- 更新日 : 2024年11月21日
Webライターは確定申告が必要?やり方と副業の節税方法も解説
Webライターの業種で働いている個人は原則、確定申告が必要です。確定申告には青色申告と白色申告があるなど、初めて確定申告をする人には複雑に感じることもあります。
そこで、ここではWebライターの基本的な確定申告のやり方について解説します。
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目次
Webライターに確定申告は必要?
はじめに、ケース別でWebライターは確定申告が必要かどうかを見ていきましょう。
副業ライターの場合
会社員が副業でWebライターをしている場合など、副業ライターも基本的には、確定申告が必要です。しかし、所得金額が20万円以下(他に副業がない場合)であれば、確定申告は不要です。
ここでいう20万円とは、収入(売上)金額でなく、売上高から必要経費を差し引いた所得金額のことなので注意しましょう。
本業ライターの場合
本業ライターの場合は原則、確定申告が必要です。ただし、赤字の場合など納める税金がない場合は、確定申告をしなくても良いことになっています。
しかし、確定申告をしないと、青色申告の特典が受けられなかったり、収入や所得を証明するものがなかったりするというデメリットが多いです。そこで、一般的に本業ライターは、納める税金の有無にかかわらず確定申告を行います。
事業所得か雑所得かによって税金の扱いが変わる
実は、Webライターの仕事が事業所得になるのか、雑所得になるのかで、税金の扱いが異なります。事業とは、継続して繰り返しその仕事をしている状態を指します。そのため、本業ライターであれば事業所得に該当します。副業ライターの場合、仕事をする頻度などによって雑所得になることもあります。
事業所得と雑所得は、どちらも「収入金額-必要経費」の計算で所得金額を求めますが、大きな違いは、青色申告ができるかどうかです。事業所得は青色申告ができるため、青色申告特別控除や赤字の3年間繰り越しなどの特典を受けられます。青色申告の特典は、どれも節税につながるものばかりです。
一方、雑所得では青色申告はできないため、節税につながる特典を利用できません。
Webライターの確定申告のやり方
次に、Webライターが確定申告をするやり方について見ていきましょう。
1.必須提出の書類の用意
確定申告をするためには、まず必要書類を揃える必要があります。税務署に提出が必要な主な必要書類は、次のとおりです。
- 確定申告書 第一表、第二表
- 青色申告決算書(青色申告の場合)または収支内訳書(白色申告の場合)
確定申告書や青色申告決算書、収支内訳書は国税庁のサイトからダウンロードできます。
- 各種控除の証明書
生命保険や地震保険など、控除を受けるための証明書(ハガキで郵送されてくる場合が多い、電子データ可のものが多い)が必要です。
また、税務署に提出は不要ですが、次の書類も用意します。
1年間の収入金額や必要経費の金額を計算するために必要
- 源泉徴収票(副業ライターの場合)
2.確定申告書を作成する
必要書類がそろったら、確定申告書を作成します。確定申告書の作成は手書き、会計ソフトによる作成、国税庁の確定申告書等作成コーナーの利用などによって行います。
なお、国税庁の確定申告書等作成コーナーはスマホでも利用可能です。
3.税務署に確定申告書を提出する
確定申告は、原則、翌年2月16日から3月15日までに行う必要があります。確定申告書の提出は、税務署の窓口や郵送、e-Taxなどの方法で行います。
期限に間に合わないと、ペナルティが課される可能性もあるので、必ず期限までに提出しましょう。
4.税金の納付または還付
税金の納付も、確定申告と同様に原則、翌年2月16日から3月15日までに行う必要があります。税金の納付には、銀行や税務署などで納付書により納付する方法や、指定した口座から自動で引き落としのある振替納税などがあります。
振替納税の期限は、納付書による場合よりも遅く設定されています(おおよそ4月中旬~下旬程度、期限はその年によって変わる)。ただし、事前に口座振替の依頼書を税務署に提出する必要があります。
税金の還付がある場合は、確定申告書に還付銀行や口座番号の記載が必要です。確定申告をしてから数週間程度(混雑状況による)で、指定の口座に還付されます。
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Webライターは青色申告と白色申告のどちらがメリットが大きい?
Webライターが確定申告する場合には、青色申告と白色申告を選択する必要があります。青色申告と白色申告には、次のような違いがあります。
白色申告は、簡易な方法で帳簿付けが可能な申告方法です。そのため、帳簿付けなどの事務の負担は青色申告よりも軽くなりますが、納税者が有利になる特典はありません。
一方、青色申告では、白色申告よりも複雑な方法で帳簿付けをする必要があります。そのため、帳簿付けなどの事務の負担は白色申告よりも重くなります。ただし、青色申告特別控除や赤字の3年間繰り越しなど、節税のできる納税者に有利な特典を受けられます。青色申告をする場合には、事前に税務署に届け出が必要です。
確定申告の事務の負担を減らしたい場合は「白色申告」を、節税に重点を置く場合は「青色申告」を選択します。特に、Webライターの場合は、経費にできるものが少ないケースが多いです。そのため、一般的には青色申告のほうがメリットが大きくなります。
Webライターがすぐにできる節税対策
Webライターがすぐにできる節税方法は、なんといっても経費になるものを忘れずに計上することです。特に、Webライターは販売商品の仕入れなど、高額な経費が少ないため、漏れのない経費計上を行い、経費を積み上げていくことが節税をするうえで重要になります。
ただし、個人の場合、プライベートの支出と事業の支出が混在していることもあるので注意が必要です。Webライターで経費になるものには、次のようなものがあります。
- パソコンやプリンター代(10万円未満のもの)
- 事務用品費
- モニターやケーブル、マウスなどの周辺機器
- 雑誌代
- 記事を書くために必要な商品代や取材代
- 外注費(他のライターに外注した場合)
- 通信費
- 取引先などとの打ち合わせ代
- 水道光熱費
- 家賃
- 雑費
自宅を作業場にしている場合、水道光熱費や家賃は作業時間、仕事場の面積などを基準に、事業用と家事用に按分する必要があります。
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Webライターが確定申告をする際の注意点
Webライターが確定申告をする際に注意しなければならないことは、期限内に忘れず確定申告をするということです。
確定申告は原則、翌年の2月16日から3月15日の間に、確定申告書の提出や納税を行う必要があります。確定申告書の提出や納税が期限内にできない場合、青色申告の特典が受けられないケースがあり、延滞税などのペナルティが課される可能性があるなど、デメリットが多くあります。
これらのデメリットをなくすためにも、しっかりと期限を守って申告・納税を行いましょう。
Webライターは確定申告をし、しっかりと節税をしよう!
Webライターは青色申告をすることで、節税につながるさまざまな特典を受けられます。また、経費にできるものを忘れずに計上することも、節税には重要です。正しく確定申告を行い、しっかりと節税しましょう。
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銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
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白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
よくある質問
Webライターに確定申告は必要ですか?
はい。原則、Webライターは、確定申告が必要です。 詳しくはこちらをご覧ください。
Webライターは青色申告と白色申告のどちらがお得ですか?
節税のことを考えると、青色申告のほうが得になります。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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