や運転資金の補填に活用しやすいカードローンを提供しています。ビジネスサポートカードローンは、総量規制の対象外で利用目的も柔軟なため、事業のキャッシュフローを保つうえで有効な選択肢となります。本記事では、アコムの個人事業主向けローンについて、審査の条件や必要書類、確定申告との関係、金利や返済の工夫を解説します。

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アコムの個人事業主向けローンとは

アコムでは、個人事業主や自営業者向けに専用の「ビジネスサポートカードローン」というプランを用意しています。これは事業資金にも使える個人向け融資で、最高300万円までの利用限度額が設定されており、事業規模の小さい個人事業主でも急な資金ニーズに対応できます。通常のカードローンでは年収の3分の1を超える借入はできませんが、ビジネスサポートカードローンは総量規制の対象外で、年収の3分の1を超える借入も認められます。

利用限度額と金利の範囲

個人事業主向けローンの利用限度額は1万円から300万円までとなっており、希望額の範囲内で審査によって上限が決まります。

貸付利率(実質年率)は12.0%~18.0%に設定されており、消費者金融の中では平均的な水準です。上限金利18.0%は法律で定められた最大水準ですが、実際の適用金利は審査結果や契約極度額によって決まります。また、アコムでは初回契約者向けに30日間無利息サービス(契約翌日から30日間利息ゼロ)が提供されており、短期間で返済できる場合には利息負担を抑えることも可能です。

個人事業主がアコムの審査に通るための条件

個人事業主がアコムの審査を通過するには、所定の基準を満たす必要があります。審査で重視されるポイントや必要条件について説明します。

申し込み資格と基本条件

アコムのカードローンに申し込むには、20歳以上で安定した収入と返済能力を有していることが基本条件です。この点は個人事業主であっても変わりません。加えて、ビジネスサポートカードローンの場合は業歴1年以上の個人事業主であることが条件となっています。つまり、開業後まだ1年に満たない場合や、法人化された事業の代表者(法人の社長)は対象外となります。自営業を始めたばかりの方は、まず1期分の確定申告を終えてから申し込む必要があります。

収入の安定性と返済能力

審査では「毎月継続的に収入があるか」という収入の安定性が重視されます。個人事業主の場合、売上や収入が月ごとに大きく変動しがちですが、収入額の増減が極端に大きいと安定していないと判断され、審査で不利になることがあります。逆に、年収自体は高くなくても毎月一定の収入が継続していれば返済能力ありと見なされ、審査に通る可能性は十分あります。確定申告書に記載された事業所得が審査時の重要な判断材料となり、赤字決算や極端に所得が低い場合は希望額通りに借りられないケースもあります。必要な融資額に見合った安定収入を確保し、事前に事業計画と返済計画を立てておきましょう。

信用情報と他社での借入状況

他社借入が多すぎたり、過去に返済の延滞履歴があると、返済リスクが高いと判断され審査通過は難しくなります。心当たりがある場合は、申込前に可能な範囲で既存債務を整理しておきましょう。また、個人事業主の場合は職場への在籍確認(電話連絡)が原則ありません。代わりに確定申告書や事業資料で事業実態が確認されるため、必要書類を正確に提出することが大切です。

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個人事業主がアコムの審査で提出する書類

個人事業主がアコムに申し込むには、本人確認書類や収入証明書類の提出が必要です。事前にこれらを準備しておくと審査がスムーズに進みます。本節では、求められる主な書類とそのポイントを解説します。

本人確認書類

まず全ての申込者に共通して必要となるのが本人確認書類です。運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、健康保険証(現住所記載のもの)などの公的身分証明書から1点を提出します。提出する本人確認書類の記載住所は申込時の現住所と一致している必要があります。もし引越し等で身分証の住所が古い場合には、補助書類として住民票や公共料金の領収書など現住所を確認できる書類も併せて提出します。

収入証明書類(確定申告書など)

個人事業主の場合、収入を証明するための書類として直近の確定申告書の提出が求められます。一般に貸金業者では希望額が50万円以下であれば収入証明書類の提出は不要とされていますが、個人事業主の審査では借入希望額に関わらず確定申告書のコピー提出を求められるケースが多いことに注意してください。通常は直近1期分(前年度分)の確定申告書第一表の写しを用意します。また、融資希望額が100万円を超える場合には追加書類として、青色申告の方は青色申告決算書の写し、白色申告の方は収支内訳書の写しも提出する必要があります。確定申告書類は事業の経営成績と収入を示す重要資料ですので、最新のものをしっかり準備しましょう。

