- 更新日 : 2023年12月18日
フリーランス・個人事業主がいま見直したい「お金の話」
コロナの影響で、個人事業者やフリーランスは未曾有の危機にさらされています。この売上減少による生活の困窮は、会社員や公務員の人たちには伝わりにくいかもしれません。
個人事業者の中には収入が半分どころか、0になった人が散見されます。同じく個人事業者である芸人たちは、所属事務所からの仕事もなくなった上に、アルバイトもなくなって、カルカンのCMの猫のように、貧困まっしぐらです。(執筆者:元国税局職員・お笑い芸人 さんきゅう倉田)
※こちらは、2020年執筆の記事であり、支援金などの情報をはじめ、当時の情報を記載している箇所があるため、ご留意・ご容赦くださいませ。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
チェックリスト付きなので、情報収集だけでなく、書類作成・申告手続きを行う時にもお使いいただけます。
この記事を読む方におすすめ
税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、毎年使える保存版としてご活用ください。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。

最低限やってほしい生活費の見直し3つ
仕事が減ってしまい、すぐに収入減の補てんができない以上、経費や生活費を圧縮するしかありません。そんな人は、まず、日々の支払いや習慣を見直しましょう。
ぼくが、ファイナンシャルプランナーとしてアドバイスをするときは、最低でも以下の3つをやってもらうようにしています。
1. 支払いの度に家計簿アプリに入力する
会計が終わったら、金額と内容を100円未満切り捨てで入力して、自分が今週、今月、先週、先月、先々月にいくら使ったかを確認できるようにします。
自分がいくら使っているのかは、町一番のしっかり者や歴史上の偉大な賢者でも把握できないものです。きっと無駄遣いや生活を見直すきっかけとなります。
2. 週の予算を決める
収入から逆算してひとつきに自由に使える金額を決め、それを4で割って、週の予算を設定します。
予算を決めることで、買うか買わないか迷ったときや参加するかしないか迷ったときの判断が的確になります。
3. その支払いに意味があるのか考える
世の中に無駄なことなんてないと思いたいところですが、無駄な支払いは至るところに存在します。
買おうとしているもの、受けようとしているサービスが、自分にとって本当に必要なものなのか、もっと言えば、自分や他人を成長させるものなのかを考えれば、無駄な支払いはなくなります。
お金を払う前に、自分にどのような効果があるのか一考してみてください。
フリーランスが受けられる主な支援金
コロナ禍でフリーランスが受けられる行政からの支援は複数あって、それぞれ条件が異なります。主な制度に目を通してみて、活用できるものがないか確認しましょう。
個人事業主なら、昨年1年間と比べて売上が半分以上落ち込んだ月があれば、最大100万円がもらえます。
住民基本台帳に名前があれば、一律10万円がもらえます。
都内にある「休業等の対象となる施設」が休業すると50万円がもらえます(自治体によって補償の有無、内容が異なります)。
従業員に休業手当を支払うと、国が全部や一部を負担してくれます。
- 実質無利子の貸付制度
日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付や、社会福祉協議会の緊急小口資金(休業した人向け)、総合支援資金(失業した人向け)など複数の制度があります。
>>「新型コロナウイルス感染症特別貸付」を使った資金繰り対策を検討しよう
>><中小企業向け>新型コロナ給付金・助成金・補助金・資金繰りタイプ別の支援策まとめ
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
経費に申請漏れがないか見直そう
フリーランスは、何が経費になるのかを把握しておく必要があります。年を越して確定申告のときに税理士さんに聞いても、前年の経費を増やしたり減らしたりすることはできません。
また、事前に確認したとしても、あなたの仕事のことはあなたにしかわからないので、完全なアドバイスはできません。使ったお金が経費になるのか、売上に対してどのくらいの経費が適正なのか、減価償却とはなんなのか、自分で勉強して、日々の業務を行いましょう。
基本的には、他人から見ても「仕事に関係ある」と認められる支払いが経費になります。
例えば、取材をするようなライターなら、取材先までの交通費、取材相手へ贈るお菓子代、取材相手の著書購入代などは経費になります。アパレル系の仕事なら、原材料の仕入れや販売手数料、製造設備の購入代金などが経費になると考えられます。アイドルなら、衣装代や配信機材の購入費、レッスン料が経費になるかもしれません。
友達とご飯を食べた、家族で旅行に行ってちょっとだけ視察をした、そのような場合は、経費にできないと考えます。ぼくが税務調査をするなら、速やかに否認します。
まずは自分に頼れるようになろう
3月から仕事が減った人が多く、これからの入金は著しく下がると考えられます。早くから情報を集め、給付や貸付を加味した上で、計画的にお金を使うようにしましょう。空いた時間で新しいスキルを身につけるのも良し、新しい仕事を得るべく行動するのも良し、行政の前に、まず、自分に頼れるようになりましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。

合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド

青色申告1から簡単ガイド

個人事業主が知っておくべき経費大辞典


マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
要注意!個人事業主がクライアントと契約書を結ぶ際に確認すべき3つのポイント
個人事業主のみなさんは、普段から定期的に仕事をしているところから新規の相手先まで、大小さまざまな取引先と仕事をされていると思います。通常は相手との「信頼」によってビジネスが成り立つことが多いですが、取引先によっては発注の際に契約書が必要な場…
詳しくみる個人の税務調査はいくらから?どこまで調べる?追徴課税の平均や流れについて解説
税務調査が入るかどうか、不安を感じている個人事業主の方は多いのではないでしょうか。法人に比べると頻度は少ないですが、個人事業主にも税務調査は入ります。 そのため会計ソフトなどを使った、適切な対策が必要です。本記事では税務調査の概要や、税務調…
詳しくみる【要チェック】個人事業主の所得税の納税期限と4つの納税方法!
個人事業主の方は自分で行う必要がある所得税の納税。その具体的な方法や納税期限について、正確に把握されている方は少ないのではないでしょうか? 今回は、正確に把握することが難しい「納税期限」や「納税方法」について紹介していきます。 所得税の納税…
詳しくみる消費税の納付方法は7種類!法人と個人事業主向けに解説
消費税や法人税等、国税の納付方法にはいくつかの選択肢があります。 最近では、現金での納付よりも電子納付が進み、支払方法としては電子納付のほうが選択肢に幅があります。 この記事では、法人と個人に分けて、消費税の納付方法について解説します。いく…
詳しくみる源泉徴収されても還付金がある場合とない場合がある?
給与を支払った事業者は、支払いに際して源泉徴収(所得税+復興特別所得税)を行っています。この源泉徴収税額の合計は、必ずしもその年にその人が納付すべき税額にはならないため、一致させる必要があります。税額を一致させるため事業者が行う手続きが年末…
詳しくみるアプリで確定申告!アプリの選び方と申請方法を分かりやすく解説
なにかと手間がかかる確定申告。そこで、スマートフォンでも確定申告の作業を行えるようにと登場したのが「確定申告アプリ」です。本記事では、確定申告アプリでできることや、その使い方について説明します。確定申告をスムーズに終わらせることができるよう…
詳しくみる