• 作成日 : 2021年11月26日

材料費は確定申告で必要経費にできる!仕訳や勘定科目も解説

材料費は確定申告で必要経費にできる!仕訳や勘定科目も解説

会計学における材料費とは、製品を製造するにあたり消費した物品の原価です。材料費は原価計算における製造原価の一部を占め、製造原価は材料費、労務費、経費で構成されます。材料費は材料の取得原価であり、仕入と同様、付帯費用も含めた金額が材料費となります。

では、個人事業主確定申告する際の材料費とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、個人事業主が確定申告する際の材料費の仕訳や勘定科目について解説します。

広告

\確定申告の書類は自動作成でカンタンに!/

広告
来年の確定申告をもっとラクに

日々の取引入力、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。

スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも確定申告が可能です。

マネーフォワード クラウド確定申告
詳細はこちら 無料で使ってみる

材料費とは

材料費は製造業などで材料を購入した場合に使う勘定科目です。厳密にいうと「直接材料費」と「間接材料費」に分類されます。「特定の製品の製造にかかった金額を個別に計算できるもの」が直接材料費にあたり、個別に計算できないものが間接材料費にあたります。

直接材料費

直接材料費とは「主要材料費」および「買入部品費」です。

  • 「主要材料費」は、製品の主要部分に用いられる物品の原価を指します。衣料品でいえば生地などがこれに該当します。
  • 「買入部品費」は、外部から購入し、製品本体の一部として取り付けられる部品の原価を指し、衣料品でいえばボタンやファスナーなどが該当します。

間接材料費

間接材料費とは、製品を製造するために間接的に必要な物品の原価を指し、「補助材料費」「工場消耗品費」「消耗工具器具備品費」などがこれにあたります。

  • 「補助材料費」とは、接着剤や塗料など、製品を製造する際に補助的に消費される物品の原価です。
  • 「工場消耗品費」とは、製造機械に使用する機械湯など、製品を製造するために必要な消耗品の原価です。
  • 「消耗工具備品費」とは、金づちやドライバー、机・椅子など、固定資産として扱われない工具・器具・備品の原価を指します。

個人事業主は確定申告で材料費を必要経費にできる

材料を購入した場合の仕訳は、製造業などの規模によって異なります。原価計算を行わない場合は、(原材料)仕入高などの勘定科目で処理をすることになります。これらは、確定申告を行って白色申告なら収支内訳書に、青色申告なら青色申告決算書に金額を記載して必要経費にすることが可能です。

材料費以外の経費も、もちろん確定申告を行うことで、必要経費にすることが可能です。その他の必要経費については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもご参照ください。

広告

\確定申告の書類をカンタン・自動作成!申告作業をラクに/

材料費の仕訳・勘定科目

材料費の会計処理は、材料の購入などにより材料が増える際と、製品の製造により材料を消費した際に行われます。また返品などによって材料が減った際も会計処理が必要です。

仕訳としては次のようになります。

材料10万円を買掛金で購入した。

借方
貸方
材料
100,000円
買掛金
100,000円

上記の材料のうち2万円分を返品した。

借方
貸方
買掛金
20,000円
材料
20,000円

製品の製造にともない、材料5万円分を消費した。内訳は直接材料費4万円と間接材料費1万円である。

借方
貸方
仕掛
40,000円
材料
50,000円
製造間接費
10,000円

個人事業主の場合は、以下の仕訳で処理しても問題ありません。

材料10万円を買掛金で購入した。
借方
貸方
(原材料)仕入高
100,000円
買掛金
100,000円

ただし、期末に材料が残っている場合は、棚卸が必要になります。
棚卸の仕訳は次の通りです。

期首の原材料 20,000円、期末の原材料 30,000円

借方
貸方
期首原材料棚卸高
20,000円
原材料
20,000円
原材料
30,000円
期末原材料棚卸高
30,000円

材料費の確定申告は青色申告がおすすめ

材料費の会計処理は、製造原価を使って処理します。青色申告をする際、青色申告決算書に製造原価の計算欄があるので、そこで製造原価の計算を行うことができます。

一般的には購入時に(原材料)仕入高で処理し、期末で棚卸の仕訳を行います。製造原価をしっかり把握するためにも、材料費の会計処理を行う場合は青色申告をしたほうが良いでしょう。



広告

はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法

確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。

個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。

①取引明細は自動で取得

マネーフォワード クラウド確定申告|取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。

無料で試してみる

②仕訳の勘定科目を自動提案

マネーフォワード クラウド確定申告|仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。

機能の詳細を見る

③確定申告必要書類の自動作成機能

確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。

広告
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

右矢印アイコン もっと読む

よくある質問

材料費とは何ですか?

製造業などで材料を購入した場合に使う勘定科目です。詳しくはこちらをご覧ください。

材料費は個人事業主の必要経費になりますか?

はい。必要経費になります。ただし、期末に残っているものは棚卸処理が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。

製造原価報告書はどこにありますか?

青色申告の青色申告決算書に記載箇所があります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談していただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

確定申告 経費の関連記事

新着記事

広告