事業実態を証明する書類

個人事業主に対する融資では、申込者が実際に事業を営んでいることを確認するための書類提出が求められる場合があります。

例えば、事業実態を証明する書類として、取引先への請求書や発行済みの領収書、事業用名刺、営業用の銀行口座の取引明細などの提出を求められるケースがあります。これらは申込時に必ずしも必要と案内されるわけではありませんが、審査過程で追加提出を求められた際にすぐ対応できるよう、日頃から事業に関する書類を整理しておくと安心です。なお、提出書類はインターネット経由でアップロードすることも可能で、スマートフォンで写真撮影した画像をそのまま送信して提出する仕組みも用意されています。書類提出の案内に従い、期限までに確実に提出しましょう。

アコムのローンと確定申告の関係

個人事業主にとって確定申告書は年間所得を示す重要書類で、その内容はローン審査に大きく影響します。確定申告の内容が審査に与える影響や留意点について解説します。

青色申告と白色申告での提出書類の違い

確定申告には青色申告と白色申告の区分がありますが、融資審査に提出する書類にも違いがあります。青色申告で申告している個人事業主は、確定申告書第一表のコピーに加えて青色申告決算書(損益計算書に相当)の写しも提出します。一方、白色申告の場合は確定申告書第一表とともに収支内訳書の写しを提出します。いずれも税務署に提出済みの書類一式を用意すれば対応できます。適切に申告と納税を行っていることを示す意味でも、求められた場合は漏れなく提出しましょう。

確定申告の内容が審査に与える影響

確定申告書に記載された所得金額や経費計上の内容は、そのまま審査担当者への情報となります。例えば、事業所得が大幅に増減していたり、一度でも赤字申告があると、「収入が不安定ではないか」「返済に支障が出ないか」といった点を慎重に見られるでしょう。特に直近の年度で利益が大きく減少している場合や、経費計上により課税所得が極端に低く抑えられている場合には、希望限度額を減らされる可能性があります。節税のために所得を低く申告すると融資上限も低くなりかねないため、融資を視野に入れるなら適正な申告を心がけることも重要です。また、納税の状況も信用に関わります。未納の税金があるとマイナス印象となるため注意しましょう。

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アコムの金利と返済条件

ローンを利用する前に金利や返済条件を正しく理解しておくことが重要です。ここでは、アコムの個人事業主向けローンの金利水準や返済方法などについて説明します。

金利(実質年率)と利息計算

アコムの個人事業主向けローンの金利(実質年率)は12.0%~18.0%に設定されています。これは通常のアコムカードローンと比べて下限金利がやや高めですが、上限金利は同じ水準です。適用される金利は契約時の利用限度額や申込者の信用力によって決定し、一般的に限度額が大きいほど低い金利が適用されます。利息は日割り計算で借入残高に対して発生し、返済時に元金と合わせて支払います。なお、初回30日間無利息サービスを利用すれば、契約から30日以内に完済することで利息をゼロに抑えることも可能です。

返済方式と返済期間

返済方式は定率リボルビング方式が採用されています。これは毎月の約定返済額が借入残高に応じて一定の割合で決まる方式で、借入額が大きいほど毎月の返済額も増える仕組みです。アコムでは返済期間(最終借入日から完済までの最長期間)を最長8年7か月(1~89回)と定めています。ただし、これは最低限の約定返済を続けた場合の上限期間であり、繰り上げ返済を利用すれば返済期間を短縮し利息負担を減らせます。返済日は毎月指定した日までに支払えばよく、支払い方法も銀行振込、提携ATM、口座振替などから選択できます。忙しい個人事業主でも支払いを忘れないよう、自動引落やスマホアプリのリマインダー機能などを活用すると安心です。

個人事業主がアコムを利用する際の注意点

個人事業主がアコムのローンを利用する際に注意すべきポイントをまとめます。便利な反面、使い方次第では事業に悪影響を及ぼすこともあるため、賢く安全に活用することが大切です。

借入は必要最低限にとどめる

事業資金に困ったとき、つい多めに借りてしまいたくなるかもしれませんが、借入額は必要最低限にとどめることが鉄則です。

消費者金融の融資は金利が高いため、借りすぎると利息負担が重くなり、毎月の返済が事業の資金繰りを圧迫するリスクがあります。アコムのローンは迅速かつ無担保で借りられるメリットがありますが、その手軽さゆえに限度額いっぱいまで借りてしまうと、返済が長期化して総支払額が大きく膨らみがちです。必要な資金を見極め、計画的に利用しましょう。

他の資金調達手段も検討する

アコムからの融資はスピーディーで便利ですが、中長期的な大口資金の調達には向いていません。他の選択肢として、日本政策金融公庫の融資や銀行のビジネスローンなど低金利で長期の借入ができる手段もあります。必要に応じてこうした公的融資・銀行融資も併用し、金利負担を抑えることも検討しましょう。

返済遅延・延滞のリスクに注意

万一、返済を延滞してしまうと、遅延損害金(年率20%)が発生するだけでなく、信用情報にも延滞記録が残ってしまいます。

遅延損害金利率は通常の金利よりも高く設定されており、延滞が長引くほど負担が増します。また、信用情報に傷が付くと将来的に事業資金の借入だけでなく、クレジットカードや住宅ローンなどあらゆる金融取引に悪影響が及びます。アコムは保証人や担保なしで借入できますが、だからといって返済を怠れば厳正な督促や法的措置(最悪の場合、差押えなど)を招くこともあります。事業が思わぬ不調に陥った場合でも、返済日までに最低限の返済金を用意できるよう、日頃から予備資金を確保しておくなどリスク管理を徹底しましょう。

契約内容の理解と自己管理

借入の契約時には、金利や返済期日などの条件を十分に確認しておきましょう。借入後も毎月の返済日を忘れず、計画通りに返済を続けることが肝要です。現在の借入残高や利息を常に把握し、余裕があるときは繰上げ返済も活用して総支払額を抑えましょう。

アコムの個人事業主向けローンの返済管理のポイント

アコムの個人事業主向けローンを上手に利用するためには、返済管理の工夫が大切です。返済額は月々のキャッシュフローに直結するため、借入額や返済計画の設定には慎重さが求められます。ビジネスが好調な時期は、返済の一部を繰り上げて支払うことで、利息の負担を軽減できます。アコムでは任意の金額で追加返済が可能なため、余裕がある月には積極的に元本を減らすことで総支払額を抑えられます。

さらに、複数の借入先がある場合は、返済日を統一する、または事業用と個人用の支出をしっかり分けるなど、資金の流れを可視化することも有効です。会計ソフト資金繰り表を使って毎月の資金状況を把握し、ローン返済に過不足が出ないよう、事前にシミュレーションを行うと安心です。アコムの会員サービスでは、マイページやアプリを通じて残高や返済予定の確認、返済シミュレーション機能も活用できます。

また、アコムは返済方法の柔軟性も特徴です。銀行口座からの引き落としだけでなく、提携ATMでの返済や、ネットバンキングによるオンライン返済にも対応しています。忙しい個人事業主でも時間や場所に縛られず、計画的に返済が可能です。返済日直前にはSMSやメールで通知を受け取れる設定もあるため、支払い忘れの防止にも役立ちます。

資金繰りに余裕がないときは、無理に返済を続けて事業を圧迫するよりも、早めにアコムのカスタマーサポートに相談し、返済スケジュールの見直しや一時的な返済猶予の可能性を確認することも選択肢の一つです。返済に困った場合も放置せず、適切な対応を取ることで信用の維持につながります。

アコムを活用して、個人事業主の資金管理をスマートに進めよう

アコムの個人事業主向けローンは、迅速な審査と柔軟な借入条件で個人事業主の資金ニーズに応える心強いサービスです。審査条件や必要書類を事前に押さえ、金利や返済条件を理解した上で活用すれば、事業の急場をしのぐ有力な資金調達手段となるでしょう。ただし、高金利であることを踏まえ計画的に利用することが肝要です。公的融資や銀行融資も視野に入れつつ、アコムのローンを賢く活用して健全な事業運営に役立ててください。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

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